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学習方法/高校数学

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
このページ「学習方法/高校数学」は、まだ書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にトークページへどうぞ。
※注意 勉強法に王道はありません。十人いれば十人それぞれに合った勉強法があります。だから、このページを過度に信用しないでください。

原則

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数学の参考書の使い方は、基本、最低限の公式の解説を読んで公式を導出できるようになったら(導出に時間が何十分と掛かっても構いません)、あとは参考書などにある問題を解くことです。よくスポーツの練習にたとえられ、たとえばスポーツは体を動かさないと上達しないように、数学も手を動かして、新しく学習した公式を使って適切なハードルの問題で計算練習しないと上達しないと言われます。


このため、入門的なレベルの参考書でも、題名に「演習」とか入っている場合があります。たとえば数研出版の白チャートや黄チャートなどがそれです。


書店で、色々な出版社の参考書の実物の中身を確認して、自分にあったものを選んでください。

高校数学の参考書選びのコツとして、決して大学入試までに問題練習を含めて終わらない難解で多量の問題のある参考書ではなく、入試までに問題練習も含めて全単元をそれぞれ9割ほど終えられる基本的な参考書を選ぶことです。

以下の学習法の解説は、「数学は手を動かして確認しながら学習するものである」のを前提にして、説明しています。

教科全体の学習方針

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高校数学の開始で重要なことは?

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高校数学を学習し始めるにあたって、まず重要なこととは、なんでしょうか?

答えは「まずは、各単元の新たな理論の前提になる”決まりごと”を、知ること」です。高校数学の各単元における前提の決まりごとを文章化したものは、「定義」という言葉で表現されており、通常の教科書や参考書では、その単元の章・節の冒頭部のあたりに記載されています。

文章として表現された決まりごとは、それだけでは意味のわかりにくいものもあります。わかりにくい決まりごとの内容をかみ砕いて理解しやすくするために、簡単な計算例や例題・基本問題などを用いて決まりごとを説明している場合もあります。そのような例題などが、教科書・参考書では、各単元の冒頭のほうに書いてあるはずです。ある単元の決まりごとについて初めて学習する場合は、単に定義の字面を読むだけでなく、さらに例題とその解答を読み、理解しておきましょう。

高校数学で出現する新概念について、もし、まったく、これらの定義や決まりごとを知っていなければ、ほとんどの問題が解けません。逆に、定義を知っていれば、どんな問題でも、原理的には解くことが可能になります。なぜなら、決まりごとの中で問題が作られるわけですから。しかし、実際に全ての問題にテスト時間の短時間(たったの数十分)で、対応できる人間はほとんどいないので、決まりごとから公式や計算パターンなどを導いて解答の作成を効率化します。よって、公式などを覚えて使いこなすことが、問題を解くという観点では重要になります。

教科書や参考書などで公式が紹介されている場所は、かならずしも例題や基本問題といった冒頭部とは限らず、たとえば発展問題や応用問題などにも、導出にやや手間のかかる公式が紹介されている場合もあります。なので、できれば発展問題や応用問題なども計算練習しておきましょう。また、このため、各単元の初心者は、応用問題・発展問題などにも手を出せるような参考書を選んで練習するべきです。現役高校生があまりにも難しすぎる参考書を購入しても、せっかくの応用問題に手を出せず、多くの高校生には非効率になってしまいます。

実際の入試問題などでは、さらに入試頻出問題の解法パターンも覚えることが有効ですので、参考書のやや難し目の発展問題や章末問題なども練習することになりますが、新入生にとっては当面は後回しです。まず新入生は、基本問題あたりを重点的に計算練習しましょう。基本問題だけでは難関大学を突破するのは難しいですが、しかし基本問題の計算テクニックすらないと大学受験の数学を突破するのは困難です。出題頻度だけで見た場合、基本問題のテクニックのほうが入試では頻出ですので、まずは基本問題あたりを優先して練習します。

基本問題を優先する必要があるため、参考書えらびでは、けっして、難しすぎる参考書を選んではいけません。難しすぎる参考書だと、基本問題の掲載が不足しており、かえって非効率です。

例題への向き合い方

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「例題の練習の仕方は、例題を読んで、分からなければ、なるべく早く解説と解法を見ることです」[1]とか「そもそも教科書や参考書で、例題の直後に解説が書いてある理由は、なるべく読者に早めに解説を読んでもらいたいので、わざわざ例題の直後に解説を書いてあるのです。例題は、解説を理解させる事も目的です」[2]と言った主張があります。これらはあながち完全に間違いと決めつけることはできない主張ですが、ことはそう単純ではありません。学習の各段階に応じて、例題の使い方は変わってきます。ここでは、初めてその単元を学ぶ際の向き合い方について述べます。

