学習方法/中学校全般

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まず、この本は定期テストのある中学校に通っている生徒が読んでいることが前提です。ご了承ください。

小学校と違う勉強をする理由[編集]

小学校の勉強法と中学校での勉強法は違う[編集]

小学校のころとは、勉強法が変わります。中学校ではテストに出るところを重点的に勉強する必要があります。

勉強には反復練習の時間がかかる[編集]

中学校からは勉強に時間がかかります。なぜなら、小学校の段階では日常生活や娯楽などからも勉強できる事はあります。しかし、中学からは少しずつ日常生活や娯楽ゲームなどから勉強できる事が減っていきます。なので、勉強のために時間を掛けないといけません。娯楽から学習するのはあまり効率的ではありませんし、繰り返しますが学習できる内容が減っていきます。娯楽などにも、学問が応用された物が多くありますので、それらの娯楽作品によって自分が興味を持ちはじめるきっかけになるかもしれません。ただし、中学の勉強は単に興味を持って調べるだけでは無駄であることが多く、そういった場合は実際に手を動かして書き取り練習や計算練習などをするなどして、反復練習をする必要があります。小説などの読書も単なる娯楽です。世間には明治時代や大正時代などに書かれた近代小説きんだいしょうせつを読むことを「勉強」の一つだと勘違いしている人がときどきいます。しかし、そういった小説は勉強用には造られていません。もっとも、読書によって

  • 速読力を身につけてテストなどで試験問題を早く読む
  • わからないことばを辞書で引いてみる

などの効果を手にすることができる人もいます。小説を読む趣味もかまいません。ただ、読書には時間がかかる人も多いのでその時間をほかの勉強に充てて休憩やリフレッシュの一環として行うのも良いかもしれません。

教科書と教科書ガイドを分析しよう[編集]

内申点を上げるには、もちろん、提出物や授業態度、意欲など普段の学校生活から得るものもありますが、やはり学校の定期テスト対策をしなければなりません。なぜなら、内申点の大部分はこの定期テストから判断されるためです。学校の定期テストは授業で習ったところから出題されます。授業で習うところは大抵は検定教科書や教科書ガイドに書いてあります。ただし、市販の参考書の内容は定期テストの範囲から外れることも多いので、注意してください(すべての学校で同じ問題を出題するとは限らないため、よく出る部分を抜粋して書かれているため)。特に公立高校受験の場合、高校受験での内申点の比率が学力試験と同じくらいに大きい(地域や高校によって異なる場合がある)ので注意が必要です。たとえあなたが受験問題をスラスラと解けようが、学校の定期テストの成績が悪いと内申点が悪くなります。公立高校の受験は経歴重視なのです。どのみち、民間企業の採用試験では学力試験なんてほとんど課されません。将来のそういった就職活動の練習だと思って、また経歴を磨く練習として内申点を上げるのが良いでしょう。

貧乏人は内申点が悪いと高校生活が大変なことになる[編集]

家が貧乏な人はその地域の偏差値の高い公立高校に進学できないと、その地域の偏差値の低い公立高校や定時制の夜間高校などに進学せざるを得ません。そして、これらの不人気な高校には不良が多いことが多いという問題点があります。どんなに受験問題が解けても、内申点が悪ければ当然偏差値の高い高校には合格できなくなり、まともに勉強する気のない場合が大半の不良どもと高校生活を送るはめになる可能性が高いです。日本の高校教育の制度では、「不良と一緒に勉強するのが嫌だから自分1人で教科書や参考書を読んで勉強したい」と思ってもなかなか簡単にはならない制度になっています。

いちおう、『高等学校卒業程度認定試験』という高校に通わなくても高卒資格の取れる資格試験がありますが、なかなか合格の難しい試験です。逆に言うと高校に通ってるだけで高校教育の内容を理解できていない人でも高卒資格を取れてしまうのが日本の教育制度です。しかも、大手企業や中堅の企業はその『高等学校卒業程度認定試験』資格だけでは採用してくれないことが多いです。

教科書ガイドが必要[編集]

