Wikijunior:太陽系/土星
大きさはどのくらい?[編集]

土星は直径が120,536kmで、地球の9.449倍です。
地表は何でできているの?[編集]
土星のほとんどは気体と液体で、岩石と氷でできた小さな核があります。土星の大気には木星と同じような帯がありますが、木星よりも色の違いがはっきりとしていません。
土星の環は何?[編集]

岩石と氷の欠片でできていて、大きさはチリ状から住宅大まで様々で、数km程度のものもあります。これらはそれぞれ遠く離れているので、環の中を通ることも難しくありません。
土星の衛星は?[編集]

衛星は56個あり、多くは名前がついています。新しい衛星も見つかっていますし、これらの大きさは環の欠片と同じくらいなので、正確な衛星の数は誰にも数えられないでしょう。最大の衛星はタイタンで太陽系の惑星に匹敵するほどです。
羊飼い衛星[編集]
じゃがいものような形の衛星が環の中や周辺にあり、それらの重力が環の星々を動かしています。
ミマス[編集]
ミマスは小さな岩石と液状の水でできています。ハーシェルと呼ばれるクレーターがあり、直径約130kmでミマスの3分の1の大きさでスター・ウォーズのデス・スターのように見えます。
エンケラドゥス[編集]
エンケラドゥスは氷でできていて、他の氷の衛星よりも高密度なので、内部に岩石があると考えられています。表面は平坦で、裂け目やクレーター跡がいくつか見られます。平坦なところは比較的新しく、クレーター跡は1億年もの昔になくなっています。南極部の平坦な箇所には水蒸気があり、裂け目や溝は地質構造がガニメデに似ていて、隆起した箇所はエウロパにも似ています。これらは地下に海があると考えられる根拠になっています。土星を2周回するごとにディオネは1周回するので重力の影響を受けます。このことはエウロパとガニメデがイオの火山に影響をあたえていることと似ています。

テティス[編集]
テティスはOdysseus(オデッセウス)のような多くのクレーターを持った氷の衛星です。クレーターは氷によって平らにされています。イサカ・カズマと呼ばれる大きな流域があり、3kmから5kmの深さで幅が100km、全長が2000kmあり、テティスの直径の4分の3もあります。 テレストとカリプソ2つの衛星を伴っていてテレストは正面に、カリプソは反対側にいます。
ディオネ[編集]
ディオネはほとんどが氷でできていて、核に岩石があると考えられています。クレーター跡は氷によって平らにされています。裂け目による白線が輝いています。2つの衛星を伴っていて、ヘレネは正面に、ポリデウケスは反対側にいます。
レア[編集]
レアはディオネと同じくほとんどが氷でできていて、核に岩石があると考えられています。片面には多くのクレーターがあり、反対側には白氷が輝いた地域です。

タイタン[編集]
タイタンは土星で最大の、太陽系で2番目に大きく、唯一厚い大気層を持った衛星です。大気は窒素、アルゴン、メタンなど様々な有機化合物でできていて、地表にはクレーターがいくつかあります。
ヒペリオン[編集]
ヒペリオンはほとんどが氷でできていて、核に岩石があると考えられています。じゃがいものような形です。

イアペトゥス[編集]
イアペトゥスはほとんど氷でできています。ロンスヴォー大陸という明るい箇所にはクレーターがあります。カッシーニ地域と呼ばれる暗い箇所はとても広くイアペトゥスの半分を占めています。宇宙探測機カッシーニにより巨大なクレーターや裂け目も確認されています。裂け目は赤道上に1300kmにわたって広がり、エベレスト山の2.26倍の20kmの高さがあります。カッシーニが再度探査した際にロンスヴォー大陸に巨大なクレーターが確認されました。
フェーベ[編集]
フェーベは氷と岩石でできていて、外側に暗い物質の層ができていることから暗く見えます。
1日はどのくらい?[編集]
地球換算で10時間39分です。
1年はどのくらい?[編集]
地球換算で29.46年で、10760日です。
何でできているの?[編集]
土星の核は岩石でできていて、周りには氷があります。氷上には液体水素が、更に上層部には気体の水素があります。
土星の大気のほとんどは気体の水素で、ほかにはヘリウムなどがあります。ヘリウムの雨が降り、地表にはアンモニアもあります。
どのくらいの重力がかかっているの?[編集]
土星の雲の上では、地球よりやや強い重力がかかります。
誰にちなんで名付けられたの?[編集]
Saturn(サターン)はローマ神話による木星の父親であり人間に農耕を教えた農業の神にちなんで名付けられました。Saturdayの由来でもあります。