初めて学ぶときには、例題を見てまず問題の意味を把握しましょう。問題の意味を把握しないのに自分で問題を解くことができるかできないかの判断もできませんし、問題の意味を把握する前に解答を読んでも意味がわかるはずがないのに完全に無意味です。問題の意味を把握する作業(図を描いてみたり、文字式に具体的な数字を代入して様子を観察する作業を含む)を省略していきなり解答を読むのは、間違った学習です。この把握作業は、しばしば思った以上に時間がかかりますし、かけるべきです。問題の意味を把握したうえで、解法が見えてくれば自分で解くことがベストですが、初めてであればしばしばそうもいかないでしょう。その場合には、解答を読み始めることになります。その際、解答が「何をしているのか」を把握しようとすることは言われなくても多くの人がすると思いますが、加えて「なぜそのようなことをしようとしたのか」にも意識を向けるのが大切です。すべての操作には動機がある、と言っても過言ではありません。動機は見えづらいことも多いですので、わからなければ先生などに質問してみるのもよいでしょう。操作の動機まで含めて、自分にとって腑に落ちるところまで例題をしゃぶりつくすのが第一段階です。

次に、しばらく時間を空けた後で、その例題や近くにある類題を用いて、解答の流れを再現してみましょう。ここができるかできないかには、先述した「なぜそのようなことをしようとしたのか」を真剣に考えることができたかできなかったかが関わってきます。「なぜ」の動機の部分だけならば覚える量も少ないですし、覚えるきっかけがあることも多いので、それを積み重ねていくのが有効なのです。その問題を忘れるための十分な時間を空けた後で解答を書くことができれば、学習は成功です。

以上のような向き合い方が理想的ですが、現実には時間の制約もあり、その理想通りにはいかないものです。しかし、理想形は忘れず念頭に置いた上での学習を進めたいものです。なお、受験直前期に解法パターンを確認するような場合にも例題は有効ですが、その場合には学習の仕方はまったく異なってきます。そのような場合の例題の活用法については、いずれ述べたいと思います。

公式の暗記について

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公式を暗記する、とよく言いますが、式の見た目の形を覚えるだけでは意味がありません。どのようなことが成り立つのか、その事実はいつ使えるのか、どうやって証明されるのか、を理解することが重要です。その式が、どのようなときに使えるのかを理解するためには、例題・基本問題などの計算練習が良い手段です。また、たとえ、式の詳細な形はうろ覚えでも、証明を理解していれば、自分で正確な形を導くことが可能です。

「知識を暗記することはすべて悪い」というわけではありません。いろんな問題の計算練習をたくさんしていく中で、しだいに公式を暗記していってほしいということです。いろんな問題で計算練習をたくさんするには、理解が必要です。

公式の証明は、きちんと理解するべきです。高校の教科書レベルの公式なら、証明は難しくないです。

教科書未掲載の証明については、チャート式基礎と演習(白チャート)に載っているので、それを活用しましょう。

ただし、すべての公式・計算パターンは、数が多すぎるので、ふつうは覚えきれません。通常の学習は、すべての公式の暗記ではなく、優先度の高い公式、優先度の高い計算パターンを覚えておいて、そこから、必要に応じて、他の計算式などを導きます。公式の中にも、重要度の高い公式と、やや重要度の低い公式とがあります。普通の教科書・参考書では、基本的な公式ほど、その本で優先的に(章の冒頭や、節の見出しの近くなどに)書いてありますので、それを参考にすると良いでしょう。やみくもに全ての式を平等に覚えようとするのではなく、大切な式は何かを念頭に置いて、数学の学習を進めましょう。どの公式が大切かは、単元によって違うので、一概には言えません。

解説の読み方

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問題集を解く中で、付属の解説を読むことはよくあります。しかし、解説を読んだら、読むだけで済ませずに、手を動かして計算をしてみて、自分の理解を確認してください。けっして解説を読んだだけで満足して終了しないでください。

自分の手を動かしてみると、案外と理解していないことに気付くこともあるものです。目を通しただけで「理解した」と自称する人が多くいますが、その中で本当に理解している人はかなり少ないのです。試験勉強をしていて「理解した」と思った問題が、その後の試験で解けなかったりするのがその証拠です。このような現象が発生するのは「理解したことを忘れるからだ」と思っている人は勘違い。それは「実は最初の時点で理解していなかったから」なのです。数学では、本当に理解したことを忘れることはありえません(※ 参考文献名は忘れましたが、数学者の秋山仁の著書でも、同様の主張があります)。

逆に、解説を読んでもどうしても分からなかったら、とりあえず解説の言うとおりに計算をしてみてください。計算によって、見落としていたことがはっきりする場合もあります。「才能がない」「センスがない」と嘆く人は、たいていこの作業をしていません。単に努力が足りないのです。高校数学に、大した才能なんて必要ないのです。

天下り的に感じたら

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初めて学習をする際には、ある程度は天下り的に感じることがあるかもしれません。数学の理論を作られる手順と、数学を教育する際に教える順序とは、少々違うからです。多くの単元で、理論が作られるまでの試行錯誤の部分は省略され、「このような事実が成り立つ。証明はこれこれである」という記述になりがちです。ここに違和感を覚えることもあるかもしれません。

