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学習方法/中学校全般

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
このページ (学習方法/中学校全般) では、学習方法/中学校全般について説明します。なお、独自研究や中立性を欠いた文章を含んでいる場合があります。独自研究の中には多くの場で共有されている意見もあれば、少数の意見もありますのでご注意ください。


中学校の学習全般について、雑感として書きました。

小学校からの参考書の傾向の変化

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旺文社や受験研究社など、小学生むけの参考書を出している会社が、中学生むけの参考書も出しています。気をつける点として、自分に「合う」「会わない」の傾向が、小学校からは変化します。

具体的に言うと、たとえば「小学校のときに旺文社の参考書が合っていた子は、中学校では受験研究社の参考書が合う」ような変化が起こりやすい。

どういう事かというと、昭和の時代は、中学受験はすごくマニアックだったが、高校受験は昭和の時代から流行していたので、その影響を出版社も受けています。

まず、昭和の時代から受験参考書に参入している受験研究社が、その昭和の流行をモロに受けています。

このため、受験研究社の参考書は、まあ、小学生版は、年齢の割に小難しい。しかし、中学生版は、そうでもない。

小学版の受験研究社は、なんかこう広く浅い。おそらく、他社の図鑑やら学習マンガなどをある程度は読んでる早熟な子を前提にしている。しかし中学版の受験研究社になると、中学生むけの図鑑とかなくなるので、参考書だけでも分かりやすいようになっているが、その代償として、狭い。

単語集

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英語や国語(現代文および古文漢文)などで、単語集という市販の教材があります。私立高校は、単語集を中学の段階で使っているでしょう。

最低でも、英語の単語集は、中学の時点で使い始めましょう。

公立高校入試の高度化

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2010年代以降、公立高校入試が、難しくなっています。

どういう事かというと、20世紀は、どの公立高校も、県内で同じ入試問題を解いていました。このため、出題範囲が、一般の教科書にあるレベルから、あまり離れていませんでした。

しかし2010年以降は、難関公立高校と、それ以外の公立高校とは、別々の入試問題を解いています。


暗記科目などでは、かつては高校の範囲とされた内容も、公立高校入試で出ています。特に文系科目がそうです。


このため、検定教科書とは別に、参考書でも、普段から勉強をする必要があります。

さらに、5教科すべての科目において、予習が求められます。また、基本的に、公立高校入試ですら、なるべくハイレベルな参考書を読む必要があります(20世紀とは事情が違います)。

20世紀のかつては、今よりも狭い範囲で、ミスをしないような勉強が求めらたので、復習を中心とした勉強が中心でした。

しかし21世紀の公立高校入試の改革により、要求される能力が変化をしました。

2冊目の参考書が必要かもな理科・社会

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事情

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もう参考書も、暗記科目は1教科あたり出版社のことなる2冊ぶん(つまり2社ぶん)の参考書が、中学および高校入試でも必要かもしれません。

というのも、たとえば理科ならベネジクト溶液のお湯での加熱の温度が40度なのが、その出版社の偶然なのか(30度とか50度でも良いのか)、それとも他社もそうなのかは(他社も40度なのか)、1冊だけを読んでも分からない。

そして、こういう実験の問題は、けっこう出題されやすい。

理科と社会は、細かい知識が多いので、1冊では説明しきれないのです。


他にも、理科で「セキツイ動物」とカタカナ表記である用語が書いてあって、実際の入試でカタカナで書いてよいのか、それとも「脊椎動物」と入試では漢字で書くべきなのかは、1冊だけでは判断がつきません。

こういう細かい不明点が、1冊だけではチラホラと出現する。その不明点のためだけに塾に通って月に2万円以上とかを払うのは、お金も掛かる。だったら3000円で参考書を買うほうがマシ。


とはいえ、数学まで2冊を読む必要はありません。中1や中2の数学の復習は、中3の数学を問題練習していれば問題ありません。せいぜい復習するなら、中2の後半くらいの数学から復習すれば十分です。

国語も、あまり2冊目を読む意義は、少ないでしょう。

英語の場合は、参考書ではなく単語集の2冊目で調整するのが良いでしょうか。結果的に英語も、私立対策の傾向・範囲(英文法をどこまで出すか、とか)の確認のために2冊目が必要かもしれないが、しかし、そんなに2冊目の確認は急がなくても良い。

国語に関しては、理社の参考書を2社も読んでれば、それである程度の読書量は確保できますので、あまり国語の現代文の教材を多く読む必要は、中学では無い。


しかし理科と社会は、もう2冊目が必要かも。

お金が掛かりそうに見えますが、しかし塾の夏期講習だけの1万円とか2万円と比べたら、参考書は安上がりであり、参考書は1冊あたり3000円です。

1万円もあれば、理社の参考書の2冊目を買い足しても、3000円×2冊=6000円で、おつりが来るぐらいです。


過去問だって、安いのですら1500円くらいは掛かる。しかも、安い過去問だけを買っても、解説も少ない。

しかも、1冊の過去問だけを買っても、不明点が書かれてるとは限らない。過去問は結局、大まかな傾向を確認するのにしか役立たない。

他にも、模試の費用だって、1回だけで数千円は掛かる。


なら参考書を2冊目を買うことで、過去問の買い込みを減らすほうが、お金も安上がりでしょう。

ただし書き取り練習などは、1冊目で十分にしてあれば、2冊目は、新出の用語だけで十分です。なので、2冊目はすぐに読み終わります。


社会科も、いちいちニュースとかを普段から見る時間を考えれば、それよりも参考書の2冊目を買うほうが、時間も効率的です。参考書を読み比べることで、メディアリテラシーの訓練にもなる。


なお、高校に入ってからも、参考書は、似たようなタイミングで、2冊目が必要になったりします。高校でも、英語は、単語集のほうで2冊目を調節する事になるでしょう。

詳しくは、高校側の、学習方法ページで、説明されると思いますので、今の中学側のページでは、これ以上の高校の学習についての深入りを省略。。

中学参考書の大まかな歴史

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どの出版社の参考書を1冊目にするかは各人に任せます。

すすめるわけではありませんが、歴史的には、受験研究社の参考書が、昭和の時代から存在していたような伝統的な参考書です。伝統を尊重するのか、それとも革新を目指すのか、判断は生徒によって分かれますし教科ごとや版(はん)によっても違うかもしれませんが、とにかく受験研究社が中学参考書としては伝統です。

改訂をどの参考書も繰り返しているので、受験研究社の参考書は伝統的なシリーズだからといって、別に昭和のままの内容が載っているわけではないので、そこは安心してよい。


いっぽう、革新側である旺文社や学研などは、どちらかというと、参考書というよりは、各種の単語集や、その他の補助的な教材とか、かつての昭和や平成初期の時代は、そっちを出していた傾向でした。


旺文社や数研出版などは、中学参考書の市場では、割と後発です。かなり革新の側です。

もともと大学入試むけの参考書のほうで、数研出版は活躍していました。旺文社も、高校レベルのほうで問題集が有名でした。

いまだと問題集で有名になっている文英堂(ぶんえいどう)は、かつて2010年代は中学レベルの参考書も出していましたが、しかし2020年代の現代、中学の参考書からは撤退しており、中学むけは問題集(難関高校入試の対策や、市販のワークブックなど)になっています。

かつての文英堂の参考書(学年別)に構成が近いのが、いまの数研出版の中学むけの参考書(学年別)ですが、しかし章末問題などの難易度は数研のは下がっており、数研のは平均的な参考書の難易度に近づいています。

文英堂が難関高校受験にむけて出していて3年分セットのハイレベル参考書は、2020年代では絶版になっています。書店を探しても、売られていません。「問題集をヤルか、高校レベルの参考書・教材(単語集など)に移れ」という事でしょうか。

指導要領の2021年~2022年度の改訂による中学のカリキュラム改訂という大きな変化もあるので、もし中古で文英堂ハイレベル参考書を見つけても、あいにく現代(2024年)の高校入試には範囲が対応していません。なので現状、中古で探す優先順位は低いでしょう。

読み物のように2冊目は読書する

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どの教科も、2冊目の参考書は、読書のような感覚で、気軽に読みましょう。

2冊目も書き取り練習とかするくらいなら、それよりも、その時間を使って高校の予習をしたりとか、中学範囲でも高校入試の問題練習の時間に当てるとかしたほうが、入試対策としても効果的で良いと思います。

2冊目の参考書に、よほど気になる練習問題とかあれば、問題練習をしても良いですが。しかし、すでに分かり切っている単元の基礎問題などを、わざわざ2冊目で、また練習する必要は無いです。

3冊目は不要

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3冊目は不要だと思います。3冊目を読む必要があるのは、塾講師とか学校教員とかいった、教育産業の大人たちです。生徒の側には、3冊目は不要です。

高校に入ってからも、もう中学参考書の3冊目は不要です。高校に入ったら、さっさと高校の参考書にも入りましょう。


  • 世知辛い(せちがらい)受験競争の高校受験

昭和のころの、検定教科書と学校配布の教材の予習復習だけで地域トップ公立高校あたりにも合格できたような、牧歌的(ぼっかてき)な時代とはもう、2020年代は大違いです。

しかしもう、こういう時代なのです。

「自分は、ここまでしても、学問の道に進みたいか・・・」と考える、よい機会でしょう。

英語なんて、英単語集だけで2冊も必要だったりしますし。それと比べたら、理社の2冊目なんて、お金にやさしいもんです。


今の地域トップ公立高校や学力重点校へ向けての受験勉強のペース配分はもう、まるで1990年代の偏差値50前後の私大入試みたいなもんです。公立高校は学費などの費用が安いだけで、受験勉強の方法はもう昔の大学受験みたいな。

まあ、本来、進学校って、そういう大学受験を対策したものですし。公立進学高校でも同様です。


2020年代の今の私立中学入試が、昔の1990年代の私立高校入試みたいなノリです。1990年代の私立中学入試なんて、「塾にでも通って週2日で放課後に塾で勉強をしていれば、どこか中堅(たとえば、今でいうSAPIX偏差値で45前後に相当)の私立中学くらいには合格するだろーっ」で実際に合格できた時代ですし。

なお、中受の偏差値45は、けっこうな難関であり(学力上位層だけが中受をするので、学力の平均値が高い)、その中高一貫校が高校募集をしている場合は一気に高校偏差値が60以上に上がったりするような名門私学だったりします。

用語・単語の書き取り

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書き取り問題は今でも多い

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数学以外の多くの教科で、用語や単語を、漢字または英語で書かせる問題が、高校入試では頻出です。

そういう暗記問題ではないグラフ読み取りなどの問題も、理科や社会科や国語などではあり、それを「新傾向問題」 と言います。しかし、相変わらず用語を漢字などで書かせる問題も引き続き、日本各地の都道府県の公立高校入試でも私立入試でもあります。

基本的には、漢字は中学レベルの参考書の表記に合わせれば良い。

新傾向問題は、あくまで、「そういう出題もある」というだけに過ぎず、けっして、そのような出題に公立高校入試の全問題が置き換わったわけではありません。

にもかかわらず、あたかもすべての出題が新傾向問題に置き換わったかのようなデマを言う大人も世間にはいるので、信用してはいけません。

用語の書き取りは理社を優先

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たとえば、理科の用語の漢字(たとえば「道管」(どうかん)など)と、国語の漢字ドリルに出てくる熟語(たとえば「道路」や「歩道」など)とで、どちらが高校入試で頻出かと言ったら、理科の用語のほうです。

同様に社会科も、たとえば社会科の用語の「偏西風」(へんせいふう)と、国語の「偏見」(へんけん)や「偏向」(へんこう)という熟語、どちらが出題頻度が多いかというと、「偏西風」のほうです。

日常生活で読む頻度は、国語のほうが多いかもしれないが、しかし、入試問題で書く頻度は、圧倒的に理科と社会科の用語のほうが多いのです。


「偏見」は、高校入試では、国語の設問中で、偏見のある人物が出てきた場合などが無いと、設問になりづらいのです。いちおう、「次の文のカタカナを漢字に直せ。 「彼はヘンケンを許さない」  」みたいな感じで無理やりに出題する事もできますが。

このように、国語の漢字は、熟語が多すぎるので、入試では国語の打率が悪いのです。

なので、普段の学習では、理科と社会の用語を、書き取り練習で優先しましょう。

国語は、とりあえずは、5教科の参考書を読んでおおよその理解をできる読解力と読みの能力があればよい。

小学校レベルの漢字が書ければ、あとはとりあえずは、普通に定期テスト対策の漢字の練習などをしていれば良い。

あまり国語に深入りしないほうが安全です。

暗記カードとか自作しない

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暗記カードをつくる人もいますが、最近は中高で覚える事が増えたのと、書き取り問題などの対策のため、暗記カードは、自作の必要はないですし、もはや自作は困難です(覚える項目が多すぎるので)。

ただし、出版社側がすでに暗記カードの形態で販売している場合は、それが使いやすい人なら、買うのも良いでしょう(各人に任せます)。

旺文社が、中学英語の暗記カードを出しています。

ともかく、カードの「自作」の必要は無いでしょう。中学英語の2000語ちかいカードを作るのは、少し大変です。なお、旺文社の英単語カードは、2000語すべてではなく、そのうちの数百語の抜粋です。

どうしても自作するなら、すでに出版社がカード販売している教科や分野だけにしてください。

「脱ゆとり教育」の現代、中学の場合、覚える内容がとても多いので、暗記カードは自作するのが、とても大変です。その時間をつかって、普通に参考書を読んだ方が効果的です。

勉強法の本を読んでも、暗記カードは存在自体が忘れられており、そもそも暗記カードについて語られていません。

難関私立高校入試の範囲までカードを自作するのは、絶望的です。カード自作でどうこうできるのは、せいぜい、中学の定期テストの範囲まで、です。


先に参考書を読みましょう。どうしても参考書を読むだけでは覚えられない事で、書き取り練習を数回ほどしてもダメな場合、最終手段の一つとして、暗記カードを検討しましょう。(これなら、すでに参考書を読んであるので、参考書を読むだけで覚えられるような細かな事はカードにする必要が無い。また、すでに書き取り練習をしてあるので、書き取り問題にも対応できる)


