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民事執行法第36条

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

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条文

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(執行文付与に対する異議の訴え等に係る執行停止の裁判)

第36条
  1. 執行文付与に対する異議の訴え又は請求異議の訴えの提起があつた場合において、異議のため主張した事情が法律上理由があるとみえ、かつ、事実上の点について疎明があつたときは、受訴裁判所は、申立てにより、終局判決において次条第1項の裁判をするまでの間、担保を立てさせ、若しくは立てさせないで強制執行の停止を命じ、又はこれとともに、担保を立てさせて強制執行の続行を命じ、若しくは担保を立てさせて既にした執行処分の取消しを命ずることができる。急迫の事情があるときは、裁判長も、これらの処分を命ずることができる。
  2. 前項の申立てについての裁判は、口頭弁論を経ないですることができる。
  3. 第1項に規定する事由がある場合において、急迫の事情があるときは、執行裁判所は、申立てにより、同項の規定による裁判の正本又は記録事項証明書を提出すべき期間を定めて、同項に規定する処分を命ずることができる。この裁判は、執行文付与に対する異議の訴え又は請求異議の訴えの提起前においても、することができる。
  4. 前項の規定により定められた期間を経過したとき、又はその期間内に第一項の規定による裁判が執行裁判所若しくは執行官に提出されたときは、前項の裁判は、その効力を失う。
  5. 第1項又は第3項の申立てについての裁判に対しては、不服を申し立てることができない。

改正経緯

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2022年改正により、第3項を以下のとおり改正。

(改正前)裁判の正本を提出すべき期間を定めて、
(改正後)裁判の正本又は記録事項証明書を提出すべき期間を定めて、

解説

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参照条文

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前条:
民事執行法第35条
(請求異議の訴え)
民事執行法
第2章 強制執行
第1節 総則
次条:
民事執行法第37条
(終局判決における執行停止の裁判等)
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