トーク:高等学校政治経済/日本国憲法と人権保障
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最新のコメント:1 か月前 | トピック:差し戻し案件について | 投稿者:~2024-16507
差し戻し案件について
[編集]IP~2024-16384(以下IP2024)さんが何度も差し戻してくるのでコメントします。 IP2024さんの記述は、一言で言えば不適切かつ場所違いの自己主張であり、ここで教科書として扱うには妥当ではありません。以下理由を挙げます。
1.不正確な思い込み
- 「国旗・国家の強制は国際的に当たり前」との由。本当ですか? 例えばどこですか? もしかしたら、アメリカの「国旗保護法(Flag Protection Act)」を念頭に置いているのかもしれませんが、これも1990年に違憲判決を受けて実質無効化されています。https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2021/02/post-1214.php 他のヨーロッパとかはどうですかね。 そして、「強制が当たり前」ならどうして国連機関から是正勧告を受けたのでしょうか。https://www.jicl.jp/articles/opinion_20200302.html
- と、もったいぶったことを言いましたが、どこかの右翼本の内容を真に受けただけの記述でしょう。国旗国家問題にコメントしたければ反対派の意見もちゃんと読んだほうがいいですよ。
2.価値判断を含む記述
- 「反対の立場の人はノイジーマイノリティであった」というのは大問題です。「ノイジーマイノリティ」には価値判断が含まれていますね。ここには2つの問題があります。
- a.「ノイジー」とは立派な蔑視でしょう。「日の丸君が代に反対するのは、迷惑な騒ぎ」という価値観がなければそんな言葉は使いません。無論、IP2024さんが迷惑に感じること自体は個人の価値観に属することですから、私から何か言うことはありません。SNSやブログで書くのなら「お好きにどうぞ」としか言えません。しかし、ここで書くのは教科書です。記述者の明確な、しかも露骨な蔑視を含む表現は極めて不適当です。
- b.「マイノリティ」の何が問題なのでしょうか。「日の丸君が代に反対するのが少数者」だとしたらなんの問題があるのですか。もし、「少数派は多数派に黙って従え」というのであれば、それは立派なw:多数者の専制です。民主主義とは相容れません。
3.私人逮捕への誤解を招く
- YouTubeで「世直し系」なるYouTuberが話題になったせいで使用頻度の上がった「私人逮捕」という言葉ですが、これは実際には「現行犯である」というだけでなく、「30万円以下の罰金、拘留、科料の罪に当たる場合(過失傷害罪、侮辱罪など)は、犯人の住所、氏名が明らかでなく、犯人が逃走するおそれがあること」などの要件があります。また、現行犯でも冤罪の場合があります。例 https://www.ktv.jp/news/feature/240419-gonintaiho/ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%97%A5%E5%B8%82%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%82%B3%E8%AA%A4%E8%AA%8D%E9%80%AE%E6%8D%95%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BA%8B%E4%BB%B6
- こういう細かいことまで気をつけるならいいのですが……そこまでして残す記述とは思えません。理由は後述。
4.具体例がない上に制度への無知
- 「日本には軍法会議が存在しないため、自衛隊の機密事項が自衛官の裁判を通じて暴露されてしまう事態が発生している」。これも、たまにウヨ本で見かける主張ですが、具体例がないですよね。まさか、自衛隊・自衛官の起こした犯罪・不祥事はみんな軍機なんですか?
- なお、本当に機密であり、非公開が妥当であれば非公開にすることもできます。根拠は憲法第82条「裁判所が、裁判官の全員一致で、公の秩序又は善良の風俗を害する虞があると決した場合には、対審は、公開しないでこれを行ふことができる」。今まで自衛官の裁判を通じてそれが適用されていなかったということは別に軍機でもなんでもなかったのでしょう。
5.ページの趣旨の取り違え
- そして、最大の問題点ですが、このページの趣旨はどういうことだと思いますか? それは憲法は人権保障のためにあるということ、そしてそれは歴史的教訓を基にしているのだということです。このことは、例えば東京書籍の『政治・経済』の教科書を読めば一目瞭然です。
- 国旗国家問題は思想・信条の自由の問題として扱うならまだわかります。しかし、前述のように「国旗・国家の強制は国際的に当たり前」「(反対者は)ノイジーマイノリティ」などと書くのは完全に趣旨とズレています。軍法会議云々も同様です。軍法会議が実際には身内のかばい合いでしかなく、軍機の名のもとに多くのことを隠蔽してきた負の歴史に触れる(そして、軍機保持にはさして効果がなかった。w:海軍乙事件はその代表例)ならともかく、「軍法会議がないから軍機が暴露される」などとはへそが茶を沸かす。
以上の点から、IP2024さんの記述は完全に的外れであり、削除相当と考えます。--椎楽 (トーク) 2024年11月22日 (金) 15:29 (UTC)
- 1, 2aについては了解(「右翼本を情報源にしている」というのは盛大な誤解だが。右翼本なんぞ読んだこともない)。2bについては、別に「マイノリティ」であることを問題にしているわけではないです。マイノリティ・マジョリティの是非を問題にしているわけではなく、「反対派が大きく話題にしたけれど、法案成立の経過を見ると賛成派の方が多かった」という事実を紹介する意図で書いており(2aで指摘されている通り表現が拙かったのは認めます)、誰も「多数派に従うべき」とは言ってません。3は「理由は後述」の理由が書かれていないのでなんともコメントできないですね。4の「自衛隊・自衛官の起こした犯罪・不祥事はみんな軍機なんですか?」<誰もそんなこと言ってませんが。82条で隠せるのは裁判の経過だけで判決文は公開されるので、判決文の内容によっては軍機の意図せぬ公開に繫る可能性があります。ですが、裁判が原因で軍機が公開されたという信頼できる出典ありの具体例を見つけることができなかったので、この部分の削除には納得します。
それと、本題からは外れますが、「無言で差し戻す」「差し戻し理由を『失当』の一言で済ませる」「誤字脱字の修正を含んでいる編集も差し戻す」というのはやめてください。こちらは突然差し戻されて困惑しましたし、差し戻しの意図がわかるような記述があったならば、自分で当該箇所を修正しています。無言の差し戻しやただ「失当」だけでは、何をどう改善すべきなのかが不明瞭です。また、誤字脱字の修正も差し戻すのは、ただ見落としているだけなのか、わざとなのか、どちらなんですかね?--~2024-16507 (会話) 2024年11月22日 (金) 16:40 (UTC)