しかも、せっかく暗記カードを自作で作っても、単純な暗記問題にしか対応できず、入試の「思考力問題」みたいなのには役立たない。

それでも英語などの、原理的に暗記ばかりの科目なら、暗記カードも有効かもしれません。しかし、数学などでは、まずカードは使いません。

理科は、暗記も多いですが、しかし思考力を要求してきますので、暗記カードだけでの対応は難しい。理科のグラフの読み取りなどを、カードで対応するのは、無理。

国語の漢字は、カードをめくって読めてもダメで、書き取りができないと無駄。社会科も、漢字で用語が出てくるからねえ。


旺文社は、いくつかの教科で暗記カードを出していますが、参考書も出しています。旺文社ですら、カードだけでの家庭での学習は、想定していないです。参考書に行かずに暗記カードだけで対応するのは、一定以上の偏差値の高校受験では無理でしょう。

もし、旺文社の1教科あたり500ページ以上ある参考書をカード化したら、いったいカードが何千枚も必要になるのか、考えるのも面倒です。しかもそれが5教科あるので、カケル 5倍です。カードが1万回を超えそうです。考えたくもない。

高校合格後も考えて、参考書を買って読む

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数学以外の教科の場合、たとえ得意科目であって、たとえ参考書が無くても「自分は公立高校入試の問題を解ける」という場合でも、それでも中学生の時点で参考書を買うべき理由がある。難関私立高校の受験にも対応した一般的なハイレベル参考書を、最低でも各教科ごとに1冊は買うべきである。

その理由は、高校入試の段階では問題が無くても、しかし高校に入ると、どの教科も学習量が急に増える事が理由である。

中学のうちから参考書を読む勉強法により、その学習量の増加を、ゆるやかにする事ができる。

数学以外なら、どの難関私立高校むけの参考書にも、やや高校範囲に入った話題が書いてあるから、高校入学後をゆるやかに出来るのである。

高校に入ってから、いちいち中学の参考書を読み直す羽目になるのは、だいぶ面倒である。

大学進学を考えている人は、中学生のうちに、中学の参考書を5教科とも買って読んでしまう事を、強く、推奨します。

教科によっては、高校入試で要求される知識量・思考力と、大学入試で要求される知識量・思考力とに、大きな差がある場合があります。特に社会科で、その傾向が大きい。中学では社会科が得意だった子が、高校で急に社会科が苦手になる例がよくある。

とりあえず安全のため、5教科とも、ハイレベル参考書を買って、中学生のうちに読んでしまうのが良いだろう。

さらに、高校受験の参考書を読むだけなら(問題練習は「まだ、あまり」の状態)早ければ中2で読み終わるので、好きな教科だけで良いので高校の範囲に入って高校参考書を読む始めてしまう。そして中3の夏ごろに中学の勉強に戻り、高校入試対策の問題練習などに本腰を入れるのが良いでしょう。

中高一貫校の人は、もう中3で、高校1年の範囲に入っています。そんなに高校1年の内容は難しくありません。さっさと高校参考書も読んでしまいましょう。

音声学習について

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聞いて覚えるのも大切ですが、まずは参考書を読んでジックリと考える事が必要です。そうしないと、難関公立高校入試ですら通用しません。

反復練習的な暗記は、最終手段です。

単に暗記すれば済むだけの知識なら、小学生でも暗記できます。(実際に、いくつかの単元は、2010年代の「脱ゆとり教育」の際に、小学校に降ろされました)


さて、下記の事を言っている人がいます。

しかし、自分で音声教材を作らなくても、すでに音声つきのアプリがありますので、それを使いましょう。

単語集などを買った場合、書籍にあるQRコードを読み取るなどして、音声アプリのダウンロードのページに行けます。

== ほとんどの科目は音声から ==
今日、オーディオブックや動画コンテンツなど音声で情報を得る手段が増えてきました。勉強の分野においても同じで、電車やバスの移動時間といったテキストでの学習が難しい場合でも'''音声を聞いて勉強が出来ます'''。特に、計算分野以外の暗記科目で効果を発揮します。

多くの暗記科目について、有志による音声学習コンテンツがYoutubeにアップロードされています。検索ワードを「一問一答」として自身の学習分野に合わせて探してみてください。

<!--既製品の音声学習教材について加筆をおねがいしたい-->

また、自分の勉強したい分野に合わせて'''音声を自作する'''ことも取りえる手段の一つです。個人でも、音声合成ソフトによって文章の朗読音声を作ることが可能で、前述したコンテンツの中にもこれを用いて作られたものが多く存在しています。

音声合成ソフトにはAi voiceやcevio aiといった有料のものから、棒読みちゃんやSofTalkといった使用無料のものまで幅広くあります。使い方に関しては公式ページや有志の情報をGoogle検索などで調べてみてください。

また、音声でなく動画をもちいて勉強したい場合にはゆっくりムービーメーカー4をおすすめします<ref>前編集者によるとゆっくりムービーメーカー3以前は動画編集作業に関しては他ソフトを使用しなければならず、こちらのバージョンのほうが便利であるとのこと。</ref>。理由として、音声合成と動画編集がこのソフト一つで完結することが挙げられます。

なお、ここで作った音声や動画をインターネットなどで公開する際は各ソフトの利用規約・ライセンス情報を確認してください。例えば、Aques Talkという音声合成エンジンでは個人利用範囲は無料、商用利用の場合はライセンス購入が必要となります。
<!--商用利用は軽くふれる程度でいいかな
ゆっくりムービーメーカーの話なので棒読みちゃんやSofTalkでは違ったような気もしますが、商用利用する際には、ライセンスを購入してください。詳しくは、Googleなどで「AquesTalk ライセンス 購入」で調べれば出てくるはずです。

ただ、たしか、商用利用する直前でなくとも、後に購入すれば大丈夫だったはずです。ちょっと2019年初頭ぐらいの情報なので、不確かです。

商用利用とは、例えば、You TubeなどでAquesTalkを使ったコンテンツをアップロードした場合に、その動画に広告を付けるなどの行為です。個人的に使っている分には、商用利用に当たらないはずです。
-->

高校受験に向けて

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県立トップ高校とかに合格したい首都圏の子の場合

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もし、県立トップ公立高校や地域トップ公立高校に合格したい場合、首都圏や京都・大阪などなら、

中1むけの(定期テスト対策ではなく)難関受験用の参考書を、1年生のあいだに終わらせてください、5教科とも
中2の(定期テスト対策ではなく)難関受験用の参考書を、2年生のあいだに終わらせてください、5教科とも。

もう東京では、公立高校受験ですら、こういう競争になっています。

そして模試を、もう中1や中2から受けます。そういう「中2模試」とかを予備校などが主催しています。東京の地域模試の「Vもぎ」は3年生からなので、それとは別に、予備校の模試をもう中2から受験していっているのです。

県立トップ高校の入試問題には、スポーツも出てこないし、美術も音楽も出てきません。内申点が悪くならない程度に中学の副教科(体育・美術・音楽・技術家庭科など)の授業を頑張れば良いし、現在の内申点は絶対評価なので、家庭でいちいち筋トレとかする必要はないのです。どうせ県立トップ高校は、高校スポーツの県大会では1回戦敗退か、2回戦敗退です。

スポーツや芸術は、いまや、勉強できない子の、敗者復活戦です。「敗者復活戦ではない」とか言うのなら、じゃあ、なんで平成になってから、ほとんど居ないんですか! 「国公立大学合格 〇〇人」とか二桁以上の数字を出してる、その県立トップ高校だの進学重点公立高校だの私立進学校とかを卒業して、スポ-ツ選手とか作家とかになってる人がさあ!(地域によっては全然いなくなってる) 公立進学校の、高校野球や高校サッカーの戦績、初戦や2回戦あたりで、いつも敗退じゃないですか!

私立の進学校だけ例外的に、スポーツ推薦とか、文化活動推薦とかで、一部の人が私立高校→私立大学のコースを経るだけです。


教科にもよりますが、書店では、難関高校むけの参考書で、たとえば理科なら、「中1 理科」「中2 理科」「中3 理科」などと分かれています。理科だけでなく、国語・数学・英語・理科・社会、の5つの教科で、こういうのがあります。

「中1 理科」に、高校受験の過去問で、中1でも解ける範囲の問題とかも載っていて、そういうのをもう中1で解いている同年代の子もいるわけです。

塾などに通う子は、これと同程度の教材を、それぞれ中1や中2の時点で終わらせています。けっして「3年生になってから受験勉強を開始」なんて、していません。

英語なら、単語集などにある学年の単語すべてを、最低でも3回ずつ書き取りをするとか、終わらせます。漢字も同様、3回。

まあ、国数英は、そこらの塾でもヤルので、ここは普通にしている子も多い。問題は理科と社会も、です。

1990年代の昔は、塾でも、中3から理科と社会科の問題練習でした。しかし2020年代の今はもう、中1から問題練習です。


最近の進学塾では先取り学習をあまりしなくなりましたが、そのぶん、こういう受験過去問のやりこみの方向に向かっています。そういうのを中1から始めています。

塾などに通わない多くの子は、中3になって初めてこういう参考書を始めますが、それだと手遅れになりがちです。

親世代の子供だった1980年代とか1990年代とは違います。

塾に通うカネがない家庭なら、せめて受験参考書を買ってください(定期テスト対策ではなく、もう一段、レベルの高いモノを買ってください)。

また、なんとか塾を、夏期講習や冬期講習などだけ受講して、費用を安く抑えるのも手です。

世間の頭のヘンな大人の中では、こういう塾に通える県立トップ高校志望の子は、経済水準の家庭なのに、なぜか公立高校志望だというだけで、「庶民」「弱者」という事になります。弱者性の簒奪(さんだつ)、ここに極まれり。

部活などの練習を家でするのは、もう無理です。たとえば家での筋トレで、腕立て伏せを傾斜つけて(足を高所に置いて)毎日30回×2セットとか、もうそういう昭和のスポ根マンガみたいのは諦めてください。モヤシっ子で良い。

受験過去問の中1からのやりこみが嫌なら、3年間ぶんがセットになっている参考書を読み込んで、先取りをしましょう。

というか、受験過去問の多いタイプの参考書の場合、解説が不足ぎみかもしれませんので、もう1冊、解説の多めの参考書が必要です。おそらく3年間ぶんがセットになっている参考書が、それでしょう。

どちらのタイプの参考書を使うにせよ、あるいは両方のタイプの参考書を使うにせよ、自主的な勉強が必要です。1冊では足りないかもしれない。もしかしたら、両方のタイプの参考書が必要かもしれない。

授業だけを聞いてて県立トップ高校は、もう首都圏では無理なのです。


もし、中2なのに、中1の過去問つきの参考書などが終わってない場合、生活スケジュールを見直して、受験過去問を終わらしつつ、中2の範囲の受験過去問もこなせるように、スケジュールを見直す必要があります。

今後の人生で大して使わないだろうテレビ視聴だのマンガ読書だの、スポーツや芸術の練習だの、そういうのは当分は減らしましょう。

例外として、体育学科の公立高校やら、スポーツ推薦の私立高校にでも行きたいのでもないかぎり、スポーツは減らしましょう。同様、美術や音楽も、家庭では減らしましょう。

今はもう、スポーツとか芸術とかサブカルとかの時代ではないのです。

だからもう、部活に入る時点でもう、野球部とか吹奏楽部みたいに練習のキツそうな部は避けたりとか。委員会とかも、委員長とか生徒会とか、果たして難関高校の受験との、両立が出来るのか、はなはだ不安です。

そういう部長の仕事は、スポーツ高校とか芸術高校とか私立大学にスポーツ推薦で行くのを目指している子にでも、まかせましょう。時代は分業です。今やもう、公立中学でもそういう時代なのです。

文科省がいくら高校受験で生徒会とかの内申点を評価しようが、日本の国立大学は、ろくに生徒会とか委員長とかの内申点を評価してくれません。大学入試の新共通テストで高得点を取れなければ二次試験に進めません。そういう制度です。なのに国立大生を、まるで運動部の部長で生徒会長で学業優秀の模範学生みたいに考えてる、頭のヘンな大人も多いですが。

部長だの委員長だの生徒会だの、ああいうのは今や、敗者復活戦みたいなもんです。勉強のできない子の、敗者復活戦。わざわざ勉強のできる子が、そんな仕事を引き受ける必要も無い。文句があるなら国立大に文句を言え。

  • 生徒会・学級委員は下請け

まあ、その学級委員会とか生徒会とかも、大した仕事ではないのが実態なのですが。学級委員や生徒会は、教師の下請けですので、思考力とかのアタマは求められていません。思考のための取材などの時間も無いので。

けっして、県知事などのような、何かの代表ではありません。中間管理職です。予算と権限は、なにも握っていないので。

世間は、想像性のようなアタマを、学級委員とかに求めていません。なぜなら世間の人はそこまで思考力が高くなく(ただし「自分だけは例外」と思ってるが、しかしそれを証明できる実績もない)、「普通に有名大学を出て公務員や有名企業に就職できれば、人生は御の字(おんのじ)でしょ」みたいな人生しかモデルケースとして想像できないのが世間の大人たちです。

そもそも、学校教育は少子化で斜陽産業ですので、そういう創造性のための予算もありませんし、世間も創造性を期待していません。学校教育は、税金や警察などと同じ強制力であり、あえて言えば「必要悪」のようなモノなのです。

学級委員の実態は、運動会とかで儀式か何かのときに代表をするだけの、割とどうでもいい仕事です。班長みたいなもんです。班長の中の班長が、学級委員。朝礼とかの時に、クラスの人数を数えたりするだけの仕事です。

生徒会や学級委員などの各種の発表の原稿も、教師の考え通りに書くだけの下請けです。

むしろ、ヘタにオリジナリティでも出そうものなら、アタマの悪い地域住民の子弟が理解できません。私立でもなければ、アタマの程度は多様な子がいるのが公立中学ですので、なので先生の言う通りに原稿を書くのがベストですし、それ以上を生徒に求めるのは過酷なのです。