教科書のガイドがないとテスト勉強が大変になります。国語科は教科書には読解問題の答えが書いていないので授業内でノートやプリントの板書などで読解問題をしっかり習得しましょう。国語の教科書だけでは漢字くらいしか勉強できません。英語科は教科書には和訳が書いていないので授業内でノートやプリントの板書などで和訳とその理由などをしっかり習得しましょう。英語の教科書だけでは、英単語と文法位しか、勉強できません。ただこの2つをしっかり学べばその場で和訳、英訳はできますが。全国模試などが得意な人でも、中学の国語・英語・社会科という文系科目(英語科は理系でも重要)では定期テストの競争を乗り切るのが大変です。政府は公立高校入試での内申書重視の方針を改めようとしないし、それどころか大学入試ですら「AO入試」などといって推薦入試を重視させようとしています。なお、アメリカ合衆国などの大学入試などでの推薦制度では、もちろん学力も問われ、学校のテスト以外の学力試験(たとえば「SAT」という大学入学程度の学力を測定するための全国試験がアメリカにはある)の成績も問われます。アメリカなどでは、もし推薦で進学した学生の進学後の成績が悪いと翌年からその学校の推薦の枠を減らされることすらあります。

実技教科の参考書も買おう[編集]

音楽や保健体育など、実技系の教科も当然成績が内申点の多くになります。実技教科の意義として、それなりに社会で役立つ事も書かれていたり(学校で学ぶことの内実際には80%が役に立たない[1])、高校や大学の5教科の勉強で役立つ事も書かれていたりするのですが、教員も学生も、そんな事は理解していません。さて、これら実技系の科目の評価方法は、授業中の実技による評価もありますが、定期テストで、筆記試験もあります(学校によって異なる場合があります)。成績評価では筆記試験の比率が意外と大きいです。ここで重要なのは、「この用語を漢字で書け」といった問題が実技教科の定期試験の筆記問題でも出題される事です。そうしないと、テストで得点差がつかないからです。ここで重要な事は「この用語について何文字以内で説明しろ」というような問題は中学の実技科目の筆記試験では基本的に出題されません。出題されるのはあくまで「この用語を漢字で書け」といった問題です。なぜなら、「この用語について、何文字以内で説明しろ」というような問題は客観的な採点が不可能なので、公立中学の定期試験にはまず出題されません。仮に出題されるとしたら、それは授業中に説明した事をそのまま書けば良いことが多いですので授業の内容を書けば済みます。とにかく、実技教科も定期テスト対策用の参考書が市販されていますので、その実技教科の参考書を買って読んでおいてテスト前に漢字を復習するのが定期テスト対策には良いでしょう。とはいえ、参考書以外にも実技教科の検定教科書にある漢字や実技教科の資料集などの副読本にある重要語句っぽい漢字などもできれば練習しましょう。

「用語を漢字で書けるように覚えるよりも、実技を身につけることのほうが重要だ。」というのは理想論ですが、内申点が下がってしまって希望の高校に進学できなくなってしまっては、元も子もありません。

もちろん、実技の用語を漢字で書く知識はその実技教科の理解にほとんど関係しないので全く的を得ていないのですが、こういうピント外れな教育状況が日本では何十年もずっと放置されています。(実生活では実技科目の漢字は読めれば良い)不幸中の幸いとして、実技教科で出てくる漢字には簡単なものが多く実社会でも書く機会の多いものです。仕方がないので漢字を練習しましょう。漢字を学習することはすべての人に必要です。理系でも問題文が読めなければ話になりませんし。

どのみち、大学受験では一般の大学入試の教科では実技科目なんて出題されないことが多いです。大学入試に出題されるのは基本的に5教科です。大学入試で実技科目が出題される学校はごく一部です。体育大や美大・音大などが該当します。体育大の入試で体育の実技が出され、美大の入試で美術の実技が出され、音大入試で音楽の実技が出され、というようにです。体育大入試で美術の実技なんておそらく出ません。

