アイヌ語
アイヌ語は、北海道を中心に樺太、千島列島、東北地方北部などで話されてきた言語です。日本語と同じく、他の言語との系統関係の分かっていない「孤立した言語」に分類されます。日本語にとっては唯一の陸続きの言語で、古くから互いに言葉を借用し合うなどの大きな関わりがありました。日常の語彙、特に儀礼用語には、日本語とアイヌ語とで共通するものや似ているものが数多くあります。語法の面でも、「〜をやってみる」などの表現は日本語と全く同じような言い方で、隣り合って話されてきた近さを感じます。
アイヌ語の基本的な語順は日本語と同じ主語-目的語-述語です。母音は五種類で、子音も日本語と同じものが多く、上述のように同じ発想の表現もあるため、日本語話者にとっては比較的習得しやすい言語といえます。
その一方、非常に強力な造語力を持ち、多くの要素を繋げて一つの長い単語で文のような役割を表すことができます。
入門編[編集]
話す、聞く[編集]
会話練習[編集]
例文集(慣用句、よく使う文)[編集]
- 挨拶
文法[編集]
テーマ別 重要語彙(絵付き)[編集]
学習に役立つ本・ウェブサイト[編集]
独習書[編集]
- 『ニューエクスプレスプラス アイヌ語』(ISBN 978-4-560-08868-5)中川裕(2021)
文法を学ぶ[編集]
- 『言語学大辞典』第一巻(ISBN 978-4-385-15213-4)亀井孝 他編 所収「アイヌ語」田村すゞ子(1997)
- 分冊版の『言語学大辞典セレクション 日本列島の言語』(ISBN 4-385-15207-1)にも同じ内容が書かれている。
辞書[編集]
- 『アイヌ語千歳方言辞典』中川裕(1995)
- 『アイヌ語沙流方言辞典』田村すゞ子(1996)
- 『萱野茂のアイヌ語辞典』萱野茂(1996)
- 国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ
- 辞書以外の資料からも検索できる。辞書は、田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』(1996)、萱野茂著『萱野茂のアイヌ語辞典』(1996)、知里真志保『分類アイヌ語辞典 植物編・動物編』(1953)の3冊を基にしている。