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高等学校歴史総合/もっと知りたい グローバリゼーションとストリートダンス

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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20世紀後半になると、街中からストリートダンスが生まれました。貧しい地域の若者が美術館・ダンススクールに行けなくても、自分の気持ちを表すためにストリートダンスを始めました。また、ストリートダンスは政治の理想も表しています。ヒップホップダンスとブレイキンダンスは次第に人気になり、世界中の若者で広まっています。ストリートダンスはバレエなどのダンスと違なり、仲間と一緒に踊ったり、その場で考えながら踊ったりします。

ストリートダンスの多角的視点

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各国の人が集まると、新しい芸術も生まれました。その中でも、体を使うような新しい踊り方は街中から生まれました。20世紀後半のアメリカは、様々な社会運動と新しい踊り方も数多く生まれました。貧しい人が抗議と自己表現を取り入れて新しい文化運動を行いました。新しい文化運動は踊り・音楽・美術などから表現されています。一方、新しい踊り方は人気テレビ番組からさらに広がりました。人気テレビ番組から当時の最新曲に合わせて、特別な体の動かし方を紹介するようになりました。音楽に合わせて踊るような体の動かし方は踊りの大事な部分になりました。つまり、様々な時代と文化を組み合わせて日本のストリートダンスも生まれました。新しい踊り方は抗議と自己表現から芸術的娯楽に変わりました。

ストリートダンスの発展と日本の社会的受容

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1983年、若者が自分の気持ちを表すためにストリートダンスを踊るようになりました。若者は海外の映画とか海外の映像とかから踊り方を学んで、自分なりに発展させました。当時は少ない情報から友達と共有して、独自の踊り方を作りました。音響機器も進化して、ラジオカセットレコーダーが出来ました。その結果、公園・広場などでも踊れるようになりました。1990年代になると、ストリートダンスはテレビなどでも取り上げられるようになり、地下文化から大衆文化に変わりました。当時、日本の歌手もダンスを取り入れるようになり、音楽業界にも影響を与えました。2000年代になると、ストリートダンスは教室でも教えられるようになりました。ダンス教室が増えて、先生から教えてもらえるようになりました。また、デジタル技術の発達からダンスの学び方とか共有の仕方とかも大きく変わりました。このように、日本のストリートダンスは海外の影響を受けながらも日本独自の発展をしました。

ダンスの標準化と個性表現の葛藤

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SNSやストリーミングサービスが広まると、誰でも世界中のダンスをすぐに視聴出来るようになりました。この傾向は日本ではっきり見られます。外国のストリートダンスは年齢や性別に関係なく人気になり、運動や地域の活動として定着しています。一方、ストリートダンスが急に広まるとどの地域も同じようなダンスになりました。地域独自の文化とか独自のダンスとかよりも、「いいね」を数多く貰えるようなダンスが重視されるようになっています。このような状況から考えると、ダンスは単に体の動かし方を覚めるのか、それとも自分の気持ちを表すような芸術なのかを考えさせます。