一般の学部(経済学部や文学部、法学部、理工学部など)では、大学入試では実技科目は出ません。医学部の入試ですら、保健の応急処置の実技は、まず出しません。工学部ですら、中学技術科の実技なんて、入試に出していません。そもそも高校の「普通科」(学科名)には、「技術科」という教科が存在しません。高校の家庭科分野の教科名は「技術家庭科」ではなく、単なる「家庭科」です。大学入試に実技は出ません。大学入試に出るのはいわゆる「座学」です。高校受験も、公立高校では5教科の座学ばかりが一般の高校入試では出されます。 そういう将来の受験の練習だと思って(中学校を受験している人もいるかもしれないけど)、定期テストでの実技科目の筆記試験対策も行ってはどうでしょうか。

5教科全般の勉強の傾向と対策[編集]

暗記は解説を読んでから(参考書を使用する人向け)[編集]

決して参考書の解説を読まないうちから一字一句用語をやみくもに丸暗記で覚えようとしないでください。まずは教科書を読むのが先、という方が効率よく学習できます。そうして、全体像を把握してから用語など重要知識を覚えてください。

参考書よりも先に教科書を読むと良いかもしれない[編集]

参考書を読み終えるには時間が掛かります。中学校で教科書をもらったら、まずは教科書を読み始めるべきです。教科書は参考書に比べ比較的短めにまとまっています。そのため、短時間で読むことができます。

学校の検定教科書によって、重点的に紹介している内容が異なります。例えば、社会科の「地理」科目を例にとって説明します。ある教科書会社の社会科「地理」の教科書では、中国以外のアジアの国としてタイを取り上げて紹介していても、他社の教科書では中国以外のアジアの国ではインドを取り上げて紹介している、といったように。入試では、特定の教科書出版社には合わせてくれません。なので、参考書を購入する必要があるかもしれません。参考書をつかって、主要国の地理的な特徴については、ひととおり勉強をしておく必要があるかもしれません。とはいえ、いきなり参考書を読むのではなく先に検定教科書を読まれることをお勧めします。

資料集も読んでください[編集]

いくつかの科目で、資料集が配布されます。(「便覧」などと名付けられているものもあります)それらの記述も、中学のテスト範囲です。実は資料集の内容というのは参考書や高校などで扱われている範囲から、いくつの内容を選んで中学生用にやさしく解説してる内容も、資料集に書かれている場合があります。多くの場合資料集というのは一つ一つの事柄を教科書よりも詳しく説明しています。であるからして、中学校の場合、資料集が参考書のような役割をもつ副読本ふくどくほんとしての役割を担っています。 普段の勉強は、科目にもよりますが資料集ではなく参考書で行う、というのが適している人もいれば、そうではなく、参考書を使わずとも良い点数をテストで取ることができる人もいます。要するに、人それぞれ適した勉強法は違います。であるからして、友人などのやり方をそのまま実践してもうまくいかない場合もあるので、自分だけのオリジナルの学習方法を考えてみましょう(友人と一緒に学習することは分からないところを質問できるなどといった利点がありますが友人が間違っていた場合自分も間違える可能性があるので注意しましょう)。考書で分からない所があれば、教科書や資料集を読むといいでしょう。

高校での資料集の使い方
高校での資料集の使い方は中学校のそれとはちがいます。教科にもよりますが、高校の資料集は理科や社会科の場合説明画像の写真集のような内容す。なので、あまり参考書のような役割はありません。

小学校の内容[編集]

中学校の学習をしている時、どうしても小学校で学習した内容を思い出せなかったりなどの理由で、小学校の教材に戻ることがあります。ところが、人によっては「中学校の教材を使用して学習するとそういったことは身につく」という人もいます。確かに小学校の間しっかり学習していればそういったことにはならなかったかもしれませんし、ある程度教科書などの中で小学校の内容が出てき次第ざっくりと説明するところがあることはあります。しかし、人によっては小学生の間勉強は手を抜いていた人などもいるでしょうし、ざっくりとした説明では深く理解できません。ですから、どうしようもなくなったときは小学校の教材に手を伸ばしてじっくり復習しこれからの学習に役立てましょう。今あなたが分からないところは放っておいてもずっと分からないままです。これから必要な部分で分からないところはとことん無くしましょう。そのために保護者の方に尋ねようが塾で質問しようが小学校の教材をもう一度見ようが分からない部分を無くすために必要なことだと言えるでしょう。

