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古典ラテン語/動詞の変化/三人称の活用

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

三人称の活用

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古典ラテン語の散文において、おもに事実を叙述し、会話に間接話法を用いるならば、三つの人称のうち 三人称 だけで事足りる場合が少なくない。 例えば、カエサルの 『ガリア戦記』、『内乱記』 などは、ほとんどが三人称で書かれている。 ここでは、三人称の活用に絞って、動詞などの変化を扱う。 命令法は、二人称のみであるから、扱わない。

ラテン語の動詞には、規則的な変化をする 第一活用~第四活用と、さまざまな不規則動詞などがある。

規則動詞 三人称の活用表

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規則動詞のおもな三人称の語尾変化
直説法 未完了系3時称 完了系3時称
現 在 未完了過去 未 来 完 了 過去完了 未来完了


vocat
habet
dīcit
vocābat
habēbat
dīcēbat
vocābit
habēbit
dīcet
vocāvit
habuit
dīxit
vocāverat
habuerat
dīxerat
vocāverit[1]
habuerit[2]
dīxerit[3]

vocant
habent
dīcunt
vocābant
habēbant
dīcēbant
vocābunt
habēbunt
dīcent
vocāvērunt[4]
habuērunt[5]
dīxērunt[6]
vocāverant
habuerant
dīxerant
vocāverint[7]
habuerint[8]
dīxerint[9]


vocātur
habētur
vocābātur
habēbātur
vocābitur
habēbitur
完了受動分詞
est
完了受動分詞
erat
完了受動分詞
erit

vocantur
habentur
vocābantur
habēbantur
vocābuntur
habēbuntur
完了受動分詞
sunt
完了受動分詞
erant
完了受動分詞
erunt
接続法 現 在 未完了過去 未 来 完 了 過去完了 未来完了


vocet
habeat
vocāret
habēret
(接続法・
未来 は
存在しない)
vocāverit[10]
habuerit[11]
vocāvisset[12]
habuisset
(接続法・
未来完了 は
存在しない)

vocent
habeant
vocārent
habērent
vocāverint[13]
habuerint[14]
vocāvissent[15]
habuissent


vocētur
habeātur
vocētur
habērētur
完了受動分詞
sit
完了受動分詞
esset

vocentur
habeantur
vocentur
habērentur
完了受動分詞
sint
完了受動分詞
essent
現 在 未完了過去 未 来 完 了 過去完了 未来完了



vocāre
habēre
(なし) vocātūrus esse
habitūrus esse
vocāvisse
habuisse
(なし) (なし)

vocārī
habērī
vocātum īrī
habitum īrī
vocātus esse
habitus esse

能動 vocāns[16]
habēns[17]
vocātūrus[18]
habitūrus[19]
(完了能動分詞
は存在しない)
受動 (現在受動分詞
は存在しない)
vocandus[20]
habendus[21]
vocātus[22]
habitus[23]
主格 属格 対格 与格 奪格
動名詞 vocāre
habēre
vocandī
habendī
vocandum
habendum
vocandō
habendō
目的分詞 (なし) vocātum
habitum
(なし) vocātū
habitū



(編集中)

不規則動詞 三人称の活用表

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(編集中)

脚注

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  1. ^ 第一活用の直説法・能動・未来完了・3人称・単数 vocāverit は、接続法・能動・完了・3人称・単数と同形。
  2. ^ 第二活用の直説法・能動・未来完了・3人称・単数 habuerit は、接続法・能動・完了・3人称・単数 と同形。
  3. ^ 第三活用の直説法・能動・未来完了・3人称・単数 dīxerit は、接続法・能動・完了・3人称・単数 と同形。
  4. ^ 第一活用の直説法・能動・完了・3人称・複数には、vocāvērunt と別形 vocāvēre がある。
  5. ^ 第二活用の直説法・能動・完了・3人称・複数には、habuērunt と別形 habuēre がある。
  6. ^ 第三活用の直説法・能動・完了・3人称・複数には、dīxērunt と別形 dīxēre がある。
  7. ^ 第一活用の直説法・能動・未来完了・3人称・複数 vocāverint は、接続法・能動・完了・3人称・複数と同形。
  8. ^ 第二活用の直説法・能動・未来完了・3人称・複数 habuerint  は、接続法・能動・完了・3人称・複数 と同形。
  9. ^ 第三活用の直説法・能動・未来完了・3人称・複数 dīxerint  は、接続法・能動・完了・3人称・複数 と同形。
  10. ^ 第一活用の接続法・能動・完了・3人称・単数 vocāverit は、直説法・能動・未来完了・3人称・単数 と同形。
  11. ^ 第二活用の接続法・能動・完了・3人称・単数 habuerit は、直説法・能動・未来完了・3人称・単数 と同形。
  12. ^ vocāvissetの完了幹+母音 vi が縮約されて vocāssetと表記される場合もある。
  13. ^ 第一活用の接続法・能動・完了・3人称・単数 vocāverint は、直説法・能動・未来完了・3人称・単数 と同形。
  14. ^ 第二活用の接続法・能動・完了・3人称・単数 habuerint は、直説法・能動・未来完了・3人称・単数 と同形。
  15. ^ vocāvissentの完了幹+母音 vi が縮約されてvocāssent と表記される場合もある。
  16. ^ 現在(能動)分詞 vocāns, vocantis は、第三変化で変化する。
  17. ^ 現在(能動)分詞 habēns, habentis は、第三変化で変化する。
  18. ^ 未来(能動)分詞 vocātūrus, a, um は、第二変化で変化する。
  19. ^ 未来(能動)分詞 habitūrus, a, um は、第二変化で変化する。
  20. ^ 未来受動分詞(動形容詞) vocandus, a, um は、第二変化で変化する。
  21. ^ 未来受動分詞(動形容詞) habendus, a, um は、第二変化で変化する。
  22. ^ 完了受動分詞 vocātus, a, um は、第二変化で変化する。
  23. ^ 完了受動分詞 habitus, a, um は、第二変化で変化する。


関連記事

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外部リンク

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