学習方法/中学校社会全般

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学習方法/中学校社会全般では、中学校社会科全般に関する学習方法について、簡単に解説します。

教科書と資料集[編集]

予習の際には参考書と、そして学校配布の資料集も気にして、活用するといいですよ。もちろん学校配布の教科書も、利用の意義はありますよね。

資料集に書いてあることが、他の出版社の教科書に記述されることもあります。たとえば、帝国書院 (教科書の出版社)の資料集に書いてあることが、帝国書院の検定教科書では紹介されていなくても、他の出版社の検定教科書では取り上げられて、解説されている例があります。

もし資料集を無くしてしまったら、教科書取次店(とりつぎてん)で注文して購入することができます。どの地域にも、教科書の取次店があるので、保護者の方や担当教員に相談して、なくした資料集を注文して手に入れるといいですよ。

中国の地名・人名について[編集]

最近の中学社会の検定教科書では、「天津」(てんしん)「孫文」(そんぶん)など(日本語読み)の中国や韓国の地名と人名の読みが、天津(ティエンシィエン)孫文(スンウェン)などのように現地風の発音で書かれている。

東アジアに限らず、外国の地名や人名の読み方、カタカナ書きについては、歴史研究、歴史教育の、懸念課題、一種の重要テーマでもある。

中国の地名、人名については最近は現地風の発音で書く方針になっているようだが、しかし、言葉、発音というのは微妙であいまいなもので、完全に正確に片仮名で表現することはできないし、例えば中国の場合では、地方によって時代によって発音がかなり異なってくる。

「北京」(ペキン)というのは一応中国読みだが、現地では「ベイジン」と読む。英語の発音では「ペキン」のほうが近い。

「香港」も地域によっては発音は「ホンコン」(正確には「ヒョンゴン」)ではなく「シャンガン」である。

このように中国に限らず、外国の地名、人名には表記ゆれがある。

基本的に教育的配慮として、何らかの統一化標準化はなされているだろうが、中学生の学習としては、教科書の表現、授業での指摘に従うのがいいだろう。

参考書[編集]

常識的判断としても能率としても、参考書を手に入れるときは、中学校用のその教科対象そのものの参考書を用意するのが最善だと思います。

よく小学校からやり直し、なんて言葉もありますが、中学校では多くの教科でリセットの再スタートという側面がありますから、あまりややこしく考えずに、新たな気持ちで中学校社会科参考書を読んでみるといいですよ。

中学社会科は地理・歴史・公民(3年生から)の3分野ですが、市販の参考書にもいろいろな形態があって、三分野がまとめて一冊の大冊になっているものもあります。普通参考書は学年前、その学年で学習する内容を手に入れるでしょうが、そしておそらくそのほうが最新の冊子が手に入るとは思いますが、あらかじめ先の学年の内容を見れるようにしておくことも一つの方針ですし、あるいはこれは情報自体が古くなってしまう懸念はありますが、兄弟や先輩のお下がり、あるいは古本を手に入れても、まったくその学習が無意味だというわけではありません。

参考書に関しては、繰り返しますが、中学生用のその教科そのものの参考書が最善だと思います。もちろん小学校で使った、手にした資料、参考書、冊子類は、参考資料として、普遍的な書籍資料として有用なので、取っておいて時々見てみるのがいいことですよね。

もちろん教科書も有用ですが、中学校の学校教科書は多くの場合、授業の導入であり、その学科の概要、入り口を示しているものが多いので、あまり十全な解説や内容を持っているとはいいがたいものがあります。

授業は学校教育のかなめですが、それ自体はリアルタイムで過ぎ去ってしまうものですから、あとから確実に見直すことができる、参考書、各種学習教材は確実に有用でしょう。

社会科の暗記・記憶事項について[編集]

例えば2016年の統計として、一日の原油生産量は1位はアメリカ、2位はサウジアラビア、3位はロシア、などという事実がありますが、こういうことを試験対策として、あるいは一般的な学習として、記憶、暗記を試みるかどうか、それはそれぞれの生徒がそれぞれの学校での学習状態、試験の形式に応じて判断したうえで、様々な試みをしていくといいと思います。

しかしこのような事実の記憶は、むしろ周辺事情、教科自体の理解を深めたうえでその理解の一環として頭に収めるのが、自然で望ましいかもしれません。

ロシアは石油産出量が多く、ヨーロッパに石油供給のためのパイプラインを引いている。当然ヨーロッパの石油輸入先として、ロシアは重要な国家になる。

こういう世界像、経済像の理解自体が、社会科の学習になりますよね。

配布された検定教科書[編集]

基本として配布された学校教科書を読むことに意味がないなんて書きませんし、得るものがあるのは間違いないですが、教科にもよりますが中学校教科書は多くの場合、 解説が薄く、授業のための導入的な記述にすぎない場合が多いので、やはりより深く本格的な内容が知りたいときは、まず授業の内容をしっかりとらえることが必要ですし、教科書ガイド、参考書、そのほかの学習教材はより深く詳しく物事を知るために有用なものになっていきます。

とは書きましたが、今たまたまある理由で手にしていた最新の中学理科の検定教科書をペラペラ見てみると、昔に比べて割と内容、解説が充実しているように見えるので、いろいろな理由で勉強に多量の時間が取れない場合は、この教科書だけをしっかりみっちり読むという方針も、学習方法の方針の一つとして良いものかもしれません。

どちらにしろ学校配布の教科書は教科教育の標準になるものですし、そのほかの学校で配布される資料集やプリント、副読本も、上手に活用し、定期テストの対策としても、気にして、目を通しておくといいと思います。

関連項目[編集]