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C++/キャスト

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
< C++

概要

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C++ではC言語で見られるキャストに加え、以下キーワードを用いてキャストを行うことができる:

  1. static_cast
  2. const_cast
  3. dynamic_cast
  4. reinterpret_cast

static_cast

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const修飾子およびvolatile修飾子の付与、整数・小数型同士などのキャストに使う。

const_cast

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const修飾子、volatile修飾子を外すために使う。

dynamic_cast

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ダウンキャストするために使う。キャストに失敗した場合はnullptrが返される。

reinterpret_cast

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継承関係にない型同士、整数型とポインタ型の相互変換などに使う。

どう使い分けるのか

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  • static_castを使えるときは使う
  • const_castを使えるときは使う
  • dynamic_castを使えるときは使う
  • それでもダメならreinterpret_castを使う

C形式のcastにしかできないこと

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出典: [1]

  1. 派生クラスへのポインターやリファレンスから、基底クラスへのポインターやリファレンスへの変換
  2. 派生クラスのメンバーへのポインターから、曖昧ではない非virtualな基底クラスのメンバーへのポインターへの変換
  3. 曖昧ではなく非virtualな基底クラスのポインターやリファレンスあるいはメンバーへのポインターから、派生クラスのポインターやリファレンスあるいはメンバーへのポインターへの変換

ただし、これらのキャストはアクセス修飾子を無視するため、出現した場合は設計が間違っているとされる[1]

出典

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  1. ^ 1.0 1.1 https://cpplover.blogspot.com/2010/07/c.html 20210414
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