PHP/開発環境
PHPに開発環境は必要か?[編集]
多くのWindows系言語とは違って、PHPそのものはシンプルですので、自分自身の実行環境以外、何も付属していません(ただし、PHP 5.4以降、実運用には使えませんが、開発目的用に、webサーバーが内蔵されました。)。
例えば、WindowsでC++アプリケーションを開発する場合、Microsoft Visual Studioなど統合開発環境というのがありますが、PHPの場合は、実行環境以外の機能とソフトは自力で整えることになります。
PHPでweb開発する場合、最低限webサーバー、およびOSが必要になります。データベースを使う場合はデータベースも必要になります。
これら機能をまとめて提供するパッケージにはLAMP、またはXAMPPなどがあります。ただしWindows版のXAMPPでは、Windowsの日本語環境での文字コードがUTF系でなくSHIFT-JISを用いているという問題から、XAMPPのWindows版で日本語を表示するのが、やや面倒です。いちおう、アップロードするHTMLファイルの文字コードをUTF-8にしておけば、Windows版XAMPPにアップロードしたHTMLファイルは日本語が表示されますので、設定がよく分からなければHTMLファイルの文字コードをUTF-8にしておいてください。
どっちみち、Linux系では、ほぼUTF-8だけですので、事実上、インターネットにアップロードされているファイルの文字コードは、現状では原則としてUTF-8です。(世界中のサーバのほとんどはOSがLinuxです。)
LAMPはUnix系で動くに対して、XAMPPはUnixとWindowsのどちらも対応しています。
XAMPPは、以下のサイトから無料でダウンロードできます。
XAMPPパッケージのインストール方法は、リンク先の公式サイトにあります。各OSごとに「FAQ」(「よくある質問と答え」の意味)があり、そこにインストール方法の解説も記載されています。
XAMPPが無くても、PHPのプログラムは作成可能です。
最低限、webサーバーとして、たとえば Apache (アパッチ)などのwebサーバーがインストールできれば充分です。 XAMPP の「A」とは Apacheの頭文字のことです。
なお、Sambaはwebサーバーではなくファイルサーバー用ソフトなので、sambaではPHPアプリの開発は困難です。
Apacheさえインストールできれば、あとは webブラウザやテキストエディタなどでも、作業や動作確認ができます。XSAMPPの「M」とは、MariaDBか、あるいは MySQL などといったデータベース管理ソフトのことですが、とりあえずPHPの勉強の初歩では当面は、データベース管理ソフトは不要ですし、データーベース管理ソフトが無くても、入門レベルのPHPプログラムなら動作確認は出来ます。
エディタ[編集]
HTMLと一緒に入力してプログラミングできるので、テキストエディタ(windowsでいう「メモ帳」のようなアプリ)さえあれば開発は可能です。(なお、「Word」などのワープロソフトはテキストエディタではありません。ワードでは、けっしてプログラムのコードを書かないでください。)
他の言語に経験があれば、なじんだテキストエディタが、ほとんどそのまま使えます。
使用するOS[編集]
Linuxの場合、一般のデスクトップ版のOSでも、サーバー用のPHPアプリの開発が可能です。
なので、PHPの勉強の最初の段階では、わざわざサーバー版Linuxをインストールする必要が無いです。