「学習方法/高校情報」の版間の差分
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'''なお、JavaScript と Java(ジャバ) とは、異なるプログラミング言語である。''' 混同しないように注意しよう。 |
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なお、JavaScriptを学ぶ前に、HTMLをある程度は習得しておく必要がある。 |
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けっして、「C言語」と混同して、いきなり「C++」(シー プラス プラス)という言語からは勉強しないように、気をつけよう。「C++」という言語の入門書をじっさいに読むと気づくのだが、その書籍ではC言語の知識を前提として説明するので、まだC言語を知らない人がC++の入門書を読んでも、まったく理解できない。 |
さて、けっして、「C言語」と混同して、いきなり「C++」(シー プラス プラス)という言語からは勉強しないように、気をつけよう。「C++」という言語の入門書をじっさいに読むと気づくのだが、その書籍ではC言語の知識を前提として説明するので、まだC言語を知らない人がC++の入門書を読んでも、まったく理解できない。 |
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他の言語では、いきなり「PHP」とかのサーバー用プログラミング言語の入門書を読んでも、そもそもサーバーの知識がないと、何もわからない。また、そもそもPHPの文法が、C言語やC++をまねているという事情もあり、初心者がPHPを読んでも無駄である。 |
他の言語では、いきなり「PHP」(ピー エイチ ピー)とかのサーバー用プログラミング言語の入門書を読んでも、そもそもサーバーの知識がないと、何もわからない。また、そもそもPHPの文法が、C言語やC++をまねているという事情もあり、初心者がPHPを読んでも無駄である。 |
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このように、ある程度、他の技術の予備知識を必要とする言語もある。 |
このように、ある程度、他の技術の予備知識を必要とする言語もある。 |
2017年6月27日 (火) 21:21時点における版
この教科について
高校の「情報」教科では、データの圧縮のしくみや、エラー訂正のしくみなど、もっと細かいことを勉強する。
単なるマウスの使い方とか、キーボードの使い方とか、そういうのは中学校卒業までに習っているはずという前提で、教科書は書かれている。
さて、2016年の現在では、普通科高校の情報科目には『社会と情報』『情報の科学』の2つの科目がある。
『情報の科学』のほうが、技術的に、より細かい事が説明されている。
- 高校生の読者へ
しかし、『情報の科学』は細かいぶん、初心者には雑多な情報も多く、初心者はまず『社会と情報』から読んだほうがいいだろう。
そして、教科書は、それぞれの科目とも2回か3回か読めば、充分であろう。
- 備考: 大人の読者へ
なお、これら検定教科書に書かれている内容のうち技術的な部分は、おおむねIT系の検定試験の「基本情報技術者試験」などの内容を、初歩的に相当する。
なので、もし大人がこのページを読んでるなら、それら検定試験の市販の解説書の内容がすでに分かっているならば、ITリテラシーの自学自習の目的としては、わざわざ検定教科書を買う必要はない。
勉強法
この教科にかぎらず、基礎的なコンピュータのリテラシーについて自習する場合は、しばらくは検定教科書を中心に読んで勉強せざるを得ないだろう。けっしてネットの情報ではなく、教科書や専門書を読むこと。
書店に行っても、手頃なコンピューターの入門書が置いてない場合が多いだろう。なので、教科書取り扱い店で、高校の情報科目の検定教科書を注文する必要があるかもしれない。
- ※ 検定教科書の購入方法については、記事『小学校・中学校・高等学校の学習/検定教科書の購入方法』を参考のこと。