たとえば高校では、二次方程式を解く過程で虚数が必要になる、という説明をしています。しかし、虚数を導入しないと解けない方程式は、解けないということにしてしまえば済むじゃないか、と思うかもしれません。実際、歴史的には虚数は三次方程式の研究の中で必要性が見いだされました。三次方程式の解の公式を作る中で、解は実数だけれど計算過程で虚数が登場してしまうということがあったのです。しかし、そのようなことは現代において複素数を利用するために学習するという立場では、学習に時間が掛かり、多くの高校生には不適切なので、説明されません。

既に存在する知識を学習するというのは、このようなものです。歴史の教科書に「縄文時代には磨製石器が使われた」「源氏物語は紫式部が書いた」とあるのを、自分が石器を掘ったり文献を読んだりしていないからといって納得しないでいては話が進みません。数学も同じで、ある程度までは諦めて他人の言うことを鵜呑みにしたほうがよいのです。もちろん、ある程度まで学習した後に、改めて「あれは、どうしてだったのだろう」と考え直すことは大切なことです。でも、その答えがそう簡単に得られるものばかりとは限りません。気長に時間をかけて勉強する中で、だんだんとわかってくる背景というものもたくさんあります。数学は一生かけて勉強する価値のある学問です。気になることがあるのであれば、一生をかけて、背景も含めて理解していけばよいのです。

よりすすんだ数学の学習について

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あなたが数学をより理解したいと思っているのであれば、高校数学よりさらに高度な数学を学習するのも悪くはありません。ただし、それは大学受験の受験勉強では、あまり役に立たないことは承知しておいてください。

さて、中学入試や高校入試では、難関校を受験する人などは、進学先の課程の先取り学習をして受験勉強をした人もいると思います。なぜなら、出題先の学校が、進学先の中学レベルや高校レベルの知識を知っていれば簡単に解けるが、知らないならば相当の思考力を要する、という問題を出題することがあるからです。それに対応するための勉強法として、先取り学習をすることで対策ができるため、そのように対策をしたという人もいるかと思います。

しかし、大学入試ではそのような先取り学習をするメリットは、あまり ありません。大学に入ってから学ぶ数学というのは、知識の面では既に知っているようなことを、見方をより精密にしたり、より抽象度を上げることでまとめて扱ったり、といった部分も多いためです。たとえば、なのは高校生でも知っていますが、大学1年生の授業でもほぼ間違いなくもう一度証明します。「受験勉強」に特化するのであれば公式を覚えていさえすればよいのですから、これを先取り学習してもあまり効果がないのです。

ただ、全く役に立たないかといわれると違います。例えば、法線ベクトルを求めるときに、ベクトルの外積を計算して実数倍で長さを調節すれば簡単に求まります。特に、受験数学界隈で「裏技」として有名な定理・公式(パップス・ギュルダンの定理、トレミーの定理、ロピタルの定理、バームクーヘン積分etc.)は知っておくと役に立つ場合が多いです。

もちろん、記述試験では使用しない方が無難です。証明なしに使用して減点されるかどうかは採点者の裁量ですが、「使用条件を満たしてないのに使用している」「論証の過程が同値でない」等のミスを犯す可能性が高いので、普通に正攻法で解きましょう。裏技を用いるとしたら、「記述試験でどうしても白紙解答を避けたい」「使用条件を完璧に把握していて証明も自力で可能」「正攻法で解いた後の検算用」「マーク式など、論証が不要で時短したい」などの場合に限りましょう。

数学ばかりを学習しない

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数学の学習はもちろん大切なことですし、人によっては楽しくて数学ばかりをしたくなる事もあるでしょう。あなたが趣味で高校数学を学習しているのであれば、それで構いません。ですが、あなたが高校生であり、高校を卒業したい、進学や就職をしたいと考えているのであれば、他教科の学習も当然必要です。数学の学習ばかりに時間を割いてはいられないはずです。

数学は、定義などの決まり事の中から導く学問ですから、もし数学しか勉強しないと、その決まり事の中の事しか知識が身に付かないので、知識量が少くなります。

ノートをどうやって使うか

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数学では、一度理解したことを忘れることはありませんので、授業で聞いたり参考書を読んだりしたときにすべてを理解できるのであれば、その内容をメモするノートは必要ありません。しかし、そのような人はまれですので、多くの人はノートを利用することになります。ただし注意すべきなのは、ノートはあくまで補助であって、ノートづくりが目的ではないということです。複数の色を駆使して鮮やかなノートを作り上げる人がときどきいますが、その作業自体は数学の学習には役立たず、無駄な時間になることがほとんどです。

一方、ノートではない「雑紙」は、他の教科と比べてたくさん必要になるのが数学の学習です。紙の枚数のことを気にせずに好きなだけ計算や試行錯誤に使えるような「紙」はたくさん用意しておくべきです。不要になったプリントの裏紙など、なるべく遠慮なく使い捨てられる紙を、たくさんストックしておくとよいでしょう。そのような紙を用いて、問題に対してどんどん試行錯誤を繰り返して挑戦する作業のほうが、はるかに数学の学習として役に立ちます。

