薬理学/心臓の病気の治療薬

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

心不全、不整脈、狭心症、高血圧、低血圧などが、心臓または血管系の病気であり、循環系の病気に分類される。高血圧や低血圧は、心臓以外も関わるが、医学書でも便宜的に、心臓の単元の近くで、心臓と同じ「循環系」として血圧の話題も扱われる。

なお、コレステロールなどによる「高脂血症」は、循環系ではなく代謝系の病気(「脂質異常症」)として分類される。なので、高脂血症は、心臓の単元では扱わない。

心不全[編集]

概要[編集]

薬理学における「心不全」(cardiac failure[1])とは、心臓のポンプ機能の低下により、血液を充分に遅れなくなる病気である。

※ 病理学の「心不全」と、若干ニュアンスが違う可能性あり。

ポンプ作用とは、より具体的に言うと、心臓の収縮および弛緩のことである。

※ なので、ポンプ機能の低下以外の原因の場合、「心不全」とは言わない。たとえば「狭心症」は、「心不全」ではない。
また、「高血圧」、「不整脈」も、「心不全」とは別々に分類する。

また一般的に薬理学で、単に心臓の「ポンプ作用」と言った場合、普通は収縮作用に注目している。

ややこしい事に、心筋梗塞や不整脈など心不全以外の病気が原因になって二次的・派生的に心臓のポンプ機能が低下して心不全になる場合もありうる[2]

逆に、心不全が原因となり、二次的・派生的に狭心症をきたすという場合もある[3]

※ なので、臨床の場では、それらの症状の根本原因が何の病気なのかの見極めが必要であろう。


心不全に用いられる治療薬は、急性心不全の治療薬と慢性心不全の治療薬とで、大きく違う。

急性心不全治療用の薬を、慢性心不全の患者に長期投与すると、予後を悪くする場合が多いので[4]、急性と慢性の治療薬を明確に区別するべきである。 このように、急性心不全治療薬は効果が劇的であるが危険であるので、急性心不全の患者であっても急性用の薬の投薬後に様態が安定したら、治療薬をなるべく慢性心不全に準じたものに切り替えるなどの必要がある[5]


急性心不全に用いられるのは主に、カテコールアミン系と、ホスホジエステラーゼ阻害薬[6][7]

慢性心不全に用いられるのは主に、レニン-アンジオテンシン阻害薬と、アドレナリンβ遮断薬と、強心配糖体、硝酸薬など。

慢性心不全[編集]

強心配糖体[編集]

ジゴキシン
右上の部分がステロイド骨格になっている

ゴマノハグサ科[8][9]のキツノネテブクロ(digitalis purpurea )という植物に含まれるステロイド骨格に由来する構造をもつ配糖体が、強心作用を持ち、そのような配糖体はジギタリスと呼ばれている。(「配糖体」とは何かについては後述する。)

心不全の治療薬はジギタリスのほかにもあるが、心不全の治療薬のうち強心配糖体であるものに限定すれば、心不全の治療をできる強心配糖体はジギタリスだけである[10]

臨床的には、ジギタリスの一種であるジゴキシンがよく使われる。

ジゴキシンやジギトキシンや、消化管からの吸収を改善するためにメチル化したメチルジゴキシンなど類似化合物を含めて、ジギタリスと総称する。


ジギタリスは長期投与しても予後が悪化しづらいことから、慢性心不全によく使われる。

とはいえ、ジギタリスにも中毒があり、ジギタリス中毒という。

しかもジギタリスは安全域[11](「血中有効濃度域」[12]、「治療域」[13]ともいう)が狭いので、注意が必要である。

このため、ジギタリスの投与の際には、血中薬物濃度モニタリング(TDM)が必要である[14][15]

ジゴキシンの有効血中濃度はかつては 1.5~2.0 ng/mL とされていたが[16]、現代ではより低濃度の 1.0 ng/mL 以下[17]に引き下げられている[18]

なお、ジゴキシンの半減期は約40時間である[19][20]


低カリウム血症時[21][22]に、ジギタリス中毒として不整脈[23][24]などが起こりやすい[25][26]。なお、減ナトリウム食事療法を行っている場合、往々にしてカリウム摂取も不足しがちであるので、必要に応じてカリウム投与などをするのが望ましい[27]とされる。


歴史的には、ジギタリスは1785年[28]にスコットランドの医師ウィリアム・ウィザリング William Withering の報告から、ジギタリス植物の葉がある種の浮腫を改善する事が知られていた。なお現代では、ある種の心筋の疾患によって浮腫が起きる場合もあることが一般に知られているので、つまりジギタリスが心疾患を改善した事になる。


現代のジギタリスの作用機序は、ジギタリスは直接的にはNa+,K+-ATPアーゼを阻害することにより、結果的にNa-Ca交換機能に影響を与える等して細胞内のCaの濃度が増加し、そしてこのCa2+濃度増加によって筋小胞体が影響を受けるので心臓の収縮力が増加する、という学説が定説。

※ パートナー薬理学が「~と考えられる」の文言で、機序については、ほんの少しだけ慎重論ぎみ。


  • 「配糖体」とは

「配糖体」(グリコシド)とは、糖に、糖以外の比較的に大きな構造のついている構造の化学物質のこと。

ジギタリスの場合、糖とステロイド構造からなるので、典型的な配糖体のひとつである。

配糖体のうち、非糖の部分をアグリコン(aglycone)という[29]。ジゴキシンの場合、アグリコンに相当するのはステロイド骨格の箇所である。


アンジオテンシン変換酵素阻害薬[編集]

アンジオテンシン変換酵素阻害薬のことを「ACE阻害薬」とも言う。

アンジオテンシンIIが分泌されると血管抵抗が増えて心臓の負荷が増える。

ACE阻害薬は、主にアンジオテンシンII(A II[30])の合成を阻害することにより、心臓の負荷を減らす。

エラナプリルリシノプリルなどが、慢性心不全[31]の治療のためのACE阻害薬がある。

なお、高血圧症ではACE阻害薬が第一選択薬である[32]


なお、「アンジオテンシン」を「アンギオテンシン」と言ったりする場合があるが、どちらでも良く、単に表記の揺れである。たとえば『カッツング薬理学』和訳版では「アンジオテンシン」[33]、『ギャノング薬理学』和訳版では「アンギオテンシン」[34]である。

アンジオテンシンII受容体拮抗薬[編集]

アンジオテンシンII受容体拮抗薬のことを「ARB」ともいう。

※ 「ARB阻害薬」(×)ではなく、「ARB」で言い切る。Angiotensin II Receptor Blocker [35]の略。
※ 文献不足のため、説明を省略。パートナー薬理学とNEW薬理学で、微妙に薬物名が違う。カンデサルタン(NEW薬理学)と、カンデサルタンシレキセチル(パートナー薬理学)の違い。


カルシウムセンシタイザー[編集]

ピモペンダンが、心筋の収縮タンパク質トロポニンのCa2+感受性を高め、また弱いながらも[36]PDE(ホスホジエステラーゼ)阻害作用もあり、これらがともに強心作用を示す[37][38]。経口投与で用いられる。

