ラテン文学の作家と著作/邦訳書の一覧

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

はじめに[編集]

ここでは、ラテン語の著作をもとに日本語に翻訳された書籍などを、できるだけ一覧する。

/叢書・全集     進捗状況: 25% (2019-07-14) (2019-07-14)
/電子書籍     進捗状況: 00% (2019-07-18) (2019-07-18)
/邦訳者の一覧     進捗状況: 00% (2019-08-01) (2019-08-01)

目次表[編集]

邦訳が刊行されている、ラテン語の作家を、時代区分の順に配列した目次表。 日本語名・ラテン語名などでソートすることができるようになっている。

時代
区分
日本語名 ラテン語名 ラテン語書名 邦訳書名 ジャンル 備  考
古ラテン #プラウトゥス Plautus [1] 『金の小壺』
『幽霊』ほか
喜劇 ローマ最大の喜劇作家
古ラテン #テレンティウス Terentius [2] 『アンドロスの女』
『ポルミオ』ほか
喜劇
黄金期 #キケロー Cicero 『老年について』
『友情について』
『義務について』、ほか
弁論・哲学 ラテン散文の完成者・模範とされる
黄金期 #ネポース Nepos De viris illustribus 『著名な人物について』
ほか
伝記
黄金期 #サッルスティウス Sallustius Bellum Iugurthinum,
Catilinae coniuratio
『ユグルタ戦記』
『カティリーナの陰謀』
歴史
白銀期 #パエドルス Phaedrus Fabulae 『寓話集』 寓話
中世 #アベラール Abaelardus Abaelardus 『愛の往復書簡』ほか スコラ哲学・神学
#

古ラテン語文学の作家の邦訳書[編集]

プラウトゥス[編集]

ローマ文学における最大の喜劇作家プラウトゥスの作品のうち、現存しているとされる21作品が邦訳されている。代表的な邦訳全集である、東京大学出版会・京都大学学術出版会の全集それぞれの邦題と訳者とともに下記に掲げる。

[3] ラテン語原題 東京大学出版会 版 京都大学学術出版会 版 備 考
  訳   題  訳  者   訳   題  訳  者
1 Amphitruo 1 アンフィトルオ 鈴木一郎 1 アンピトルオ 木村健治
2 Asinaria 1 アスィナリア 岩倉具忠 1 ロバ物語 宮城徳也
3 Aulularia 1 黄金の壷 鈴木 1 黄金の壺 五之治昌比呂
4 Bacchides 1 バッキス姉妹 鈴木 1 バッキス姉妹 小川正廣
5 Captivi 1 捕虜 鈴木 1 捕虜 竹中康雄
6 Casina 2 カスィーナ 安富良之 2 カシナ 山下太郎
7 Cistellaria 2 小箱の話 鈴木 2 小箱の話 岩谷智
8 Curculio 2 クルクリオ 鈴木 2 クルクリオ 小川
9 Epidicus 2 エピディクス 安富 2 エピディクス 五之治
10 Menaechmi 2 メナエクムス兄弟 鈴木 2 メナエクムス兄弟 岩崎務
11 Mercator 2 商人 鈴木 3 商人 木村
12 Miles gloriosus 3 ほら吹き兵士 岩倉 3 ほらふき兵士 木村
13 Mostellaria 3 幽霊屋敷 鈴木・安富 3 幽霊屋敷 岩谷
14 Persa 3 ペルシャ人 鈴木・安富 3 ペルシア人 竹中
15 Poenulus 3 カルタゴ人 鈴木 3 カルタゴ人 山沢孝至
16 Pseudolus 4 プセウドールス 鈴木 4 プセウドルス 高橋宏幸
17 Rudens 4 あみづな 鈴木 4 綱引き 小林標
18 Stichus 4 スティクス 鈴木 4 スティクス 小林
19 Trinummus 4 三文銭 鈴木 4 三文銭 上村健二
20 Truculentus 4 トルクレントゥス 鈴木 4 トルクレントゥス 宮城
21 Vidularia 4 旅行かばん 鈴木 4 旅行かばん 藤谷道夫