そうして試行錯誤した結果をきれいにまとめたものを、ノートに記すとよいでしょう。むろん「きれいに」という意味は、日本語の助詞の「てにをは」をしっかり補って、読みやすい文章で答案を作成するということであり、色鮮やかにすることではありません。そうして完成したノートを教員に確認してもらうことで、採点者に通用する答案を作成する練習をすることができます。

問題集の解答解説をノートにきれいに書き写し、その中で論理展開がわからないところを教員に質問する人がいます。その作業は、意味があることもありますが、無意味なこともあります。その問題を解くための基礎知識が不足している場合は、解答を読んでもわからないのは当然だからです。そのような状況で教員に質問し、やっぱり意味がわからなかった、あの教員は説明が下手だ、と嘆く前に、自分の基礎知識を疑うべきでしょう。

科目別の学習方針

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まず前提として、高校を卒業するためには、入学時に示されたカリキュラムの科目をすべて履修・修得することが必須です。ただ受験に必要がないというだけの科目を「必要がない」と言ってはいけません。あなたが大学受験をするとしても、その前段階として高校を卒業しようとしているはずです。

その上で、大まかな流れを述べると、数学Ⅰ·Ⅱ·Ⅲの3科目は、この順序で積み上げていくことが必要な科目です。数学Ⅲが難しいので理解できない、という人の何割かは、数学Ⅱを理解していないせいです。数学という教科の特性として、土台が揺らいでいるにもかかわらずその上の内容を理解することは絶対に不可能です。特に、二次関数・三角関数・微分積分に関する計算力・処理力を、低学年のうちの反復練習を通じてしっかり身につけておかなければなりません。

数学A・B・Cの2科目は、その流れからは外れて個別に学習することができる内容が多いです。ただ、数学Bを理解するには数学Aを理解しているに越したことはないですし、数学Bと数学Cを理解していないと数学Ⅲを理解することはできません。とはいえ、数学Ⅰ·Ⅱの理解を確実に深めておかなければならないことに比べると、優先順位は下がるでしょう。

大学受験を考える場合、大学入学共通テストでは数学Ⅰ・数学ⅠA・数学ⅡBCの試験があります。多くの大学は数学Ⅰでは受験不可なので、大学入学共通テストを利用して大学進学を目指す場合、ⅠAもしくはⅠAⅡBCの学習が必要になるでしょう。数学Ⅲは大学入学共通テストでは課されません。

数学ABを受験で使用する場合は単元の選択にも注意が必要です。学習指導要領ではそれぞれ3つの単元から「適宜選択」することになっており、学校ではすべての単元を授業しない場合もあります。しかし、大学入学共通テストで数学ⅠAや数学ⅡBCを受験する場合はそれぞれ最低2単元は学習する必要があります。さらに国公立大学の二次試験などでは、数学Aは3単元すべて、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」と「複素数平面」と「平面上の曲線」の4単元を出題範囲とするのが一般的です。これらの授業を受けていなければ、独学が必要になる場合があります。特に数学Cは時間数の関係でやらない学校もあるので、その場合は、数学Bの「統計的な推測」しか選べない状況になってしまいます。数学Bの「統計的な推測」は、理解にかなり難しい分野なので、選択はお勧めはしません。

進学高校と底辺高校の差

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進学校は、定期試験の出題範囲が、すでに違っています。

数学なら、たとえば章末に入門的な「A問題」の頁と(基本問題~練習問題レベル)、「B問題」(応用問題~発展問題、理系向け問題)の頁とがあって、底辺高校だとA問題しか1~2年生の定期試験しか出ない、なんて差もあります[3]

底辺高校が3年生になってから文系コース数学で習うB問題が、すでに私立の進学高校では1~2年生の定期試験で文系コースがクリア済み、なんて差もあります。

なお、一般的に、B問題の最後のほう(下半分)の問題は、理系志望の志望のためのものなので、文系志望なら、とくにB問題の下半分はやる必要は無いです。やっても構いませんし思考力も身につくかもしれませんが、しかし文系の受験対策には、なりづらいです。

ほか、(私立進学高校などでは、)チャート式など参考書から定期試験の数学が出題される場合もあります[4][5]。私立高校側が入学前などに数学参考書を買い与えている場合もあります。(進学校でないと、検定教科書と、教科書会社による傍用問題集しか与えてない場合もあります。)

大学進学をしたい場合、このような差を意識して、参考書などで問題練習をしておく必要あります。


ある公立高校の理数科では、高校2年の終わりまでに、高校の数学III・Cまで終えます[6]

普通科の人は、べつに数学IIIの予習をする必要は無いです。なぜなら授業で教わったほうが効率的なので。理数科の生徒だって授業で教わっているのを復習しているわけだし。

しかし、普通科でも、授業で習った範囲の黄色チャートのやりこみは、可能なはすです。

なのにもし、まだ2年生の終わりの段階でも、「学年の単元でも勉強してない範囲が多く残っている(数学Bの単元のほとんどが家庭学習でも終わってない)」「検定教科書 + 白チャートしか終わってない」だと、大学受験の競争では、上記のような進度の早い学校(理数科や、中高一貫校など)に負けるので、一定以上の難関大には届きません。