そういう、世間の頭の程度にあわせる代表の職は、演劇部みたいな人にでも任せればいいのです。むしろ、そういう学園ドラマみたいなノリでの教育が行われていた昭和こそ、商業メディアなどによる洗脳の時代だったのです。文武両道を理想しする人間の物語をつくるコンテンツ業界は、そもそも分業によって制作されていますので、原理的に、けっして文武両道ではないのです。テレビ局や新聞社の社員は、野球なんて素人レベルでしょう。世間は政治ニュースの取材記者に、野球の腕前なんて期待していません。

中2模試を受ける中学生は、目覚めたのです。覚醒です。

民主主義の儀式のために、よく分からない教育委員会が存在しており(終戦時のアメリカ軍の命令です)、よく分からない生徒会や学級委員が残っているだけです。


決して特定の地域の公立中高の問題だけではなく、そもそも学校教員になりたがる人に、なにか創造性がありません。創造性のある人はベンチャー企業の設立とかに向かいますので、そもそも教員などを目指しません。もはや学校単位の問題ではなく、都道府県や市町村の教育委員会とか、さらには背後の文部科学省に、もうそこまでの思考力もないのです。


だから作家などで教員免許を持っている人は、人生経験と思って教職課程などを受けても、最終的に教員を辞めます。そもそも全国一律の仕事をするのが教師の目的ですので、創造性みたいなのは原理的に不要なのです。教師に必要なのは、地域にあわせて上からの指令を微調整して微修正する「ローカライズ」(localize)の能力です。まあ、その作家業も、読者などの反応をうかがいながら作品を進むので、世間が思っているほど独創的ではなく、しいて言うなら読者たちとの二人三脚なのですが。


中高の教科書を大学教授が書いたりしていますが、その日本の大学も、ほとんど(表面的ですが)アメリカの研究の真似ばかりしていますので(そうでないと研究予算がつきづらい。まるで昭和の製造業と同じです)、あまり本当の意味では頭を使いません。

2001年くらいの昔は、私立中高が、勉強のできる子が多いのに生徒会とかやりたがらない子が多い学校でしたが(それより前だと、珍しがって私立でも生徒会とか積極的にする子も多かった)、いまは公立中学もそうです。

考えてみれば、将来的に作家になる人でも中学・高校の時代、まったく学級委員とか生徒会とかを経験していない人も多くいます。しょせん頭を使わない下請けの仕事ですので。

部や委員会でアタマを使いたいなら、科学部とか歴史部とかに入りましょう。委員会は、そこらへんの適当に美化委員会とか保健委員会とかに入って、「はい元気です!」とか出欠でも取っていましょう。

昭和や明治大正の時代は、学級委員とか生徒会とかを学業成績優秀な子がしてたのかもしれませんが(小説とかでもそういう例が多い。教師が指名して決めていたのだろうか)、もう令和・平成の時代からはそういう時代ではないのです。

日本の国会議員とかは、もう完全に、自分たちの教育政策の内容を理解できていません。まあ、有権者の大半のレベルに比例しているのでしょう。


  • 塾が精神的支柱の子供たち

昭和のむかしは、学校の教員が、人格形成のモデルのような、精神的な支柱のような役割が理想とされていたのかもしれません。しかし今やもう、塾の講師が、子供たちのそういう人格形成のモデルなのです。塾講師が、塾生を励ましたり、「よくやった!頑張ったねッ!」とかの励ましをしたりしながら、まるで父親・母親の代わりをして勉強を教える時代なのです。

公立の学校だと、多様な進路に対応しないといけないので、学業だけを励ますことはできませんので。

イヌやネコといった動物とは違って、人間は勉強という努力によって知見を獲得していくことのできる霊長の生き物です。受験勉強の努力と達成、そして喚起、そしてそれへの共感と祝福。これが真の人間の幸福です。


世間で流行している小説やらテレビ番組やら、あるいは「クールジャパン」とか言って政府の喧伝している漫画でもアニメでも、ここで取材したような現実から目を背けている大人たちに向けた娯楽コンテンツですので、もうああいうの、あまり鑑賞しないほうが良いですよ。救いようがない。私たち学生はもう、受験勉強をするしかないのです。

人の心を惑わす文学や音楽などを、「狂言綺語」(きょうげん きぎょ)と言います。狂言綺語って言うって、平安時代末期の源平合戦の熊谷の次郎直実(くまがやの じろうなおざね)が言ってたって平家物語が言ってたって光村図書の国語教科書が言ってたもん。

政府の官僚がクールジャパンとか言って日本の創作物を喧伝していても、その官僚たちは、自分たちでは何も、マンガを描いたりとかの練習をしませんよ。スポーツと同じですよ。小中高で体育教育があるからといって、文部科学大臣はべつにスポーツの達人でもないし、文部官僚は武道の有段者でもないのと同じです。ちょっと、一部の有名作のマンガとかを、公共ポスターとかに採用したりして、宣伝費とかを投じるだけ。それも数年間だけ。だって僕たち、「6年前の火曜日の深夜アニメって何だっけ?」とか聞かれても、すぐには思い出せないじゃないですか。「お前、3年前の甲子園の7位tの8位の高校名、どちらか片方でも覚えているか」とか聞かれて、多くの人は思い出せないのと同じ。

文句があるなら、格闘技の達人の文部官僚の集団でも結成して、オリンピックにでも優勝してください。

市場調査のノウハウの一つの格言なんですが、「その人の言っている事とやってる事が違う場合、本音は、やってる事のほうだ」です。口では「日本のコンテンツは素晴らしい」とか、やれ役人や広告代理店の者が口先では言いながら、本人はなんの練習もしないのは、本音では「自分で練習する練習の価値は無い。外注で十分」と判断しているのと同じです。製造業と同じですよ。「製造業の若者が不足」とか言いながら、そういう役人自身は、自分では製造業で働く気が無いのと同じ。

こういう、表面的には「敬意を」払っているように見えるけど、実態はうとましく思って「遠ざける」ことを、「敬遠」というって、高校受験の過去問の予想問題集に書いてあったもん。敬遠の本来の意味は、そういう意味です。べつに野球で、敵の打者に有名バッターが来た時にを、フォアボール(四球)で1塁に送ってホームランを防ぐことではありません。

とにかく、私たちは受験勉強をして、ひたすらに、受験勉強を戦い抜く戦闘力を身に着けるしかない。


別に罪悪感をいだく必要は無くて、

今までずっと、中学高校で学業と部活の両立などに悩んできたような子を、さんざん無視してきたのが、日本のスポーツ産業なり、コンテンツ産業なり、そして何より大元の原因は、その消費者たちです。消費者がそもそも5教科の勉強をしたくない人たちなので、産業の選手・作家側もそういうのに対応したスキルになりがちです。

テレビのバラエティー番組などの台本は、中卒の視聴者でも分かるような言い回しで作られています。テレビのアニメも同様。

コンテンツ産業なんて、大学などを経由してデビューの遅れた新人を「年をとっただけの新人」とか言ってきた業界です。言い訳ていどに、クラシック芸術とかの分野で、大卒枠みたいなのが少しあるだけです。

美術系の学校の学歴なんて、他業界からは「アタマ痛い」とか言われてる学歴です[1]。「アタマ悪い」を通り越して「アタマ痛い」です。


そして令和の2020年代、ついにそういうのが決壊したのです。中学関連の取材をすると、そういう情報がどんどん集まってくる。ああいう分野の消費者たちは、「日本を代表する文化」としては、外国人が何を言おうが、もう終わりだ。年貢の納め時だ。

もう、公立の難関高校受験をする中学生が、そうなっていない。

まあ、プロのスポーツ選手なり作家側なりは、きびしい競争を生き残ってきた優秀な人材ですので、なんとか生き延びるのでしょう。そういうのに群がる消費者で、他人にマウントするための手段としてスポーツや芸術などを悪用してきただけの消費者は、もう年貢の納め時。これが現実だ。

基本は先取り

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上級学年の範囲の先取りか(現在中3なら高校1年の先取り)、それとも現学年の範囲での受験過去問の勉強か、どちらを先にするかの議論がチマタにありますが、中学の場合、基本は先取りです。

なぜかというと、中学範囲の内容は、どんなに勉強家でも、月日が経てば、ド忘れをするからです。

たとえば、このwikibooks で理科教科書をつくった編集者本人・某Sですら、中学理科の生物の維管束の「道管」(どうかん)と「篩管」(しかん)で、どっちが内側だったかとか、どっちがどの役割だったかとか、書いた本人ですら、まったく覚えていません。

たとえ、そういうのを覚えなくても、高校の範囲の生物・化学・物理の教科書を書けてしまいます。

中学教科書を書いた日は覚えていても、月日が経つと、どんなに勉強家でも忘れる内容なのです。

中学範囲は、特にこういうのが多いので、さっさと高校範囲の先取り(英語や数学など)をするのを、お勧めします。可能なら、発展的な理科・社会科の参考書で、高校範囲の理科・社会科の勉強もしましょう。

たとえ、復習が少なくて5教科の知識を50個忘れても、代わりに上級学年の予習によって300個を覚えれば、さしひきプラス250個の知識です。差し引きでプラスの多いほうが、難関私立高校の受験では勝ちます(ただし大学受験は別。大学受験については、高校側の学習方法のページで説明)。

先取りで高校1年の英単語とかを勉強しながら、中学理科の道管と篩管の記憶を維持しつづけるのは、常人では無理です。こういう中学範囲の暗記知識は、たとえ一度は忘れても、復習によって1分で思い出せるようにすれば良いのです(要点の復習教材みたいなのの閲覧と模写)。

書き取り練習とかそういうのも、けっして記憶を維持する手段ではなく、もし忘れたあとに、少ない復習の時間で思い出すための手段として、中学時代のどこかの時点で書き取り練習などを行うのです。


学習時間の配分は、おそらく「先取り50%:復習50%」か、「先取り80%、復習20%」くらいで良いでしょう。

避けるべき事として、絶対に「復習 100%」(厳禁!)というのは、避けてください。それだと、本当にもう、公立の偏差値50程度の高校までしか到達できません。「公立高校受験の範囲」と「中学の定期テストの範囲」のレベルと範囲は微妙に違うのに、この手の復習100パーの生徒はもう中学の定期テストの範囲の復習しかしないで、高校受験で撃沈して、当初目標よりもはるかに下の志望校の公立にしか受からない例が、もう平成初期の昔からあります。

塾などでは、形式的には該当学年の「復習」でも、復習の確認として与えられる高校受験の過去問が、ある程度の予習の内容を兼ねている場合があります。なので、もし一定以上のレベルの高い参考書を使っている人は、あまり神経質に先取りを急ぐ必要も無いでしょう。

ですが、そういうレベル高めの教材ではなく、まだ定期テスト対策の教材しか使ってない人は、これからは先取りの事も考えて、上級学年の予習をするか、あるいは受験過去問レベルの上級の参考書にアップしましょう。

こういうのに気づかず、中3になってから模試などで「県立の偏差値65以上高校に手が届かない」と現実を突きつけられて気づいても、もう「ほぼ手遅れ」です。中2の初めから参考書とかで「先取り」とか「受験範囲の過去問対策の予習」とか勉強してれば、防げたのにねえ・・・。

ともかく、学校の定期テスト対策とは別に、自発的に勉強をしましょう。べつの節でも言いましたが、もう中2から受験過去問を解いていたり予備校の中2模試を受けるような子が、首都圏では県立トップ高校や地域チップ高校の受験をしてきます。

国英の単語の書き取り

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書き取り練習は、国語と英語の場合、書き取り練習を、1つの単語あたり3回~4回くらいするのが、2020年代の塾では定石(じょうせき)です。中学生の段階では。1年の1学期から、書き取り練習です。

単語数が増えている事もあり、2020年代では、あまり10回や20回も書き取りする必要はありません。これは、難関高校を目指すようなコ-スでもそうです。

ですが、だからといって、1回も書き取りせず「見るだけで覚えられる。書きとり練習の必要は無い」という珍説も、空理空論です。

一般的な塾では、書き取りを奨励しています。ウソだと思うなら、アタマを下げて、塾に通っている中学生の子に聞きましょう。

なのに、そういう塾の子供だちと関わった子のない大人が、知ったかぶりの教育論で「読むだけで覚えられる。〇〇の論文に書いてある」とかを語ることもありますが、けっして真に受けてはいけません。

公立高校の入試問題ですら、漢字で書けない答案ばかりだと減点です。国語以外の教科でも、「採点基準」(さいてん きじゅん)というものがあるので、たとえば「さいてんきじゅんというものがあるので」みたいに答案を全部を平仮名で書いたら、さすがに減点をされます。

ネット上の「見るだけで覚える」派の人は、「採点基準」という言葉すら知らない人が、知ったかぶりで言っているだけのネット上で軍師(ぐんし)気取りのペテン師ですので、決して信用してはいけないのです。

中学3年間で、暗記科目は高校分野まで手を出すのも手

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中学3年くらいになったら、高校の範囲については、先取り学習するのも手です。高校生になると、数学・物理に非常に多くの予習・復習の時間を費やすようになり、暗記科目までは学習できないためです。高校受験において、マニアックな難問や参考書の細部を完璧にするくらいなら、高校範囲の暗記科目を先取り学習してしまう方が後に役立つこともあります。

  • 社会: 全般。歴史総合・日本史探究・世界史探究・地理探究・公共・政治経済・倫理など
  • 理科: 生物・地学・化学など暗記分野
  • 国語: 古文・漢文
  • 英語: 単語・イディオム

もちろん単語を中学段階で全部覚えるのは無理ですが、代表的なのをいくつか覚えるのなら、時間のあるときに可能だと思います。

ただし、1~2年のうちは部活動や委員会活動などもありますので、無理に先取り学習をしろとは言いません。内申点にも関係しますので、部活・委員会なども頑張ってください。

中学校の勉強は、やはり、小学校から比べると、発展を遂げたものになるだろう

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中学生になったら

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中学校の学習内容は、小学校と比べて、より難解で理屈っぽい課題になっていくと思います。

中学校の学習範囲が広すぎると感じるようなら、学習する範囲をやや選択して、方針を決めたうえで優先順位が高いと思われる内容を重点的に学習していくのがよいかもしれません。

例えば一番わかりやすい目標として,学校での成績を上げたいという事であれば、テストに出題される内容を重点的に学習する、という事になります。

あるいはそれ以外の視点をもって、勉強に取り組んでももちろんいいのですが、学校で授業を受ける際に、あらかじめ予習をしていくと、学習効果が高い。その場合、学校配布の教科書だけではなく、市販の参考書を用意して読んでおくと課題と授業の理解に有用です。[2][3]

