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ガリア戦記

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
C · IVLII · CAESARIS · COMMENTARII · DE · BELLO · GALLICO
1783年刊行の『ガリア戦記』と『内乱記』
カエサル(右)と対面するウェルキンゲトリクス(左)
(リオネル=ノエル・ロワイエ (fr) 画、1899年)

古代ローマの政治家・武将・著述家であるガイウス・ユリウス・カエサル4世Gaius Iulius Caesar IV)がガリア戦争Bellum Gallicum)の経過を古典ラテン語で著述したラテン文学の古典的名著『ガリア戦記』(Commentarii de bello Gallico)のラテン語日本語対訳。第8巻のみアウルス・ヒルティウスAulus Hirtius)による著作。

 刊行当時の書名は、『ガイウス・ユリウス・カエサルの業績(戦績)に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum)であったと推定され、『内乱記』と併せたものであった。 ルネサンス期以降は『ガイウス・ユリウス・カエサルのガリア戦争および内戦に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii de Bello Gallico et Civili)と題して刊行されていた(右の画像)。

 『ガリア戦記』は、ガリア戦争の当事者であるカエサルが、簡潔明晰かつ客観的に描写することにより自らの戦争の正当性を示し[1]、自らに対する種々の非難に対する弁明を意図したものである[1]。簡潔雄渾な名文として名高く[1]、第一級の歴史書であるとともにラテン文学の傑作とされている[1]



『ガリア戦記』冒頭部分の英語圏の人による朗読を聴いてみよう。

Gallia est omnis dīvīsa in partēs trēs; quārum ūnam incolunt Belgae, aliam Aquītānī, tertiam quī ipsōrum linguā Celtae, nostrā Gallī appellantur. Hī omnēs linguā, īnstitūtīs, lēgibus inter sē differunt. Gallōs ab Aquītānīs Garumna flūmen, ā Belgīs Mātrona et Sēquana dīvidit.

(Ogg Vorbis 音声ファイル、長さ 54秒、155 kbps)


各巻対訳

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注解編と用例集

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注解編


用例集
ガリア語

付録1

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Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディアガリア戦記の記事があります。
Wiktionary
Wiktionary
ウィクショナリーガリア戦記の記事があります。
Commons
ウィキメディア・コモンズに、ガリア戦争に関連するマルチメディアがあります。

付録2

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原文出典

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Wikisource
Wikisource
ウィキソースガリア戦記があります。
進捗状況の凡例
数行の文章か目次があります。
:本文が少しあります。
:本文が半分ほどあります。
: 間もなく完成します。
: 一応完成しています。
  • ラテン語版ウィキソース:Commentarii de bello Gallico(ただし、校訂本の出典記載なし! しかも誤植が多いので注意! α系写本の影響が強いと思われる。)
以下の校訂本を参照しながら、できるだけα系写本の影響を尊重しつつ、原文を修整した。
  • トイプナー古典叢書(Bibliotheca scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana
    • C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum, edidit Otto Seel, vol.I. Bellum Gallicum, Lipsiae, Teubner, 1961.
    (オットー・ゼール(1907-1975)編。現代の代表的な校訂本。β系写本の影響がやや強い。絶版。)
    • C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum, edidit Wolfgang Hering, vol.I. Bellum Gallicum, Lipsiae, Teubner, 1987.
    ISBN 978-3-322-00351-5 (ISBN 3-322-00351-5)
    (ヴォルフガング・ヘーリンク編。最近の校訂本。写本の異同などの情報量、文の完成度はゼール版より劣ると思われる。)

参考文献

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  • ラテン語・日本語対訳
    • 『カエサル『ガリア戦記』第I巻』遠山一郎 訳注、大学書林、2009年、ISBN 978-4-475-02446-4
  • 日本語訳
    • 『ガリア戦記』 カエサル著、近山金次訳、岩波文庫(岩波書店)、1964年、ISBN 978-4-00-334071-4
    • 『ガリア戦記』 カエサル著、國原吉之助訳、講談社学術文庫、1994年、ISBN 978-4-06-159127-1
  • 英語訳
  • 注釈書
    • Gould, H.E. & J.L. Whiteley. C. Iuli Caesaris Commentariorum De Bello Gallico. Liber Quartus. (London: Macmillan & Co Ltd., 1968).;初級者向けの英文注釈がある。
    • Caesar: De Bello Gallico V, Edited by R.C.Carrington (再版Bristol Classical Press, 1984), ISBN 0-86292-136-8

etc.

関連項目

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関連記事

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脚注

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  1. ^ 1.0 1.1 1.2 1.3 ガリア戦記(がりあせんき)とは? 意味や使い方 - コトバンク

外部リンク

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Latein.me

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