副作用として不整脈などの起きる場合がある。

急性心不全[編集]

ホスホジエステラーゼ阻害薬[編集]

ホスホジエステラーゼIIIを選択的に阻害するミルノリンオルプリノンが現在では、よく使われる。

ミルノリンなどこれらの薬は、長期投与すると死亡率が上昇する[39]。従って、短期間に必要な場合だけ投与すべきである[40]

キサンチン誘導体など

カフェインおよびキサンチン誘導体(テオフィリンなど)にも、ホスホジエステラーゼを阻害する作用があるが、しかし非選択的である。(選択的にホスホジエステラーゼIIIは阻害しない。)

これらの理由もあってか、心不全の治療薬としては、カフェインやキサンチン誘導体は、あまり使われていない[41]

アミノフィリン、ジプロフィリン、プロキシフィリンなどが、比較的に心不全への適用があるキサンチン誘導体である[42]


カテコールアミン系[編集]

カテコールアミン類であるドパミンドブタミンが、急性または重症[43]の心不全を短時間改善[44]を維持するために用いられる。

なお、上記カテコールアミン類はアドレナリンβ受容体を刺激する。ドブタミンはβ1受容体を刺激する。心筋にβ1受容体があるので、心筋が活発化するという仕組み。


なお、カテコールアミン類似薬であるデノパミンは、主に慢性心不全に用いられ、経口投与できる[45][46]。デノパミンは、不整脈などの副作用も、比較的に小さい[47][48]


コルホルシンダロパート[編集]

コルホルシンダロパートは、アデニル酸シクラーゼを直接活性化し、細胞内cAMP量を増加させることにより、強心作用と血管拡張作用を示す [49][50][51]

急性心不全患者に[52][53]、ほかの強心薬で効果が不十分な場合に、点滴静注で持続投与する[54][55]

※ 『標準薬理学』および『シンプル薬理学』にコルホルシンダロパートの記載は無い。


硝酸薬[編集]

ニトログリセリンとはグリセリンの硝酸エステルである。このニトログリセリンの作用として、主に静脈の血管を拡張させ、結果的に急性心不全と狭心症を改善する効果がある。

なお、一酸化炭素(NO)には、血管平滑筋を弛緩させ、血管拡張をする作用のある事が分かっている。

ニトログリセリンなど硝酸薬による血管拡張の作用も、最終的には一酸化窒素による血管拡張の作用[56]だと考えられている。

硝酸薬には、化学的には「有機硝酸エステル」といわれる構造のものが多い。ニトログリセリンも、有機硝酸エステルである。


この他、硝酸イソソルビドと血管拡張薬 ヒドラジンとを組み合わせて使う場合がある。

NO(一酸化窒素)放出効果に加えてATP感受性K+チャネル開口作用による血管拡張作用を併せもつニコランジルが用いられることもある[57][58]

硝酸薬は、長期投与では耐性が形成される[59]。ニトログリセリンに関しては100年以上前から耐性の報告がある[60]

※ 2005年版のシンプル薬理学いわく「100年以上前」なので、つまり1905年より前の頃。


硝酸薬に、死亡率低下などの予後改善効果があるかどうかは不明である[61][62]

※ 『標準薬理学』が言うには、硝酸イソソルビド-血管拡張薬ヒドラジンの組み合わせ以外、死亡率低下のエビデンスが無しだと言っている。

なお、硝酸薬は狭心症の治療薬としても使われ、ニトログリセリンは狭心症の治療薬でもある

その他[編集]

利尿薬[編集]

利尿薬が、心不全患者の浮腫を改善する。

利尿薬には色々と種類があるが、心不全の浮腫の治療に使われるのはループ利尿薬という種類のものであり[63]

特にフロセミドアゾセミドトラセタミド、というループ利尿薬が心不全の浮腫の治療薬として、よく使われる。

※ 利尿薬の一般論的な解説については、本wikiでは、腎臓疾患や泌尿器疾患の治療薬の単元で説明する事にする。


利尿薬は一般的には6~7種類があるが、そのうち心不全の治療で使われるものは4種類である。

心不全の利尿薬として使われる種類は、ループ利尿薬も含めて一括して列記すれば、

ループ利尿薬、
チアジド系利尿薬、
カリウム保持性利尿薬、
バソプレシンV2受容体拮抗薬、

という4種類である[64]


なお、アルドステロン受容体拮抗薬は、カリウム保持性利尿薬でもある[65][66]。 アルドステロン受容体拮抗薬であるスピロノラクトンは利尿薬でもある[67][68]

※ 利尿薬が予後を改善するかどうかは微妙であるといわれている。詳しくは医学専門書を参照のこと。


ナトリウム利尿ペプチド[編集]

ヒト心房性(A型)ナトリウム利尿ペプチドであるカルペプチドに、利尿作用と血管拡張作用があり、難治性[69][70]の心不全に用いられている。

ここでいう「A型」とは「心房性」という意味。なおB型は心室、C型は血管内皮細胞[71]


虚血性心疾患[編集]

狭心症[編集]

「狭心症」とは普通、冠動脈が狭窄または攣縮して血流が不足する事である。そして、冠動脈の血流の不足の結果、心筋の酸素も不足する。

狭心症の治療薬のことを「抗狭心症薬」という。

硝酸薬[編集]

硝酸薬は、狭心症発作時の第一選択薬である[72][73]

ニトログリセリンが、硝酸薬では代表的である。

硝酸薬はプロドラッグとして体内で代謝されて一酸化窒素(NO)が生じることにより、薬効がもたらされる。

ニトログリセリンは狭心症治療薬として100年以上の実績のある薬である[74][75]

歴史的には、1860年代に化学者ノーベルの経営するダイナマイト工場で、狭心症の従業員が出勤日に症状の軽くなる事がすでに知られていた[76]。なお歴史的には、ニトログリセリンよりも古く、亜硝酸アミルが1867年に狭心症の治療の作用のあることが発見されたが、しかい揮発性が強いために治療薬としては使いづらかったので、ニトログリセリンなど後発の別の薬に亜硝酸アミルは狭心症治療薬の地位をゆずることになった[77]


ニトログリセリンは消化器では肝臓などで代謝されてしまう(初回通過効果など)。ニトログリセリンには、舌下錠または口腔内噴霧スプレー、軟膏、テープなどの様々な剤形がある。

狭心症治療の硝酸薬としては、ニトログリセリンのほか、一硝酸イソソルビド、二硝酸イソソルビド、ニコランジルなどがある。

このうち、ニコランジルを例外として[78]、一硝酸イソソルビドと二硝酸イソソルビドは、体内で代謝された際に遊離されるNOが薬効を示していると考えられている[79][80]

ニコランジルは、NO(一酸化窒素)放出効果に加えてATP感受性K+チャネル開口作用による血管拡張作用を併せもつ。


硝酸薬は耐性を生じやすく、耐性を生じると薬効が減弱するので、なるべく発作時にだけ投与する必要などがある。

眼圧を上昇させるので[81][82]、緑内障には禁忌[83]

