ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/古代ローマの攻城兵器
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おもなローマ軍の攻城兵器
[編集]agger
[編集]vallum
[編集]Turris
[編集]Siege tower
[編集]pluteus
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aries (battering ram)
[編集]falx muralis (siege hook)
[編集]- falx : ラテン語で「鎌」
あるいは軍事用語で 城壁を引き崩すために用いられる鉤(a hook used to pull down walls)- falx mūrālis : 「破城の鎌(城壁の鎌)」
- Siege hook(破城鉤) とは、攻城戦において、城壁を崩すための兵器。まず城壁に突っ込んで貫通させ、次に引き抜いて、石を
掻 き出して城壁の一部を崩す。ギリシア人史家ポリュビオスは著書『歴史』の中で、執政官マールクス・フルウィウス率いるローマ人がギリシア人の植民市アンブラキアを攻囲したときに(BC189年)このような兵器を使用したことについて言及している。「執政官マールクス・フルウィウスに攻囲されたアイトーリア人は、勇敢に抗戦した。(中略)破城槌が勢いよく城壁を打ち壊し、鉄の鎌を持った長い棒が城壁を引き裂いた。(以下略)」
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- Falx muralis(破城の鎌)は、ローマ人が攻城戦のときに、城壁を破壊するために用いたも。長い棒の先端に、三日月状に湾曲した鉄を付けたものである[1][2]。
falx navalis
[編集]falx nāvālis(海事の鎌)は、長い棒に鋭い刃物を付けたもので、敵の艦船の帆や綱を切るために用いることができる。この兵器と使用法については、カエサルが『ガリア戦記』の中で、周知の「破城の鎌」にふれて説明している(『ガリア戦記』第3巻14節)[1][2]
vinea
[編集]testudo (1)
[編集]testudo (2)
[編集]ballista & scorpio
[編集]ballista
[編集]scorpio
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onager
[編集]catapulta
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古代ローマの工兵
[編集]- faber(複数形:fabrī ファブリー): ラテン語で「職人、工兵」。
- praefectus fabrum [5][6][7] :工兵監督(工兵指揮官、技師長)
- 工兵監督(praefectus fabrum)は、初期のローマ軍において工兵の指揮官だった。
共和制末期のカエサルの時代には、工兵監督は軍隊の公式な役職ではなく、軍司令官の軍事顧問に過ぎなかったと考えられている。[3][4]
『ガリア戦記』には記述がないが、ガッリアでの戦争の前期(BC58~55年頃)において、カエサルと個人的に親交の深かったルーキウス・コルネーリウス・バルブス(Lūcius Cornēlius Balbus )やマームッラ(Māmurra )らが工兵監督を務めていたことが知られている。
続編の『内乱記』第1巻24節では、ポンペイウスの工兵監督について言及がある。
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脚注
[編集]- ^ 1.0 1.1 w:de:Falx#Römische_Waffen (ドイツ語記事)を参照。
- ^ 2.0 2.1 w:nl:Falx#Romeinse falx (オランダ語記事)を参照。
- ^ 3.0 3.1 Fabri | Oxford Classical Dictionary
- ^ 4.0 4.1 w:en:Roman military engineering
- ^ wikt:en:praefectus fabrum
- ^ w:it:Praefectus fabrum
- ^ w:de:Praefectus fabrum
関連記事
[編集]- w:en:Roman engineering(ローマの工学)
- w:en:Roman military engineering(ローマの軍事工学)
- w:en:Roman siege engines(ローマの攻城兵器)
- w:en:Torsion siege engine(ねじり式の攻城兵器)
- w:en:Roman military personal equipment(ローマの個人的武具)
- w:en:Roman infantry tactics
- w:en:Roman military engineering(ローマの軍事工学)