市販の参考書は、初めて読んでも理解できるように分かりやすく説明されていますが、やはり授業ではまだ習っていない事なので、予習としては大雑把に概要をつかむ程度の学習でもいいでしょう。[2][3]

参考書の学習は、復習も効果的です。復習6:予習4 みたいに、復習をやや多めにするのが定番です。


教科書ガイドは国語と英語で有用

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授業でノートをきれいにとる事ができれば、もうそのノートが有用な参考書になりますが、しかし実際には授業を聞きながらノートもきれいにとるというのは、かなり難しい課題でもあります。

例えば国語科では教科書では、読解する本文と、その文章に関する問いかけだけが書かれていることが多いです。いっぽう、中学国語の教科書ガイドには、読解のための具体的な解説を中心に、様々な有益な記述があります。

また、英語でも、例えば教科書には日本語が全く書かれていないものもありますし、ガイドでは理解や記憶のための有用な情報が多く掲載されているのは事実だと思います。


さて、中学校には内申点というちょっと面倒な成績、評価があるのですが、要するにこれは学期末の成績表に準ずる形で作られる成績評価で、基本的に高校入試の時に相手高校に送られ、選考の参考にされるものです。早い話この点数が高くつけられると、高校入試に有利という事で、高校入試を非常に重視して目的化して生活するなら、この点数は上げたいものだ、と、いう事になります。

ですから、この内申書の成績を上げたいと思うなら、提出物や授業態度、意欲などが良いこともいい評価につながりますが、一番重要なのは、定期テストの成績、という事になります[4]

そして、学校の定期テストは、授業を理解していることが一番重要でしょう。

そして、教科書ガイドを使うことで、授業の範囲を効率的に学習できます。


なお、公立高校の入試では、前述した内申点を選考結果に反映させる比率が高い[4]


ただし、上述の教科書ガイドの有用性の話は、あくまで中学レベルでの話です。高校では事情が異なりますので、高校生むけの勉強法の書籍を参考にしてください。


実技教科について

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音楽科や保健体育科などの実技系の教科についての参考書は、科目ごとでは販売していない。

比較的に入手しやすいものとして、全教科をまとめて、「要点集」「単語集」みたいな、小さい書籍(ポケットサイズ)が書店に売ってるので、教科書に加えて参考書が欲しいなら、それを買うことになる。

そして実技系だけではないのですが、そこで使われる用語などは、ちゃんと漢字で覚えること[5]。実際、試験では漢字で書かないと減点されることも多いですし、もっと普遍的に日本人として、ある程度の漢字を自由自在に使いこなして使用することは、社会的に求められています。

中学の用語では、そんなに難しい漢字は用いてないはずです。ただし、これら実技の科目は、要点集を覚えることよりも、日々の授業で成果を出すことのほうが重要かもしれません。

要点集などは、授業を欠席してしまったり、あるいは高校受験直前の復習などのために、そういう書籍の存在を知っておくだけで、とりあえずは問題ないかもしれません。

なお、市販のワークブックが、科目ごとに売っている[6]と主張する書籍もあります。ですが、入手が困難かもしれません。編集者Sの地元書店ではそのようなワークは見つかりませんでした。

5教科全般

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参考書について

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学校の教科書は、出版社によって記述内容には多少の相違があります。例えば具体例として、社会科の地理では、ある教科書会社の教科書では、中国以外のアジアの国としてタイを取り上げて紹介していても、他社の教科書では中国以外の国ではインドを取り上げて紹介している、という事が事実としてあります。

しかしこれって逆に言えば、中学生にとっては、中国以外のアジアの国については、タイを知っていてもいいし、インドを知っていてもいい、という事です。

事実上、ふつうの参考書は教科書より記述は詳しい。今の例でいえば、タイについても、インドについても参考書では説明されている可能性が高い。


また、学校の教科書は、授業で使うことが前提なので、教科書は授業の導入に過ぎず、詳しい説明は授業に任せられている。

ですから、解説が完結している参考書は、予習の教材として、有益でしょう[2]。また、分からない事があった時に、辞書的にも使えて便利である[7]

参考書というのは受験対策として受験時に買うもの、という意見も世間にはあるかもしれませんが、実際には入学時や学年はじめに用意して大いに活用するのもいいと思います[7]

資料集

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いくつかの科目で、資料集が配布されます(「便覧」などと名付けられているものもあります)。中学の場合、資料集は、その学科に関する参考資料を提示しつつ多くの場合、学習内容に関する解説も豊富です(科目にも寄る)。

中学では、学校にも寄りますが、学校配布の資料集からも定期テストの問題が出題されるので、資料集は読むのが当然です[8]。たとえ授業で習ってなくても、「テストに出るので、このページを読んでおいてね」と教師が言ったら、そこは出題範囲です[9]

高校での資料集
高校の資料集は、より資料の収集という側面が強くなって、あまり分かりやすい説明を書いてくれる事は無くなってきます。そのため、高校の資料集にはあまり参考書のような役割はありません。教科にもよりますが、高校の資料集は理科や社会科(高校では「地歴公民」という)の場合、説明画像の写真集、図版集のような内容です。

数学と英語から

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数学と英語は、学習に時間が掛かります。一方、時間を掛ければ、数学と英語は、基本的には成績が上がりやすい科目でもあります。

このため、なるべく平常の学習では、数学と英語を優先するのが効率的です[10][11]

特に数学は、計算練習で時間が掛かるので、優先すべきです[12][13][14]。英語よりも数学をやや重視すると良いでしょう。


理科や社会科やその他の副教科(家庭科や保健体育など)は、中間・期末テスト前などに送る、または土日など[15]に送るのが効率的です。


学習塾などのカリキュラムも、普段は英語・数学・国語の3科目だけです(なおこの3科目は、私立高校入試の典型的な入試科目でもある)。


ほか、上記とは別の流儀で、得意科目を先に勉強するという流儀もあります。得意なことを先に勉強して、そこで培った勉強法や勉強意欲を苦手科目にも転用するという流儀です。

特にそういった勉強法(得意科目優先型)が必要でないなら、特にこだわりがないなら、数学・英語を先にやると効率的でしょう。


ただし、数学は復習を中心にすべきです[16]。数学は予習が困難な科目です。

一方、英語・国語は予習をしやすい科目です[17]

ただし、数学は授業での理解を確実にするために、短時間でも良いので授業前の前日などに予習をすると良いでしょう[18]

また、なるべく理解重視の科目から勉強したほうが効率的ですので、社会科と理科だったら、理科のほうを優先して勉強するなど、テクニックがあります[19]

復習

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基本的に、予習と復習のどちらを重点的に時間を配分すべきかと言えば、復習のほうを中心に勉強すべきです[20][21]

予習は、どうせ授業であとで習うので、予習の段階では授業の理解度を上げる・確保するためのザックリとした予習でも十分です[22]

それ以上の予習をするよりも、復習のほうを重視したほうが効率的でしょう。


以前使った教科書や資料集

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進級したり、自宅の掃除をするときなど、かつて使った教科書や資料集、そのほかの教材を捨ててしまおうと思うことがあるかもしれません。しかしこれらの書籍、資料は残しておくことを推奨します。

一時期世の中では「断捨離」(だんしゃり)などという造語(ぞうご)がはやって、いらないものはどんどん捨てて、身のまわりにものを置かない生活が理想だなんて言われたりしますが、これはどうなんでしょうね。

「断捨離」などという珍妙な言葉を使っている人はつまり、「私は復習もろくにしない馬鹿でーす」と自己紹介をしているような愚か者です。馬鹿向けに作られた流行語なんかに、おどらされないようにしましょう。「断捨離」なんて、世のインチキな人間達が考え生み出した、インチキ思想商売です。


とはいえ、家の本棚には限度があるので、一般的な家庭では、中学卒業時に中学教材を廃棄処分するか、あるいは様子見で高校1年の秋くらいに中学教材を捨てたくことになるかもしれません。

ですが、けっして中学卒業しても すぐには捨てずに、高校で上位の科目が出て数か月が経つまでは、しばらく残しておくほうが良いかもしれません。

たとえば、高校1年でまだ世界史を習ってないなら、中学の歴史の教科書・参考書はしばらく残しておく、・・・みたいなのです。

※ なお、高校の普通科では、技術家庭科の技術分野が無くなるので、それだけは保管しておくとトクかもしれません。
※ ほか、進学先の高校で1年生で、まだ習わない科目については、参考書くらいは残しておくのも手です。


中学校で使った教材は内容もすぐれていて参考になるので、中学卒業後もしばらくは残しておいた方がいいでしょう。

例えば中学の社会科なんて、教科書、地図帳、資料集、どれも有用な書物です。なお、高校では社会科は、地理、歴史、公民、と科目が分かれますが、しかし「別の科目の情報を参照したい、した方が理解が深まる」という場合に中学生向けの教材は有益です。

なお、中学校で配布される資料集は、上の学年に進級した後も使い道は多いはずです。このことについてはもう少し後の項目でも、解説するかもしれません。

学校教科書について

慣習的に、一般の書店の店頭には検定教科書が並びません。(実際は各地域の教科書取扱店で小中高の検定教科書を注文して買える[23])。

法律的には、特に法規制はされてないようですが、実際は教科書会社などが自主規制をしており、各地の一部の取扱店などでしか注文・購入できません。資料集はさらに規制が厳しく、学校教員の許可が無いと注文・購入できない資料集も多くあるようです。


とはいえ、いちいち過去の学年の教材を家の倉庫などから出すのは面倒でしょう。そこで対策として、それぞれの学年の終わりまでに、授業での未習範囲も含めて、学校配布の教科書・資料集を読了しておくことを推奨します。

こうすれば、倉庫から過去の学年の教材を引っ張り出す機会が大幅に減り、現学年の勉強に集中できます。


裏を返すと、中学卒業後も、読み終わるまでは中学教材は捨てないほうが良いでしょう。中学レベルの教材の場合なら、文字数もそんなに多くなく、空き時間とかに読める短めの量の文章量です。その割に、内容が精選されています。読まずに捨てるなんて、もったいない。

予習

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基本の方針

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(復習の節でも述べましたが、)予習よりも復習をしたほうが効率的です。なぜなら、そもそも学校の授業は、初めて習う人のための解説をしてくれるからです。

しかし、まったく1科目も予習をしないのは、さすがに避けたほうが良い。

理由は、まず、もし授業を聞いても分からなかった場合、もし全科目で一つも予習をしていないと、かなり、追いつくのが難しくなる。

昭和(および平成初期)の昔の中学生が、まったく予習をしなかったのは、当時は分かりやすい参考書がなかったからであって(復習用の網羅的な参考書しか無かった)、現代とは事情が違います。

昭和の時代は、参考書以外の教材で、昭和の彼らなりに予習をしていただけです。


学校の授業も、常識的な範囲で、なにか予習をしているのを前提にしています。たとえば、歴史の授業なら、さすがに一度もテレビの時代劇を見た事もなければ、歴史学習マンガすらも読んでない人は、さすがに、想定していません。べつにそれらの時代劇を見る必要は無いですが、常識的な範囲で教科書以外の歴史知識も授業の前提ですので、参考書などでよいので授業以外にも予習をしてください。

理科も同様。たとえばテレビの天気予報で、なにか気象の知識を勉強したりもした事があるのを前提にしています。テレビを見なくて良いので、常識的な範囲で、理科も予習をしましょう。


予習は、思考力や理解力を高める目的で、行います。

中学受験の参考書は、思考レベルが低いものが多いので(小5や小4が読むことも想定してあり、かなり思考力が低めに作られています)、中学入学後はもう、あまり中学受験の参考書には戻らず、さっさと中学生むけの教材に進むのが良いでしょう。

中学受験をしてない人は、いちいち中学受験の参考書にもどる必要も無いです。さっさと中学生むけの参考書を買いましょう。


また、予習では、けっして、定期テスト向けの「要点 〇〇!」みたいな最低限のレベルのものは、使いません。ああいう要点シリーズみたいなのは、すでに授業を聞いた人を前提にした復習用の教材であり、予習者のための解説が皆無です。また、携帯用の教材として作られています。

携帯用とは、もし5教科全部の参考書をお持ち歩くと重いので、なので5冊~10冊を持ち歩いていても軽くなるように、要点シリーズは抜粋した内容になっており、そのため予習用の内容は、大幅にカットされているか、ほぼ予習用の文章は皆無です。

普段の家での学習は、要点シリーズ以外の、そこそこ分厚い参考書で、行います。


ほか、中学での予習は、英語を中心に行うのが定番です。(他教科は、予習が難しい。)

各教科ごとの予習テクニック

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英語の予習

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とりあえず、英語を予習しておくと、便利です。大学入試でも英語が重点的に要求される大学が多いからです。

(別の節でも述べましたが、)家庭学習では英語・数学を重点にやると良いのですが、しかし数学は予習が難しい(よって数学は、復習や問題練習がメイン)。したがって、予習では英語がメインになるでしょう。

英語の予習は、まずは単語です。「文法よりも単語」です。なぜなら大学入試では、単語力がとても要求されますので、逆算して、単語に重点を置いた予習が必要です。


予習なので、書き取りは出来なくても、かまいません。

なぜなら、どうせ、学校の定期テスト前などに英語スペルの書き取り練習とかもするので、その時にまとめて書き取り練習をすれば良いし、そのほうが効果的だから、です。せっかく早すぎる段階で書き取り練習をしても、忘れてしまい、二度手間になってしまうので、なるべくテスト直前にスペル書き取りを回したほうが得です。

日本語の漢字の「薔薇」(ばら)とか「蛋白質」(たんぱくしつ)が、書けなくても読めるのと同じです。

どうしてもスペルの書き取り練習をする場合でも、1回や2回でも書けば十分です。この際、いちいち暗記できたかの確認テストを、自分でする必要もありません。どうせ学校の小テストまでに忘れるので、確認テストは後回しで良い。

