コンテンツにスキップ

Wikijunior:太陽系/ハウメア

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
ハウメアとその衛星

ハウメアは、とてもユニークな準惑星です。碁石(ごいし)のような形をしていて、とても速く回転しています。名前はハワイの豊穣の女神から来ています。

基本データ

[編集]
  • 発見年: 2004年12月28日
  • 発見者: マイケル・ブラウン率いるチーム
  • 大きさ: 長径約2,322km、短径約1,026km
  • 衛星: 2つ(ヒイアカとナマカ)
  • 公転周期: 約284地球年
  • 自転周期: なんと約4時間!
  • 表面温度: 約-241℃

ハウメアのすごいところ

[編集]
  1. 変わった形
    • ラグビーボールのように細長い
    • 高速回転のために伸びた形になった
    • 準惑星の中で唯一、丸くない
  2. 超高速回転
    • 1日がたった4時間
    • 太陽系の大きな天体の中で最も速く回転
    • この高速回転が形を変えている
  3. リング(環)がある!
    • 2017年に発見された
    • 土星のような環を持つ準惑星は初めて
    • 環の直径は約2,287km
  4. 2つの衛星
    1. ヒイアカ
      • ハワイの女神の名前
      • ハウメアの約1%の大きさ
    2. ナマカ
      • ハワイの水の精霊の名前
      • ヒイアカの約1/4の大きさ

ハウメアの特徴

[編集]
  1. 表面
  2. * 明るい氷の結晶でおおわれている
  3. * 岩石でできた中心部がある
  4. 軌道
  5. * カイパーベルトにある
  6. * 太陽からの平均距離は約43 AU

おもしろい事実

[編集]
  1. 形が変わっているため、重力も場所によって違う
  2. ハウメアファミリーという小天体群の中心
  3. 発見をめぐって論争があった
  4. 名前の由来となったハワイの女神は多産の神様

やってみよう!

[編集]
  1. ハウメアの形を粘土で作ってみよう
    • ラグビーボールのような形を作る
  2. 高速回転を体験してみよう
    • 安全な場所で回ってみる(めまいに注意!)
  3. ハウメアの1日を地球時間で表してみよう
    • 4時間は学校の半日より短い!

クイズ

[編集]
  1. ハウメアの形は何に似ている?
  2. ハウメアの1日は何時間?
  3. ハウメアの衛星の名前は?

みんなで考えてみよう

[編集]
  • なぜハウメアはこんなに速く回転しているんだろう?
  • ハウメアの表面で遊んだら、どんな感じかな?
  • リング(環)は何でできているんだろう?

不思議な「ハウメアファミリー」

[編集]
  • ハウメアの周りには似た特徴を持つ天体がたくさん
  • 大昔の衝突でできたと考えられている
  • このグループを「ハウメアファミリー」と呼ぶ

もっと知りたい人は

[編集]
  1. 図書館で準惑星の本を探してみよう
  2. ハワイの神話について調べてみよう
  3. 天文台に行ってカイパーベルトについて聞いてみよう

観察のむずかしさ

[編集]
  • とても遠くて小さいので、観察が難しい
  • 特殊な望遠鏡が必要
  • 形を直接見ることはできない

未解決の謎

[編集]
  1. なぜこんなに速く回転しているのか
  2. リング(環)はどうやってできたのか
  3. 内部構造はどうなっているのか

ハウメアの観察記録

[編集]
  • 2004年:発見
  • 2005年:衛星の発見
  • 2017年:リング(環)の発見

用語集

[編集]
Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディアハウメア (準惑星)の記事があります。
カイパーベルト
海王星の軌道の外側にある領域
自転
天体が自分の軸の周りを回ること
リング(環)
天体の周りを回る氷や岩の粒
衛星
惑星準惑星の周りを回る天体