白・黄チャートは読み物

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数学の勉強というと、書く勉強ばかりをしがちです。「答えを見ないで、立式を出来るか。その式から、答えを導けるか」みたいな勉強法です。

しかし、そういう勉強法が必要なのは、もう少し後の段階です。

第1段階

もちろん、教科書にあるような最低限の理解は必要です。また、教科書だけだと解説不足で、最低限の公式すら理解できないので、白チャートの本当に基本的な問題は、ちょっとジックリと考えながら解くのも、第1段階として必要です。

l第2段階 しかし、上記の白チャートの例題周辺の第1段階が終わったら、もうサッサと、白チャート・黄色チャートあたりでは、いきなり問題と答えを見てしまいましょう。まるで社会科の教科書を読むような感じで、まずは、一つの章まるごど、典型的な問題と、その解法と、答えを見てしまいましょう。

これが、高校数学の学習の第2段階です。まず、典型的な問題の、解法をインプットしないと、どうしようもありません

高校数学は、けっしてゼロから物を考える科目ではありません。また、創造力を見る科目でもありません。高校数学は、数学参考書の、読書量がモノを言う、知識科目であり、理科や社会科(例えるなら地理や公民あたり)のような面もあります。

当然ですが、読んだことのない考え方は、練習する事もできないので、試験本番では、けっして手際よく実行もできません。

まず、読み始めないと、どうしようもないのです。なので白チャートや黄チャートなどは、読書する「読み物」なのです。

高校数学は、数学的なモノの考え方をインプットして、問題を書いてみてアウトプットしてみる、知識科目です。

「答えを見ないで解く」は、この次の段階です。ちまたの塾などで高校1~2年のうちにやってる勉強法は、結局この第2段階の前後です。

というか、あまり難しい問題ばかりだと、そもそも安月給の地方の塾講師が解けません。塾に限らず高校の教師だって、難しすぎる問題には、時間を掛けられません。学校教師は忙しいのです、

青チャートや赤チャートに出てくる難問だと、見ないで解く練習も必要なのですが、かなり後の話です。


第3段階

上記の「読んだだけ」だと、当然ですが、見落としがあったり、勘違いがあったりします。

なので、解法を見ないでも典型問題を解けるか等、ところどころの問題を解いてみたりして、確認してみるのです。

問題が多いので、全部の問題はチェックをできないかもしれません。学校の授業や塾なども参考にしつつ、必要だと思った所を重点的に練習するなど、工夫しましょう。

使用すべき教材

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高校生の教材を用いる

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高校数学の学習で用いるべき教材は、まず高校生用の教科書と、高校生用の参考書です。

ですが、もし中学校の教科書レベルのことが分かっていないなら、中学校の数学も数研出版の最新シリーズの教科書や中学参考書で復習しましょう。ただし、一部の高校入試で出題されるようないたずらな難問を解けなくても気にする必要はありません。それに取り組むぐらいなら、高校の教科書で学習するべきです。

( Kwaweのコメント)高校教科書でお勧めするのは新課程だと、数研出版の最新シリーズ、第一学習社・実教出版・啓林館といった新編シリーズです。最新シリーズは易しい図解や脚注が多く苦手な人でもわかりやすく作られています。

  • 基本的には高校の学習を中心に。中学数学は現地調達で。

あなたが高校の新入生(高校1年生)だとして、中学数学の復習をしたほうがよいかどうかは、人にもよりますが、多くの人は数学の家庭学習では中学の復習よりも先に、まずは高校数学の教科書や参考書を読み進めて計算練習していくほうが良いでしょう。

どうしても中学教材で復習する必要がある場合は、使う参考書は、よほど数学が苦手でない限りは、普通の高校受験レベルの中学参考書や、あるいは中高一貫用の教科書などで、多くの高校1年生は十分でしょう。

参考書の種類

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参考書を選ぶ際、高校数学の参考書はいくつか種類があるので、区別の必要があります。


苦手な人のための単元別の参考書

( Kwaweのコメント) こちらはいらないかと思います。

予備校の講師などが執筆している事が多いと思われます。書名に『山田太郎の よくわかる三角関数(数学II)』みたいな、題名に予備校講師の名前と、「三角関数」みたいな単元名が入っていたりした題名だろうと思います。

これは、練習問題などは少なめです。

名目としては、数学が苦手な生徒のための、教科書レベルから復習して「どうしてこの公式が成り立つのか?」といった再入門的な解説および簡単な練習問題のある参考書です。


網羅的かつ基礎的な参考書

( Kwaweのコメント) こちらもいらないかと思います。

『よくわかる 数学II・B』みたいな感じのタイトルで、あまり難問に入らないが、その学年のその科目をひととおり、よくあるパターンの問題を解説している参考書があります。

学校で習った単元や、上述の『よくわかる 三角関数』みたいな入門的な参考書をひととおり読んで理解した単元については、これらの基礎レベルの参考書で勉強すれば、かなり学力が上がります。(ただし、学校の定期試験に出題されるかどうか分かりません。)