暗記の際の注意点[編集]

用語を覚えるときは、(漢字のものは)漢字で覚えてください。漢字が間違っていると入試で不正解として扱われることが多いです。テストの設問で、「このことを何と言うか。漢字で書け。」といったように解答を漢字で指定する事も多くあります。とは言え、キリシタンを漢字で「切支丹」と書かせる、といった当て字の問題は基本的に出題されることはないでしょう。ただ、実際のところ理屈のようなことも理解しながら学んだほうが、記憶しやすくなるし、大学入試などにも役立つでしょうし(あなたが大学進学をするかどうか知りませんが)

高校入試では時事問題は出にくい。[編集]

たとえテレビのニュースや新聞などの社会ニュースや科学ニュースなどを見ても、あまり成績は上がりません。新聞やニュースなども中学の学習の理解の助けになるかもしれませんが、それよりも参考書を読んだほうが早いです。


高校入試では、一部の難関校などを除けば、あまり時事問題などは要求されません。なのでニュースで時事について知っても、あまり参考になりません。たとえ時事問題が出たとしても、市販の参考書で対応ができるていどの問題でしょう。


小学生の私立中学入試では、日頃の学習意欲の関心などを見るために入試で時事問題などの知識を要求する場合もあるかもしれませんが、高校入試は学習意欲よりも基礎的な学力そのものを見ますので、あまりニュースへの関心を見るような時事問題は出題されません。


だいたい、日々の膨大なニュースの中から、教育的に有意義な内容を見つけ出すのは、中学生には難しいです。たとえテレビなどで、さかんに報道がされている出来事ですら、数年も経てば、世間の関心が無くなっているという場合だって、ありえます。

そういった一時的な加熱報道なんかに学習時間を費やすのは、時間の無駄です。

教科書や参考書などの教材で、文中に紹介された時事的な近年の出来事は、「中学生に紹介するだけの教育的な価値がある。」と判断されて吟味された情報だけが記述されているわけです。


定期テスト対策は、授業中の教師の説明を復習して暗記する。[編集]

中学および高校の定期テストの出題範囲は、授業で習ったところから、ほとんど出ます。ほんの少し、数問は授業以外からも出るかもしれませんが、ほとんどの問題は授業の範囲から出るはずです。もしも、定期テストの出題で、教師が授業で習ってないところばかり定期テストに出題すると、世間から批判される風潮が日本社会には、あるからです。

もし、授業中に習ってない内容ばかりを出すと、その教科が苦手な学生は、まったく解けません。そういうことが起きると、日本の学校ではクラス運営がしづらいので、「授業中に習ってないことばかり、テストに出す」という事は定期テストでは行わないわけです。

なので、定期テストの問題は基本的に授業から出ます。授業中に、テストに出るところは教員が説明しているのが一般なので、きちんと教員が黒板に書いた板書は、ノートに取っておいてください。テスト前にノートで板書を復習して、暗記するためです。

けっして、教員の授業中の説明を理解するだけじゃダメです。

定期テスト前にノートに写した板書を復習して、授業時の説明内容で出てきた漢字英単語化学記号などを暗記して覚えておく必要があります。

そうしないと、テスト問題が解きにくいです。たとえ考えれば解ける問題であっても、暗記しないと、テスト中の読解に時間が掛かり、時間不足で定期テスト中には解けない場合も、ありえます。

中学の検定教科書の説明は理解重視であり高度ですが、残念ながら、中学の定期テストの実体とは違います定期テストの実体は、暗記重視ですので、けっして、混同しないようにしましょう。

対策としては、授業中にノートを取りきれるか不安なら、教科書ガイドなどを買っておくのも良いでしょう。

定期テスト対策には、参考書よりも教科書ガイドのほうが良いでしょう。


さて、検定教科書には、暗記させようとする説明ではなく、理解させようとする説明が、書かれているかもしれません。しかし、残念ながら、定期テストの採点方法が、そのような理解を採点できるようになっていません。かわりに、定期試験のほとんどの科目では、暗記した漢字などの知識を採点する方式になっています。