古代ローマ喜劇全集(東京大学出版会)
書名 著者 訳者 発行年 ISBN 備考
古代ローマ喜劇全集1 プラウトゥス1 プラウトゥス 鈴木一郎ほか 1975年10月 978-4-13-084031-6 508頁(絶版)
古代ローマ喜劇全集2 プラウトゥス2 プラウトゥス 鈴木一郎ほか 1976年05月 978-4-13-084032-3 508頁(絶版)
古代ローマ喜劇全集3 プラウトゥス3 プラウトゥス 鈴木一郎ほか 1977年07月 978-4-13-084033-0 508頁(絶版)
古代ローマ喜劇全集4 プラウトゥス4 プラウトゥス 鈴木一郎 1978年08月 978-4-13-084034-7 508頁(絶版)


西洋古典叢書(京都大学学術出版会)
書名 著者 訳者 発行年 ISBN 体裁
ローマ喜劇集1 プラウトゥス 木村健治ほか 2000年09月 978-4-87698-120-5 549頁 [4]
ローマ喜劇集 2 プラウトゥス 小川正廣ほか 2001年03月 978-4-87698-125-0 482頁 [5]
ローマ喜劇集 3 プラウトゥス 木村健治ほか 2001年10月 978-4-87698-130-4 646頁 [6]
ローマ喜劇集 4 プラウトゥス 小林標ほか 2002年04月 978-4-87698-135-9 645頁 [7]
単行本、その他


(編集中)

テレンティウス[編集]

書名 著者 訳者 発行所 発行年 ISBN 体裁
古代ローマ喜劇全集5 テレンティウス テレンティウス 鈴木一郎 訳 東京大学出版会 1980年01月 978-4-13-084035-4 508頁
ローマ喜劇集 5 テレンティウス 木村健治 ほか訳 京都大学学術出版会
(西洋古典叢書)
2002年08月 978-4-87698-139-7 748頁
東京大学出版会『古代ローマ喜劇全集 5』:「アンドロスの女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。
京都大学学術出版会『ローマ喜劇集 5』:「アンドロス島の女」、「自虐者」、「宦官」、「ポルミオ」、「義母」、「兄弟」を所収。
  • アンドロス島の女:木村健治 訳
  • 自虐者:城江良和 訳
  • 宦官:谷栄一郎 訳
  • ポルミオ:高橋宏幸 訳
  • 義母:上村健二 訳
  • 兄弟:山下太郎 訳

黄金期の作家の邦訳書[編集]

キケロー[編集]

ローマの政治家・弁論家・哲学者マルクス・トゥッリウス・キケローの著作は、現存する作品の多数が日本語に訳されている。

主要な著作の多くを選び集めた岩波書店の選集については、別掲の #キケロー選集(岩波書店) を参照。

書名 著者 訳者 発行者 発行年 ISBN 体裁
老年について 友情について キケロー 大西英文 講談社
(講談社学術文庫)
2019年02月 978-4-06-514507-4 320頁・電子版あり[8]
ラテン語を読む キケロー
「スキーピオーの夢」
山下太郎 ベレ出版 2017年05月 978-4-86064-510-6 366頁・電子版あり
キケロー書簡集 キケロー 高橋宏幸 岩波書店
(岩波文庫)
2006年12月 978-4-00-336117-7
(4-00-336117-2)
478頁
キケロー弁論集 キケロー 小川正広・
谷栄一郎・
山沢孝至
岩波書店
(岩波文庫)
2005年08月 978-4-00-336116-0
(4-00-336116-4)
427頁
弁論家について 下 キケロー 大西英文 岩波書店
(岩波文庫)
2005年06月 978-4-00-336115-3
(4-00-336115-6)
383頁
弁論家について 上 キケロー 大西英文 岩波書店
(岩波文庫)
2005年05月 978-4-00-336114-6
(4-00-336114-8)
394頁
老年について キケロー 中務哲郎 岩波書店
(ワイド版岩波文庫)
2005年01月 978-4-00-007251-9
(4-00-007251-X)
131頁
老年について キケロー 中務哲郎 岩波書店
(岩波文庫)
2004年01月 978-4-00-336112-2
(4-00-336112-1)
131頁・電子版あり
友情について キケロー 中務哲郎 岩波書店
(岩波文庫)
2004年04月 978-4-00-336113-9
(4-00-336113-X)
144頁・電子版あり
老年の豊かさについて キケロ 八木誠一・
八木綾子
法蔵館 1999年05月 978-4-8318-7248-7
(4-8318-7248-2)
174頁
友情について キケロー 水谷九郎 ほか 岩波書店
(岩波文庫)
1995年10月
老境について キケロ 吉田正通 岩波書店
(ワイド版岩波文庫)
1994年06月 978-4-00-007137-6
(4-00-007137-8)
86頁
老境について キケロ 吉田正通 岩波書店
(岩波文庫)
1989年 86頁
義務について キケロー 泉井久之助 岩波書店
(岩波文庫)
1983年 978-4-00-336111-5
(4-00-336111-3)
338頁
義務について キケロー 角南一郎 現代思潮社
(古典文庫 49)
1974年 259頁


