高等学校 地学/熱で探る地球の内部

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
小学校・中学校・高等学校の学習>高等学校の学習>高等学校理科>高等学校地学>高等学校 地学>熱で探る地球の内部

 火山の噴火は、地球の中に高温の物質が含まれています。その熱はどこから来ているのでしょうか?地球表面の熱の出入りを見ると、地球の熱収支だけでなく、マントル対流など、マントルや核の様子も読み取れます。

地球内部の熱源[編集]

 地球内部から熱を出す場所の1つとして、高温の核があると考えられています。これは、小さな惑星が衝突して地球が出来た時に、地球の中心部に残された熱です。地殻やマントルを作る岩石には、カリウム・ウラン・トリウムなどの放射性同位体が含まれているので、自然崩壊する時にも熱を出します。火成岩(花崗岩・玄武岩・橄欖岩)に含まれる放射性同位元素が1年間にどれだけの熱を出すのかを調べます。その結果、大陸地殻上部の花崗岩が一番高い発熱量を持っています。

地球内部の温度分布[編集]