出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
量化記号を使うと、命題を簡潔に表すことができる。
量化記号の種類とそれぞれの意味は以下の通りである。
論理記号
記号 |
意味 |
使用例 |
意味
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「任意の」または「すべての」[1] |
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すべての実数に対してが成り立つ。ちなみにこの命題は偽である。
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存在する |
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を満たす実数が存在する。ちなみにこの命題は真である。
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ただ一つ存在する |
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を満たす実数がただ一つ存在する。ちなみにこの命題は真である。
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存在しない |
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を満たす実数は存在しない。ちなみにこの命題は真である。
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演習問題
以下の命題の真偽を確かめよ。
(1)
(2)
量化記号は組み合わせて使うことができる。
例
この命題は、すべての実数についてとなる実数が存在する。という意味である。
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- ^ 「任意の」と「すべての」は本質的には全く同じことである。すべてのものについて成り立つなら、任意のものについても成り立つし、任意のものについて成り立つなら、すべてのものの中から選んだ全部のものについても成り立つ。よってすべてのものについて成り立つ。