ガリア戦記/用例集/第二変化名詞/tormentum

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tormentum, tormentī [編集]

中性名詞(-um型) tormentum, tormentī  「射出機、飛び道具」または「拷問」は、『ガリア戦記』や『内乱記』に頻出する単語である。

tormentum, -iī
(中性名詞)
単 数 複 数
主格 tormentum tormenta
属格 tormentī tormentōrum
対格 tormentum tormenta
与格 tormentō tormentīs
奪格 tormentō tormentīs

語義[編集]

Wikipedia
ウィキペディアTormentaの記事があります。

「射出機、弩砲、投石機」や「飛び道具、矢玉」、「巻揚げ機」あるいは「拷問」や「拷問の道具」などの意味で用いられている。現代ラテン語としては、「大砲」「銃砲」などの意味で用いられる。

射出機(弩砲・投石機)、飛び道具[編集]

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カエサルは、『ガリア戦記』では tormentum についてどのようなものか詳しく記していないが、その続編部分に当たる『内乱記』第2巻2節での記述から、バリスタなどの射出機(弩砲・投石機)を指すと考えられている。tormentum という単語が動詞 torqueō「ねじる、曲げる、巻く、回す、射る」に由来することから、木製の砲台に固定したクロスボウの弦をねじで巻き上げた綱によって引き絞って射出する方式の投射兵器を指すと考えられる。

ローマ軍の巻揚げ式射出機(弩砲)バリスタの復元例。
トラヤヌスの記念柱(113年)に描写されたローマ軍のバリスタ、あるいはより小型のスコルピオ。
移動式の巻揚げ式射出機(弩砲) Carroballista の復元例。
トラヤヌスの記念柱(113年)に描写されたローマ軍の移動式射出機 Carroballista
矢玉

tormenta は、巻揚げ式射出機(弩砲・投石機)から発射された矢や石などの飛び道具を指す場合もある。

巻揚げ式射出機バリスタから発射されていた鉄製の鏃(やじり)の遺物。
古代ローマ時代の投石機から発射されていた石の遺物。

巻揚げ機[編集]

拷問(の道具)[編集]

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ラテン語で extorquere et pax 「拷問にかけることと平和」と記された拷問道具。

類義語[編集]


脚注[編集]


参考文献[編集]

関連項目[編集]

関連記事[編集]