料理本/生地
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生地(ドウ、英: dough)は、小麦粉やその他の粉類に液体(通常は水や牛乳)を加え、混ぜ合わせて作る基礎的な食品で、多くの料理や焼き菓子の基盤となります。生地にはさまざまな種類があり、発酵するものもあれば、しないものもあります。ここでは、生地の主な種類とその用途を紹介します。
種類
[編集]- パン生地: 小麦粉、イースト、塩、水などを混ぜて発酵させた生地で、パンやロールなどを作る際に使用されます。発酵によって膨らみ、ふわふわとした食感が特徴です。
- パスタ生地: 小麦粉と卵を主な材料として作る生地で、さまざまな形状に加工してパスタとして使用されます。手打ちパスタやラザニア、タリアテッレなどがあります。
- 麺生地: 主に小麦粉と水で作り、焼きそばやラーメン、うどんなどの麺類に使用されます。発酵や成形によってさまざまな種類の麺が作られます。
- クッキー生地: 小麦粉、バター、砂糖、卵などを混ぜ合わせて作り、クッキーやビスケットに使用されます。サクサクとした食感が特徴です。
- パイ生地: バターやショートニングを折り込んで層を作り、焼くことでパリパリとした食感になる生地です。タルトやミルフィーユ、クロワッサンに使われます。
- 餃子や焼売の生地: 小麦粉と水で作り、薄く延ばして餃子や焼売の皮として使用されます。具材を包むための薄い生地です。
- フランス料理における分類
- パート・シュクレ(Pâte sucrée): 甘味を加えたタルト生地で、タルトのベースやデザートに使用されます。
- パート・サブレ(Pâte sablée): 砂糖とバターをたっぷり使い、ほろほろとした食感が特徴の生地で、クッキーやタルトのベースとして使われます。
- パート・ブリゼ(Pâte brisée): ショートクラストに似た生地で、塩味があり、キッシュやミートパイなどの料理に使用されます。
- パート・フィユテ(Pâte feuilletée、パフペイストリー): バターを何層にも折り込んで作る生地で、焼くと層ができ、サクサクとした食感が特徴です。クロワッサンやミルフィーユに使用されます。
- パート・フイヨー(Pâte phyllo): 薄く延ばして乾燥させた生地で、層が繊細でパリパリとした食感になります。バクラヴァやスパナコピタに使われます。
- パート・ア・ブリオッシュ(Pâte à brioche): バターと卵が多く含まれ、リッチで軽い食感の生地で、ブリオッシュや甘いパンに使用されます。
- パート・ア・クレープ(Pâte à crêpe): 薄いクレープ状に焼くための生地で、甘いものから塩味のものまで様々な用途があります。
- パート・ア・ショー(Pâte à choux): 空気を含む軽い生地で、シュークリームやエクレアに使用されます。
- パート・ア・ピザ(Pâte à pizza): ピザの生地で、発酵させて弾力のある生地を作ります。
作り方
[編集]生地の作り方は種類によって異なりますが、以下は基本的な手順です。
- 材料をボウルに入れ、均等に混ぜ合わせます。
- 手でこねたり、ミキサーで混ぜたりして、生地がまとまるまで続けます。
- 必要に応じて発酵や休ませる時間を設けます(特にパン生地やパスタ生地)。
- 生地を伸ばしたり、成形したりして、所定の料理に使用します。
用途
[編集]生地は以下のような料理に使用されます:
- パン(パン生地)
- ピザ(ピザ生地)
- スパゲッティやラザニア(パスタ生地)
- ラーメンやうどん(麺生地)
- クッキーやタルト(クッキー生地、タルト生地)
- クロワッサンやミルフィーユ(パイ生地)
- クレープやシュークリーム(クレープ生地、パート・ア・ショー)
- 餃子や焼売(餃子や焼売の生地)
保存方法
[編集]生地は冷蔵庫で数日間保存でき、冷凍庫で長期保存することも可能です。使用する際は、冷蔵庫でゆっくり解凍するか、必要に応じて再びこねてから使用します。