残念ながら、それが、日本の中学教育の限界です。なお、たとえ高校や大学に進学しても、ごく一部の科目をのぞいて(高校では、数学と理科をのぞいて)、残念ながら、似たような教育状況ですので、今のうちから、そういう連中との付きあいかたの勉強だと思って、中学で練習しておきましょう。

どっちみち、たとえ企業に就職しても、就職した先の上司が、勉強というのを「用語を漢字などで暗記すること」だと勘違いしている場合も、世間では、多くあります。中学は、将来つきあうことになる、そういう連中との付きあいかたの勉強の場所でもあります。

また、教員も、「暗記力よりも思考力のほうが大切」みたいな事を授業中には言うかもしれません。しかし残念ながら、日本の中学教育では、数学以外の科目では、考えて解くよりも覚えて解くほうが早いのであり、むしろ、そうやって暗記しないと解けないような大量の知識を、定期試験で出題してきます。

たとえ、教員個人が、そのような教育がダメだと分かっていても、国の政治家などがこういうダメな教育状況を放置しており、教員個人には改革の権限がないので、どうしようもありません。

日本は、中学教育の採点方法が、それほどまでに低レベルなのです。なので、世間は中学教育の成績をあまり信用せず、かわりに、大学入試での合格校および卒業した大学の肩書(かたがき)を信用するわけです。


日本の教育は、筆記試験が、このような採点制度であるため、まったく理解せずに用語などを丸暗記して高得点を取る生徒が、ときどき出現しますが、残念ながら現在の日本の中学・高校の教育では、そのような生徒を減点できるようには、なっていません。
なお、大学でも、そのような丸暗記をしたがる学生が、丸暗記の対象が用語の規模から、文章の規模に変わったり、あるいは理系なら公式の丸暗記と、証明の文章を丸暗記したりするわけです。 よほどの難関の大学での難関の学部や、あるいは法学部の司法試験や医学部の医師国家試験などのように国家試験のある学問を専門にする学部でないかぎり、そのような、まったく理解せずに用語・文章や公式と証明の文章などを丸暗記して高得点を取る学生が、優秀な成績の学生として卒業し、企業などに就職します。
ヘタしたら、日本の大学では、5教科以外の科目では、そういう丸暗記をしてきただけで高学歴になった大人が、大学教員になってしまっている場合すらも、あります。

ですので、中学の今のうちから、そういう連中との付きあいかたの勉強だと思って、中学で練習しておきましょう。

全教科をバランスよく勉強する[編集]

世間では、良く「国語は学問の基礎。」とか「他の教科よりも国語が大事。」とかと言う人がいます。ですが、学校の教科としては、数学・英語・国語・理科・社会という主要5教科のうちの1教科に過ぎません。

国語以外の教科の成績が悪いと、それだけ内申点が悪くなり、公立高校への入試が不利になります。

私立高校の入試に多い3教科入試でも、入試科目の国語・数学・英語の3教科のうちの1教科に過ぎません。高校入試だけでなく、大学入試でも、国語以外の教科も、たくさん、勉強しなければいけません。

けっして、国語ばかりに学習時間を掛けてはいけません。数学や英語など、他にも学習しなければいけない教科は多いのです。国語の学習時間は、数学や英語などの時間と同じ程度に、取ってください。

だからといって、国語を予習復習しないのはマズイです。国語は主要5教科のうちの1教科なので、きちんと国語科目の学習時間を確保する必要があります。同様に数学・英語・理科・社会などの国語以外の教科も、予習復習しないのはマズイのです。

国語の勉強法も、単に読書だけでなく、漢字の書き取り練習などや、コトワザや慣用句や古語を覚えたりとか、文法を覚えたりとか、バランスよく中学国語の全分野をキチンと勉強してください。そして、体育や美術・音楽、家庭科などの、実技教科も、バランスよく勉強してください。

あと、中学の実技教科の内容が、高校では5教科に出題されたりもします。分かりやすい例をあげれば、保健でならう免疫(めんえき)などについて、高校の理科の「生物」(せいぶつ)科目では、もっと詳しく習います。