適切な単語集・参考書を読むのには、けっこうな時間が掛かるはずです。もし、単語集の通読に時間が掛からない場合、つかう教材を間違えています


予習では、けっして、定期テスト向けの「要点 〇〇!」みたいな最低限のレベルのものではなく、高校受験レベルの、やや進学校の私立高校を狙えるレベルの単語集を使う必要があります。

要点チェック用の教材は、最終手段です。アレを使わなくても難関私立に合格できます。


高校1年の入学当初では、受験レベルの単語集は無理かもしれませんが、2年生あたりから(早ければ1年生の2学期ぐらいから)使えるはずです。


予習のコツとして、あまり「バランスよく完璧に仕上げよう」と考えず、あとの学校での授業の復習のぶんも想定して、意図的に、予習で学習したことに穴をつくっておくのがコツです。


文法は、ザックリと参考書で目を通せば十分です。文法は、まあ中学であまり文法を正確に授業でしないので予習をしても良いですが、しかし、予習では、あまり穴を無く万全に仕上げる必要はありません。高校受験までに、ふつうの高校受験参考書で英語参考書を2周ぐらい通読すれば、とりあえず、高校入試に対応できる最低限の文法は、身に付きます。

中学での英語の予習の際、単語集の通読だけで良いので、どんどん予習をしてしまいましょう。高校範囲に入っても、かまいません。(どのみち、英検対策などをすると、平気で高校の範囲に入ります。また、難関の私立高校の週では、英検2級まで要求されます。昭和のころは英検「準」2級まで でしたが、令和では小学校英語の前倒しにより、「準」無しの英検2級までハードルが上がっています。)

社会科の予習

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社会科とちがって、数学や理科は、予習が難しいかもしれません。

ですが、社会科なら、予習が割と平易だと思います。

予習の場合、細かい用語などをせっかく覚えても、あとで忘れるので、他の部分を予習します。

解説が多めの参考書を購入し、それを時間の空いているときなどに通読します。思考力も伸びて、一石二鳥です。


よく「歴史の流れを押さえる」とか言いますが、しかしどうも「中国の社会主義は正しい」とかそういう主義(イデオロギー)のことだと誤解して、表面的な理解におちいる若者が少なくないので、そういうのは反面教師にしましょう。


地理や経済などを中心に勉強すると良いでしょう。

歴史は、もし予習をするなら、絶対に解説が多めの参考書を使ってください。

なぜなら、もし羅列的・網羅的な参考書だけで予習をすると、上述の「中国の社会主義は正しい」のような主義(イデオロギー)の方向に進みがちだからです。

第二次世界大戦後の日本の歴史や世界の歴史が、そういう社会主義の国(ソビエト連邦など)が強国だった時代が長かったので、羅列的に用語を覚える方向だと、思想的に片寄った方向に進みがちだから、です。

理科と社会科

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理科の予習は難しく、とくに物理と化学の分野では、高校では数学が出来ないと、先に進めません。

このため、生物と地学を中心に、予習をすることになります。


物理や化学は、学校で習った範囲の、少し先だけ、ザックリと本を読むくらいで十分でしょう。

探究学習をしようにも、実験設備など問題で、物理・化学などの実験は、かなり難しい。

なお、学研や自由研究社の参考書は、それぞれ同社の、昭和時代の百科事典が元になっています。このため、べつに百科事典などを購入する必要は無い。どうしても参考書では物足りない場合、学校の図書館を使えば十分でしょう。

ともかく生物・地学を予習することになりますが、別に用語を暗記する必要は無い。ついつい、定期テストの暗記問題に引きずられて暗記したくなりますが、そうではなく、とにかく学問的な知識を増やすのが予習ではコツです。

副教科

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予習であまり先に進み過ぎる場合、副教科(家庭科、保健体育、技術家庭科、芸術(美術・音楽))などの練習に回して、時間を調節する手もあります。

独学しやすいのは、技術家庭科のコンピュータのプログラミングの練習でしょうか。

先に進み過ぎている場合、こういう予習の時間を副教科の練習に使うのも手です。

入試では副教科は問われません(ただし体育学部や、美大・音大などを除く)。高校入試でも大学入試でも問われません。

このため、3年生では、副教科の予習は不要です。副教科を予習するなら、2年生の終わりまで、で十分でしょう。

ですが、副教科の練習をしておくと、あとで、その科目の練習時間を、5教科に当てることができます。

国語

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国語は、予習がとても難しい。特に現代文の読解の予習は、かなり難しい。かといって、古文や漢文ばかり読んでも、原理的に時代遅れの知識を増やすので、あまり思考力が上がらない。

なので、予習は、参考書の通読ぐらいのザックリとしたもので良いのです。最低限の知識を確認したら、あとはもう、あまり国語には深入りせず、他教科の学習に入ると良いと思います。

小説とか読んでも、中学入学より先では、学力はあまり伸びません。なぜなら、そもそも小説は、教材ではないからです。

現代のマンガやアニメだって1000年後には研究対象かもしれませんが、だからと言って現代のマンガを読んでも、なんの国語の勉強にもならないのと同じです。小説や実写の映画などもそうです。小説や実写映画は、教材ではない。


漢字の練習で、10回も書いたりするのは、学校の漢字テストの直前に行えば、十分です。

習ってない漢字は、予習では2回も書けば十分です。

数学

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塾に通っている場合と、通ってない場合とで、数学は予習の方法が違います。

塾に通ってない場合

習ってなくて知らない分野を、個人で勉強するのは大変です。

この場合、習った範囲で良いので、参考書で、応用問題みたいなのまで、勉強をしましょう。


高校受験でも、数学は、超・難関の私立高校ですら、あまり高校の範囲を出しません。せいぜい、高校1年の2学期の初歩レベルです。大変そうに思えるかもしれませんが、中3の1学期あたりからの予習で、十分に間に合います(発展的なレベルの高校受験参考書で、間に合うレベルです)。

なので、中2の終わりまでは、復習をメインに行いましょう。

ただし、1年生の1学期の間は、復習できる事が無いでしょうから、その頃は、英語など別の教科の予習に当てましょう。


参考書を読むと、習った範囲でも、参考書では学校では習ってないタイプの応用問題も出てきますが、それも解きましょう。というか、それが目的です。

すこしくらいは、自分でも応用問題を解くといった予習をしましょう。そういう予習の習慣が無いと、高校受験で私立の偏差値60以上の高校には、間に合わなくなります。


進学塾に通っている場合

塾が、ある程度の予習をしてくれる塾の場合、それに従っていれば十分です。

普通の進学塾なら(補習塾はどうか知りません)、ある程度の予習は行います。また、復習でも、上記のような応用問題も解きに行きます。

記憶について

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用語を覚える事

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用語を覚えるときは、教科書で漢字で紹介されるものは、基本的に漢字で覚えることを推奨します。試験では、漢字で書かないと減点されたり不可になる事もあります。また、漢字で答えなさいと、問題で指定される場合もあります。

また、そもそも日本語は同音異義語が多いので(たとえば「防止」と「帽子」と「紡糸」など)、漢字を覚えないと思考力も伸びません。

質の悪い 海外かぶれの一部の教育学者が、英語の同音異義語の少ない言語の学習方法をそのまま日本に持ち込む場合がありますが、けっして信用してはいけません。英米のような表音文字の国の勉強法と、日中韓のような表意文字の国の勉強法とは、根本的に異なります。

意味記憶

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やみくもに暗記するのではなく、物事を筋道立てて理解することによって、記憶が定着しやすくなります。

無理やり言葉や事実だけを覚えるよりは、物事の背景や理解に基づいて覚える方が、勉強として正攻法です。

言葉で表現できる記憶を、陳述記憶というのですが、陳述記憶には言葉の意味の記憶、意味記憶と個人的体験や出来事に関する記憶、エピソード記憶の2種類があると考えられています。理解することによって物事を覚えるのは、意味記憶が働いていると言えます。

定期テスト

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中学校の定期テストの出題範囲はほとんどが授業で習ったところから出題されます。

しかし、出題範囲は正確に言うと、授業で習ったところだけでなく、学校にも寄りますが、教科書と学校配布の資料集のうち、教師が「このページまでテストに出すよ」と言った範囲です[24]。とくに暗記系の科目で、このような傾向があります[25]

生徒のよくあるミスとして、教師のテスト出題範囲の予告の話を聞いておらず、授業で習ったところしか勉強しない、というミスもあります。「こんなの習ってないよ!」と解けなかった生徒がテスト後に文句を言っても、資料集のテスト範囲と宣言したところに載っていて、解ける生徒は解けているという結果になるので、そういう文句は通じないのが普通です[26]

中学のテストは、内申点などの制度の都合もあってテストでは生徒間に点差をつけないといけないので[27]、何割かは難しい問題も出す必要があるので、なので資料集など少しマニアックなところからも出題されるのです。だから資料集は読むのが当然です。

数問は授業以外からも出ることがあるかもしれません。しかし少なくとも教科書・資料集の内容(もっと言えば範囲のページ)を理解していれば解けるはずなので大丈夫です。教科書と授業以外の理解が問われることは、まずありません。


やはり学校に通って教育を受ける以上、授業の内容が一番の学習課題です。

漢字や英単語、化学記号などは、意識的に覚える必要があります。なんとなくで頭に入っていることもありますが、あいまいな記憶では思い出すのに時間がかかることも多いでしょう。

授業のノートをきれいにとることができれば、あとから見直して役立てることもできますが、しかし、ノートを綺麗にとっているという事は、逆の見方をすると、授業中話の理解やそれに基づいた考えはあまり発展していない、と、みなすことも、見方としては出来ると思います。ですから、必ずしもノートを綺麗にとることが、絶大に素晴らしい事ではない、と考えるwikibooks編集者たちもいます。

ノートを取るときは、なるべく考えて理解しながら取れることを目指しましょう。何も考えずにただ写すだけではただの紙くず同然です。提出点という意味はあるかも知れませんが。

そういう意味で教科書ガイドは授業の内容が本として書かれていて有用ですが、もちろん必ずしもそれぞれの授業で話されたことが全て、記述されているわけではありません。

あるいは教科書ガイドより、教科書準拠ワークブックのほうが有用だという意見もあります。

学習と試験

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これは「勉強」、「学習」、「学問」とは何かという話になってしまいますが、多くの場合の一般通念として、勉強することは記憶する事だという考えがあります。

しかしwikibooks編集者たちの共通的な主張としては、勉強とは記憶する事ではなく、物事を理解して活用するためのノウハウを知ることだと思っています。記憶はそのための手段のひとつに過ぎません。


中学教育の目標も、理解や活用力を念頭にしているはずです(そもそも、文科省の指導要領の内容が、おおむねそのような方針です)。じっさい、中学校の教科書も、記憶する事よりも、物事や理を、読者に理解させたいという方針で書かれているはずです。


ただし、記憶をしなかったからといって思考力が上がるわけでもありません。なお、資格試験なども、記憶を問う問題が多くあります。

当面の高校入試でも、(そのあとの大学入試でも)知識を問う問題もあります。

中学校の試験では、物事を記憶できているかを求める問題の出題も多い傾向があります。


中学高校の定期テストでも、記述式の理解や発想、考えを問う問題は少ないでしょう。もっとも、昭和から平成になって記述問題などは増えましたが、しかし依然(いぜん)として記憶や知識を問う問題も多くあります。

試験の対策を中心に学習を考えるときには、やはり、物事を記憶するという視点は外せません。

テスト後の復習

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テストが終わって返却されたら、解きっぱなしにするのではなく、分からなかったところを復習する必要があります[28]。ただし、自分から復習しなくても、返却日の授業では、テストで間違いの多かったところを授業中に復習および解説するだろうと思いますので、家庭などでの復習はそのあとからでも良いでしょう。

一般に、中学高校のテストの目的とは本来、分からないところを見つけ出すためのものです[29]。(本来は内申点のためではありません。内申点なんて1980年代までは無かったくらいです。)

授業ですべて解説されていれば、あとは習得していなかった単語の書き取り練習とか、公式の計算練習などを家庭ですれば、十分だと思います。


ただし、テスト期間終了日と返却日のあいだに1週間ほどの日数が空くかと思います[30]

せっかくテストで勉強脳になって集中力が高まっているのに、返却日まで遊んではもったいないので、テスト後にある程度は軽めに復習をしましょう。テストで漢字や英単語スペルを書けなかった単語の書き取り練習とか、理解系の分野なら苦手だった分野の教科書や参考書を読みなおす、くらいで大丈夫でしょうか。

問題練習などは、テスト返却後にしたほうが効率的だと思います。なぜならテストで正解した問題は練習する必要が無いので。

どうしても問題練習をするなら、教科書の復習はどうせ返却日に行うだろうし(学校にも寄る)、なら返却前の自主的な復習では参考書を中心に練習するほうが効率的かもしれません。

学校で後日に問題練習の時間が確保されてるものを、いちいち家庭で練習しても手間が重複してしまい、時間がもったいないからです。


テスト期間終了後に復習をして理解しても、もはやテストの点数は上がらないのですが、しかしそれでもテスト期間直後から復習をするべきなのです。

学校のテストに限らず、中3ころの模試(もし)などでも同様、期間終了の直後に復習をはじめると良いでしょう。模試の成績は上がりませんが、それでも復習をすべきです。

その他

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自習はキリのいい所で終わらせない

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学校の勉強に限らず、長期的な自習のスタイルを確立する際のコツなのですが、家庭学習などの自習では、キリの良いところで終わらせない、というのがコツです[31]

なぜなら、翌日などに再開するとき、時間がたってるので記憶が少しうすれている状況ですが、しかし途中まで出来上がってるので思い出しやすく、再開しやすいからです。

5教科の勉強に限らず、趣味で絵の練習をするときなどにも使える勉強テクニックです。

仕事のしかたとは違います。(仕事はキリのいいところで終わらせたほうが、他人と共同作業をしやすい。)

音楽は聴かないのが基本

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音楽を使って興奮させる勉強法などを提唱する人もいますが、代わりに集中力が下がりますので[32][33]、特に理系科目や予習など思考力を使う勉強には向きません。特に歌詞がついていると、歌詞の内容に気を取られてしまうので、集中力が大きく下がります[34][35]

このように音楽の勉強への活用は難しいので、基本的には音楽は勉強では避けるのが安全です[36][37]

