高等学校情報/社会と情報/ネット上の自己主張の場

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

コミュニケーションのツール[編集]

※ 電子メールの使用法については『高等学校情報 社会と情報/電子メールの使い方』を参照せよ。

ブログ[編集]

(英:blog)

インターネット上で、サイト作成者の日記や感想などを書いてある個人サイト。 べつに毎日、更新しなくともよい。

「ウェブ」+「ログ」(記録) の略。

ブログには、読者がコメント投稿できる機能もつけられ、読者からコメントで意見を受け取ったり、あるいはサイト作成者が自分でコメントを投稿することもできるので、意見交換もできる。

SNS[編集]

会員制の交流サービスをするサイトで、利用者は趣味や意見などを公開することで、利用者が同じ趣味をもつ他の人と交流できるようにするなどのサービス。 Social Networking Service(ソーシャル ネットワーク サービス) の略。

登録しないと投稿できない。 しかし現代では、登録じたいは簡単にできるSNSが多いので、他人の投稿を読もうと思えば、ほぼ誰でも読めてしまう。

Facebook や mixi などが、SNSである。

チャット[編集]

(英:chat)

リアルタイムで、短い文字を投稿して、意見を交換する。


電子掲示板[編集]

(でんし けいじばん)

たくさんの利用者が、それぞれメッセージを投稿できる。また、読むことは、掲示板が閉鎖などされてなくて公開中なら、原則的に誰であっても読める。BBS(ビービーエス)ともいう。Bulletein Board System の略。

投稿者が匿名である場合が多い。

電子掲示板は、名前こそ「掲示板」とはいうが、実在の掲示板とは、特徴や目的が大きく違う。たとえば学校の職員室の前にあるだろう掲示板とは、まったく目的が違います。


  • 範囲外:

掲示板への投稿は、原則的に、消せません。

なので、投稿のさいには、気をつけましょう。


ミニブログ[編集]

短いメッセージしか投稿できないようにすることで、投稿者に、雑談のように気軽にメッセージを投稿してもらうようにしたサービス。チャットと違う点は、同じ時刻にチャットルームのような場所に居合わせなくても返信できる事などである。

マイクロブログともいう。

Twitter などが、ミニブログとして有名である。

  • 範囲外
ツイッターの投稿は原則的に外部に一般公開されています。ツイッターに登録してなくても、ツイッターへの投稿を見ることが出来ます。アカウントの設定を仲間内以外は非公開に変更しないかぎり、ツイッターの投稿は一般公開されます。
しばしば、つねに仲間うちだけにしかツイッター投稿を見られないと勘違いしている人もいますが、しかし、けっしてそんな仕組みではないので、投稿の際には投稿内容に注意しましょう。


利用上の注意[編集]

情報の信頼性の不足[編集]

電子掲示板は匿名(とくめい)であるので、でたらめな発言や誹謗中傷(ひぼう ちゅうしょう)など、無責任な発言をする人も多い。

また、他のツールでも、偽名で利用できるものもあるので、無責任な発言も多い。

匿名などの長所として、立場にとらわれない率直な意見を引き出しやすいなどの長所もあるが、一方で無責任で間違った情報を流す人もいるという短所もある。

率直な意見のふりをしたデマを流して他人をだますという、迷惑な行為をする人すらもいる。

なので、あまり、これらのツールを信用しないようにしよう。


法的な責任[編集]

インターネットでは高校生でも意見を発信できますが、ネット上での意見の発信には、発信者としての責任が ともないます。この発信者としての責任には、法的な責任もあります。

たとえば、もしネット上で、他人についての悪口で、事実に もとづかない ウソの悪口を言ったら、場合によっては名誉毀損(めいよきそん)などの罪に問われたり、または、ウソの悪口を言われた人から損害賠償を請求される可能性もあります。

高校生といえど法的責任の例外ではなく、高校生もネット上で意見を発信すれば、その活動には法的な責任能力が要求されます。(※ 高校生だけでなく、中学生や小学生でも、もちろん、ネット上で意見を発信するなら、法的な責任が要求される。)


著作権などにも気をつけましょう。たとえ悪気が無くても、もし他人の著作権の侵害をしてしまったら、賠償などを請求されかねないのです。なので、もし自分のブログや登録しているSNSなどで他人の著作物の著作権を侵害する投稿をしてしまったら事に気づいたら、すぐに該当の投稿を削除しましょう。


(※ 範囲外) ブログやSNSなどで著作権侵害をしてしまった場合の成り行きとしては普通、よほど深刻かつ意図的に悪意の高い侵害行為でないかぎりは、まず権利者が請求の裁判よりも先に「あなたの○○の投稿は著作権侵害なので削除してください」などとメールで通告してくるので、それに従って削除すればいい。)
(※ 範囲外)これとは別に、詐欺師(さぎし)などが著作物の権利者のフリをして、賠償金などの架空請求をしてきたりする等の事例もあるかもしれないので、そういう詐欺にも気をつける必要があるだろう。


関連項目高等学校情報/社会と情報/コンピュータ関係の時事など』 の「バイトテロ」の単元

テレビ会議[編集]

パソコンにデジタル撮影用のデジタルビデオカメラを接続して、その動画と音声をインターネットに同時配信することで、撮影した動画を配信する事なども可能である。

現代では、デジタル撮影用の機材さえ揃えれば、ほぼ無料で、このようなサービスが利用可能である。


複数地点で同時刻に、それぞれ各地の利用者が動画を撮影して動画と音声を配信して、おたがいに連絡しあえば、テレビ会議なども可能である。