実は学習塾でも、よほどの難関大対策の塾でないかぎり、高校1年や2年の塾テキストで紹介している問題なんて、このレベルのものが大半です。

塾の高1・高2の場合、学校で習ってない数学Aや数学Bの単元も塾では扱うので、あまり難問ばかり出来ません。塾の高1・高2むけカリキュラムは、意外と基本的なレベルの問題を練習させるのです。

辞書的な問題集に近い参考書

( Kwaweのコメント)こちらは必要です。

チャート式4色、東京書籍のニューアクションシリーズ、啓林館のフォーカスゴールドが入ります。東京書籍ニューアクションレジェンドは青色チャート・黄色チャートの代替えとして使えます。

以下、私( Kwawe) の経験から書評を記述します。

★数研出版 チャート式

  • チャート式基礎と演習(白チャート):必ず購入しましょう。数学の教科書にありがちな説明不足を補うためです。
  • チャート式解法と演習(黄チャート):必要ありません。コンパス3までの問題は白チャートと被ります。購入するなら後述のニューアクションレジェンドです。
  • チャート式基礎からの数学(青チャート):赤チャートとかなり重なるので必要ありません。コンパス2までの問題は白色チャート・コンパス3の問題は黄色チャートと被ります。購入するなら後述のニューアクションレジェンドです。
  • チャート式(赤チャート):2冊目としてはありです。最初に購入しないようにしましょう。

★東京書籍 ニューアクション

  • レジェンド(到達度は青チャートと同じ)
    ニューアクションレジェンドは青色チャート・黄色チャートの解説や指針がしっくりこない人にお勧めです。解説が赤青黄色チャートと比べて、詳しく書いているそうです。

⇒以上より、チャート式で購入してもいいのは白チャートだけとなります。黄色以上のチャートを購入したかったら、詳しい解説の東京書籍ニューアクションレジェンドを購入しましょう。

赤チャートと青チャートの使用には注意が必要です[7][8]

ネットでも、色々なサイトが、青チャート以上は、普段の学習ではなく辞書的に使えと警告しています[9]。時間不足で受験時までに終わらない参考書よりも、終えられる参考書のほうがマシです。

ネット上の各種のブログや塾動画などの論者は、 Kwaweと異なる主張もしている人も多く、青チャート以上を不要とする論者もいます。真偽は分かりませんが、青チャートを完成させないでも難関大の理系に塾生が合格したと報告している塾・予備校もあります[10][11]。したがって、それ以上の赤チャートも、完成させる必要はありません。

多くの論者が共通しているのは、

入門用に、白チャート・黄色チャートのグループのうちの自分に合ったほう、
発展用に、青チャート、赤チャートのグループのうちの、自分や志望校に合ったほうです。

先に白チャートまたは黄色チャートを完成させてから、そのあと、青チャートで、入試対策などに合わせて補強をします。


ある塾の次の説明が分かりやすいでしょうので、引用します[12]

具体例として『基礎問題精講』と『チャート式』で話すと、参考書を完璧にする優先度は

1.ベストは終わる『チャート式』

2.終わる『基礎問題精講』

3.最悪は終わらない『チャート式』となります。


『基礎問題精講』よりも『チャート式』のほうが網羅性は高いので、完璧なら『チャート式』のほうが力はつきます!

だけど、大半の人は終わらないまま受験本番に突入してしまいます。

いきなり青チャート以上をやると、授業で扱っていない未習分野(たとえば数学Aや数学Bの後ろのほうの単元など)の基本問題や若干の応用問題が手つかずのまま高学年に突入する羽目になりかねないので、先に白・黄チャートなどで全体的に押さえておき、未習の範囲を狭めていきます。

青チャート以上に時間を掛け過ぎないように

おそらく、私立進学校の中高一貫校の生徒の言う「中3で数学IA(または数学II B)を終えた」などの話は、あくまでこの白チャート~黄色チャートなどのレベルの話です。

どういう事かというと、旧センター試験の時代、中高生が白~黄色チャートで良いので早めに数学II B まで早期に終わらせておくと、センター対策の模試なども有効に活用できて都合が良かったのです。

また、塾などで用いている教材の数学テキストの設問のレベルが、大体、黄色チャートくらいのレベルであり(塾にも寄りますが)、章末問題以外のレベルです。塾では、その分野を基礎から入試基礎まで広く練習させるので、問題のレベルは大体、黄色チャートくらいのレベルになります。

塾業界でも、大学受験数学での「標準レベル」とは、黄色チャートの基本問題や練習問題あたりのレベルの事です[13]。黄色チャートの発展問題とかは、少しくらいは終わってなくても構いません。黄色チャートの数学 1A ・ 2B が終わってない人は、数学3に入っても、計算練習などの時間が不足するので、理解できません。

同様、1年生での数学IAの模試の件もあり、高校1年に上がる前に中3で数学IAを終わらせておくと(遅くても高校1年の夏明けまでに数学IAを終わらせると)、模試などの高校1年の範囲で高得点を取れるので、模試を有効に活用できて都合が良いのです。