どうしても音楽を勉強に活用するなら、漢字や英単語の書き取りや用語の書き取りなどの暗記科目で頭を使わない部分で、歌詞なしの音楽を使いましょう[38][39]


ほか、音楽を使っていい場合とは、たとえば、別の音楽を消す場合などです。たとえば家族のテレビの音がうるさくて気が散るので、自分の携帯音楽プレーヤーで、聴きなれた曲を聴くとかの場合です。

実技教科の定期テスト

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実技教科の定期テストでは、発想力や記述力が問われることはほとんどないので、用語をしっかり暗記して漢字などで正確に書けるようになればOKです[40]

上記はあくまで定期テストだけの話ですので、テストとは別に、提出物などの課題なども頑張ってください。

勉強は自分の努力が問われる

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競争試験は、人を蹴落とすことが不可能です[41]。たとえば、Aさんがクラスで1位をとっても、Aさんは別にほかの生徒の邪魔をしていません[42]

読者は「当たり前じゃん?」と思うかもしれませんが、しかし教育学者のなかには、このような当たり前のことすら理解できない人も実在して、そのような教育学者でも大学教科書を執筆しています。そのような教育学者の珍説を決して読者の中学生は相手にしないようにしましょう。

2年終了前に地元の高校イベントの見学を開始しよう

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中学生活とは関係ないのですが、高校受験のさい、中1~中2のうちにある程度の高校見学をしとかないと、人によっては高校進学後にイメージと違っていたりして不本意な結果になりかねません。

なので、志望校の多い人は、地元や近隣の高校の学校説明会や文化祭などの見学を、中1~中2のうちに開始したほうが良いと思います。学校説明会は受験を意識し始める中2が良いでしょうか。文化祭は中1から行っても大丈夫だと思います。

中3ではなく、なぜ中2の終わる前までかというと、もし3年生になってからだとスケジュール的に受験勉強などと重なって、行きづらいからです[43]

いっぽう、2年生はまだ受験勉強が本格化していないので、そのうちに、志望校のうち近所にある高校の文化祭などは見学してしまうと良いでしょう。(小学校の高学年で文化祭の見学を済ますという手もあります。実際、文化祭を見学すると、来客に小学生くらいの子どももいたりする)


ただし、あまり多くの高校に見学するのは、いくら中1~中2といえでもスケジュール的に無理なので、ある程度は数を絞りましょう。

気になってる高校が多い人は、2年生が終わる前に学校説明会や文化祭を見学しておくのが良いです[44]

中学の部活で文化部に入っていて、高校でも文化部を続けたい人などは、2年終了よりも前のうちに文化祭を見学すると効率的かもしれません。

なお、高校の(「文化」祭ではなく)体育祭は、中学生は見学できない高校が大半です(その高校の生徒の保護者くらいしか見学できないのが普通です)。


なお、中3では、本命上位のところだけイベントに見学に行くのが良いでしょう[45]

ただし、高校によっては文化祭を生徒の保護者・家族以外に公開していない場合もありますので、その場合は文化祭はあきらめて、学校説明会などで情報収集をしましょう。


もっとも、文化祭は体験しなくても、学校説明会で、大体は解決します。

睡眠と食事はとる

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テスト前などに徹夜をする人がいますが、しかし翌日(夜明け後)の集中力が下がって非効率になるだけなので、徹夜せずに夜は寝てください[46]

ふだんも、真夜中になる前に寝ましょう[47]


食事も同様、取りましょう。食事を抜いて空腹になると、集中力が下がります[48]。ダイエットもやめましょう[49]

なお、テスト前は、おなかを壊さないように、刺身(さしみ)[50]や冷たいもの[51]は、さけましょう。

無駄な時間を減らす

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書籍『中学生のためのすごい勉強法』が言うには、勉強と部活を両立するためには、無駄なことをする時間を減らす必要があります[52]

なにが「無駄」かは参考文献には書かれていないですが、たとえばテレビのスポーツ番組を見てもスポーツは基本、上達しないのが常識です。自分で体を動かしてスポーツの練習をしない限り、多くのスポーツは上達はしません。見るだけで上達するなら、いまごろテレビ視聴者の多くはプロスポーツ選手ですが、現実はそうなっていません。

アニメや漫画やそのほかのイラストを見ても、見るだけでは中学以降は画力はあまり上達しないでしょう。ストーリーづくりはどうか知りません。

楽器の演奏も同様で、いくら音楽を聴こうが、音楽番組で新曲を知ろうが、楽器の練習をしないかぎりは演奏は上達しないでしょう。作曲はどうか知りません。

まあ、料理を食べるだけでは、料理をつくるのは上手くならないのが普通なのと同様です。人生で初めて食べる料理なら別かもしれませんが。


人間は新しい人と出会ったことをきっかけに成長しますが(学友との出会いを思い出してください)、だからと言って、やみくもに都会で人通りの多いところを通行していても、あなたは何も成長しないのと同じことです。

それと同様、テレビやら雑誌で、やみくもに新しいだけの情報を仕入れても、それはたとえば混雑した街中で通行人をたくさん見たからといってコミュニケーション能力も磨かれてなければ人脈が増えてもいないのと似たことでしかなく、あなたの成長には役立たない場合が多いでしょう。

睡眠中に人体はホルモン分泌(ぶんぴつ)をして成長するからといって、朝から晩までずっと寝転がってばかりで何も勉強の本を読まずにスポーツの練習もしなければ絵や楽器や歌の練習もしない人は、なにも成長しないのと同様でしょう。

娯楽を消費してるだけで成長するという勘違いを辞めましょう。

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塾の種類

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ひとくちに「塾」(じゅく)、「学習塾」といっても、じつは種類があります。

学校の定期テスト対策や、習った範囲で分からないところや身についてないところを重点的に学ぶ「補習塾」と、

主に入試対策を行う「進学塾」があります[53]

塾講師を信用しすぎない.しかし、うまく活用する

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中学の塾の事情なのですが、バイト講師が新人だったり、あるいは小規模な塾だと文系専攻の教師が理科を担当したりする場合があります。

都心の高額の塾でもない限り、ちょっと授業の不器用な中学塾講師もいます。(高校だと、そもそも小規模な塾は、高校生むけの講座を開かない場合もある。中学卒業までが対象だったり。)

ですが、たとえそれでも、ほとんどの塾は、独学よりかは、塾はかなりマシでしょう。

しかし、塾で教える内容がすこし時代遅れだったりする場合も時々ありますので(教科書の内容が数年ごとに更新されたりするので)、なので塾の講義だけでなく、さらに自分でも参考書などで勉強しましょう。大規模な塾でも、2020年代では少子化と日本の経済停滞の影響で、塾講師の仕事はとても大変なので、微妙に教育内容がおくれる場合もあります。

それでも独学よりかは、はるかに塾は、効果的。

なので、ともかく、うまく塾を活用しましょう。

5教科の内容だけでなく、近隣の高校の入試の出題傾向とか、最近の入試の制度の仕組みとか、そういうのも塾は効率的に知っています。中学生が一人でそこまで調べるのは、絶望的に時間が足りません。保護者ですら、家事や仕事をしながら、自分で入試制度を追いかけるのは大変です(いちおう、書店にはそういう本もありますが。しかし、その本を読むのは、どうせ同業者の教育界隈の人だったり)。

お金のある家庭なら、中2あたりから、夏期講習などで良いので、塾に参加してみるのをオススメします。一人で今の受験制度を調べるのは、絶望的です。

中学の図書室の注意点

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基本

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学力をつける勉強の目的では、中学の図書室は、特に必要は無いです。学力をつけるには、検定教科書に加えて市販の参考書を読んで、問題集をこなさなければなりません。

中学の場合、図書室を使うとしたら、調べ学習で必要なときか、なにか気になったことがあって調べたいときだけ、図書室で本を借りれば十分でしょう。

よく、「国語の学習のために名作の小説を読め」とか言う大人がいますが、しかし、とりあえず年に1~2冊の短編でも読めば、国語の受験勉強のための読書としては十分です。高校受験は、近代小説とか読まなくても突破できます。そもそも、そういうのを読まないで済ますために中高の国語の教科書や参考書があるのです。なので、小説を読み漁ってるヒマがあるなら参考書を読んでください。

授業の小説と、読書感想文の宿題以外、小説を読む必要はありません。

理科や社会科なども同様、図書室は普段は使う必要がありません。そもそも図書室の本は内容の古いものも多いので、社会科の地理や公民の学習には適さないです。


検定教科書や資料集は、内容が毎年、更新され、その年の学生に新規に購入されます。しかし図書室の本は、そんなに頻繁には買い替えをされません。また、本の内容自体が、十数年ものあいだ更新されないのが普通です。場合によっては、一度も更新されない書籍も一般書にはあります。

こういう事情があるため、中学では図書室を中心にした学習は、あまりオススメできません。参考書を中心に学習してください。


低品質な一般書のまぎれる問題

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ほか、図書室だけに限った話題ではないのですが、市販の書店などにもあるような一般書は、必ずしも内容が正しいとは限りません。マニアックな内容の書籍の場合で小中高で習わない内容を扱った書籍など、たとえば「東ヨーロッパの18世紀の△△文化」みたいに現代日本人にはなじみのうすい文化とかの話題を扱った書籍だと(別にヨーロッパでなくともアフリカ大陸の国家でも中央アジアでも何でも構いません)、書籍の内容の一部または多くが著者の勘違いなどにより、正しくない場合、もしくは正しさが出版社によって確認できていない場合もあります。日本の出版社の編集員は日本人ですので、ヨーロッパやアフリカなどの細かい話題は分かりません。あるいは、著者が悪質だと、そもそも内容が間違っているのを把握した上で、事実よりも読者ウケを重視しているような場合もあります。たとえそういう低品質な書籍であっても、学校図書室や市民図書館などに蔵書として置いてある場合もあります。日本国憲法には「言論の自由」があるので、低品質な書籍であっても出版禁止にできません。

著者が明らかに嘘をついている本はまあ論外としても、悪気が無くとも内容の一部が間違ってしまっている本もあるし、間違ってしまっている内容の本でも細かい活字でいかめしい装丁(そうてい)で、あたかも信ぴょう性の高そうな形状の出版物の場合もあります。マニアックすぎる分野だと、「この本の内容は間違っている」という批判が本当なのかをどうかすら確認するのも一苦労であり、著者の方針によっては批判に対する確認作業が行われない場合もあります。

こういった、正しさの確認できないマニアック一般書などの存在もあるので、なので普段の読書はできれば参考書を中心に行ったほうが良いでしょう。参考書ばかり読むのはガリ勉みたいで気が引けるかもしれませんが、しかし子供のころは現状では、参考書と学校教科書および副教材を中心に読書せざるを得ません。

また、どうしてもレポート課題などで、一般書を読む場合、あまりマニアックすぎるテーマを掲げないのが安全です(マニアックすぎると、信頼性の高い文献を見つけるのが困難になります)。あるていど文献の量が多い、複数の著者の意見を確認できそうな少し非マニアックなテーマを選びましょう。それぞれの著者の、複数の異なった研究手法で検証できるような、あるていどの非マニアックさのあるテーマを選ぶ必要があります(中学高校の段階では)。

文献を探す際、著者の肩書などで、その著者が大学研究者や公共機関(たとえば国立研究所や博物館員など)などの者かどうかなども確認する必要があります。少なくとも参考文献のひとつには、そういう信頼性の高い組織の肩書の著者がいるのが望ましいです。

私立進学校の学級文庫は参考書

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私立進学校の学級文庫を見に行くと(学校説明会や文化祭などで確認できます)、参考書がいくちも学級文庫にあります。参考書以外もありますが、参考書が多いのがポイントです。

考えてみれば当然です。

なぜなら、まず、そもそも教科書や参考書は、その年代の若者に必要な学問をまとめているのです。

そして、もし教科書にない情報があって、その情報が教科の理解を深める情報だったら、最初から参考書に取り入れています。レベルの高い参考書は、すでに、そうしています。


たとえば社会の情報で、どこの教科の参考書にも取り入れられない情報は、家庭科とか保健体育の分野でないかぎり、もとから大したことの無い情報です。

理科も、恐竜図鑑とか植物図鑑とかああいうのは、趣味で読むべきです。そもそも、なんで現代に住んでいない恐竜の様子が分かるのかとか、そういうのを理科の参考書で学ぶことこそが、中高生に求められています。

宇宙の図鑑とかも同じ。望遠鏡で写真を見れて「綺麗だねー」じゃなくて、その新型の天体望遠鏡を発明できるような科学を学ぶために参考書を読むのが学問です。あるいは、写真で得られた情報をもとに、科学を発展させ、文明や文化を発展させて、世のため人のために役立たせるのが学問です。


社会科なら、よほど雑多な情報でなければ、大人むけの本に書いてあった情報で、理解を深めるような情報は、意外と、高校の教科書・参考書まで見れば扱っています。早ければ、中学の参考書で扱っています。

たとえば経済史や経済政策の基礎知識なら、中学公民や、高校の「政治経済」で扱います。なのに、わざわざ、大人むけの経済評論の本を読む必要はないのです。そもそも評論書は、結論のまだ出てない、未確定の説を提唱しているにすぎません。

そういうのは、後回しにすべきであり、仕事で必要な人だけが読むべきです。

頭の悪い大人ほど、今の高校あたりの教科書レベルの経済知識もないのに、経済評論の本を読んで、自分好みの「僕の考えた最強の経済政策」を脳内で組み立てます。そして、思い通りにいかない現実の経済に対して「官僚政治が悪いんだ~」「財務省が悪いんだ~」とか逆恨み(さかうらみ)をします。

経済に限らず、そういう感じの社会評論の本は多いので、大人向けの本は、大人になってから必要な人だけが読むのが安全です。


大人向けの しょーもない自称「評論」書を読むくらいなら、小学生むけの学習マンガを読んだほうがマシです。そしてもう、私立進学校の中高の学級文庫などには、そういう学習マンガも用意されていたりするのです(wiki著者が思いつく程度のことは、現場の私立進学校の教師はとっくに思いついており、対応ずみである)。世界史の学習マンガとか、すでに私立の学級文庫や自習室などに置いてあったりします。