(編集中)

カエサル[編集]


(編集中)

ネポース[編集]

伝記作家コルネリウス・ネポース(Cornelius Nepos、前110頃-25頃)の著作の一つ De viris illustribus(『著名な人物たちについて』)の現存する一部 De excellentibus ducibus exterarum gentium (外国の名将たちについて)の邦訳。

書名 著者 訳者 発行所 発行年 ISBN 体裁
外国名将伝 (外國名將傳) コルネリウス・ネポス 呉茂一 校註 岩波書店
(岩波ギリシア・ラテン原典叢書)
1949年12月  ─ 123頁
英雄伝 ネポス 山下太郎・上村健二 訳 国文社
(叢書アレクサンドリア図書館)
1995年03月 978-4-7720-0397-1
(4-7720-0397-5)
218頁

ルクレーティウス[編集]


(編集中)

サッルスティウス[編集]

ローマ共和制末期の政治家・著述家 ガイウス・サッルスティウス・クリスプスGaius Sallustius Crispus : 前86-35年)の著作。3作が知られているが、現存するのは2作のみ。

Bellum Iugurthinum 『ユグルタ戦記』(ユグルタ戦争について)
Catilinae coniuratio 『カティリーナの陰謀』(カティリーナ事件の顛末)
Historiae 『歴史』(大作の歴史書とされるが、現存しない)
書名 著者 訳者 発行者 発行年 ISBN 体裁
ユグルタ戦争 カティリーナの陰謀 サルスティウス 栗田伸子 岩波書店
(岩波文庫)
2019年07月 978-4-00-334991-5 432頁
カティリーナの陰謀 C.=サッルスティウス=クリスプス 合阪學・
鷲田睦朗
大阪大学出版会 2008年05月 978-4-87259-274-0 171頁 [9]

カトゥッルス[編集]

ウィトルーウィウス[編集]

ウェルギリウス[編集]


(編集中)

ホラーティウス[編集]

ヒュギーヌス[編集]

リーウィウス[編集]

オウィディウス[編集]


(編集中)

プロペルティウス[編集]

ポンペイウス・トログス[編集]

マーニーリウス[編集]

白銀期の作家の邦訳書[編集]

ポンポニウス・メラ[編集]

ウェッレーイウス・パテルクルス[編集]

パエドルス(ファエドルス)[編集]

帝制前期の寓話作家ガーイウス・ユーリウス・パエドルスGaius Iulius Phaedrus)による「イソップ寓話」をもとにしたラテン語寓話集 Fabulae寓話集(全5巻)』からの邦訳。日本では、第二次大戦前に児童書として紹介され[10]、戦後に復刻もされている。


書名 著者 訳者 発行所 発行年 ISBN 備 考
イソップ風寓話集 バブリオス(注1)
パエドルス
岩谷智、西村賀子 国文社 (注2) 1998年1月 978-4-7720-0404-6
(4-7720-0404-1)
A5判上製・390頁 [11]

(注1)バブリオス(Babrios)の著作はギリシア語。 (注2)「叢書アレクサンドリア図書館」の第10巻。

セネカ(小セネカ)[編集]

プリーニウス(大プリーニウス)[編集]

ペトローニウス[編集]

ペルシウス[編集]

クィンティリアーヌス[編集]

ルーカーヌス[編集]

フロンティーヌス[編集]

マルティアーリス[編集]

ユウェナーリス[編集]

タキトゥス[編集]

スエートーニウス[編集]

クルティウス・ルフス[編集]

アープレーイウス[編集]

ゲッリウス[編集]

古代末期の作家の邦訳書[編集]

ユスティーヌス[編集]

テルトゥッリアーヌス[編集]

アンミアーヌス・マルケッリーヌス[編集]

ヒエローニュムス[編集]

アクグスティーヌス[編集]

アエリウス・スパルティアーヌス他[編集]

ボエーティウス[編集]

中世の作家の邦訳書[編集]

アルクイヌス[編集]