けっして、青~赤チャートや、(「基礎」問題精講ではなく)標準問題精講などの数学II B や数学III Cを中学や高校1年で終えているわけではありません(一部の数学マニアを除く)。

高校前半では、青チャート以上まで数学だけに時間を掛けるよりも、英単語・古典単語や地歴公民などの暗記問題に時間を掛けるほうが効率的です。

たとえば、数学の難問が分からなくて20分くらい悩む時間があるなら、その時間で、たとえば英単語リスニングをすれば、百個の単語を何周かリスニングできます。こっちのほうが入試の得点源になります。むしろ、このように英語も忘れずに時間を当てないと、2020年代の英単語数の増えたカリキュラム改訂をした受験英語には対応できなくなってしまいます。

英語・国語・地歴公民のほか、理科の予習復習を、基本レベルの参考書でしても良い。

そういう得点源をある程度は習得した上で、余った時間で、青チャート以上を使いましょう。

問題集の注意事項

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標準レベルを固める

難問集は多くの大学受験ではほぼ不要

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数学の問題集には、とても難しい問題集「ニューグローバル×LEGEND プレミアム版」と「新課程入試対応 数学難問集 100」もあります。腕試しやカッコつけのために挑戦する受験生もいますが、あまり得策ではない場合が多いでしょう。なぜなら近年の入試傾向では、数学の難しすぎる問題の出題は、減ってきています。また、数学だけ突出して成績を上げても、他教科とのバランスが悪ければ合格にはつながりません。

参考書を1冊に限定しない

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他の教科では「1冊の参考書をやりきるべき」といった指針がよくありますが、数学の場合は異なります。

数学の参考書選びについては、次のように考えられるでしょう。

理論の理解

まずは、学校の授業や再入門用の参考書を使って、理論をじっくりと理解します。定理の式を自分で導出できるようにすることが重要です。時間がかかっても構いませんが、公式の導出を実際に計算して確認する必要があります。これを行わないと、問題練習で発展問題や章末問題に取り組んでも効果が薄いです。

再入門用の参考書で基本的な問題を解きながら理解を確認し、その後、少しレベルアップした参考書に進むのが良いでしょう。

基礎レベルの問題練習

やさしめの参考書で、問題練習を通じて理解を定着させます。再入門用の参考書で学んだ内容は短時間で確認し、既習部分は飛ばしても構いません。学習の抜けがあれば、模試で確認すれば良いでしょう。中堅私大の一般学部では、このレベルの参考書で十分に合格する可能性があります。

数学の参考書には、各単元ごとにやさしめの確認問題や普通の確認問題が設定されています。その中で、やさしめの基本的な問題を先に勉強してしまうと良いでしょう。難易度の低い問題は「基本例題」や「重要例題」として参考書本体に解法が記載されているため、これらの問題を先に解きます。

中級・上級レベルの問題練習

「やさしめの参考書が簡単すぎる」と感じる場合は、少しレベルの高い参考書に手を出します。他の教科の勉強も考慮し、あまり時間をかけすぎないようにします。基礎レベルの参考書で学んだ内容に深入りする必要はなく、学習の抜けがあれば模試や塾のテストで確認します。参考書が厚くなってきた場合、最初からやり直すのは時間的に難しいからです。

復習を後回しにできる単元

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2年生になったら、数学Iの難問は後回しにしても構いません。数学IIは数学Iの内容を含んでいるため、数学IIの基本的な学習を進めることで、自然と数学Iの復習も兼ねることができます。

そのため、2年生になったら、数学Iの参考書の章末問題や発展問題よりも、まずは数学IIの学習に取り組むべきです。たとえば、数学IIで三角関数を勉強する際に、いちいち数学Iの三角比の未習問題に取り組む必要はありません。

ただし、これは数学A、数学B、数学Cに関する話ではなく、数学I、数学II、数学IIIに関する話です。数学A、数学B、数学Cにはそのような含みの関係はないため、これらの科目については、入門的な参考書で未習分野をコツコツと勉強していく必要があります。

後回しにして良いのは、前学年の科目における検定教科書の章末にある難問や、基礎的な参考書の発展問題レベル~章末問題レベルです。数学Iの基本問題すらも分からない場合は、数学IIも理解が難しいかもしれませんので、数学IIが分からない場合は、基本問題だけでも数学Iを復習しましょう。また、2年生で習わない部分の数学Iの単元があれば、なるべくきちんと勉強しておきましょう。

同様に、3年生になって理系コースを選択している場合は、未習分野が多くない限り、数学IIの発展問題や章末問題よりも、数学IIIの基本問題を優先して学習しましょう。

数学IIIの順序と復習

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数学IIIには、極限、微分法、積分法など多くの単元があります。入試対策としては、難問に挑戦するよりも、平易な問題集で最後の単元までやりきる方が効率的です。特に、積分法が微分法よりも入試で頻出のため、積分法に重点を置いて学習することが望ましいです。教科書の最後の方にある積分法は、面積や体積を求める問題が多く出題されるからです。

