Wikijunior:太陽系/金星
金星 (きんせい) は地球のすぐ外側を回っている第2惑星です。太陽の近くにあるので、観測しにくい星です。また、表面の温度は500度ぐらいあります。
大きさはどのくらい?[編集]


直径は約12100kmで地球よりほんの少しだけ小さく、地球の双子であると考える人もいます。何度も宇宙探測機が到達しています。
地表は何でできているの?[編集]

地球の地表と大きく異なり、とても乾燥していて溶岩が流れるほど熱いです。地表の重力はとても強く、地球の深海1kmと同じくらいです。

川底のように見える溝が幾つかありますが、専門家は溶岩が冷えて固まるまで流れてできたものと考えています。金星には地球と同じような火山がありますが、他の太陽系の火山とは全く違う出来方をしたarachnoidsという変わった火山があります。
地表の各地域は大陸のようにみえます。最大の地域はバビロニアの女神にちなんで名付けられたイシュタル大陸です。地球の海盆のような盆地も見つかっていますが、水は見つかっていません。山脈やクレーター跡も見つかっています。最大の山脈はマクスウェル山で、地球の最高峰エベレスト山よりも約11kmほど大きいです。
この星の1日はどのくらい?[編集]
水星よりも自転速度がやや遅く、地球換算で243日です。太陽系の他の惑星と逆方向に自転しています。
この星の1年はどのくらい?[編集]
地球換算で225日です。
何でできているの?[編集]
地表は地殻(ちかく)と呼ばれる岩石でできています。核(「かく」。星の内部の中心部のこと。)はニッケルと鉄でできています。大気は高密度な二酸化炭素や窒素、その他の有毒性ガスでできていて、これらが高圧や高熱の原因となっています。
どのくらいの重力がかかっているの?[編集]
重力自体はほぼ地球と同じですが、金星の大気が地球の水圧の90倍の圧力を及ぼしています。
誰が名付けたの?[編集]
ローマ神話でVenus(ビーナス)は愛の女神の名前です。夜明け前や日の出直後に輝いているのを宵の明星(よいのみょうじょう)や明けの明星(あけのみょうじょう)といいます。アステカ族やギリシャ人は金星に朝と夜の2つの名前を使い分けています。
地球と同じ大きさであることから、専門家は金星を地球の姉妹惑星と呼ぶこともあります。長年の間、多くの人が金星に動植物や異星人がいると想像していましたが、今では皆が金星がとても熱いことを知っているのでそう考えてはいません。