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HTML Living Standard/フレージング・コンテンツ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

フレージング・コンテンツ

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フレージング・コンテンツ(Phrasing Content)は、HTML文書内でテキストやインライン要素を構成するコンテンツカテゴリです。このカテゴリには、段落内で使用される要素や、他のテキストと一緒に表示される内容が含まれます。

定義

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フレージング・コンテンツは、主に以下の特性を持つ要素で構成されます:

  • テキストやインラインレベルの内容を構成するために使用されます。
  • 通常、ブロックレベルの要素(例:<div><section>)内で使用されます。
  • インライン要素のため、段落や他のインライン要素と一緒に表示されます。

フレージング・コンテンツに含まれる主な要素

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フレージング・コンテンツには、以下のような要素が含まれます:

  • テキスト
    通常のテキストコンテンツ。
  • インライン要素
    テキストの一部を強調したり、特定の意味を持たせるための要素。
    • <a>(リンク)
    • <strong>(強調)
    • <em>(強調)
    • <span>(汎用インライン要素)
    • <abbr>(省略形)
    • <mark>(ハイライト)
    • <code>(コード)
    • <time>(時間や日付)
    • <var>(変数)
    • <kbd>(ユーザー入力)
    • <sub> / <sup>(下付き文字 / 上付き文字)
    • その他、インラインレベルの要素。
  • 埋め込み要素
    フレージング・コンテンツに埋め込むことで、追加の意味や情報を提供する要素。

特性

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フレージング・コンテンツの主な特性は以下の通りです:

  • インライン表示
    フレージング・コンテンツは、通常インラインで表示されます。他のテキストやインライン要素と一緒に表示され、文書の流れに沿った形でレンダリングされます。
  • ネストの許容
    フレージング・コンテンツ要素は、他のフレージング・コンテンツ要素をネストできます。例えば、<a>要素の中に<em><span>を含めることができます。
  • 文書構造への影響
    フレージング・コンテンツは文書のアウトラインには影響を与えません(セクショニング・コンテンツではないため)。

使用例

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以下は、フレージング・コンテンツの使用例です:

<p>これはフレージング・コンテンツの例です。<strong>強調</strong><em>重要</em>な内容を示すことができます。また、<a href="https://example.com">リンク</a><code>コード</code>を含めることも可能です。</p>

<p>画像を含む例:<img src="example.jpg" alt="例の画像"></p>
<p>改行を含む例:ここで<br>改行されます。</p>

使用上の注意

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  • フレージング・コンテンツは、ブロックレベルの要素(例:<div><p>)内に配置してください。
  • インライン要素のスタイル変更にはCSSを使用し、意味論的な目的でのみ適切な要素を使用してください。

関連項目

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関連仕様

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