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ガリア戦記/用例集/第三変化名詞/中性名詞 異数音節語/flumen/河川の固有名

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

河川の固有名

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ここでは、『ガリア戦記』で言及される河川の固有名を取り上げる。

ラテン語における河川名は、山名などと同じく、わずかな例外を除けば、男性名詞である[1]
「河川」を意味する単語 fluvius が男性名詞のため、これに従って男性名詞になると考えられる[1]
河川名の性については、辞書・注釈書によって異なる場合があるが、そのときは本格的な辞典の典拠を示す。

Garunna,_Garunnae

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Matrona,_Matronae

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マトロナ(現在のマルヌ川

Matrona, -ae は、第一変化・男性名詞[2]

「マトロナ」は、ガリアの「マトロナ女神」(Dea Matrona )に由来する河川名で、現在のマルヌ川Marne )。マトロナ川(マルヌ川)は、セークァナ川(Sēquana セーヌ川)の支流。

Matrona, -ae
(男性名詞)
単 数
主格 Matrona
属格 Matronae
対格 Matronam
与格 Matronae
奪格 Matronā

Matrona

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  • Matrona (単数・主格) マトロナ川が

1巻1節2項M

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  • Gallōs ab Aquītānīs Garunna flūmen, flūmen Matrona et Sēquana dīvidit.

1巻1節2項

Rhēnus,_Rhenī

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レーヌス(現在のライン川)を神格化した男神像。
男神なので男性名詞。
レーヌス(ライン川)上流の峡谷。

Rhēnus, Rhenī は、第二変化・男性名詞(-us型)

Rhēnus, -ī
(男性名詞)
単 数
主格 Rhēnus
属格 Rhēnī
対格 Rhēnum
与格 Rhēnō
奪格 Rhēnō

Rhenō

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  • Rhenō (単数・奪格) レーヌス川によって

1巻2節3項

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  • ūnā ex parte flūmine Rhēnō lātissimō atque altissimō

1巻2節3項

Rhēnum

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  • Rhēnum (単数・対格) レーヌス川を

1巻1節3項

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  • Belgae ~ proximīque sunt Germānīs, quī trāns Rhēnum incolunt, quibuscum continenter bellum gerunt.

1巻1節3項

1巻1節5項Rhe

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  • Eōrum ūna pars, quam Gallōs obtinēre dictum est, initium capit ā flūmine Rhodanō, continētur Garunnā flūmine, Ōceanō, fīnibus Belgārum, attingit etiam ab Sēquanīs et Helvētiīs flūmen Rhēnum, vergit ad septentriōnēs.

1巻1節5項

Rhodanus,_Rhodanī

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Sēquana,_Sēquanae

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セークァナ(現在のセーヌ川
現在のセーヌ川の水系を示した地図。

Sēquana, -ae は、第一変化・男性名詞[3]

Oxford Latin Dictionary によれば、この単語は男性名詞と女性名詞の場合があり、次のように使い分けられる。

  1. 男性名詞 :河川名で、現在のセーヌ川
  2. 女性名詞 :セーヌ川の源流近くに祀られている女神の名

河川名としての「セークァナ」は、現在のセーヌ川Seine )を指す。マトロナ(Matrona マルヌ川)は、その支流。


Sēquana, -ae
(男性名詞)
単 数
主格 Sēquana
属格 Sēquanae
対格 Sēquanam
与格 Sēquanae
奪格 Sēquanā

Sēquana

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  • Sēquana (単数・主格) セークァナ川が

1巻1節2項S

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  • Gallōs ab Aquītānīs Garunna flūmen, flūmen Matrona et Sēquana dīvidit.

1巻1節2項


脚注

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  1. ^ 1.0 1.1 #Sloman (1906) : (p.11-12) 20. Masculine are Males, Months, Mountains, Rivers, Winds.
  2. ^ Lewis and Short (1879) などを参照。
  3. ^ Oxford Latin Dictionary などを参照。

参考文献

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Sloman (1906)

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関連項目

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関連記事

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