家庭科や技術や美術、音楽なども、いくつかの内容が、じつは高校の5教科でも出題されたりします。

まあ、中学入学したばかりの時なら、とりあえず中学校1年の教科すべてを、なるべくバランスよく勉強しておけばイイのです。とはいえ、公立高校入試では5教科が出題されますし、多くの私立高校入試では国数英の3教科ですので、3年生になって受験が近づいたら、5教科をやや多めに勉強する必要もあります。

なお、たとえ(中学卒業直後についての進路希望として)私立高校を受験する予定でも、(3教科だけでなく)5教科をきちんと勉強しておいてください。なぜなら高校入学後に、中学レベルの5教科の知識が必要になるし、大学進学する場合に5教科が必要なのもありますし、たとえ大学進学しなくても、進路によっては、仕事で中学レベルの5教科の知識を必要とする場合もあります。

宿題・課題は、マジメに仕上げて提出すれば良い[編集]

公立高校の入試には、たとえば国語の作文もあまり出ないし、美術の絵画も普通の高校なら出ません。私立高校でも、入試には、作文は、まず出ません。

ですが、中学の宿題で作文など課題が要求されたら、学校の成績の内申点(ないしんてん)を上げる目的のため、きちんと宿題は完成させて提出してください。

公立高校の入試の制度では、「内申点」(ないしんてん)あるいは「内申書」(ないしんしょ)という制度があって、どういうのかというと、結論から言えば、学校の成績が悪いと入試で不利になる制度です。

べつに大作を仕上げる必要なんて無くて、マジメに仕上げて提出すれば済みます。

中学の成績は順位による相対評価なので、マジメにやってても成績評価が低いことはあります。だからといって、成績評価を上げるために、時間を掛けすぎるべきではありません。他の教科の数学や英語など、他にも学習しなければいけないことは多いのです。

進級時、前の学年で使ってた国語や社会科の教科書や資料集などを捨てないこと[編集]

小学生のころだと、年度の変わり目などに、検定教科書を、チリガミ交換などに出したりして、捨てたりする事もあるかもしれません。(例えば、小学3年生の4月の時に、小2で使ってた教科書をちり紙交換で処分したり。) ですが、中学では、復習などのために前の学年の検定教科書や学校配布のワークブックなどを読む機会があります。よく分からなければ、検定教科書を捨てないほうが良いでしょう。

すくなくとも、社会科では、前の学年の教科書は、保管しておいたほうが得でしょう。また、社会科の資料集や地図帳なども保管しておいてください。

なぜなら、中学3年で習う「公民」分野の教科書を読んでも、中1〜中2の「歴史」分野で習う内容については、ほとんど書かれていません。

「脱ゆとり教育」の影響もあり、地理分野や歴史分野で習う内容も増量しているので、現代では(2017年に本文を記述)、もはや公民分野の教科書では、地理や歴史を復習しきれません。

資料集の使い方については、難関高校の入試対策の分析のために、参考書とあわせて活用しますので、下の学年でもらった資料集は、上級学年に進級後も、保管しておいてください。(くわしくは、後述する。)

また、資料集は、書店での流通が、とても規制されています。もともと検定教科書じたい、市販が規制されているので書店の店頭には検定教科書が並びませんが(じつは各地域の教科書取扱店で小中高の検定教科書を注文して買える)、資料集はさらに規制が厳しく、なんと学校教員の許可が無いと注文・購入できない資料集も多くあります。


各学年の終わりまでに、もらった教材を読み終えよう[編集]

資料集などは、内容も多いので、授業では紹介しきれないかもしれません。

しかし、次の学年になると、新しい科目がどんどん始まるので、復習の時間がなかなか取れません。

なので、社会科のように学年で単元の変わる教科の資料集は、たとえ授業でならってなくても、3学期の終わりまでには、その学年のうちに もらった教材をすべて読み終えましょう。