書店によっては、Windowsの使い方の書籍とか、そういう特定の商品の使い方の操作マニュアル的な入門書しか、その書店に置いてない場合がある。
しかし、単なる操作マニュアル本では、せっかく読んでも、たいしてコンピュータのリテラシーが身につかない。
あるいは、たとえ「C言語入門」みたいにプログラミング入門書が書店に置いてあっても、それらは専門的であり高校レベルの初心者の勉強の役には立たない。
「基本情報技術者試験」の試験対策本が書店に置いてあっても、中学を卒業したばかりの初心者には、その対策本はレベルを合わせていない。
しかし検定教科書を除けば、「基本情報技術者試験」対策本以外に、他に高校生向けのコンピューターリテラシーの書籍が書店に売ってないのが現状なので、どうしても情報科の検定教科書が購入できない場合には、「基本情報技術者試験」の参考書を買って読むのが次善の策であろう。
なお、ネットでなく書籍で勉強せよとアドバイスする理由は、
- 技術的な説明のために画像を使わないと説明しずらい事がかなり多く、そのような説明のための画像が、書籍なら充実してるから。
たとえば、画像のデジタル化のしくみについての説明画像なんて、画像をつかわずに言葉だけで説明するのは難解である。 なんらかのソフトウェアの操作方法の説明についても、そのソフトウェアの画面の画像無しでは、説明は困難である。
じっさいに検定教科書を読むと、1つのページあたり、2つくらいの画像が載っていたりと、かなり画像が多い。
ネットの無料の教材なんて、画像がほとんど無いのが通常であろう。画像をつくる作業には、けっこう手間が掛かるのである。
検定教科書の内容
『社会と情報』の内容
『社会と情報』では、以下の話題を説明している。
- 文字の符号化のJISコードやASCIIコード、Unicodeなどの紹介
- 音のサンプリングを例に標本化定理を紹介
- 情報量のビットやバイトの概念
- 2進数や16進数
- 色のRGBとCMYKについて。
- 画像のベクター画像やラスター画像のちがい
- データの圧縮や解凍
- エラー訂正のしくみ。いわゆるパリティビットのこと。
- 暗号化の原理をシーザー暗号を例にして説明。鍵暗号についても紹介。しかし、素因数分解などを利用した数学的な暗号については紹介せず。
- 電子署名やファイアウォール、SSLなど、セキュリティに関する技術や用語など。
- 著作権法など。
- フィッシング詐欺などサイバー犯罪の手口。
『情報の科学』の内容
『情報の科学』では、さらに以下の話題を説明している。
- フローチャートの概念
- CPUのレジスタにおけるREADやWRITEやADDなどの処理。(いわゆるアセンブリ言語。しかし「アセンブリ」の用語は教科書には無い。)
- メールサーバのPOPやSMTPとか
- IPアドレスについてはグローバルIPやプライベートIPアドレスについて
- 公開鍵暗号や共通鍵暗号の初歩。さらに発展項目としてRSA暗号の原理が紹介されている。
- 検索のさいの「AND検索」や「OR検索」をベン図で説明している。(しかし「ベン図」という用語は、教科書では使ってない。)
- リレーショナルデータベースを、「キー」や「レコード」や「ソート」などの用語
- さらにリレーショナルデータベースの「結合」「射影」などの処理の用語も紹介。
- 表計算ソフトの、加法、減法や総和など、の基本的な演算のしかた。
- 表計算ソフトのマクロ。
- JavaScriptなどスクリプト言語を例に、アルゴリズムやフローチャートなどの説明。
- HTMLについて。マークアップ言語。
- WIKI(ウィキ)システム。
雑記
「PDCA法」とか、あまりコンピュータと関係のない話題も、これら情報科の科目の教科書では、扱われている。
まあ、検定試験などに出てくる用語だったりするので、そういう用語もせっかくだから覚えておこう。
コンビニの「POS」システムとか、社会科でも習う用語も、情報科では習います。
習わないこと
C言語やBASICなど、プログラミングについては、普通科の「情報」科では習っていないようです。ただし、「C言語」という名称だけなら紹介している検定教科書がありますし、組み込みソフトなどでC言語が使われる用途もある事も、検定教科書で紹介されています。
