高等学校卒業程度認定試験/国語

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概要[編集]

ここでは、高認の国語対策を解説します。

高卒認定試験の中で、国語はやや大変な部類に含まれます。問題そのものは決して難しくはないのですが、読まなくてはならない文章は解答時間50分に比してやや多いため、テキパキと問題文と選択肢を読んでいく力もしくはテクニックが要求されます。場合によっては数学や英語以上に学習時間を必要とするかもしれません。

なお、国語はここ10年の間で、最も大きく内容が変わった科目です。2016年までは旧大学入試センター試験を踏襲した構成となっていました[1]

しかし、2017年以降、現行の共通テストでの「国語」の改革(予定)および、2022年度から施行される高校の新学習指導要領に合わせたような問題構成に変更されました。そのため、過去問は2017年度分からで十分です。

大問構成[編集]

言語知識[編集]

漢字・熟語だけでなく、ことわざ・慣用句、敬語、現代文法などが出題されます。また、簡単な文章の解釈や古文の訳をすることもあります。

会話文[編集]

あるテーマに沿って高校生たちが話し合いをしており、発言の理由や議論の流れを追う問題が出ます。

実用文[編集]

アンケート調査の結果や案内のチラシ、メールや挨拶の手紙などを読んで問題点などを指摘する問題が出ます。また、ここでも会話文が挿入されることがあります。

文章読解[編集]

従来の現代文の問題です。説明的文章か文学的文章のどちらかが出題されます。2022年現在、説明的文章と文学的文章のどちらが出やすいという傾向ははっきりしないため、受験者の皆さんは両方対策しておきましょう。

古文・漢文[編集]

類似するテーマの古文と漢文を読みます。古文の部分は内容に関することが聞かれる一方、漢文は古文とのテーマの共通点と相違点を指摘する問題がよく出ます。

学習方針[編集]

全体的方針[編集]

試験時間は50分ですが、問題冊子は32ページあり、かなりの量をこなす必要があります。まず、書かれている文章をテキパキと読んでいく力が問われます。そのため、様々な本を読んだり、問題を解いたりしながら、読む速度を向上させていく必要があるでしょう。

後述するように、会話文や実用文の問題集はありませんので、まず過去問を買いましょう。国語に限りませんが、高認は過去問が最も重要かつ基本的な問題集です。

言語知識[編集]

まず、中学レベルの漢字や熟語、ことわざ、慣用句をおさらいしましょう。それができていれば、高認受験としては問題はありません。具体的には、高校受験用のドリル・問題集でかまわないので、まず漢字の読み書きがどれだけできるかを確認しておきましょう。ことわざ・慣用句のテキストに関しては、思い切って小学高学年用のものを使ってもいいかもしれません。中学受験用ならばもっと良いです。

文法事項については時間との兼ね合いで取り組みの量は調整しましょう。古文を理解するためにはある程度古典文法を知らねばならず、古典文法を習うためには現代文法が必要ではあるのですが、全部復習していたら時間が足りないのも事実です。時間がない場合には、文のしくみと活用語、敬語だけに集中するといいかもしれません。

会話文・実用文[編集]

2022年現在、会話やメール、手紙などの実用的な文章の読解に関する専門的な問題集はありません。そのため、過去問演習が最良の練習となります。

そもそも、会話文も実用文も過去問以上の特別な対策は必要ありません。というのも、「主張の根拠」「論点」などは会話文独特の表現ではありますが、普通に国語の問題演習を行っていけば自然と身につくところでもあります。

文章読解[編集]

古文・漢文[編集]

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  1. ^ 正確に言えば、大問1と2が逆でした。旧センター試験(及び現行の共通テスト)は1.説明的文章 2.文学的文章でしたが、高認は1.文学的文章 2.説明的文章の順でした。