勃起不全治療薬のシルデナフィル(いわゆる「バイアグラ」)と抗狭心症薬を併用すると急激な循環不全になり、死の危険あり[84][85]


なおニトログリセリンは、厳密にはニトロ化合物ではないが、慣習的に「ニトログリセリン」と呼ばれている。


  • 未解明部分と仮説

NOが血管拡張に作用していることは20世紀の後半には判明しているが[86]、では硝酸薬を体内で脱ニトロ化をしている酵素が何なのか、つまり、硝酸薬からNOを作っている酵素が何なのか、いまだに不明である。なお、グアニル酸シクラーゼは、NOが作用している対象先の酵素である[87][88]。けっしてグアニル酸シクラーゼは硝酸薬を作っている酵素ではない。

一説では、2型アルデヒド脱水素酵素またはチトクロムP450(CYP[89])などが、脱ニトロ化に関与しているとされているが、あくまで仮説である[90][91]


アドレナリンβ受容体遮断薬[編集]

アドレナリンβ受容体が刺激されると、心筋の収縮力が増大し、それにつれて酸素消費が増大する。

裏を返せば、アドレナリンβ受容体を遮断すれば、酸素消費量を減少させられる。

アドレナリンβ受容体は、そのようにβ受容体を遮断することで酸素消費量を減少させる薬物である。

安静狭心症には危険である[92][93]。 β受容体を遮断すると、相対的にα受容体が活性化するので、冠動脈の攣縮を誘発する危険性があるからである。

安静狭心症とは、冠動脈の攣縮により、安静時に必要な酸素すら供給できなくなっている狭心症である。

対比的に、労作性狭心症とは、運動などの労作時に狭心症があらわれる場合である。

Ca2+チャネル遮断薬[編集]

「カルシウム拮抗薬」[94][95]ともいう。

抗狭心症薬のCa2+チャネル遮断薬にはベラパミルジルチアゼムなどがある。

ベラパミルはフェニルアルキルアミン系。

ジルチアゼムはベンゾチアゼピン系。


ベラパミル、ジルチアゼムともに、心拍数を減少させ、心収縮力を低下させる。これらの作用により、酸素消費量を低下させることにより、抗狭心症作用となる[96][97][98]

加えて、Ca2+チャネル遮断作用により、冠動脈が拡張するので、冠血流量が増え、よって心筋への酸素供給が増える。

※ ベラパミルはその他、慢性冠動脈疾患治療などの際に心臓の酸素消費量を下げたい場合にも投与される[99]


ただしニフェジピンなどのジヒドロピリジン系は、血圧低下するが心拍数は増加するので、むしろ酸素消費量が増える可能性があり[100]、狭心症を悪化させる可能性がある[101]

※ 副作用・有害作用などについては、『標準薬理学』、『パートナー薬理学』、『NEW薬理学』のどれも論じているが論点がそれぞれ異なるので、本wikiでは、まとめるのが困難なので、それぞれの文献を参照せよ。


高血圧[編集]

概要[編集]

※ 「高血圧」は心臓とは違うが、一時的に、このページで間借りする。

高血圧には国際的な基準があり、140 mmHg 以上が高血圧(hypertension)であると、多くの国では定義されている[102]といわれる。

日本の基準も同様、 140 mmHg 以上を「高血圧」と定義している。

日本の場合、この基準(140 mmHg 以上を「高血圧」)に当てはめると、高血圧の患者数は約4000万人以上[103][104]と推定され、かなり多くの割合が高血圧である。

なお、一般に血圧は加齢とともに上昇する傾向がある[105]。70歳以上では、男女ともに7割を超える人が高血圧である[106]

※ 高血圧の治療薬のことを「降圧薬」という場合もあるが(※ 『シンプル薬理学』がこの表記)、発音で「コウアツヤク」と聞くと「高圧薬か?」と紛らわしいので、本wikiでは単に「高血圧の治療薬」などのように書くことにする。なお、「標準薬理学』および『NEW薬理学』では「高血圧治療薬」という表記。
パートナー薬理学の「抗高血圧薬」という表記も、発音で「コウコウケツアツ」というのが紛らわしい。
しかし、英語では、血圧を下げるクスリのことを Antihypertensive drag というのが、より正式な英語表現である。なので『パートナー薬理学』は英語の直訳に近い。
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高齢者の大半が統計的には、高血圧というが、そもそも、そんなに患者数の割合の大きいものが病気なのか?という疑問もある。

実際、『はじめの一歩の薬理学』では、本追記文とのニュアンスが違うが、健康な人でも身長や体重にバラツキのあるように、正常な血圧にもバラツキがあるのでは?という仮説も紹介している。

(ただし、『はじめの一歩の薬理学』は、この仮説には否定的ではある。)

学術ではないが、週刊誌などでも、高血圧の基準値が疑問視されており、特集の組まれることもたびたびある。

[https://dot.asahi.com/wa/2018030700008.html?page=2 週刊朝日『血圧は下げるな、危険!? 医師「高血圧は作られた病気」』]。 ※ リンクするとエラーのため、アドレス直接表示。
[https://toyokeizai.net/articles/-/165192?page=2 東洋経済『「高血圧」と言われても気にしなくていい理由 正しい血圧の計り方、知ってますか?』]

ただし、週刊誌も不勉強であり、日本の基準は国際基準にならっている事を知らないで、日本の製薬業界などを批判するトンチンカンな雑誌記者も多い。批判するなら、批判すべき対象は国際基準や、アメリカ基準(高血圧の場合、国際基準の実態はアメリカ)を猿真似的に輸入している日本の一部の連中である。

日本高血圧学界が、国際基準に従ったガイドラインを作成している。なお、日本人間ドック学会は、この国際基準が実態とズレていると批判している。[https://toyokeizai.net/articles/-/165192?page=2 東洋経済『「高血圧」と言われても気にしなくていい理由 正しい血圧の計り方、知ってますか?』2017/03/30 ]

※ 医学書には、高血圧学会のことは書いているのに、人間ドック学会のことが書いていない。ほんと医学部ってアレ。なんで週刊誌が調べられる事を、高い学費(私大医学部)やら国からの補助金とかをもらってて、調べられないの馬鹿なの?

