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Wikijunior:太陽系/月

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
近地点(きんちてん)の満月(まんげつ)

(つき)は、地球(ちきゅう)の唯一(ゆいいつ)の自然衛星(しぜんえいせい)であり、私たちの夜空(よぞら)に輝(かがや)く天体(てんたい)です。月(つき)は約(やく)4.5億年(おくねん)前(まえ)に形成(けいせい)され、地球(ちきゅう)の重力(じゅうりょく)に捕(つか)まっています。

月の基本情報(きほんじょうほう)

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月と地球の比較
  • 直径(ちょっけい): 約(やく)3,474 km
  • 距離(きょり): 地球(ちきゅう)から約(やく)384,400 km
  • 公転周期(こうてんしゅうき): 約(やく)27.3日(にち)
  • 自転周期(じてんしゅうき): 約(やく)27.3日(にち)


月の特徴(とくちょう)

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月(つき)の表面(ひょうめん)は、クレーターや平原(へいげん)で覆(おお)われています。これは、数多(あまた)の隕石(いんせき)が衝突(しょうとつ)した結果(けっか)です。また、月(つき)は大気(たいき)がほとんど存在(そんざい)しないため、昼(ひる)と夜(よる)の温度(おんど)の差(さ)が非常(ひじょう)に大(おお)きいです。

月(つき)の満(み)ち欠(か)け

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月(つき)の満(み)ち欠(か)け

月(つき)の満(み)ち欠(か)けは、月(つき)が地球(ちきゅう)の周(まわ)りを回(まわ)ることで生(う)まれます。太陽(たいよう)の光(ひかり)を受(う)ける角度(かくど)が変(か)わるため、月(つき)の見(み)え方(かた)が変(か)わります。

新月(しんげつ)
月(つき)が全(まった)く見(み)えなくなる時期(じき)です。月(つき)が地球(ちきゅう)と太陽(たいよう)の間(あいだ)に来(き)て、光(ひかり)が当(あ)たらないからです。
上弦(じょうげん)の月(つき)
月(つき)の半分(はんぶん)が見(み)える時期(じき)です。新月(しんげつ)から約(やく)1週間(しゅうかん)後(ご)です。
満月(まんげつ)
月(つき)が丸(まる)く、全部(ぜんぶ)見(み)える時期(じき)です。新月(しんげつ)から約(やく)2週間(しゅうかん)後(ご)に起(お)こります。
下弦(かげん)の月(つき)
上弦(じょうげん)と同(おな)じく半分(はんぶん)見(み)えますが、反対側(はんたいがわ)です。満月(まんげつ)から約(やく)3週間(しゅうかん)後(ご)です。

このように、月(つき)の形(かたち)は約(やく)29.5日(にち)ごとに繰(く)り返(かえ)し変(か)わります。

月(つき)の秤動(けいどう)

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月(つき)の秤動(けいどう)

秤動(けいどう)は、月(つき)が地球(ちきゅう)の周(まわ)りを回(まわ)りながら少(すこ)し揺(ゆ)れるように見(み)える現象(げんしょう)です。これは、月(つき)の自転軸(じてんじく)が傾(かたむ)いていて、軌道(きどう)が完全(かんぜん)な円(えん)ではないためです。秤動(けいどう)によって、地球(ちきゅう)からは月(つき)の表面(ひょうめん)の約(やく)59%を観察(かんさつ)することができます。

逆(ぎゃく)に、月(つき)の表面(ひょうめん)から見る地球(ちきゅう)は、空(そら)の中(なか)でほとんど動(うご)かず、狭(せま)い範囲(はんい)で位置(いち)を変(か)えます。そのため、月(つき)から見る地球(ちきゅう)は、ほぼ一定(いってい)の位置(いち)に見(み)えますが、完全(かんぜん)に静止(せいし)しているわけではありません。

月の起源(きげん)

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月(つき)の起源(きげん)については、さまざまな理論(りろん)が存在(そんざい)します。最(もっと)も広(ひろ)く受け入れられている理論(りろん)は、大(おお)きな天体(てんたい)が地球(ちきゅう)に衝突(しょうとつ)し、その破片(はへん)が集(あつ)まって月(つき)が形成(けいせい)されたというものです。

探査活動(たんさかつどう)

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月(つき)は、宇宙探査(うちゅうたんさ)において重要(じゅうよう)な対象(たいしょう)です。1969年(ねん)にはアポロ11号(ごう)が人類(じんるい)初(はつ)の月面(げつめん)着陸(ちゃくりく)を果(は)たしました。それ以降(いこう)、さまざまな探査機(たんさき)が月(つき)を訪(おとず)れ、詳細(しょうさい)な情報(じょうほう)を収集(しゅうしゅう)しています。

月の文化的(ぶんかてき)な意味(いみ)

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月(つき)は、さまざまな文化(ぶんか)や神話(しんわ)において重要(じゅうよう)な役割(やくわり)を果(は)たしています。多く(おおく)の民族(みんぞく)が月(つき)を崇拝(すうはい)し、月(つき)を基(もと)にしたカレンダー(かれんだー)を使用(しよう)しています。また、詩(し)や絵画(かいが)にも多(おお)く登場(とうじょう)します。

まとめ

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Wikipedia
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ウィキペディアの記事があります。

月(つき)は、地球(ちきゅう)の唯一(ゆいいつ)の衛星(えいせい)であり、私たちの文化(ぶんか)や科学(かがく)において重要(じゅうよう)な存在(そんざい)です。今後(こんご)の研究(けんきゅう)によって、月(つき)についてさらに多(おお)くのことが明(あき)らかになることが期待(きたい)されています。