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学習方法/中学高校の学習全般

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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進路に応じて、適した勉強法は変わるだろうが、このページでは大学進学を将来的に志望する者で、主に、中学生・高校生に向けた学習法を述べる。 中学校・高校などの教科の学習など、それらに共通するであろう学習方法について述べる。

大学生向けの勉強法は、別ページを参照して下さい。


このページ (学習方法/中学高校の学習全般) では、中学高校の学習方法についてについて説明します。なお、独自研究や中立性を欠いた文章を含んでいる場合があります。独自研究の中には多くの場で共有されている意見もあれば、少数の意見もありますのでご注意ください。


また、各教科・各科目の個別の勉強法については、市販の参考書を何冊か見れば、ふつうは、その参考書の前書きのページあたりに、その参考書をつかった勉強法などが書かれているだろうから、そのようなものを参考にしたほうがよいでしょう。

私立の中高

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私立の中高では、検定教科書も使っていますが、授業中に参考書も使っています。

基本的な学習法

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中学の場合、多くの教科で、検定教科書だけでは予習が難しいので、参考書が必要になります。

また、中学校の検定教科書は、授業での解説を加える事を前提にしているので、それ単独では、あまり十分な量の学習ができません。とはいえ5教科の3年間ぶんの参考書を揃えるより、まずは1年生むけの参考書だけを手に入れるか、あるいは好きな教科の2~3科目だけ参考書を購入する事になるでしょう(中学の場合)。基本的には一年ごとに学習資料をそろえるといいと思います。新年度になればより新しい書籍が世に出る可能性も多いです。

中学の教科書も、公立高校入試の基準になるので、目を通しておくといいですね。

ただ、5教科(国・数・英・理・社)なら、参考書を中心に学習を進めるのが良いでしょう。

解説の多い「参考書」とは別に「用語集」もありますが、端的に用語だけを解説しているので、参考書の1冊目としては用語集は避けたほうがいいでしょう。後々補助的に有用になることもあります。

普通の解説の多めの参考書が推奨。

大学受験を考えると、教科書と学校配布教材だけの学習範囲は入試対策としては不十分な部分もあるため[1][2]、参考書で、より詳しく学習を進めたい。

どのような学習のスタイルが合っているかは個人差も大きい。基本的には学習に関しては教員をはじめとするまわりの大人たちのアドバイスを受けるのがよいが、最終的には自分で決めましょう。

受験対策として、入試過去問を用いた演習などは有用だが、教科書・参考書の基礎知識の理解がまず大事なので、問題演習はそれがある程度充実してからだろう。

授業

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  • 出席

当然授業に出席する事は重要です。もっとも大学とは違い高校は、安易に授業に出席しない態度をとること自体が難しいですけどね。

  • ノート

授業を受ける際には、ノートをきちんと取りたい。取り方に関しては、これという一つの正解があるわけではなく、結局は毎日の授業の中でそれぞれの生徒が試行錯誤しながらいいノートの取り方を見出していくことになるだろう。ノートを上手にとり、情報量の多い見やすいノートを作ることができれば、あとから見直すときにも有用であるが、それ自体がなかなか難しい。むしろ、授業を聞くときに話を聞きながら考えることも重要で、その思考の過程、その思考の結果も大きな勉強である。

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塾に行く生徒も多いと思いますし、もちろん有用でしょう。ただ、塾側は商売として様々なそれらしいことを語りますが、生徒側がそれぞれ自分の考えを持ったうえで、上手に利用する必要があります[1][2]

参考書と問題集

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参考書を購入する際は、まずは解説の多い入門書的な本を選んで買うのが良いだろう。入門用の参考書を選ぶ際には、まずは学校の予習復習用から受験対策まで広く対応した、初学者用の本を買うのが良い。

現役の高校生・中学生の場合は、未習科目や未習単元について、いきなり受験対策用の難度の高い参考書を手にするのは、あまりお勧めしない。受験対策用の本は、すでに教科書や入門用の参考書や問題集を学習し終えた人が、さらに理解を深めて受験などに備えるために読む本だろう。

解説の多めの参考書は、1教科・1科目あたり、一冊、2冊あっても場合によってはいいかもしれない。

参考書以外の単語集や用語集も有用。

3冊や4冊も解説の多めの参考書を手に入れるよりは、単語集や資料集を持っている方がいいと思う。

数学・理科・社会では、問題集による練習も重要ではあるが、まずはワークブック程度の簡単なものも良い。

書店に行けば、教科書準拠の簡単なワークブックがある。入試対策のような問題集は、もっと学校の学習に熟練してからだ。

ワークブックを開始する前に、教科書、参考書、授業の復習などで、基礎事項をしっかり理解しておこう。

英語、および国語の古文漢文では、単語を知っていることが重要。

英語や国語の問題練習にはあまり時間を費やせないかもしれませんね。

単語集の暗記、練習はあまり面白くないが、重要ではある。或いは丸暗記ではなく、単語の成り立ちを分かりやすく説明してくれる副読本も世にはある。

中学生むけの、国語の現代文の単語集というものもあります。有用だが、それぞれ自己判断ですね。現代文の単語集は、優先順位としてはあまり高くない。

数学も参考書は役に立つ。

ある程度、厚さのある参考書を手に入れれば、公式の導出などは書いてあるから、まずはそれを読んで、そのあと式の展開をノートに書いて追ってみよう。そういう問題も、思考を問う問題として、入試には出る。

