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ガリア戦記/用例集/接続詞/二詞一意

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

二詞一意

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二詞一意 (にしいちい) または ヘンディアディスhendiadys)は、二つの名詞または形容詞を等位接続詞で結んで一つの意味を表わす修辞技法である[1]

なお、hendiadys は、ギリシア語で「二つで一つ」を意味する ἓν διὰ δυοῖν (hèn dià duoîn) をラテン語化した用語。

二詞一意をなす等位接続詞
追加 et, atque (ac), 後置詞 -que


ガリア戦記』 で二詞一意の例としてよく知られているのは、次の箇所である。

  • ā cultū atque hūmānitāte [2]  「文明生活の発展(から)」 「文明開化(から)」[3]
    ※直訳的には「文化と人間性」などと訳し得るが、ここでは一体的に訳されることが多い。
    • Hōrum omnium fortissimī sunt Belgae, proptereā quod  ā cultū atque  hūmānitāte prōvinciae longissimē absunt,  
    • これらの者たちすべてのうちで最も精強なのはベルガエ人である。というのは、(彼らは、ローマ人の)属州の文明生活の発展から最も遠く離れているいるからであり、(1巻1節3項

二詞一意とされる用例

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1巻2節5項

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1巻3節1項

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  • cum proximīs cīvitātibus pācem et amīcitiam cōnfīrmāre 
    近隣の諸部族と、和平盟約を確かなものとすること (1巻3節1項

[4]





脚注

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  1. ^ hendiadysの意味 - 英和辞典 - コトバンク などを参照。
  2. ^ w:fr:Hendiadys#Citations​ "Par le développement [et] d'une vie civilisée"#遠山 (2009), p.3 などを参照。
  3. ^ #遠山 (2009), p.3 を参照。
  4. ^ #遠山 (2009), p.8 を参照。

参考文献

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遠山 (2009)

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  • カエサル『ガリア戦記』第Ⅰ巻、遠山一郎 訳注、大学書林、2009年、ISBN978-4-475-02446-4
    p.3 (二詞一意の説明) ; p.7,

Le Manzou (1965)

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  1. CÉSAR : Bellum Gallicum tome premier,  par René-Yves LE MANZOU, Bordas, 1965

関連項目

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