また、仮に「極限」などの単元が入試に出題されても、入試では微分法や積分法との複合問題として出題される可能性があります。したがって、バランスよく学習することが推奨されます。

検定教科書の順序は、関数と極限 → 微分法 → 積分法ですが、微分法の復習は後回しにできます。積分法は微分法の逆演算であるため、微分法のテクニックも含まれています。また、「関数と極限」の中で、分数関数や無理関数は微分法や積分法でも扱うので、微積で扱っている部分は飛ばしやすいでしょう。

勉強法で誤解しがちなこと

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「進学校では高校1年生で(または、2年生で)過去問をやる」と聞くことがありますが、低学年のうちに赤本をたくさん解くわけではありません。標準レベルの参考書で自分で勉強します。過去問も標準レベルの参考書に含まれています。

また、高校2年の夏までに数学III・Cを終わらせる必要はありません。数学IIIを学ばなくても、数学II・Bの入試過去問は解けますし、標準レベルの参考書には過去問も含まれています。数学の難問集を解く必要はなく、標準レベルの参考書で十分です。

数学の範囲の予習が難しいため、習った範囲で標準レベルの参考書にある入試過去問を解くのが定番です。もし2年生のうちに数学IIIを予習したい場合は、教科書レベルまでに留め、できる限り英語や理科の学習を優先しましょう。

理系志望の場合、高校1年の後半になっても数学I・Aの未習分野があれば、2年生の予習よりも未習分野の問題練習を優先する必要があります。理系クラスでは、1年生のうちに数学I・Aの未習分野を終わらせる必要があります。2年生で数学II・Bの未習分野も同様に片付けましょう。

各学年の秋ごろには、「自分の高校でどの単元を現学年では習わないか」が判明するため、残った未習単元は自宅での自習で片付けます。進学校の「予習」は、そうした意味であり、数学IIIをいち早く学習するレースをしているわけではありません。

ただし、これは数学や理科の物理に関する話であり、文系科目は予習が必要な場合もあります。理科や文系科目については、各科目のページで説明しますので、本ページでは省略します。

1年の1学期・2学期のうちは、大学進学を志望するなら、予習を進める必要があります。偏差値50以上の普通の高校なら、高校入学までに中学数学の復習を終わらせているはずです。1年生はさっさと予習に移り、標準レベルの問題を解くのが良いでしょう。

難度のやたらと高い数学雑誌は一般入試では特には不要

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『月刊 大学への数学』みたいな、難度のやたらと高い雑誌があります。ああいうのは、難関の私大などに総合型選抜などで進学したい人のための雑誌です。

読者からの、数学問題の解答の投稿によるアピール欄があり、読者の高校生は全国的に学力を証明できます。そういうのの業績と、それに加えて部活などで「科学部」とかの活動実績とか、可能なら「〇〇(「数学」または「物理」や「化学」)オリンピック 何位」とかを合わせて総合型選抜でアピールするという大学受験業界のカラクリがある。

そのような入試方法を選ばない人は、一般入試の受験対策としては、特に参加する必要はありません。たとえば、国立志望などで志望の進路によっては、英語・国語・理科・社会をまんべんなく勉強する必要もありますので(たとえば国立医学部など)。

国立大の理系の二次試験ですら、英語・数学・理科(場合によっては2科目)など、数学以外の英語と理科2科目も勉強しないといけないのです。さらに新共通テストの国語と地歴公民も加わる。

参考文献

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主な書籍文献

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  • 船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日

参考文献の脚注

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  1. ^ 船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日、92ページ
  2. ^ 船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日、92ページ
  3. ^ 塩浜進学教室 著『高校時代の思い出25 進学校は始業式から授業あり』、2023年12月10日ごろ 2023年12月11日に閲覧.
  4. ^ 『「青チャート」は挫折しやすい!?使ってはいけない参考書!』 2021.07.05
  5. ^ (動画) 塩浜進学教室『教育を斬る61 偏差値低い高校が青チャートを使うな』 7:20 あたり、 2024/02/15
  6. ^ 『シラバス・教科書 - 埼玉県立大宮高等学校』
  7. ^ 数学専門塾インテグラル 著『大学受験「参考書ルート」とは、独学で陥りやすい3つの罠』2021.08.26
  8. ^ 『「青チャート」は挫折しやすい!?使ってはいけない参考書!』 2021.07.05
  9. ^ 数学専門塾インテグラル 著『大学受験「参考書ルート」とは、独学で陥りやすい3つの罠』2021.08.26
  10. ^ 『「青チャート」は挫折しやすい!?使ってはいけない参考書!』 2021.07.05
  11. ^ (動画) 塩浜進学教室『教育を斬る61 偏差値低い高校が青チャートを使うな』 7:20 あたり、 2024/02/15
  12. ^ 『「青チャート」は挫折しやすい!?使ってはいけない参考書!』 2021.07.05
  13. ^ CASTDICE『数ⅢCを始めてはいけない人と始めるべき人の条件を解説!』 , 2024/08/27