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料理本/醤油

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
醤油
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調味料
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醤油は、日本の食文化を象徴する重要な調味料です。大豆小麦を主原料とし、を加えて発酵・熟成させることで得られる深い味わいと豊かな香りは、和食に欠かせない要素となっています。醤油の用途は非常に広範で、料理の味を引き立てる巧妙な調味料として、多くの場面で活躍しています。

歴史

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  • 古代中国(紀元前): 「醤(jiang)」と呼ばれる発酵調味料が誕生
  • 飛鳥時代(7世紀頃): 遣隋使によって中国から日本に「醤」が伝来
  • 奈良時代(8世紀頃): 日本で「醤(ひしお)」と呼ばれる固形状の調味料が作られるようになる
  • 平安時代(9-12世紀): 「醤」から液体を抽出する技術が発展
  • 鎌倉時代(13世紀頃): 現在の醤油に近い液体状の調味料が登場
  • 室町時代(14-16世紀): 醤油の製造が寺院を中心に各地に広まる
  • 江戸時代(17-19世紀): 現在の醤油製法が確立され、産業として発展。醤油醸造所が増加
  • 明治時代以降: 工業化が進み、品質の安定と大量生産が可能に。輸出も始まる

特徴

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  • 独特の旨味と香り: アミノ酸の作用による複雑な味わい
  • 色味: 琥珀色から濃い茶色まで、種類によって異なる
  • 塩味: 塩分を含むが、旨味により減塩効果も
  • 保存性: 高い塩分濃度により長期保存が可能
  • 多様性: 地域や製法によって様々な種類が存在

種類

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  1. 濃口醤油: 最も一般的で、色が濃く風味豊か
  2. 薄口醤油: 色が薄く塩味が強い、関西地方で多用
  3. たまり醤油: 濃厚で深い味わい、主に中部地方の郷土料理に使用
  4. 白醤油: 色が極めて薄く、主に料理の色を損ねたくない場合に使用
  5. 再仕込み醤油: 通常の醤油の代わりに醤油もろみを使用した濃厚なタイプ

用途

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Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディア醤油の記事があります。
  • 調理時の調味料:
    煮物
    だし汁と合わせて深い味わいを作る
    炒め物
    風味付けと色づけに
    焼き物
    つけだれや焼きつけに
  • つけ醤油:
    刺身や寿司
    魚の旨味を引き立てる
    天ぷら
    さっぱりとした味わいに
  • たれやドレッシングの材料:
    ポン酢
    柑橘果汁と合わせて
    和風ドレッシング
    油や酢と組み合わせて
  • 漬物の調味:
    • ぬか漬けや糠床の調整に
  • 隠し味:
    • 洋食や中華料理にもわずかに加えて風味をプラス