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フランス語/文法/提示の表現1

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

C'est ~

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C'est...という表現を、服や小物にプリントされているフランス語の中に、見かけたことがあるかもしれません。この c'est はとても便利で、非常によく使われる表現です。例文を見てみましょう。

  • C'est une photo. これは写真です。
  • C'est un lapin. これはウサギです。


例のように、c'est の後に名詞を置くと、「これは~です」という意味になります。英語の 「This is...」 と同じですね。
ただし、フランス語の c'est は、指示形容詞と同じように 「これ・それ・あれ」 の遠近の区別がはっきりしていません。
手に持っているオレンジも、遠くの棚の上のオレンジも、「C'est une orange. これ(あれ)はオレンジです」 と言うことができるのです。

  • C'est mon livre. これは私の本です。
  • C'est votre chapeau. あれはあなたの帽子だ。


名詞に所有形容詞を付けると、表現が広がりますね。
さて、身のまわりのものを、「C'est ~ . これは~です」 と言ってみましょう。

C'est の正体

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この c'est は、どんな品詞からできているのでしょうか。アポストロフ(')の省略を戻すと、ce est となります。 ce の後に母音が来ているため、エリジオンが起こって 「c'est」 となるのですね。
この 「ce」 は新出ですが、指示代名詞というものの一種で、代名詞の仲間です。(形は似ていますが、指示形容詞とは違います)
そして 「est」 は動詞なのですが、見覚えがありますか? そう、être の三人称・単数形です。

複数形 Ce sont ~

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もし、1個だけでなく、たくさんあるオレンジを提示したいときには、「ce sont ~」を使います。これは、複数形のために c'est が活用した形です。「sont」 は、être の三人称・複数形ですね。

  • C'est une orange. これは(1個の)オレンジです。
  • Ce sont des oranges. これらは(いくつかの)オレンジです。


  • C'est un renard. あれは(1匹の)キツネです。
  • Ce sont des renards. あれらは(数匹の)キツネです。


  • C'est mon livre. それは私の(1冊の)本です。
  • Ce sont mes livres. それらは私の(何冊かの)本です。


この ce sont は話し言葉の中では、少々改まった表現とされています。くだけた会話なら、複数名詞に c'est を使っても大丈夫です。

Il y a ~

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Il y a...も、よく目にする表現です。c'est と同じく、後に名詞を置くと「~がある・いる」という意味になります。

  • Il y a un citron. レモンがあります。
  • Il y a mon lapin. 私のウサギがいます。


Il y a の後には、c'est と違って、単数名詞でも複数名詞でも置くことができます。

  • Il y a des citrons. (いくつかの)レモンがあります。
  • Il y a mes lapins. 私のウサギたちがいます。