別に、中学生になったら小学の学習マンガを読む必要もないですが。同様、評論書は、もっと読む必要が無いです。少なくとも中高生の時点では。

昭和の時代は、今と違って、大した参考書が無かったので(やたらと丸暗記を強いる本ばかりだったり)、そういう古い時代だったら、しかたなく色々と教科書・参考書以外の本を読んでみるのも仕方なかったのかもしれません。高卒で就職する人も多かったし。ですが、2020年代の今の時代、よい参考書が出版市場にそろっていますので、現代では参考書を読みましょう。


2020年代の現代、もはや、中高レベルの参考書を読んでない大人は、教養人・知識人ではないので、けっして彼らの「学問」を信用してはいけません。人生「哲学」だろうが、経済「学」だろうが。例外として、すでに大学レベルの本を読んでるなら別ですが。

その「大学レベル」も、けっして「自称」の大学レベルではいけません。実際に有名な大学の教材として使われている実績のある教材を読むレベルであって、初めてようやく、信用できるかどうかのスタートラインです。

そして、その「大学レベル」の教材ですら、実は意外とレベルが低いのです。つまり、大学の教材とは、研究のために、仕方なく、レベルの低い教材を読むのです。

なぜなら、研究分野とは、そもそも、まだ未整備だったりするので(だから、これから研究していくことで、整理する)、学説がまとまっていないし、あまり論理的に体系化もされていません。このため、必然的に、低レベルになります。

大学の教材であつかう分野は、新しいなどの理由で、まだ十分に整理されておらず、そのせいで分かりづらいので、だから高校生や中学生には紹介する価値が無いので、だから後回しにされて大学おくりになっているのです。

大学の上級学年の教科書が整理されていると思っている人は、頭がまだ整理されていない人です。


なのに、あなたの親が、高校レベルの参考書を読む習慣が無い、読んだことない親なら、残念ですが、あなたの親に、学問的な教養は期待できない。たとえ仕事などで優秀だとしても、家族を立派に養っていても、しかしそれは、世界を理解するための学問をさずける人物としては、優秀ではない。親も仕事で大変でしょうから勉強できないだろうし、仕方ないので、代わりに子が参考書で自発的に勉強する必要があります。

その参考書の代金くらいの小遣いは、稼いでくれるのだし、良い親ですし、親の愛です。愛は養育費。

学力のひくい大人や親の勉強法を中学からは真に受けるな

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勉強法が信用できない大人を見分ける、割と簡単な方法があります。「自分でこの勉強法をやってみたら、こうだった」を言えない人は、信用できない人です。伝聞しか言えない人は、不勉強な人です。

たとえば、不勉強のバカ親の主張する勉強法の典型例が、「徹夜して勉強」です。バカ親が「昔からそう言われてる、』四当五落』だー」とかの類です(「4時間しか寝ないと受かる、5時間も寝ると落ちる」の意味)。これみたいに、伝聞しかない人です。

伝聞ではなく、自分で実際に勉強をやってみてどうだったかの感想を言える人が、本当の勉強家です。普段から勉強してない人ほど、伝聞しか言えません。

伝聞だけの人は、まるでカンフー映画を見て自分も強くなった気になってる頭のヘンな人と同じです。テレビのロードショーでブルース・リー映画を見たあとの大人みたいなもんです。

あるいは、中学高校レベルの公民の知識もないのに、または商業高校レベルの経理の知識もない素人なのに、テレビで政治のニュースとかで〇〇兆円とかの規模の大きい数字を聞いただけで、なんだか自分も大金を動かせる大物政治家にでもなった気の人と同じです。

伝聞だけの伝聞マンは、手や足を動かさないバカのくせに、自分を勤勉だと思ってるバカです。テレビのニュースだけを見て、政治に詳しい気。実際に、文献などで統計を調べたりなどの裏取りの調査とかはしない伝聞マン。テレビがそういう伝聞マンをターゲット層として褒めるので、伝聞マンのバカ大人は、「自分が頭いい」と勘違いして、のぼせあがる。しかし実態は、雲泥(うんでい)の差。


大人が教科書・参考書を読む時間が無いのは、余計なメディアを見すぎだから、です。新聞とかニュース番組とか。

世間の大人は良く新聞を読んだりテレビのニュースを見ますが、しかし正直、新聞なんて、そんな毎日は読む必要のないものです(別に毎日新聞への皮肉ではありません)。いちいちすべての記事を追っていたら、キリがありません。「大人向けの『朝日新聞』よりも、同社の子供向けの『朝日小学生新聞』のほうがレベルが高い」と新聞マニアからは言われている新聞の業界です。

営業マンなど毎日の刻一刻とした情報が必要な人だけ、新聞を毎日読めばいいのです。それ以外の人は、ときどき、コンビニで買って読む程度でも十分です。株価のチャートを毎日追っても、勉強ではなく、単なるバクチ打ちです。仕事で使うわけでもない新聞やニュースを毎日追いかけるばかりで、基本的な学力もないのも同様の人です。

理系の技術者だったら、新聞・テレビばかり見るのではなく、科学書や工学書などを普段から読むべきです。

テレビのニュースの場合、週末にその週にあった事を整理した報道があるので、そういうのを見れば済むのです。

新聞やニュースを毎日見ている人は、単に他の事を勉強していない人です。お笑い番組やアニメしか見ない人と比べたらマシという程度に過ぎません。

読むべきは新聞ではなく本であり、特に若者なら教科書を読むのが効果的です。信頼できる教科書を読むべきです。

特に検定教科書は、脱ゆとり教育の現在、そしてネットの発達した現在、教科書は文科省およびマスコミからの厳しい目にさらされているので、内容の正確性がとても高い状態です(2020年代ではそうです。30年代以降は知りません)。

新聞は、大人になってから読めば十分ですが、ときどきサンプル的に読むのがコツです。「新聞は2冊を毎日、読み比べ」なんて、マスコミ業界人以外は無理です。


そういうダメな親の分かりやすい特徴が、本棚です。

・本棚に古い本が多い。(読んでない可能性が高い)
・ダメすぎると、本棚すらない。家に「書斎」(しょさい)という概念が無い。
・本棚があっても、本が小説や思想書・哲学書や芸術書など、自分の好き勝手に解釈できるジャンルにばかり片寄っている。
・読んでない辞書ばかりある。

そういうのです。

古い本もあるのは良いですが、しかし古い本しかないのは、単に情報の更新をしていない大人です。

社会科の場合、20年とか経つと内容が古くて使いものにならなくなるので、更新が必要です。なのに、そもそも更新をしてないという事は、本を読んでない可能性すらあります。

思想書というのは、高校レベルの知識が入っている人が、最低限のものだけ読むべきものです。

思想書とは単に、むかしの偉い人が「俺はこう思う」というのを書いた予想本に過ぎないので、良くて史料・資料の一種に過ぎません。

その「こう思う」がもし本当に正しければ、とっくに教科書に取り入れられます。政治家の思想なら、とっくに政策として実現され、その政策の結果の分析が教科書や参考書に書いてありますので、なので古い政治家の思想書を読む必要は、歴史学者以外は、うすいのです。

いつまでも教科書に思想の解説が取り入れられないのは、単に間違っていた事が、のちの歴史で証明されたからです。共産主義のマルクスや毛沢東の思想書は、間違っている事がソビエト連邦(現在のロシアにあった連邦国家)の崩壊で証明されたので、取り入れられないのです。

もっと言うと、思想書ばかりを読む趣味の大人は、例外として心理学者や哲学者でもないかぎり、間違った思想を信じている人であり、そういう文化指標です。


この手の大人は、自分の間違いを正当化するために、悪気はないのでしょうが、自分の間違った勉強法を、周囲の子や若者にすすめます。「小説を読め」とか。しかし、間違った勉強法です。

この手の大人は、「勉強しろ」とは言っても、「参考書を読め」とは言いません。なぜなら、そういう勉強法自体を知らない。

勉強を、「すでに分かっている検定教科書を何度も読み返すこと」だと、誤解しているのがパターンです。「読書百遍義自ずから見る」(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる) とか言い出す。このコトワザは間違っています。なお、「どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる」とは難しい本でも何度も読めば分かる、という意味です。すでに分かっている本は、対象にしていません。なので、コトワザの使い方すら間違っており、残念ながら、ダメダメです。

すでに分かっている本は、何度も読む必要はありません。また、2回くらい読んで分からないなら、基礎知識が不足しているので、別の本を読みましょう。


偏差値のひくい公立の学校の定期テストは、進度がおそいのに、学校で習った事しか出ないので、そういう、教科書を繰り返し読むだけの勉強法でも点を取れてしまうからです。

戦後の混乱期とかに学生時代を送った世代なら仕方ないですが、しかし戦後生まれでそういう人は馬鹿なので、けっして勉強法を真に受けてはいけない。

貧乏を成績の悪い言い訳にしたりしますが、それもありますが、より本当の原因は、まちがった勉強法と、その背後にある、まちがった政治思想や経済思想です。

完全には教育内容は全国共通ではない

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副教科の地域差や男女差など

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文部科学省の学習指導要領があるので、公立中学の教育内容の最低基準は全国共通ですが、実際にはそれ以外の部分の教育は公立中学といえども、必ずしも授業全部が全国共通ではありません。

高校入試とは関係ない科目ですが、特に保健体育、家庭科、技術科、美術、音楽、などの教科といった、いわゆる「副教科」、つまり一般の公立高校の入試に出ない教科では(つまり「国数英理社」以外)、教育内容に若干の地域差や学校間の差もあります。公立中学校どうしでも、隣町の中学とは微妙に教育内容が違うこともあります。

副教科では、座学だけなら時間は足りますが、しかし(座学ではなく)実習まで含めると、教科書・資料集に紹介されている実習をすべて授業で扱うのは授業時間的にも不可能ですし、予算もきびしいですし、教員にとっても過労になります。だからか公立中学校ごとに、「うちの中学ではどの単元を実習で扱って、どの単元を実習で扱わないか」などの取捨選択(しゅしゃせんたく)があります。

高校入試では、公立高校入試の共通テスト対策では、基本的には副教科の内容は出題されません。

ただし、理科の生物や、社会科の公民の分野などと関わる部分は、高校入試で間接的に問われる可能性があります。ですが対策としては、5教科の参考書を読んでおけば問題ありません。


というか、高校受験参考書にある発展的な内容の元ネタのひとつが、そういうのです。

なので、受験勉強では、もし難関高校などを受験する場合は、5教科の参考書を読みましょう。


ほか、もし美術科高校、音楽科高校、体育科高校などを受験する場合は、授業だけに頼らず部活などの機会も活用すると安全でしょうか。

選択授業

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一部の中学校では、普通の一斉以外に、選択授業などで、希望に応じて、保健体育、家庭科、技術科、美術、音楽など副教科のうち1教科を選んで、週1で授業を受けられる場合もあり、2~3年生などにそういう選択授業があったりします。公立中学校でもある場合があります。

中学の選択授業の時点では、べつに選んだ選択教科によって進路が決まったりしないので、好きな授業を選んでください。(高校は少し別で、私大への指定校推薦などに関わるので、注意が必要。詳しくは高校側の学習方法ページで説明する。)

もっとも、なるべく志望の進路にあわせた授業を選択したほうが、練習機会とかも増えるので、受験対策としては志望にあった教科を選択するのが無難です。(しかし、も志望外を選んでも、視野を広げるのに役立つので、まったくの無駄にはなりません。とりえあえず中学の時点では。)


体育の領域選択

あるいは、たとえば体育など指導要領にある競技が多種多様なので、その中で好きな競技を選択する(ただし学校にある設備で可能な協議にかぎる)、と言うようなタイプ(「体育の領域選択」[54])の選択授業の場合もあります。

たとえば、体育館の中で出来る競技を、希望に応じて選ぶ、みたいな。バスケ、卓球、バドミントン、バレーボールなど体育館内の競技を選ぶ、みたいな事をしたりします。体育教師は体育館をときどき見に来る、的なヤツです(半分、部活みたいに自主練をする場合もある)。バスケ部員が先生代わりになって非バスケ部の生徒に教えるアレです。

なので、もしかしたら運動部の人で室内競技の人は、教師から領域を指定されるかもしれません。


卓球やバドミントンや(体育館ではないですが)テニスなどの一部の競技は、一度にプレイできる人数が限られているルールなので、共通の一斉授業では扱わずに選択授業でだけ扱うような場合もあります。

もしサッカーだったら本来はイレブン(11人)なので20人でまあ2倍くらいなら授業ではプレイしたりもできますが、しかし卓球とかテニスといった本来は2人(ダブルス)の競技を20人プレイはさすがに10倍なので無理ですので。

2023年現在、中学生の体育は男女共通になっています。これは、トランスジェンダーの生徒でも安心して授業をうけるようにするためです。しかし、女子はどうしても体力面で劣るので、男子が優勢になってしまいます[55]

語学

地域の実情によって、選択授業で中国語や韓国語など、公立中学でも選択授業があるかもしれませんが、しかし高校入試には出ない科目です。一般の高校入試に出る「外国語」の出題内容は、あくまで英語です。

高校受験でたとえ「国際科」や「外国語科」などを受験する場合でも、基本的には高校入試での「外国語」教科の出題内容は英語だけです。たとえその高校の国際科に第二外国語の授業があって、仏(フランス)・独(ドイツ)・中(チャイナ)・韓(コリア)の言語のうち1つを選択できても、しかし高校受験の時点では外国語はあくまで英語のみです。誤解しないように。


私立中学校によっては選択授業でフランス語など第二外国語を扱う場合がありますが[56]、しかし一般の高校入試には基本的にはフランス語などは出ないことに注意してください。公立中学の人は深入りしすぎないようにしてください。私立高校受験ですら、高校入試の外国語教科の出題は、基本的には英語だけです。

高校受験・大学受験にそなえての予習と思考力

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将来的に大学進学(平均以上の難関大学)をしたい場合、中学時代から時間に余裕のある時などに、いまの学年をこえて高校受験参考書や高校用の参考書を読んでおくと良いでしょう。

