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高等学校政治経済/政治/憲法の基本原理

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

憲法とは

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憲法改正のしやすさについて

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日本では、明治憲法も日本国憲法も、憲法の改正が、とてもしづらい仕組みになっている。

このように、通常の法律の改正と比べて、憲法の改正がしづらい仕組みの憲法を硬性憲法(こうせい けんぽう)という。

日本国憲法は、第二次世界大戦の終戦直後に制定されたから、それ以来、現在(2015年に記述)まで一度も改正されたことがない。


いっぽう、硬性憲法に対して、通常の法律の改正手続きとほぼ同じように比較的簡単に憲法を改正できる国の場合、そのような改正しやすい憲法のことを軟性憲法(なんせい けんぽう)という。

成文憲法と不文憲法

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日本の憲法は、明治憲法も日本国憲法も、条文が存在している。このように条文として存在している憲法を成文憲法(せいぶん けんぽう)などという。

しかし、イギリスでは、憲法の条文が存在しておらず、イギリスではマグナ・カルタや名誉革命のときに出された権利章典などが憲法の条文の代わりとして、一般の法律を決める際の方針になっている。

イギリスのように、憲法の条文を制定していない場合を不文憲法(ふぶん けんぽう)などという。