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日本語/品詞/自立語/用言/動詞

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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う/い/あ/え/お/て

動詞

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  • 物事の作用や動作、存在を表す。単独で述語になることができる。
  • 活用の仕方に、口語においては五段活用上一段活用下一段活用サ行変格活用カ行変格活用がある。
  • 日本語の動詞は、終止形で必ず言い切りの形が「う段」の音になる。これは、たとえばドイツ語において、多くの動詞の原形の語尾が「-en」となることと同じであるが、日本語では例外がない。
動詞/
活用形
来る 勉強する 覚める 起きる 走る
語幹 × べんきょう はし
未然形 し・せ・さ・そ ら・ろ
連用形 り(っ)
終止形 くる する める きる
連体形 くる する める きる
仮定形 くれ すれ めれ きれ
命令形 こい しろ せよ めろ きろ きよ

五段活用

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活用が、あ・い・う・え・おの五段で行われる活用形。文語ではあ・い・う・えの四段で活用した。

歩く
このとき歩くはか・き・く・け・こ、とカ行の中で活用しているので歩くはカ行五段活用であるという(連用形は音便)。
母音/
活用形
a i u e o
未然形 × × ×
連用形 × × × ×
終止形 × × × ×
連体形 × × × ×
仮定形 × × × ×
命令形 × × × ×

上一段活用

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活用語尾がすべてイ段のもの。ウ段を中心と考えると、すべてウ段のひとつ上で活用している。

見る
未然形、連用形のときの活用がになるのでこのとき語幹はなしになる。みはマ行だからマ行上一段活用という。

文語で上一段動詞はつぎのとおりである。着る、似る、煮る、干(ひ)る、乾(ひ)る、簸(ひ)る、嚏(ひ)る、見る、うしろみる、おもんみる、かへりみる、かんがみる、こころみる、回(み)る、射(い)る、鋳(い)る、癒(い)る、沃(い)る、居(ゐ)る、率(ゐ)る、率(ひき)ゐる、用(もち)ゐる。

母音/
活用形
a i u e o
未然形 × × × ×
連用形 × × × ×
終止形 × みる × × ×
連体形 × みる × × ×
仮定形 × みれ × × ×
命令形 × みろ × × ×

下一段活用

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活用語尾がすべてエ段で活用する活用の仕方。文語では 蹴(け)る の1語のみであった(←蹴(く)ゑる)。

こける
斜体は語幹
母音/
活用形
a i u e o
未然形 × × × こけ ×
連用形 × × × こけ ×
終止形 × × × こけ ×
連体形 × × × こけ ×
仮定形 × × × こけ ×
命令形 × × × こけ ×

サ行変格活用

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  • 口語では為(す)る、文語では為(す)、おはす のみである。

カ行変格活用

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  • 来る、文語では来(く)の1語のみである。

上二段活用(文語のみ)

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  • ヤ行上二段活用の動詞は、老(お)ゆ、悔(く)ゆ、報(むく)ゆ の3語のみである。

下二段活用(文語のみ)

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  • ア行下二段活用の動詞は、得(う) の1語のみである。
  • ワ行下二段活用の動詞は、植(う)う、飢(う)う、据(す)う の3語のみである。

ナ行変格活用(文語のみ)

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  • 死ぬ、いぬ(往、去)のみである。

ラ行変格活用(文語のみ)

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  • あり、をり、はべり、いますがり、いまそがり のみである。