高等学校歴史総合/大衆の政治参加
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世界史上の民衆運動
[編集]産業革命の後、ヨーロッパの社会は大きく変わりました。大衆は工場で働くようになり、都市で暮らし始めました。また、イギリスの選挙が大きく変わりました。最初、お金持ちの人が選挙に投票出来ました。90年後、イギリス国民の半数が投票出来るようになりました。その結果、政治も変わりました。やがて、労働党まで現れて、労働党が政治で力を持つようになりました。
第一次世界大戦は、私達の社会を大きく変えました。戦争中、一般市民が国家のために頑張って協力すると、政府も国民の意見をもっと聞くようになりました。こうして、全ての男性が政治に参加出来るようになりました。イギリス・アメリカ・フランス・イタリアは女性も政治に参加出来るようになりました。また、ロシア革命から世界各地で労働者が自分達の権利を求めるようになりました。
大正デモクラシーと大衆の政治参加
[編集]明治時代から大正時代にかけて、日本は世界での立場を良くするために頑張っていました。そして、日本人は「私達の国も列強の仲間に入りたい。」と思うようになってきました。そのため、政府は日本経済を良くするために頭のいい人を育てて、日本国民に日本人の意識を植え付けるために義務教育制度を取り入れました。その結果、90%以上の子供が学校に通うようになりました。そして、学校は単に勉強を教えるだけでなく、国をさらに強くするための大切な施設になりました。
大正時代になると、全ての国民が平等に政治に参加出来るような社会を作りたいと思うようになりました。例えば、政治学者の吉野作造は民本主義の定義として「政治は国民のためになくてはならない。」と論文に記しました。この論文は国民も共感しました。しかし、大正時代の生活は本当に大変でした。特に、都会の住民はコメの値段が高くなりすぎて困っていました。その怒りが溜まり、各地で騒動も起きました。この混乱から、国会の話し合いがもっと大切にされるようになりました。また、労働者・農家の人・部落差別者なども「私達にも権利が欲しい!」と声を上げるようになりました。このような動きを大正デモクラシーと呼んでいます。