高校卒業までの場合、思考力は、ある程度、進度に比例します。(ただしくは「相関(そうかん)する」ですが。)「小学生レベルの社会科の知識しかないのに、社会の分析力が高い」なんて小学生の子供は基本、いないのです(例外として、よほどの数学の天才児とか英語の天才児とかでない限りは)。小学時代を思い出してください。思考の深い子は、程度の差はあれ、やや予習をしていたと思います。必ずしも予習の手段は参考書にかぎらず、図鑑とか百科事典とかもあるかもしれませんが、しかし予習をしている事には変わりません。

数学以外の教科なら、授業で習ってない範囲であっても、参考書をある程度は先に読めるでしょう。中学生でも高校の参考書は読めます。

そもそも中学校の教科書・参考書が、あまり思考力をきたえる様にはなっていないので(義務教育なので、知能障害の子でも最低限は理解できる程度の内容だからです)、高校の参考書を読めるようになったら、躊躇なく(ちゅうちょなく)高校参考書に移行して予習を開始するのが良いでしょう。

実際、ネットの動画サイトで日本各地の塾動画を聞いていると、東大合格者が数十人とか毎年出してる難関高校の生徒はもう、ほとんどが中学3年の時点で、高校参考書に入っているという報告が、いくつもの塾から出てきています。

中学だけの範囲で思考力を高めようとするのは、おそろしく困難です。よほど優れた教師や保護者にめぐりあえていない限り、もしくはよほどの名著の中学参考書がないかぎり、困難だと思います。なので、さっさと高校レベルにアップしましょう。

「脱・ゆとり教育」で少しはマシになりましたが、しかし基本的には、中学は義務教育なので、知能障害でも理解できるようなペースです。

ただし、授業は、これはこれで、予習の穴を埋めたりムラを修正するのにも役立つので(予習なので内容が片寄りやすい)、授業はこれはこれで活用しましょう。


また、あまり中学範囲で、難問奇問を解く必要はありません。特に理科や社会科。そもそも私立高校の多くは、理科と社会科を出題しません(国数英の3教科パターンの入試科目が多い)。中学の範囲で、理解力の深さを見るような問題を理科・社会で出すのは難しいのです。特に理科の場合、数学力が中3の時点では不足しており、大した問題を出せない。

なので、高校受験をする場合でも、高校入試の理社の難問は、中学3年生になってから始めれば充分でしょう。それよりも高校範囲の予習をして(お好きな教科の1~2教科だけでも十分です)、思考力そのものの底上げをしたほうが効果的でしょう。

なぜなら、思考力が高ければ、中学3年生からでも高校受験の理社に十分に追いつける。

なお、理科と社会の場合、科目が理科は「生物」「物理」「化学」「地学」と分かれており、これらをすべて高校レベルの参考書を買うのは、金銭的にも手間的にも難しいし、もし一度に4冊を買っても読み切る前に改訂版が出たりして、無駄になりやすい。なので、1冊だけ科目を選んで買いましょう。

とりあえず高校「生物基礎・生物」を買うのをオススメします。どこの高校(進学校)の普通科でも高校1年に「生物基礎」を習います。余裕があれば、「化学基礎・化学」でしょうか。一部の進学校で、高校1年で化学基礎も習うからです。

なので高校受験で、高校範囲を出してくる高校の場合も、生物と化学を狙ってくるでしょう。

社会科の場合は、「地理総合」「歴史総合」「公共」のいずれかを高校1年で習うと思います。ただし歴史は、参考書は「日本史」または「世界史」に分かれて販売されていると思います。お好きな科目の、高校レベルの参考書を選ぶことになります。「公共」は、公共ではなく「政治経済」または「倫理」です。基本的には「政治経済」のほうを買う事になります。(「倫理」を大学入試で要求する大学は、かなり少ないです。)

歴史の予習での注意事項ですが、通史(「つうし」。小中の教科書のような、古代史から現代史までの歴史の流れ)を勉強するのを中心にしないといけません。なぜなら、特定の時代だけを知っていても、それは単なる戦国時代ファンとか幕末ファンとかに過ぎず、大した事が無いからです。

平安時代の人なら、平安時代の文化には現代人よりも詳しいですが、しかしもし仮に平安人が現代日本にタイムスリップしてきても、現代を生きるのに必要な知識が無く、大した仕事はできません。(実験動物としての「仕事」(意味深)とか、そういうのは考えないでおく。)歴史の知識というのはそういうものであり、過去の特定の時代だけを知っていても、役立たないのです。通史をベースにする必要がある。だから小中高の歴史教科書でも、古代から現代までの通史を教えている(正しくは、高校の歴史総合は、明治時代以降から現代までです)。


通史だけでは不安なら、各時代については、せいぜい、そこらの学習マンガかそれに類する書籍で(書店の児童書コーナーにあります)、好きな時代の一つか二つについて小中学生むけに書かれた本でも読めば、十分でしょう。すべての時代を学ぶのは、難しい。歴史だけで思考力を身に着けるのは、すごく難しいです。

実際に、高校時代に卒業論文を書かせている大学付属高校の中には、歴史の分野の卒業論文を禁止している高校もあるくらいです。

なぜなら、高校レベルでの歴史の卒論は、それを描かせると大抵、高校生が、単に暗記的な結果をまとめる結果になりやすい事が経験的に知られているのです。どういう事かというと、世界史の研究をしようにも、ろくに外国語も分からない。フランスの歴史の研究以前に、フランス語が読めないと話にならない。中学生・高校生には、手に負えない分野です。


かつては、高校1年で「地理」(いまの「地理総合」)か「現代社会」(いまの「公共」)が高校1年の典型の科目でした。

しかし今はもう、思考力を高める手段としては、かつての高校3年の「政治経済」を直接的に予習したほうが良いのかもしれません。

地理は、日本の大学には「地理学科」はとても数が少なく、研究があまり盛んではありません。このため、私大の中には、地理を受験科目にしていない大学も多くあります。地理の作問をしようにも、作問できる地理学者の大学教員そのものが雇われていない大学が多いのです。

地理や歴史を予習で読むべき例外があるとしたら、よほどの歴史や地理での良書の参考書が書店に並んでいる場合、でしょうか。そういう場合が今は、あるかどうかは知りません。

高校の地理は、単に、中学の地理で習った世界地理や理論が、細かくなっただけです[57]。このため、中学の参考書と、高校の検定教科書とで、地理の思考回路に、大した違いはありません。中学の検定教科書と比べたら、とても細かいですが。

2022年から指導要領の改訂で、高校の社会科の教科の内容が大きく改訂されました。2022年以前、つまり改訂以前は、地理と歴史は、ひどい暗記科目でした。政治経済にも多少の暗記はありますが、特に歴史と地理は、暗記の程度が強かった。

2022年からの改訂で、もしかしたら思考力を高めるように修正されているかもしれませんが、しかし書店では2024年の時点では、まだ大して参考書の変化が無い。当面は、政治経済を中心に予習をするのが無難でしょう。ただし、2030年以降は知りません。


「思考」とは、答えのない問題を考えるときに行うべき事です。時間には限りがありますので、市販の高校参考書に答えのある問題は、さっさと高校参考書などを読んで知れば十分です。

中学範囲の参考書は、標準的な参考書が読めればよく、その内容をおおむね頭に入れたら(細かい所は授業で習うので予習では忘れても良い)、、さっさと高校範囲に入るのが、効率的だと思います。


なお、高校の国語は、思考力をきたえるのは、少し難しい。日本の古文を通して思考力をきたえるのは、すごく難しい。古文は、思考力のためというよりも、愛国心の育成のための教育です。

そもそも、アメリカ人もイギリス人も、日本の古文なんか知らないですが、しかしそれでも世界経済でアメリカやイギリスは覇権(はけん)をにぎっています。


中学生の予習の段階なら、国語よりも英語を予習するのを、強くオススメします。

難関高校に合格するような生徒で、中学時代に英検2級とかを取る子はいても、一方で「漢検〇級をとった」とかを目標としている子は、あまりいません。漢字は、常用漢字さえ書ければ、あとは必要なときに調べれば実用的には十分です。特に、大学受験の私大受験では、漢字検定は、加点されないのが実態です(ほとんど英検で、2級以上が条件です)。

日本人の中学生にとって、せっかく高校の国語を予習しても、日本社会のローカル・ルールにその場しのぎの適応をする結果になりやすい。(歴史的には、江戸時代の国文学重視の結果が、江戸幕府の後半における停滞(ていたい)であり、明治維新による改革が必要になった歴史です。)

なので中学生の予習では、高校の国語よりも高校の英語を予習して、日本でも欧米でも東アジアでも、多くの地域で通用するような思考力を身に着けるほうが効率的でしょう。


特に、古文のような古い科目は、なるべく後回しにする事をおすすめします。なぜなら、思考力に結び付けづらいからです。国語で思考力を高めるのは、とても難しい。それどころか、国語だけの勉強は、勘違いをして「思考力が高まった」という気分になりやすい。特に文学だけの勉強は、そういう勘違いをしやすく、難しい。

歴史なら、科学などの進歩により、歴史の通説が変わる事もありますが、しかし古文の文学作品の場合、作家の想像上の世界の出来事にすぎないので、通説が変わることは、あまり無い。


どうしても国語を予習で勉強するなら、普通に参考書で勉強しましょう。高校の国語の現代文みたいな科目の参考書です。

(予習だと勘違いして)小説ばかり読むのは厳禁です。たとえ夏目漱石(なつめ そうせき)だとか芥川龍之介(あくだがわ りゅうのすけ)だとかでも、です。小説ばかり読むのは、とても、自己を勘違いをして「思考力が高まった」という気分になりやすい、おそろしい行為です。小説は娯楽にすぎないので、そういう自分を肯定するたぐいの勘違いをしやすいのです。

英検を何級でもいいので、1年生では級を保有

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高校入試で英検3級以上、大学入試では英検2級以上で加点をされるのが相場です。

公立高校受験でも、英検3級以上で加点されます。


さて、英検5級や4級で良いので、中1・中2から受けましょう。

人生の初英検が「英検3級」というのは大変です。申し込みの書類やお金などの手続きの段階でもう、面倒です。

なので、まず英検5級で良いので、英検というシステムそのものに慣れましょう。


ネットの塾動画などだと、塾などに行ける金持ちの家ばかりを対象に、英検3級や準2級をすすめますが、まずは中1では英検4級を目指しましょう。(すでに4級を持っているなら、3級を目指しても良いかもしれません。他教科の学力にも、よりますが。)

高校受験では、漢字検定3級とかは、英検3級が取れた後で良いです。

また、大学受験では漢検と数研を使えないので、漢検と数研は、高校受験より後はもう、あまり深入りしなくて良いです。

なので、高校受験では、英検をとにかく重視すべきなのです。私立などによっては、あまり漢検・数研を重視していない場合もあります。

同様に、もし高校進学後に、まだ英検を1個も受験していない人は、まず英検3級で良いので高校1年のうちに受験しましょう。

脚注

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注釈

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参考文献のうち書籍

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  • 『行きたい高校に行くための勉強法がわかる 中学一冊目の参考書』、2020年3月21日 初版発行、KADOKAWA、
  • 『やる気を出したい人 成績を上げたい人のための 中学の勉強のトリセツ』、GAKKEN、2020年2月10日 第8版発行、
  • みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、
  • ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、
  • 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、
  • 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、
  • 石田勝紀 著『中学生の勉強法 ver2.0』、新興出版社、2023年2月1日 初版発行、
  • 梁川由香 著『勉強のトリセツ』、GAKKEN、2022年3月8日 改訂版 第1刷発行、
  • 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、

出典

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  1. ^ 『「身分社会『学歴身分と就職差別』」森永卓郎×深田萌絵 No.74』2024/08/02、 1:10 あたり
  2. ^ 2.0 2.1 2.2 『行きたい高校に行くための勉強法がわかる 中学一冊目の参考書』、2020年3月21日 初版発行、KADOKAWA、(たぶん)32ページ(ページ数が書いてないページなので)、
  3. ^ 3.0 3.1 『やる気を出したい人 成績を上げたい人のための 中学の勉強のトリセツ』、GAKKEN、2020年2月10日 第8版発行、44ページ、
  4. ^ 4.0 4.1 『やる気を出したい人 成績を上げたい人のための 中学の勉強のトリセツ』、GAKKEN、2020年2月10日 第8版発行、28ページおよび29ページ、
  5. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P166
  6. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P166
  7. ^ 7.0 7.1 『行きたい高校に行くための勉強法がわかる 中学一冊目の参考書』、2020年3月21日 初版発行、KADOKAWA、(たぶん)33ページ
  8. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P82
  9. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P82
  10. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P102、
  11. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P53
  12. ^ 石田勝紀 著『中学生の勉強法 ver2.0』、新興出版社、2023年2月1日 初版発行、P69
  13. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P102、
  14. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P53
  15. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P53
  16. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P59、
  17. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P61
  18. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P77
  19. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P103、
  20. ^ 梁川由香 著『勉強のトリセツ』、GAKKEN、2022年3月8日 改訂版 第1刷発行、P46
  21. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P5
  22. ^ 梁川由香 著『勉強のトリセツ』、GAKKEN、2022年3月8日 改訂版 第1刷発行、P46
  23. ^ 『教科書Q&A:文部科学省』 2020年8月22日に閲覧して確認.
  24. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P82
  25. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P83
  26. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P83
  27. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P83
  28. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P176
  29. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P180
  30. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.78
  31. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P82
  32. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P88
  33. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.134
  34. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P88
  35. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.134
  36. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P88
  37. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.134
  38. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P86
  39. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P88
  40. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P167
  41. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P188
  42. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P188
  43. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P42
  44. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P43
  45. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P43
  46. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P94
  47. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P94
  48. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.134
  49. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.137
  50. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.134
  51. ^ みおりん 著『中学生のおうち高校受験勉強法』、2023年2月25日 初版 第1刷 発行、P172
  52. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P116
  53. ^ みおりん 著『中学生のおうち高校受験勉強法』、2023年2月25日 初版 第1刷 発行、P70
  54. ^ 『中学校「選択教科」拡大を考える (205 号 1992.3)』
  55. ^ 朝日新聞「中学体育の「男女共習」から3年目 7割の学校が「全種目で実施」」より
  56. ^ 慶應義塾中等部
  57. ^ Yahoo 知恵袋『高校の地理と中学の地理ではどうちがうんでしょうか?』2007/9/10 23:19

関連項目

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