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数理論理学

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ウィキペディア数理論理学の記事があります。

命題論理及び一階述語論理も参照。

論理とは

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論理とは、簡単に言えばある問題の答えを出すための思考方法の一つである。ただ、其の様な意味だとこの書で扱うには少し広義すぎるので、以降では論理とはすなわち「真と偽が判定可能な命題の真偽を判定する事」を指すものとして捉えて欲しい。数理論理学では、大抵このような論理しか扱わないのである。コレ以外の論理、つまり答えが「真偽判定不能」となるような命題を考える事はここではしない。 例としては以下のようなものとなる

アルキメデスは人間である  …命題P
人間は皆死ぬ        …命題Q
故に、アルキメデスは死ぬ  …命題A

これは有名な三段論法の一種である。結論は最後の行である。三段論法によって命題Pと命題Qが真ならば、Aも真であることが保証される。

数理論理学とは

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数理論理学とは、数学で使う「論理」をより数学的にしたもので、自然言語の代わりに記号による表記を行い、機械的な式変形を容易にした形式である。記号による表記に特化している、という特徴から「記号論理学」とも呼ばれるが、これは数理論理学と同義なので混乱しないようにしてほしい。以降、この書では「数理論理学」という語で統一することとする。

まず、数理論理学をこれから学習するならば、「論理とは言葉で考えるもの」という様なこれまでの常識は捨ててほしい。数理論理学においては、論理とは「真(True)」か「偽(False)」の二つの値しかもたない集合への「写像」として捉えられる。必ず「真」か「偽」のどちらかになり、「真偽不明」などといった値は持たないので、数理論理学では曖昧な議論は不可能である。この点は注意して欲しい。実際は通常の論理よりも、扱える守備範囲自体は狭いのである。ただし、扱える守備範囲においては強力な威力を発揮する理論でもある。 数理論理学は「論理」を一つの写像として数学的に考える事で、論理自体に一種の「演算規則のようなもの」が見出せる。例えば、「AかつB」という文は、数理論理学では記号「A∧B」で表し、一種の演算として扱う。まさしく数学で言う「A×B」のような扱いにするのだ。この演算の規則を見出すことで命題を色々な形に変形し、簡単に出来るのがこの学問の強みだろう。

上記のアルキメデスの例を数理論理学的に表現してみると、以下のようになる。

記号「∧」は「かつ」、記号「⇒」は「ならば」と読む。これを日本語として読むと

P かつ Q ならば A である

となるので、自明であることはすぐにわかるだろう(もっとも三段論法の理解が必要ではあるが)。このように、論理を記号として表現するのが数理論理学である。なぜそんなことをするのかというと、式変形を容易におこなえるという強力な利点があるからである。

記号の導入

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数学を、一切の形式的な視点から構成する(すなわち、単なる記号操作として捉える)場合、以下の記号を出発点とする。

  • 対象記号
  • 関数記号
  • 述語記号
  • 自由変数
  • 束縛変数
  • 論理記号(否定)、(論理積)、(論理和)、(含意)、(全称量化子)、(存在量化子)
  • 括弧()


※関数記号と述語記号には、m個の自由変数が含まれるものとする。

数学の形式的な構成において、変数論理記号括弧はすべての数学に共通して使われる。しかし、対象記号関数記号述語記号はそれぞれの論(自然数論、集合論など)に固有のものである。であるから、各論の対象記号関数記号述語記号の集合はとして書かれる。

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  • 自然数論では、対象記号として、関数記号として(後者関数)、、述語記号としてを持つ。ここで、は自由変数として含まれている。これが先の注釈の意味である。
  • 集合論では、対象記号と関数記号を持たず、述語記号としてのみを持つ(外延性公理を等号の定義と見なさなければ、も)。

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何がであるかは、以下のように厳密に定められる。

  1. 自由変数および対象記号は項である。
  2. がn個の自由変数を持つ関数記号であり、が項ならば、も項である。
  3. 上記の規則によってのみ得られるものだけが項である。

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  • 自然数論の場合、は項である(規則1)。も項である(規則2)。しかし、「数+学」は項ではない(規則3)。
  • 公理的集合論の場合、自由変数のみが項である。このとき、はあくまで略記号で、議論に必須ではない。と定義されるから、例えば、論理式があれば、と置き換えればよろしい。

命題論理では、命題を「真と偽の値域を持つ変数」とみなし、其の様な値において成り立つ単純な演算とその規則についてを考える。

述語論理では、命題の内容について考える。記号論理学を数学の道具として使うためには、こちらの方が大事であろう。


関連項目

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