とりあえず、こういった1〜2年生での年度末での資料集の使い方について、当面は、読むだけで良いです。書取りなどは、しなくても結構です。

ほとんどの中学生は、そもそも授業で習わない部分を勉強しないので、資料集を読んでるだけでも、知性に差をつけられます。

独学でも、授業である程度習っている内容なので、資料集を読むだけで理解を深めることができます。

また、資料集以外の教科書ガイドや学年ごとの参考書(中1理科など)をもっていれば、学年の終わりに、とりあえず書籍全体に目を通しましょう。

聞いただけでは勉強量が覆そうで大変そうですが、実際は授業でも資料集の多くの部分は解説しているし、(書取り練習などはせず)読むだけなので、あとは授業で説明しそこなった箇所(かしょ)も、3学期や春休みや冬休みなどに資料集・教科書ガイド・参考書も読んでおけば良いだけです。


中3で中学範囲を復習する際は、参考書を使う[編集]

中学3年生のときの受験勉強で中1〜中2の分野を復習する際は、検定教科書ではなく、参考書を中心に活用して復習しましょう。中1地理の検定教科書は当然ですが中1に合わせてあります。中3受験生には合わせていません。 中3受験生に合わせてある書籍は、市販の参考書であり、平均レベルの参考書が検定教科書レベルに合わせてあります。

社会科にかぎらず、他教科でも同様ですので、参考書を使いましょう。

なお、参考書の中には、中学範囲外を超えた難関高校向けの物もありますが、そのような参考書は、教科書の範囲を確認する目的には不適切です。やさしめのレベルの参考書を買うと、検定教科書の内容に近いものが多いです。

とはいえ、やさしめレベルの参考書だけを買うよりも、平均レベルをうたってる参考書も買ったほうが良いでしょう。平均レベル参考書では、高校で習う範囲や、やや難関高校に向けた内容も、あつかっている場合もありますが、どうせ高校進学後に習う範囲なので、余裕があれば読んでおいたほうが得です。

また、学校配布の各教科の資料集などに、高校で習う範囲や、中学生向け参考書で習う範囲が書かれている場合もあります。なので、平均レベルの参考書も読んでおいたほうが得です。

学校配布の資料集に書かれている内容は、高校入試にも出題される可能性があります。というか、そもそも元ネタが、高校入試だったり、高校の教科書だったりします。 また、参考書の出版社も、その事も知っています。参考書出版社は、資料集などにも目を通したうえで、さらに高校入試の出題傾向も分析して、参考書出版社は参考書で紹介するべき内容を考えて、参考書をつくっているわけです。

なので中学生としては、学校配布の資料集と、書店で市販されてる参考書と合わせて、入試に出そうなところを重点的に活用するのがトクです。

入試に出なさそうな分野(時事や、きわめて特殊な具体例など)も資料集にはありますが、せっかく教育者が税金を使って書いて配布している教材なので、できれば5教科の資料集くらいは、1冊全部に目を通して読んでおきましょう。

資料集の中には、一般の入試には出しづらい話題(時事など)もあります。中学生の読者には、資料集に書かれている内容のうち、どの話題が一般入試に出題されやすくて、どの話題が一般入試には出づらいかを調べるのは、無理(むり)です。(日本全国の教科書と入試傾向の調査には、時間とお金と人出が大量に掛かる。受験産業・教育産業などに関わる大人が、仕事でするべき作業です。学生には無理です。なので中学生は、参考書や過去問を活用して、入試傾向の分析をしてください。)

なので、とかもく資料集は、参考書と照らしあわせて、使います。つまり、もし参考書と資料集の両方に書かれている話題があれば、その話題は、難関高校にも出題される可能性がある・・・というわけです。

こういうふうに文章で勉強法を長々と言われると難しそうに思えますが、要するに、学校配布の教材は、とりあえず5教科は全部目を通して(中学の教材は文章が少なく具体的なので、卒業までに全部を読めて当然)、さらに学校配布でない市販の平均的な高校受験レベルの参考書も読んで、普通のワークブックや受験対策問題集などもこなせばイイだけです。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 「10代にしておきたい17のこと」106項、2010年、本田健、ISBN978-4-479-30314-5、2019年5月7日閲覧