なお、むかし、高齢圧の基準値が180mmHgだった時代がある。


ウィキペディア日本語版の記事『w:医原病』2020年4月27日 (月) 20:29‎ の版でも、高齢者の高血圧治療が過剰医療として批判されている。


高血圧学会による段階的分類

※ ただし、高血圧学会だってさすがに馬鹿ではないので、下記のような段階的な分類がある。

高血圧学会による分類では、140mmHg以上の高血圧でも、段階的に分類し、

  • 140~159mmHg のものは「 I度高血圧 」、
  • 160~179mmHg のものは「 II度高血圧 」、
  • 180mmHg以上 のものは「 III度高血圧 」、

と段階的に高血圧を分類している[107][108]

※ 『NEW薬理学』や『シンプル薬理学』や『パートナー薬理学』に記載あり。
※ 『標準薬理学』には記載なし。ザ・縦割り。
※ 180 という数値に、古い基準値の名残りが見える。
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さて、統計的に高齢者に高血圧が多いという事から、疑惑として、単に高齢の老衰や臓器不全などによって死亡しているのを、血圧の上昇による死亡だと誤解しているのでは?という疑問を感じるだろう。

しかし、そういう検証は、医学教科書の高血圧の理論では、されてない。

「擬似相関」(ぎじ そうかん)という統計学の用語が頭をよぎったが、しかし医学書では、その検討はされてない。

「擬似相関」というのは、たとえば、「アイスクリームがよく売れる週には、溺死事故が多い」みたいなもの。(単に夏場なだけなのだが、「夏」という背景を知らないと、アイスクリームが溺死事故を呼ぶ悪魔の菓子になってしまう。)

こういう医学教育の検証の甘さが所詮、医学は暗記科目である。所詮、医者の大半はオペレーターであり、医大はもともと戦前は医専という専門学校である。


医学書だけでなく、本来なら医学特集を組む雑誌ジャーナリズムなどが立場上は批判すべきだが、週刊誌雑誌もこういう擬似相関の検討をしておらず、単に不安や対立をあおるだけで、つくづく役立たない。

医学部が雑誌記者(およびそのスキャンダル雑誌の読者層)と同程度の思考力しかない、という事か。ああ、日本の医療の前途は暗い。


「擬似相関」という訳語の是非

なお、「擬似相関」, Spurious correlation は英語の直訳であるが、じつはこの直訳は間違っている、または誤解を与える訳語である。

なぜなら、「擬似相関」でも相関関係があるのは事実である。少なくとも、数学(日本なら高校後半~大学初歩レベル)の統計分野でいう「相関」関係はあり、相関係数 correlation coefficient は 1 に近くなる(相関係数の最大値は1である)。

なので、本来なら「ハリボテの相関」みたいに言うか、もしくは「擬似因果」みたいに相関関係ではなく因果関係が擬似のように言うべきである。


よく、よく大学の統計学の授業などで「因果関係と相関関係の区別」の重要性が教育されるが、おおむね、擬似相関を因果関係と勘違いしないようにとの忠告であろう。


擬似相関にかぎらず、統計学の用語のいくつかは、大元の英語がおかしい。たとえば、相関係数がゼロのことを英語では no correlation (直訳すると、「相関なし」)と言うのだが、しかしこれは間違っている。何十回も実験できる事なら、多数の実験をすれば因果関係・相関関係の無い2つの出来事の相関係数は平均的にゼロに近づいてく場合が多いが、しかし1度しか実験できない出来事の場合、なんの関係も脈絡も無くて遠く離れた出来事でも、統計的によくあるバラツキにより、相関係数がゼロにならない場合も多々あるからである。


さて、とにかく既存の定説・学説の検証・検討が不十分な場合は、

医療に関わる労働者のとるべき行動としては、訴訟リスクなどを回避するために、公的なガイドラインの通りに行動するのが安全である。

もちろん、もし公的基準や国際基準そのものに欠陥があれば、それで失われる命もあるのだが、しかし、責任は公的ガイドラインを崇拝する日本国民などにあるのであり、このように、知的労働者は責任を国民大衆に分散して押し付けることができる。

残酷かもしれないが、勉強しない無知蒙昧な愚者が悪いのである。法学の格言で「法は国民を守るものではなく、法を知る者の味方である」というような格言がある。

週刊誌雑誌などでもたびたび取り上げられて警鐘は鳴らされているのに誰一人としてマトモに勉強しないでいるんだから、仕方無いよね。

福沢諭吉が『学問のすすめ』で言うように、勉強しないと不利な事を他人から押し付けられるのである。勉強しない愚か者が悪い。


※ 肥満が高血圧の悪化因子と書かれていても、そもそも男女で内臓脂肪の割合に差があり、女性は「肥満」に分類される身長・体重の体形でも実際に内臓脂肪をMRIなどで測定してみると内臓脂肪の少ない人も多いという報告も出ている(※ 高校の保健体育でも習う場合あり)。
しかし、そういう詳細な検証は、大学での高血圧の理論では、紹介されていない。
※ 公的ガイドラインの通りに行動していれば、たとえその結果、たとえば歴史的には過去、未知の薬害だったサリドマイド催奇形児や薬害エイズを拡大させてしまおうが、末端の医者に法的責任は無いのが史実。
水俣病など公害も似たようなものだろう。


反証可能性

科学哲学者カール・ポパーのいう『反証可能性』という概念があり、彼の言うには、科学において、なにかを証明する手法というのは、多数で多様な実験によって、その反例を潰していく作業である。

つまり、もし高血圧を反証可能性の観点で検証していくなら、本来なら、その反証を探す必要がある。

具体的には、

より具体的には、「高血圧」だけど(高齢者でない)若者とか、
対比的に、血圧「正常」な高齢者を比べたりとか必要。

他にも、高血圧だけど肥満でないものだとか、逆に高血圧でない肥満者との比較とかが必要なわけ。

しかし、どの医学教科書も、明確な比較実験は全く、書かれていない。

よく、年齢や肥満や食生活が危険因子として上げられるので、 検証では最低限、パターン別として、

年齢の高低別、(高齢、中年、少年など)
食生活のパターン別、(塩分が多い場合、糖分が多い場合、脂肪分が多い場合、野菜不足などビタミン不足、食生活が不規則、自炊 or 外食メイン・・・、)
肥満のありかた、(やせ、中肉、小太り、大太り、・・・それらを男女別(男女で皮下脂肪のつきかたが違うので))

などのパターン別で統計的に検証を1個ずつシラミ潰し的にやっていく必要が本来ならあるワケよ。

マトリックス図表みたいな整理法を使って、こういう上記の「反証」の検証実験の結果を図表で整理していく必要があるワケ。

しかも研究では、そういった比較を、できるだけ男女別に行ったり、地域別に行ったり、年代別に行ったり、・・・とか、とにかく、 余裕のあるかぎり細かく色々と分類していくワケ。


研究論文でなく教科書なので、地域別とかまで詳細に分類して統計調査するのは無理でも、 せめて老衰との比較検証くらいは科学検証としては必要なんだろうけど、 その程度の検証もされない医学教育なので、やはり医大は糞。

しかし、日本国民がそういう医学部を大学受験の偏差値の高さだけで崇拝してるんだから、仕方無い。 まあ、結果的に医療の質の低下として跳ね返ってくるんで、愚民の日本人どもめ、ざまあみろ。

日本の科学がアメリカの真似でしかない様に、日本の医学も、アメリカの医学の真似である。


※ では、私たちはこれから、国際的な共通理解がどうなっているか、暗記していこう。


心臓に病変があるとか、妊娠とかで、血圧が上昇する場合がある。あるいは、ある種の薬の副作用などで血圧が上がる場合もある。

このように、心臓の病変とか妊娠とか副作用などにより、血圧が基準値よりも高い場合のことを、二次性高血圧という。


一方、それ以外の場合の、つまり元となる病気や事象などの不明な高血圧を本態性高血圧という。

そして、高血圧患者の90%は、本態性高血圧である。

高血圧が持続すると、脳出血や脳梗塞の可能性が増えるというのが定説。

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※ 老化による擬似相関じゃねえの?(笑)という疑問が。 少なくとも、擬似相関でない事の検証くらいは医学教育はするべきであり、 そういった事が本来なら医学書では紹介されるべき(当然、そんな検証は医学教科書に無いから、本コラム文がキレてるわけで)。これだから医学の水準は低い。 アイスクリームによる水難事故の恐怖に怯えてろ。

