高等学校歴史総合/世界恐慌
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詳しい内容は、「世界史探究」の「世界恐慌とヴェルサイユ体制の破壊Ⅰ」を見てください。本歴史総合では、簡単に記述します。
金融恐慌から昭和恐慌へ
[編集]1920年代後半の日本経済はとても苦しくなりました。ヨーロッパ経済の復興から、日本製品が売れなくなりました。やがて、1927年になると数多くの銀行が潰れました(金融恐慌)。1930年になると、日本経済が世界恐慌の影響でさらに悪くなりました(昭和恐慌)。
世界恐慌のはじまり
[編集]1929年、世界恐慌がアメリカから始まりました。第一次世界大戦終結後、工場が商品を大量に作りすぎてしまいました。そこに、投資家が株式投資で儲けようと考えて、危なっかしい取引を繰り返しました。こうして、お金の貸し借りが回らなくなりました。数多くの銀行がつぶれたり、工場も止まったり、失業者もたくさん増えてしまいました。特に、ヨーロッパ経済は世界恐慌で悪くなりました。一方、当時のソビエト連邦は欧米諸国とあまり取引していないので、世界恐慌の影響をそれほど受けていません。
諸国の恐慌対策
[編集]アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領は、不景気を回復させるためにニューディール(新規まき直し)政策を始めました。不景気を回復させるためには、国民に仕事を与えて国民の暮らしを良くしなければなりません。そのため、政府がお金を企業に回しました。
イギリスとフランスは、植民地を上手く使って商売をしました。他国の輸入品にかなり高い税金をかけて、自国と植民地だけで経済を守りました(ブロック経済圏)。一方、ドイツ・イタリア・日本は資源も植民地もあまりないので他国を攻めるようになりました。