高等学校化学I/炭化水素/環式炭化水素

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炭化水素 有機化合物 鎖式炭化水素 環式炭化水素

炭素が環状(かんじょう)に結合している炭化水素のことを 環式炭化水素(かんしき たんかすいそ) という。

シクロアルカン[編集]

分子式 名称 構造式
C4H8 シクロブタン シクロブタン
C5H10 シクロペンタン シクロペンタン
C6H12 シクロヘキサン シクロヘキサン

一般式CnH2nで表される環式炭化水素をシクロアルカンという。炭素間の結合がすべて単結合である。右におもなシクロアルカンの分子式と名称および構造式を示す。

シクロアルカンの「シクロ(cyclo-)」とは環式であることを表す接頭辞であり、「シクロアルカン」とは環式のアルカンであることを示している。

一般的な性質[編集]

シクロアルカンは飽和炭化水素であり、アルカンに似た性質をもつ。

  • 光を当てると置換反応(ちかん はんのう)を起こす。
  • 水に溶けにくい。
  • エーテルなどの有機溶媒(ゆうき ようばい)によく溶ける。
  • 燃えてもススをほとんど出さずに燃えて、二酸化炭素と水を生じる。

シクロヘキサン[編集]

シクロヘキサンは分子式C6H12のシクロアルカンである。分子の構造として次の2種類が存在する。

  • いす型: シクロヘキサン-いす型
  • 舟型: シクロヘキサン-舟型

舟型は不安定な構造であり、通常はいす型の構造をとる。

シクロアルケン[編集]

シクロへキセン。
融点: -104℃。 沸点:83℃。

環状構造で炭素原子間に二重結合を1個もつ炭化水素を シクロアルケン(cycloalken)という。 一般式はCnH2n-2で表される。

シクロアルケンの化学的性質は、鎖式構造のアルケンに似た性質があり、付加反応を起こしやすい。

シクロアルケンには、シクロペンテンC5H8やシクロヘキセンC6H10などがある。