※ 仮に優秀などこかの医学者が、擬似相関であるか否かの検証実験を統計的に行っていた上で「やはり、高血圧そのものによって脳梗塞が増える」という検証を得ていたとしても、
しかし医学教科書では現状その検証方法などが伝えられていないので(『薬理学』も『病理学』も記載なし)、つまり教科書を書いている医学者たちが学問の継承に失敗しているので低脳という事になる。


上記のように、高血圧が脳梗塞などを増やすという定説があるので、血圧を基準値まで下げるべきというのが定説。

本態性高血圧は原因不明という事から分かるように、血圧を下げる事はあくまで対症療法である。

※ しかし、高血圧の対症療法する事に大衆が賛同しているので(直接賛同していなくても大衆が追認・容認している)、堂々と対症療法するしかない。


なので、まず食塩制限などの食事療法をする[109]

それで治らないなら、降圧剤を使うべき、というのが医学書の見解[110]

'
※ これが、本wikiで※文のキレている理由である。
いや、食生活が健康的な人でも、大多数の高齢者が血圧140mmHg以上になるので「高血圧」症状なら、

それは高血圧の基準値そのものが間違っていると考えるのが自然では? ってキレてるわけさ。

いやまあ、数値にもよるよ。血圧300mmHgとかの異常値なら下げたほうがいいのかもしれないけど。でも血圧141mmHgとかでねえ。


食塩制限などにより血圧の下がることから分かるように、体内のナトリウム量を減らせば、血圧が下がる。

なので、利尿薬によりナトリウム排泄を促進させることにより、血圧を下げることができる[111]


高血圧治療の第一選択薬として推奨されているのは、 利尿薬、Ca2+チャネル遮断薬、ARB、ACE阻害薬)である[112][113]

β遮断薬(αβ遮断薬を含む)は2014年の改訂により、第一選択薬を外れた[114]


※ 国際的なガイドラインがあるとよく医学書で言われるが、その実態はアメリカ合衆国の基準であり、日本はアメリカの基準を参考にしている[115]
'
2017年のアメリカの基準改訂に合わせて、日本も今後は改訂される可能性があると医学書が言ってるが、
そういうアメリカ標準の実態である。
政治や経済でもよく、「国際標準」と言われている様式が実態はアメリカ標準でしかない、とよく批判される。

海外旅行でアメリカに行った人なら分かるが、アメリカは肥満大国である。しかも医療費の高騰など、色々な医療問題のある国である。

そんな国の基準を、相関関係だけで検証済みとして日本に輸入していいのか、大いに疑問である。

※ なお精神医学も同様で、実態はアメリカ基準の精神医療のガイドラインが、なぜかアメリカ以外でも精神医学の国際標準になっている。
そういえば、アメリカは向精神薬の市場も盛況。


日本高血圧学会が『高血圧治療ガイドライン』を数年ごとに出している。日本の高血圧治療は、これに従って行われる。


利尿薬[編集]

利尿薬のうち、高血圧治療に使えるのは(つまり血圧低下するのは)、 主にチアジド系利尿薬、、カリウム保持性利尿薬、の二種類である[116][117]

特にチアジド系がよく、高血圧治療で使われる[118]

まれにループ利尿薬を使う場合あり[119]

カルシウム拮抗薬[編集]

カルシウム拮抗薬自体には、ジヒドロピリジン系とベンゾジアゼピンとフェニルアルキルアミン系の3種類ある[120]

このうち、高血圧治療に用いられるのは前2種類でありジヒドロピリジン系とベンゾジアゼピン系である[121]

承認されている高血圧治療薬のほとんどはジヒドロピリジン系であり、ニフェジピン、ニカルジピン、アムロジピンなどのジヒドロピリジン系薬を含めて、合計で少なくとも10種類以上[122]のジヒドロピリジン系の高血圧治療薬がある。

ベンゾジアゼピンのうち、高血圧治療薬として日本で承認されているのはジルチアゼムのみである[123]


そもそもCaチャネルは、神経細胞や筋細胞にあり、つまり電位依存性の細胞にある。「電位依存性Caチャネル」という用語があるくらいである。

さて、いくら血圧を下げるためだからといって、神経細胞そのものを遮断したら危険。実際、カルシウムではなくナトリウム(Na)だが、フグ毒のテトロドトキシンはNaチャネル(ナトリウムチャネル)を遮断する事で毒物として作用する。

※ 薬理学の本にはあまり書いてないが、生理学で『生理学テキスト』などにNaチャネルなどの話もある。


なので、できれば血管の平滑筋だけ弛緩させたい。そんな都合いいクスリがあるだろうか? 答えは、ある。

まず、Caチャネルにも種類が幾つかある。多くのCaチャネル遮断薬が遮断しているCaチャネルの種類には、L型Caチャネルというものが多い。

高血圧治療では、全身の欠陥の平滑筋を弛緩させたいので、できれば平滑筋のL型Caチャネルにだけ作用すれば夢のクスリ。

しかし、心臓の心筋にもL型Caチャネルがあるので、一見すると難しそうである。

しかし幸運なことに、なぜかジヒドロピリジン系の薬物は、血管拡張作用は比較的に強いが、その割には心筋抑制作用が弱い。

なので、どうやらジヒドロピリジン系の薬物は、全身の通常の血管のL型Caチャネルにはよく結合・作用するが、なぜだか心筋のL型Caチャネルには結合しづらい/作用しづらいようである。

※ そのためか、認可されている高血圧症治療薬のほろんどは、ジヒドロピリジン系。

しかし、非ジヒドリピリジン系となると、こういう幸運とは行かない(※ 「非」がついているのを見落とさないように)。つまり非ジヒドリピリジン系は心抑制の作用が比較的に強い[124][125]

具体的に言うと、ベラパミル(これはフェニルアルキルアミン系)およびジアゼパム(これはベンゾジアゼピン系)は、比較的に心抑制の作用が強い[126]


※ 読者で「CaチャネルとかNaチャネルとか本当にあるのかよ?」とか用心深い人のために教えると、パッチクランプ法というので実験的にチャネルの存在が確認できます。実際に(神経などの)細胞(の線維)などに、電極およびオペアンプ電子回路を差し込んだピペットを差し込んで、そのピペット内にナトリウム溶液など目的のイオンの溶液を入れると、電極刺激によって一時的にチャネル電流が流れるという実験があります。
『生理学テキスト』、P33 パッチクランプ法の図解があるので、詳しく知りたい人は参照のこと。
※ ここでいうベラパミルは、狭心症などの治療薬のベラパミルと同じ薬物。狭心症治療では、むしろ心抑制の作用が必要である。つまり、使いようの問題。

アドレナリンβ受容体遮断薬[編集]

