日本史/現代/戦後/低成長期

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このページでは、バブル崩壊後の日本について解説する。

この時代は、平成時代(へいせいじだい)とかなり密接に関わっている。平成時代とは、冷戦後の日本を指す時代名として使われている語。東欧民主化が起こった西暦1989年を平成元年として、2019年(平成31年)4月30日までの時期。

平成[編集]

「史記」にある「内平外成」、(内平らかに外成る)また「書経」の「知平天成」(知平らかに天成る)から来ている。

天地ともに平和が達成される事

政治・経済[編集]

世界屈指の豊かな国となった日本は、表面的な生活水準は欧米的に向上、自由と平等を謳歌し、これらの基盤の上に現在の日本独自の文化が生まれるようになった。しかし、プラザ合意をトリガーとする円資金の過剰な流動性供給を背景とした、1980年代後半からの異常な好景気(バブル景気)は、実体経済との大きな乖離を生じ崩壊、その後の10年の間に経営の建て直しが出来なくなってきた数多くの企業が倒産、または欧米系外資に買収されたりもした(失われた10年)。

一方で企業の国際化によって人的な国際流動が活発となり、また、低賃金で働く発展途上国出身者を雇うなど社会の国際化が進んだ。価値観の多様化・個人主義の流れの中、戦後に確立した日本の社会価値観は変化が意識されるようになった。

戦後の日本経済の高度成長はもちろん、その後の安定的成長すら、もはや過去のものとなり、低成長、更には、デフレ(マイナス成長)時代が続くようになる。このため一方では構造不況が指摘され、また他方では構造改革が主張されている。いずれにせよ経済の構造が問題とされているようになっているところに時代の転換点が示されている。

国際情勢[編集]

1989年を「新時代の始まり」とする国家には、日本とポーランドがある。ポーランドでは、1989年6月4日と6月18日に実施された総選挙により、共産党一党独裁が消滅し、国民主権政体が成立した。このポーランドで始まった共産党独裁国家を打倒する民主化運動が東ヨーロッパ全体を埋め尽くし、ベルリンの壁を破壊して冷戦を終わらせた一連の民主化運動を、東欧民主化という。このように、「平成」という時期は、東欧民主化革命で始まった、冷戦後の世界における日本である。ソ連などの『本来の「共産主義」や「社会主義」とはかけ離れたプロレタリア独裁』が終焉を迎えたことにより、あたかも社会主義そのものに問題があり、実際にその問題が露見しているように見えた人が世界中で発生し、資本主義に傾向する国家が増え、弱者への配慮や貧困の解消が軽んじられるようになった。この過程で、新自由主義がより台頭するようになった。

1991年末にソビエト連邦は、領土を構成していたすべての共和国が独立して、消滅した。その後、新たな世界構造を模索する状態が続き、日本は国際連合に協力して海外で国際平和維持活動を展開するようになり、アメリカ合衆国主導の湾岸戦争に資金援助をしたりするようになっていたが、新しい外交の方針は定まらずにいる。

冷戦時代を通じて整備されていった自衛隊は、ついには驚異的な経済力に比例して金額ベースでは世界屈指になったにもかかわらず、行政が合憲と解釈し、裁判所も憲法判断を避けるという、明治憲法下の統帥権の問題にも似た議論がなされてきたが、21世紀を迎える頃になって、湾岸戦争国連平和維持活動イラク戦争などの現実に直面し、憲法改正の議論が以前よりも高まりを見せたといわれている

海外では、アジア諸国、中国韓国、マレーシア、ベトナムなどの経済発展が顕著となり、日本だけがアジアで経済的繁栄を誇ってきた時代とは様変わりしてきているのも特徴である。後期ではそれらの国々が少しずつ豊かになり、賃金を上げる必要が出てきたため、東南アジア及び南アジアのバングラデシュやフィリピン、ミャンマー、インドネシアなどへ工場を移設する動きが出た。さらに末期になると小物や雑貨は輸送費の関係もあって日本で生産する方が安くなることが多くなった。これは日本の最低賃金の低さを表している。

隣国である韓国とは2002年FIFAワールドカップを共催した。また、北朝鮮との間で日本人拉致事件等を含めた問題が深刻化している。

主な出来事[編集]

1989年 中華人民共和国天安門事件がおこる。

1989年 東欧民主化革命が勃発し、11月10日にベルリンの壁が崩壊。米ソ両国の首脳が12月3日にマルタ島で会談し、冷戦の終結を宣言。

1989年 連続児童殺害の宮崎勤容疑者逮捕。

1990年 バブルの崩壊、経済不況がはじまる。

1991年 ソビエト連邦の崩壊。

1992年 細川連立政権の誕生(自民党がはじめて野党となる)。

1995年 阪神淡路大震災

1995年 オウム真理教による地下鉄サリン事件がおこる。

1997年 アジア通貨危機。

1998年 長野オリンピック開催。

2001年 ITバブルの崩壊。

2001年 小泉純一郎、首相に就任する。

2002年 拉致被害者の帰国。

2006年 北朝鮮によるミサイル発射。北海道西方沖に落下する。

2008年 世界金融危機(リーマン・ショック)。

2011年 東日本大震災、福島第一原発事故が発生。

2016年 アメリカ合衆国オバマ大統領による現職大統領として史上初めての広島訪問。

2019年 明仁天皇が退位、平成から令和に改元。

関連項目[編集]