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高等学校歴史総合/列強による帝国主義

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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第2次産業革命と帝国主義

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19世紀後半になると、石油と電気がヨーロッパと北アメリカで使えるようになりました(第2次産業革命)。その結果、企業連合(カルテル)・企業合同(トラスト)を利用して、巨大企業が数多く生まれました。特に、ドイツとアメリカの経済はイギリスに追いつくくらいまで成長しました。やがて、列強は自国の商品を売るために市場を広げたり、資源を手に入れたり、工場を作ったり、経済を立て直すために、海外に渡りました(帝国主義)。

欧米諸国の帝国主義政策

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当時のイギリスはかなり大きな力を持っており、世界各地と繋がりを持とうとしました。例えば、ヴィクトリア女王は1877年にインド帝国も治めました。また、ジョゼフ・チェンバレンが中心になって、植民地を世界各地に広げました。

アメリカは広い国土なので、世界各地から移民も集まりました。その結果、アメリカの工業も豊かになりました。アメリカはパン・アメリカ会議を1889年に開き、ラテンアメリカと繋がりを持つようになりました。また、アメリカはカリブ海・太平洋方面にも目を向けました。一方、スペインはアメリカに植民地を取られたくないため、アメリカと戦争しました(米西戦争)。スペインは米西戦争で敗れると、植民地のフィリピンとグアムをアメリカに渡しました。そして、同じ時期にハワイもアメリカの領土となりました。

近代化と国際移民
19世紀後半から20世紀にかけて、交通手段が増えると、人類も世界各地を移動できるようになりました。自分の夢を叶えるためにヨーロッパからアメリカ・オーストラリアに渡りました。一方、昔ながらの暮らしが大きく変わり、生活も苦しくなると故郷を離れるために海外に渡りました。貧しい移民は、誰も付かないような仕事をしてお金を稼ぎました。