(遮断薬ではなく、単なる)β受容体刺激は、心拍数を増加させ、また心拍出力を増加[127]させる。

当然、β受容体遮断薬は、心拍数を減少させる[128][129]

軽度~中等症の高血圧に適している[130][131]とされている。

※ なお、心不全治療薬でもβ遮断薬が使われているので[132]、読者は念のため詳細などの確認も含めて、心不全でのβ遮断薬の解説も参照せよ。


降圧機序の詳細は主に、β遮断薬により、腎臓の傍糸球体細胞のレニン分泌が抑制される[133][134]ことだと考えられている。

この他、心抑制作用も血圧低下に寄与している[135][136]とされている。

プロプラノロール、アテノロール、メトプロロールなどの高血圧治療用のβ遮断薬がある[137][138]


アドレナリンα1受容体遮断薬[編集]

ブラゾシン、テラゾシン、ドキサゾシンなどがある[139][140]

褐色細胞腫の手術前の血圧コントロールに使用される[141][142]

α1遮断薬の大まかな機序は、内因性カテコールアミンをα1作用を介する血管収縮を抑制している[143][144]と考えられている。

なお、現状では、高血圧治療で用いられているα受容体関係の治療薬は、すべて選択的に作用するものであり、具体的には選択的α1遮断薬または選択的α2刺激薬である。 非選択α遮断薬(たとえばフェントラミン[145])は現状、高血圧治療では用いられていない[146][147]

α2刺激薬[編集]

メチルドパ、クロニジンが、血圧低下させるために用いられる場合もある。

※ α2のほうは、遮断薬ではなく「刺激薬」なので注意。

これらの薬は、詳しい機序は薬ごとに異なるが、主に脳などの中枢交感神経の受容体を刺激している。(ただし、血圧低下の方向に作用する受容体を選択的に刺激している。)

※ なので、市販の医学書での分類では、高血圧の単元内では「中枢神経抑制薬」のような項目名で説明されている。


メチルドパは代謝されてメチルノルアドレナリンになる。このメチルノルアドレナリンが脳になる中枢性α2受容体を刺激することで、交換神経活動を抑制し、血圧低下をさせる。メチルドパは妊娠中の高血圧女性では第1治療薬のひとつである[148][149][150]

メチルドパは副作用として、まれに肝障害を起こすことがある[151]。(なので、)肝障害の患者には禁忌[152]

溶血性貧血を起こす場合もある[153][154]


クロニジンは、選択的α2刺激薬であり、中枢作用もあるが末梢にも作用して、血圧低下させる。


副作用

これら高血圧治療のα2刺激薬の副作用として、精神的鎮静作用と、口内乾燥。


その他[編集]

かつてグアネチジンがノルアドレナリン放出抑制薬として用いられていたが[155]、しかし現代では、あまり用いられていない[156]

なお、α2受容体刺激薬[157]のグアナベンズとは異なる。混同しないように注意。


ラオウルフィアアルカロイド[編集]

レセルピンという、植物のインドジャボク由来[158]のアルカロイドが、小胞[159][160]のカテコールアミン貯蔵を抑制し、結果として血圧低下させる。 しかしレセルピンは副作用で、自殺を引きおこすほどの、深刻な「うつ」の精神症状を引きおこす[161][162][163]

かつてレセルピンが第一治療薬だった過去があったが、しかし現代では第一治療薬から外されている[164]

近年ではレセルピンの使用は減っている[165][166]

もはや、他の高血圧治療薬では治療できなかった場合ぐらいにしかレセルピンは使われない[167][168]


レニン阻害薬[編集]

まず、腎臓の抽出物を注射すると血圧が上昇するという実験事実が知られており、これは「レニン」という酵素の作用によるものとされている[169]


レニン阻害薬は、2009年に登場した新しい作用機序の薬物である[170]。現状、アリスキレンのみが市販されている。

機序は、アリスキレンがレニンを選択的に阻害する。

酵素阻害により[171]、アンギオテンシンーゲンからアンギオテンシンIへの変換を阻害する[172][173][174]。このため血漿中アンギオテンシンIの濃度が低下したことにより、最終的にアンギオテンシンIIの産生が低下することにより、血圧低下する[175][176][177]

ACE阻害薬[編集]

アンギオテンシン変換阻害薬のこと。

そもそも、アンギオテンシン変換酵素とは、アンギオテンシンIからアンギオテンシンIIへの変換をさせる酵素のこと。

この変換を阻害して、アンギオテンシンIIの産生を抑制させる薬のことを、一般に「ACE阻害薬」と呼んでいる。

血管弛緩因子ブラジキニンが、ACE阻害薬によってブラジキニンが抑制されるので、最終的にACE投与によって血管弛緩をして血圧低下する。


作用機序は複雑であり、機序の詳細は不明である[178]

利尿薬やCaチャネルと併用することが出来る。単独投与も出来る。 ACE阻害薬は、高血圧治療の第一選択薬のひとつとなっている。


カプトプリルエナラプリルが代表的なACE阻害薬である。

カプトプリルリシノプリル以外は、代謝により活性体になるプロドラッグである[179][180]

たとえばエナラプリルは、代謝物のエナラプリラートが活性本体である[181]


ACE阻害薬は腎疾患の治療薬でもあり、テモカプリル[182]が腎疾患の患者にも投与される[183][184]

ほか、心不全の治療薬としてもACE阻害薬は使われている[185]


なお、ACE阻害薬は、生理活性物質のひとつであるブラジキニンを抑制する[186]

※ 標準薬理学の、高血圧の単元には書いてない。標準「生理学」のほうに書いてある。

ACE阻害薬の副作用としてブラジキニンが増えるので(ブラジキニンの分解が抑制されるので、結果的にブラジキニンは増える[187])、空咳の副作用がある[188][189]

※ ACE阻害薬の投与のあとのブラジキンの増減について『NEW薬理学』・『パートナー薬理学』と『標準生理学』とで説明が食い違っているので、詳しくは更なる専門書を確認の事。

また、まれ[190][191]だが血管性浮腫の副作用もあり[192][193][194]、死にいたる場合もある[195]


アンギオテンシンII受容体拮抗薬[編集]

アンギオテンシンII受容体を直接に遮断・拮抗する薬物のことを「アンギオテンシンII受容体拮抗薬」という。ARBともいう。

高血圧治療で用いられるのは、ロサルタンカンデサルタン(カンデサルタン シレキセチル)、 などがある。


※ カンデサルタンは、正確にはカンデサルタンシレキセチルの形で投与され、体内で代謝によってカンデサルタンになるプロドラッグである[196]。だが字数が長いので本wikiでは代謝産物の「カンデサルタン」で表記した。『NEW薬理学』が同様に「カンデサルタン」表記。

アンギオテンシンII受容体にはAT1とAT2の2種類があるが[197]、ARBで遮断するのは普通、AT1のほうである[198][199]


ARBの副作用についてはACE阻害薬と、類似点と相違点がある。

妊婦については、ACEと同様に、副作用のためARBも妊婦または妊娠の可能性のある女性には投与しない[200][201]