公式の導出を読んで練習したあと、例題と基本問題だけで良いので、問題と解答をそのまま読んでみよう。もちろん自分で考えて解いてみてもいいが、実はかなり難易度が高くて難しい。むしろ早々に諦めて、答えを見てしまうのも勉強法としては有りだ。

答えを見ないで基本問題などを解けるようにする練習も意味があるだろう。

発展問題や、難関むけの参考書の問題なども、もちろん自分で解くこと目指して頑張ってみてもいいが、実際にはかなり手強く、解答が無ければ明らかに勉強しづらいだろう。

質問

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学習をしていて、教科書や(学校でもらった)副読本を調べても分からない点があるときは、教員に質問をしてみるのも良い。しかし質問というのは、やみくもに質問しても相手に疑問点が伝わらないので良い結果は得られない。良い結果を得るためには、質問の前に自分の中で問題点をはっきりさせておいて、聞き方も相手に伝わるように工夫するのがよい。

たとえば「この問題が分からなくて、こういうことかな?、って考えたのですけど、あってるかどうか分かりません。教えてください。」とか「この説明のここの部分までは、こうだろう、と思うのですけど、この先の説明が分かりません」のように、疑問点を明確にした質問の方が、質問する側にとっても得られるものが大きい。

テスト

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学校の定期テスト

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中学校や高校の定期テストでは、あまり勉強していない生徒が一夜漬(いちやづ)けで何とかしようとする、ということはしばしば聞かれるが、あまり得策ではない。一夜漬けに限らず、そもそも睡眠時間を削る勉強法をとるべきではない[3]。勉強は量が少なくても日常的に習慣的に続けるのがよいでしょう。どうしても試験直前に長時間の勉強をしたい場合は、テスト前日は早く寝て、翌朝早く起きて勉強するようにしてもいい。

テストを受けた後,点数が高かったり低かったり、成績がどうなるかも気になるだろうが、それ以上にテスト後には苦手分野や重要だと思われる分野を確認して復習するのが重要である[4]

模試

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予備校などが、入試をまねた模擬試験(もぎしけん、略して「模試」(もし))を有料で行っている。模擬試験では日本全国の受験者の中での順位統計なども発表されるので、進路を考える上では有用なデータが得られる。またそれだけでなく、模擬試験についても定期テストと同様に、自分の苦手分野や理解が十分でない単元を見つけて、模試の問題と解説を参考によく学習しなおしてみるとよい。

単純な暗記は少なくなるでしょう

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単純な暗記課題は、中学入学からは少なくなります。

もちろん最終的には用語や単語など、覚えなくてはいけないことは色々ありますね。

そして、関連する物事の仕組みを理解することが重要です。

極論としては、単純な暗記を完全に避ける、思考と物事の理解を最重要視する、という態度もあります。

ただ実際には、英単語のスペルなど、どうしても暗記せざるを得ないのですが、漢字とかもね。

高校から習う英単語や古文単語などは、語源などを学ぶと、意外と丸暗記する事は少ない。単語集には、その語の成り立ちなどの重要な解説があります。辞書に書かれている語源は、説明不足の物が多いので、今一つ心もとないかもしれません。

記憶力と思考力のバランスが大事でしょうね。ただ、アジア的な科挙(かきょ)のような受験競争の文化が日本にあるので、受験対策には暗記のバランスが大きいかもしれませんが、しかし、暗記の比率が大きすぎる場合、楽しくないし、本質的な学習ではないので、参考書を変えてみるのもいいかもしれません。「科挙」(かきょ)とは、古代や中世の中国の、官僚の採用試験のことで、難関の試験。しかし本当に科挙が暗記課題ばかりかは、現編集者は知りません。

科挙も結局は学問の試験なので、暗記が得意な人ばかり合格したかどうかは、定かではありません。

インターネットの活用

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インターネットは身近なメディアだが、使い方は案外難しい。その大きな特徴として、情報の量は膨大だが、あてにならない情報、いい加減な情報の数も膨大だということが言える。その中で、正しい良質な情報に出会うためにはどうしたらよいか?それを一概に言うことはできないが、たとえば日本の官公庁のサイトは信頼度が高いし、読んでいると勉強になる面もある。

例えば国立国会図書館↓

https://www.ndl.go.jp/

あるいは厚生労働省↓

https://www.mhlw.go.jp/index.html

URL の最後尾 .go.jp は日本政府のドメイン名なので、URL を見ることでこのサイトが日本政府の政府機関だということが確認できる。

また、インターネットを使うも参考にしてみてください。


参考文献

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  1. ^ 1.0 1.1 『高校の勉強のトリセツ』、GAKKEN
  2. ^ 2.0 2.1 船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日
  3. ^ 船登惟希『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日、69ページ
  4. ^ 梁川由香『高校の勉強のトリセツ』、GAKKEN 2020年2月10日(版の記載なし)第8刷発行、114ページにて、テスト後の復習を推奨している