また、BASICで書かれた簡単なプログラム文は、中学校の技術科で紹介されています。
どうしてもプログラミング言語を勉強したい場合
高校レベルの初心者は、時間が足りないので、プログラミング言語の文法は、あまり学ばないほうがいい。なぜなら、5教科と両立して勉強できるような簡単な言語が、現代では少ないのである。
高校生は、まずは、ワープロソフトの使い方や表計算ソフトの使い方を、学校の「情報」教科の授業で練習するなど、仕事などでパソコンを必要な時に使えるようにしたほうがいいだろう。
どうしてもプログラミング言語を勉強したい場合は、BASIC(ベーシック)系統の言語のような、なるべく簡単なプログラミング言語から学ぶのが良いのだが、しかし現代ではBASIC系の言語の書籍が少ない。
なので、他の言語から勉強する事になるだろう。この場合は、JavaScript(ジャバ スクリプト)やC言語(シー げんご)などが、書店で初心者向けの書籍が充実しているので、勉強しやすいだろう。
なお、JavaScriptを学ぶ前に、HTMLをある程度は習得しておく必要がある。
なお、JavaScript と Java(ジャバ) とは、異なるプログラミング言語である。 混同しないように注意しよう。
さて、けっして、「C言語」と混同して、いきなり「C++」(シー プラス プラス)という言語からは勉強しないように、気をつけよう。「C++」という言語の入門書をじっさいに読むと気づくのだが、その書籍ではC言語の知識を前提として説明するので、まだC言語を知らない人がC++の入門書を読んでも、まったく理解できない。
他の言語では、いきなり「PHP」(ピー エイチ ピー)とかのサーバー用プログラミング言語の入門書を読んでも、そもそもサーバーの知識がないと、何もわからない。また、そもそもPHPの文法が、C言語やC++をまねているという事情もあり、初心者がPHPを読んでも無駄である。
このように、ある程度、他の技術の予備知識を必要とする言語もある。
さて、プログラミング言語の初心者向けの入門書をさがすコツは、書籍タイトルが「C言語入門」とか「はじめてのC言語」とか「やさしいC言語」みたいに、タイトルに「入門」や「はじめて」とか「やさしい」とかの語句が書いてある本を選ぶ必要がある。
それ以外の本は、すでに初心者向けの入門書を買った人が、さらに知識を深めるための専門書であり、けっして初心者向けではない。
たとえば、「C言語完全マニュアル」みたいなタイトルの本は、すでに「C言語入門」とかを読んだ人で、さらに仕事でC言語を使う人が、細かい知識を確認するための書籍なので、その書籍の記述が羅列的であり、まったく初心者向けには噛み砕いてくれないので、なので初心者が読んでも理解できない。
- 書店では、プログラミング言語の初心者向けの書籍と、専門家向けの書籍が、同じ棚(たな)にあったりして、すぐ隣りに置いてあったりするので、気をつけよう。
5教科の書籍が高校レベルと大学レベルの書籍をちがう棚に分けてもらえる状況とは、プログラミング言語の書店での状況は違っている。いちいちプログラミング入門書の書籍と、専門家向けのの書籍とを、書店は別々の棚に分けてくれない。
さて、1冊の(あるプログラミング言語の)入門書で、そのプログラミング言語のすべてを理解しきるのは、あきらめるべきである。
さてさて、プログラムの勉強では、パソコンを用意して、そのプログラム言語のプログラム実行環境を用意して、じっさいにプログラム文を入力して動作させてみるのがいいだろう。
プログラム実行環境を用意するのに、JavaScriptは用意が簡単なので、なので初心者むけのプログラミング言語として、JavaScriptがよく紹介される理由のひとつにも、なっている。
パソコンを所有してない人は、実行環境を用意できないので、現時点ではプログラミングの勉強は、あきらめたほうが良い。
なお、プログラミングの各コマンド(例えばある言語では「print」で出力表示とか)は暗記する必要は無い。コマンド名は、必要な時に書籍などで調べればいい。
どっちみち、細かい文法やコマンド名をせっかく丸暗記しても、年月が過ぎると、規格変更などによって文法の細部が変わっていくので、丸暗記は無駄になる。