相違点については、ARBはキニン系については作用しない[202][203]。このため、ブラジキニン代謝を抑制しないので、空咳の発生頻度は低い[204][205]

※ ブラジキニンは生理活性物質のひとつ[206]

低血圧[編集]

血圧を上げる薬のことを「昇圧薬」ともいう。

血圧を上げる薬は、ドパミン作用薬と、アドレナリン作用薬。

ドパミン作用薬[編集]

血圧を上げるためのドパミン作用薬としては、ドパミンまたはドブタミンが用いられる。

心筋梗塞やうっ血性心不全などの心原性ショックにはドパミン作用薬が有効である[207]。点滴静注でドパミン作用薬を投与する[208]

アドレナリン作用薬[編集]

ノルアドレナリンは、急性低血圧に対しての昇圧薬として用いられている[209]

アドレナリン作用薬のうち、本態性高血圧に有効なのはエチネフリンミトドリンである[210][211]

ミトドリンはプロドラッグであり[212]、体内で選択的α1刺激薬になる[213][214]

エチレフリンには、α刺激作用およびβ刺激作用がある。

このほか、アメジニウムに、ノルアドレナリン再取り込み抑制作用がある。

ドロキシドパはノルアドレナリンの前駆体である。なお、パーキンソン病の治療薬としてドロキシドパは使われており[215]、パーキンソン病の起立性低血圧にも有効である[216]

不整脈[編集]

概要[編集]

心臓の拍動が正常でないものを不整脈という。


不整脈の種類としては、

心拍が異常に遅くなる不整脈である徐脈性不整脈と、
心拍が異常に早くなる不整脈である頻脈性不整脈

がある[217][218]

不整脈の治療法は、種類によっては、治療法は薬物治療ではなく人工ペースメーカー(植え込み式助細動器)の体内植え込みによって治療する非薬物療法が取られる場合も多い [219][220]


その他の非薬物療法ではカテーテルアブレーションという治療法もある[221][222]


健康な人でも、一日に何回かは不整脈を起こしているのが普通である[223]


不整脈の検査では、一般に心電図を見る。

ヴォーン・ウィリアムズ分類[編集]

不整脈の分類として、ヴォーン・ウィリアムズ Vaughan-Williams 分類があり、I群、II群、III群、IV群の4種類に分類される。

それぞれの治療薬については、

1群はNaチャネル遮断薬、
2群はβ遮断薬、
3群はK+チャネル遮断薬、
4群はCaチャネル遮断薬、

で治療する。


1群[編集]

第1群
Naチャネル遮断薬

1群薬は、「APD」(活動電位持続時間)といわれる時間への影響によって、さらにa~cの3種類に分類される。

※ APDとは、(心電図ではなく)ニューロンの電位波形の、立ち上がり以降から、立下りまでの部分。心電図の波形ではないので混同しないように。
Ia[編集]

Ia はAPDを延長させる(「APD延長」)。Ia薬はキニジン、プロカインアミド、ジソプラミドなど。

キニジンは、世界初の抗不整脈であり[224]、歴史的には不整脈薬の原型[225]である。

なおキニジンはマラリア治療薬キニーネの鏡像異性体[226]

Ia薬にはどれ抗コリン作用がある。


Ib[編集]

IbはAPDを短縮させ(「APD短縮」)、具体的にはAPD薬はリドカイン、メキシレチンなどがある。

Ibは心房には効かず[227][228]、心室不整脈のみに効く[229][230][231]

Ib薬でいう「リドカイン」とは、局所麻酔でいう「リドカイン」と同じ種類の薬物[232]

抗不整脈薬のリドカインは肝臓で代謝されるので、静脈注射で投与する[233][234]


Ic[編集]

IcはAPD不変であり(「APD不変」)、具体的にはIc薬にはフレカイニド、プルシカイニド、プロパノフェンがある。

Ic薬はNa+チャネル遮断作用が特に強い[235]

※ 『標準薬理学』に「最も強い」と言われている。

Ia群やIb群と比べてIc群はNaチャネル遮断作用が強く[236]、「純粋な」Na+チャネル遮断薬とも言われている[237][238]

なお、歴史的にはI群れの薬には、当初はIaとIbしか分類がなかったが、のちにAPD不変の薬物がみつかったのでIc群という分類が新たに追加された経緯がある[239][240]


II群[編集]

まず、実験的事実としてβ遮断薬は、運動や精神的な緊張など、交感神経の興奮によって起きる不整脈に効果を示す[241][242]

ジギタリス中毒による不整脈にも有効である[243][244]


これらの有効作用の仕組みは、DAD(遅延後脱分極)が関与しているためと考えられている[245]

近年、脂溶性の薬のほうが予後改善効果が高いというエビデンスがあるといわれており、したがって脂溶性であるカルベジロールやビソプロロールなどが好まれて投与されている[246][247]


大まかな実験的事実による傾向としては、

β受容体刺激薬により、心拍数が増える[248]
β受容体遮断薬により、心拍数が減る[249]

この仕組みの理解は、心臓の洞房結節が刺激されることで心拍数が増え、洞房結節が遮断されれば心拍数が減るのだと理解されている。

より詳細な機序としては、 β受容体遮断により細胞内cAMPが減り、りCa2+電流が減少するの。その結果、洞房結節の伝道速度が低下するなどし、不応期も延長する[250][251]

なお、β受容体遮断が無い通常の状態なら、細胞内cAMPによりCa2+電流が増加する。


III群[編集]

活動電位持続時間を延長する薬をIII群不整脈薬と呼んでいる。心電図上ではQT時間を延長させる[252][253]。 。

K+チャネル遮断をすることにより、活動電位持続時間が延長されることが近年、判明した。

※ 医学書では、この事からIII群の定義を、従来の「活動電位持続時間を延長する薬」から変更し、III群の定義を「K+チャネル遮断薬」と変更している[254]
しかし本wikiはこの定義変更の立場をとらない。もし万が一、活動電位を延長しないKチャネル遮断物質とかが発見されたら、医学者たちは、どうするつもりか? なんでこう、医学者って論理的思考が浅いのか・・・。
医学の各理論の定義なんて、時代によってコロコロと変わるので、真に受けてはイケナイ。
一言でいうと、医学界隈は必要条件と十分条件の区別ができていない体質の業界である。外国の教科書に定義がどう書いてあろうが、その外国人の医療の水準がでダメなんです。だからアメリカなんて、庶民の医療が劣悪だろう。


傾向として、III群薬は、K+チャネル遮断薬である場合が多い[255]

ニフェカラントは、「純粋なK+チャネル遮断薬」[256]とも言われる。

※ 裏を返せば、純粋でないKチャネル遮断薬もあるわけで、なので本wikiではIII群の定義としては、「K+チャネル遮断薬」を採用しない。

K+チャネルが標的である事が近年、判明したので、K+チャネル遮断薬とも言う。

III群薬は、副作用の発生頻度が高く、しかも重篤な例が多い[257][258]


臨床ではよく、アミオダロン、ソタロール、ニフェカラントが用いられる。

アミオダロンは便宜上、III群に分類されているが、I~IV群までの全ての作用を持つ[259][260]