アベラール[編集]

中世フランスのスコラ哲学者・神学者 ピエール・アベラール[12]Pierre Abélard:1079-1142)──ラテン語名ペトルス・アバエラルドゥスPetrus Abaelardus)の著作集。

哲学・神学の著作が多いが、エロイーズ[13]Héloïse)という才能に恵まれた修道女と交わしたという恋愛書簡が良く知られている。


アベラールとエロイーズの往復書簡 (Epistolae duorum amantium
書名 訳者 発行者 発行年 ISBN 体裁
アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 沓掛良彦・横山安由美 岩波書店
(岩波文庫)
2009年09月 978-4-00-321192-2 324頁
アベラールとエロイーズ
 愛と修道の手紙
畠中尚志 岩波書店
(岩波文庫)
1939年10月 初版
1964年08月 改訳
978-4-00-321191-5
(4-00-321191-X)
397頁

ベイコン(ロジャー・)[編集]

トマス・アクィナス[編集]

ルネサンス期の作家の邦訳書[編集]

ダンテ[編集]

ボッカッチョ[編集]

ペトラルカ[編集]

エラスムス[編集]

格言集(Adagia; Adagiorum chiliades
書名 訳者 発行者 発行年 ISBN 体裁
エラスムス『格言選集』 金子晴勇 編訳 知泉書館 2015年 978-4-86285-216-8

モア[編集]

新ラテン語の作家の邦訳書[編集]

ベイコン(フランシス・)[編集]

デカルト[編集]

スピノザ[編集]

集成作品[編集]

世界名詩集大成_1_古代・中世篇[編集]

『世界名詩集大成 1 古代・中世篇』 呉茂一・高津春繁(訳者代表)、平凡社、1960年(昭和35年)(428頁・絶版 [14]
下記のラテン語著作の抄訳が収録されている。
ラテン語書名 訳題 著者 訳者
Catulli Carminum Liber  詩集 (抄訳) カトゥルス 呉茂一・坪井光雄
Bucolica  田園詩 (抄訳) ウェルギリウス 八木綾子
Carmina  カルミナ (抄訳) ホラーティウス 呉茂一・坪井光雄・国原吉之助
Elegeiarum Libri  哀歌(エレゲイア) (抄訳) プロペルティウス 呉茂一
Tibulli Elegiae  詩集 (抄訳) ティブッルス 国原吉之助
Heroides  名婦の書簡 (抄訳) オウィディウス 松本克己
Epistulae Ex Ponto  黒海からの便り (抄訳) オウィディウス 松本克己
Saturae  サトゥラ (抄訳) ペルシウス 湯井壮四郎
Epigrammata  エピグラム集 (抄訳) マールティアーリス 樋口勝彦
Saturae  諷刺詩集 (抄訳) ユウェナーリス 国原吉之助
Pervigilium Veneris  愛の女神宵宮の歌 (全訳)  ── 国原吉之助
 中世ラテン詩人集 (コルンバーヌム他) 呉茂一 訳編

脚 注[編集]

  1. ^ w:la:Titus Maccius Plautusw:la:Index fabularum Plautinarum、および英語記事w:en:Plautus#Surviving plays などを参照。
  2. ^ w:la:Publius Terentius Afer#Opera、英語記事w:en:Terence#Playsなどを参照。
  3. ^ アルファベット順
  4. ^ 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集1 などを参照。
  5. ^ 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 2 などを参照。
  6. ^ 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 3 などを参照。
  7. ^ 京都大学学術出版会:ローマ喜劇集 4 などを参照。
  8. ^ 『老年について 友情について』(キケロー,大西 英文):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 などを参照。
  9. ^ カティリーナの陰謀の通販-C.=サッルスティウス=クリスプス-合阪 學 - 紙の本:honto本の通販ストア などを参照。
  10. ^ 『世界童話大系 第1巻 希臘・羅馬・伊太利篇』 山崎光子ほか訳、世界童話大系刊行会、1927年(昭和2年)。
  11. ^ イソップ風寓話集(バブリオス、パエドルス著) などを参照。
  12. ^ アベラールとは - コトバンク などを参照。
  13. ^ エロイーズとは - コトバンク などを参照。
  14. ^ 世界名詩集大成 古代、中世篇 (平凡社) 1960|書誌詳細|国立国会図書館サーチ などを参照。

関連項目[編集]

関連記事[編集]

外部リンク[編集]