料理本/とろろ汁
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とろろ汁は、自然薯をすりおろし、だし汁と味噌で割って麦飯にかけた料理です。古くから静岡県の郷土料理として親しまれており、特に東海道五十三次の20番目の宿場町であった丸子(現在の静岡市駿河区丸子地区)の名物として有名です。
歴史
[編集]とろろ汁の歴史は古く、江戸時代初期にはすでに食されていたことがわかっています。十返舎一九の小説『東海道中膝栗毛』や歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」、松尾芭蕉の俳句「梅若菜 丸子の宿の とろろ汁」にも登場しており、旅人たちの間で人気があったことが伺えます。
食べ方
[編集]とろろ汁の食べ方は、すりおろした自然薯(とろろ)にだし汁と味噌、醤油を合わせたものをかけて、お好みで海苔や青ねぎを散らしていただきます。ご飯は白米だけでなく、麦飯やそばにかけても美味しくいただけます。
レシピ
[編集]- 材料(4人分)
- 作り方
- だし汁を温めて味噌と醤油を合わせ、冷ましておく。
- すりおろした自然薯をすり鉢でよくすり、1を加えてさらにすり混ぜる。
- ご飯に2をかけていただく。
- お好みで3に青ねぎ、海苔を散らす。
ポイント
[編集]- 自然薯は皮ごとすりおろすと、より風味豊かに仕上がります。
- だし汁は、かつお節と昆布で取るのがおすすめです。
- 味噌はお好みのもので構いませんが、白味噌を使うとまろやかな味わいになります。
- ご飯は白米だけでなく、麦飯やそばにかけても美味しくいただけます。
- 薬味はお好みで、わさびや生姜などを加えてもよいでしょう。
まとめ
[編集]とろろ汁は、自然薯の風味と、だし汁と味噌の旨味が合わさった、シンプルでありながら奥深い味わいの一品です。ぜひ静岡を訪れた際には、ご賞味ください。