ソタロールは、非選択的β遮断作用も併せもつ[261]。つまりII群作用(←これがβ遮断)とIII群作用を併せもつ[262]

ニューカラントは、純粋なK+チャネル遮断薬である。


IV群[編集]

Ca2+チャネルを遮断することにより、不整脈を治療する薬である。

IV群の活動電位時間については、特に規則は無い[263]

活動電位の規則は無いとはいっても、さすがに不整脈の治療に使われてない種類の薬物は、IV群には含めない[264]。重要な点として、血管などに影響のある薬物であり不整脈以外の病気を治す効果があっても、実際に不整脈を治療する効果が無い薬物はけっしてIV群に含めないこと[265]である。

普通、Ca2+チャネル遮断薬では、不応期は延長する[266]

IV群薬は洞房結節と房室結節に作用しており[267][268]、房室結節の伝道速度を低下させることにより[269]、不応期を延長させている[270]、と考えられている。


また、Ca2+過負荷を抑制するので、遅発後脱分極(DAD)による不整脈を抑制する作用があり[271][272]、具体的にはジキタリス中毒の予防などをできる[273]


フェニルアルキルアミン系[274]ベラパミル、ベンゾチアゼピン系[275]ジルチアゼムなどがある。

その他の抗不整脈薬[編集]

ジギタリス

上記のI~IV群の分類には含まれていないが、ジギタリスやジゴキシンも抗不整脈薬である[276][277]。ジゴキシンなどの強心配糖体は、副交感神経を刺激する[278][279]

アデノシン

ほかの薬では、日本では保険適用外だがアデノシン3リン酸(ATP)が、発作性上室頻脈の治療薬である[280][281]。ATPは血中ですみやかにアデノシンに分解され、そのアデノシンがアデノシンA1受容体を刺激し、さらにGタンパク質[282]を介して、上記の薬効を示す[283][284]

禁忌というか副作用というか、アデノシンアミナーゼ阻害作用をもつジビリダモールを服用している患者に用いてしまうと、心停止を起こしてしまうので危険なので注意[285]

シシリアン・ガンビット分類[編集]

ヴォーン・ウィリアムズ分類とは別に、シシリアン・ガンビット Sicilian Gambit 分類という分類法がある。

Sicilian Gambit 分類にもとづく抜粋
qqqq イオンチャネル 受容体 ポンプ
Na+ Ca2+ K+ If α β M2 A1 Na-K
ATPase
プロカインアミド
ジソプラミド
キニジン
アミオダロン
ソタロール
ベプリジル
ATP 作動薬
ジギタリス 作動薬 作動薬
上記表の「α」はα受容体、
βはβ受容体、
M2はムスカリンM2受容体、
A1はアデノシンA1受容体、

である。

'

『NEW薬理学』と『パートナー薬理学』 はともに、ライフメディコム『抗不整脈薬ガイドライン』(抗不整脈薬ガイドライン委員会編)からの転載。 『標準薬理学』は別。

本wikiでは、『標準薬理学』と、『抗不整脈薬ガイドライン』系のNEW薬理学・パートナー薬理学に共通して紹介されている薬剤のみを上記の表にまとめた。その結果、上記表の記載項目は『標準薬理学』の表とほぼ同じになった。

薬物の紹介の順序も、若干の順序の違いがあるが、『標準薬理学』と『抗不整脈薬ガイドライン』系とで順序はほぼ同じである。


読者の中には、著作権がどうのこうのと法律オンチの人が問題視する人もいそうだが、しかし法学では、選択の余地の無いことに著作権は発生しない、という法学の事実を述べておく。歴史の年号などは著作権にならないのと同様である。 (※ 参考文献: 有斐閣『著作権法』中山信弘、第2版、65ページ) ※ 詳しくはwikibooks『著作権法/概論』。

そもそも、国公立大が多額の税金を使って研究教育しているのに(医大のほとんどは国立)、彼らが教材をオープンコンテンツ化しないくせに清貧ヅラしてる事が倫理的に税金の浪費である。


シシリアン・ガンビット分類では、作用ではなく、その薬物が作用するチャネルや受容体やイオンポンプといった標的分子にのみ基づいて分類する。

※ 備考的に、臨床効果を表の左端あたりにつける場合もあるが、あくまで備考である。

しかし、項目が多いため、覚えづらい。そのため、シシリアン・ガンビット分類の表が作られている。

脚注[編集]

  1. ^ 『標準病理学』
  2. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P122
  3. ^ 『NEW薬理学』、P389
  4. ^ 『シンプル薬理学』、P133
  5. ^ 『パートナ-薬理学』、P175
  6. ^ 『パートナー薬理学』、P176
  7. ^ 『シンプル薬理学』、P136
  8. ^ 『パートナー薬理学』、P181
  9. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P129
  10. ^ 『標準薬理学』、P257
  11. ^ 『パートナー薬理学』、P183
  12. ^ 『標準薬理学』、P258
  13. ^ 『NEW薬理学』、P393
  14. ^ 『パートナー薬理学』、P183
  15. ^ 『NEW薬理学』、P393
  16. ^ 『シンプル薬理学』、P135
  17. ^ 『NEW薬理学』、P393
  18. ^ 『シンプル薬理学』、P135
  19. ^ 『標準薬理学』、P258
  20. ^ 『シンプル薬理学』、P144
  21. ^ 『NEW薬理学』、P388
  22. ^ 『パ-トナー薬理学』、P183
  23. ^ 『NEW薬理学』、P388
  24. ^ 『標準薬理学』、P259
  25. ^ 『標準薬理学』、P259
  26. ^ 『カッツング薬理学』、P217
  27. ^ 『カッツング薬理学』、P217
  28. ^ 『パートナー薬理学』、P181
  29. ^ 『標準薬理学』、P258
  30. ^ 『NEW薬理学』、P390
  31. ^ 『パートナー薬理学』、P180
  32. ^ 『NEW薬理学』、P404
  33. ^ Bertram G.Katzung 著『カッツング薬理学 原書第10版』、柳澤輝行 ほか監訳、丸善株式会社、平成21年3月25日 発行、P44
  34. ^ KIM E. BARRETT ほか原著改訂、岡田泰伸 監訳『ギャノング生理学 原著23版 』丸善株式会社、平成23年1月31日 発行、P777
  35. ^ 『NEW薬理学』、P405
  36. ^ 『パートナー薬理学』、P181
  37. ^ 『パートナー薬理学』、P181
  38. ^ 『NEW薬理学』、P394
  39. ^ 『標準薬理学』、P260
  40. ^ 『シンプル薬理学』、P137
  41. ^ 『標準薬理学』、P260
  42. ^ 『パートナー薬理学』、P178
  43. ^ 『NEW薬理学』、P393
  44. ^ 『標準薬理学』、P259
  45. ^ 『NEW薬理学』、P393
  46. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P126
  47. ^ 『NEW薬理学』、P393
  48. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P126
  49. ^ 『NEW薬理学』、P394
  50. ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P126
  51. ^ 『パートナー薬理学』、P179
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