制御と振動の数学/第一類/演算子法の誕生

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

演算子法は技術者の創った数学である. その創始者 Oliver Heaviside(1850 - 1925) は英国の電気数学者[1]であった. 彼は微分方程式やある種の関数方程式の簡便な機械的解法を求めて,演算子法を考案した. Heaviside がどこから着想を得たかを私は知らない. こうでもあったかと想像をたくましくしたのがこの章である[2]

したがって,これは演算子法誕生の歴史というよりは,歴史小説である.あるいは推理小説といった方が適切かもしれない.


  1. ^ マクスウェルの方程式を今日我々が知る形に整理したのは Heaviside である.
  2. ^ いわゆる「山辺の方法」を含む.この「山辺」なる人物が誰なのかはよくわからない.