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将棋/▲7六歩/△3四歩

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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2手目△3四歩まで

お互いに角道を開ける出だし。

▲2六歩と飛車先を突く手が自然である。

ここで▲2二角成といきなり角交換する手も考えられるが、△同銀で先手が1手損をしてしまう。

▲2二角成

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詳細は「/▲2二角成」を参照

先手いきなりの一手損角換わりであるが、このような3手目で即角交換する展開は、プロではあまり行われない。

ただし局面ペディアをみると、棋戦でもそれなりに実戦例はある。

▲2二角不成

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詳細は「/▲2二角成」を参照

上記と同様の狙い。アマ棋戦で2005年12月24日 阿部晃大 vs. 中野太輔 の学生王将戦で、先手の阿部が指している。2015年11月20日の第3回将棋電王トーナメントでも起こっている。

▲2六歩

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詳細は「/▲2六歩」を参照
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3手目▲2六歩まで

後手も居飛車でいくなら、△8四歩と飛車先を突く手が自然である。角道を止める従来の振り飛車でいくなら、△4四歩とする。

後手が△8八角成なら1手損する角換わりや角交換振り飛車に持ち込む展開。この4手目での△8八角成は、通常の角換わりに持ち込む後手一手損角換わりであっても、6手目や8手目に角交換するのが主で少し早いのではないかとして「イメージと読みの将棋観」でも「4手目△8八角成は悪手か好手か?」として取り上げられているが、回答棋士らから悪手かもしくはこのタイミングでは早いかどうかの回答は得られず、主に後手はどのようなタイミングでも後手としては不利なのでこういう指し方もある、後手からの角交換振り飛車ならばこのタイミングであるし、まだこの段階では居飛車か振り飛車かわからない分作戦としては幅が広いとみている。

この他に阪田流向かい飛車などに持ち込む△3二金などもある。


▲7五歩

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詳細は「将棋/石田流」を参照
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3手目▲7五歩まで

▲7五歩は石田流を目指した指し手であるが、後手がここで飛車を振れば必然的に相振り飛車になる。

▲7五歩は角道を開けた歩をもう1マス進めて、角道が通るように開けた歩を相手にぶつけていく予定。後手は7四歩としづらくなりかつ8一にいる桂馬の活用が難しくなる。

この手に代えて、3手目▲5六歩で、後手から角交換させて5七に角を打ち込まれせることが考えられる。 また、この手に代えて3手目▲7八飛と先に飛車を振ると、後手から角交換されて、△4五角と打ち込まれることが考えられるが、このとき歩を7五まで指してあればこの7六に角を打って受けることが可能になる。

先手はすでに7筋の歩を伸ばしているので、振り場所は三間と決まっている。ここから後手が相振りを目指すならば、△4四歩、△5四歩、△3五歩(△3二飛)、△4二飛、その他など、有力な候補手が多い。ただし、ここで振り飛車を警戒し△8八角成も考えられる。以下▲8八同銀から△4五角打ち込みに備えて▲6八飛としておく順や、△8八角成に▲同飛として、△4五角と打たせ▲7六角で対応する向かい飛車型もある。北村昌男『型破り振飛車の急所』(王将ブックスDELUXE版―実戦振飛車シリーズ(4)、北辰堂、1987年)の第7章・▲7五歩型向飛車にある手順。

▲7五歩以下、後手△8四歩と居飛車を志向し ▲7八飛に △6二銀ならば ▲7四歩があり、以下△同歩 ▲2二角成 △同銀 ▲5五角で、早石田に展開する。▲7八飛に 先手居飛車側は△8八角成 ▲同銀 △4五角の反撃が常にあるが、この場合は▲7六角という返し技がある。以下△2七角成▲4三角成。また、▲7六角に△3二金(△4二玉、△3二銀もある)と守るのは▲3八金と守り返され(突っ張るなら▲3八銀もある)、角の働きの差で石田流有利が定説であるが、どちらも実戦的には難しい将棋。

▲7八飛に △8八角成でなく△4二玉もしくは△5四歩としてから△8八角成▲同銀△4五角を狙う手段もある。このように後手が△4二玉や△5四歩などの積極的な早石田対策を取ってきたときにはいったん▲6八飛とするのも石田流側の有効な手段である。角交換から△4五角の両成りを一時的に防ぎ、機を見て反撃しようという指し方で、むしろ後手早石田で使われることが多い。こうして機を見て▲7八飛と位置を変える指し方は3・4・3戦法と呼ばれている。

このあと先手の狙いとしては機を見て▲7八飛のほか、▲6六歩~▲6五歩とする立石流四間飛車などもある。

後手は、石田対策に△4二金もある。▲7八飛には△8八角成▲同銀△4五角で、先手はここで▲7六角と打つのが、△4二金の効果で角成りの先手にならないため返し技として成立していない。したがって以下、

  1. ▲7四歩△同歩▲7四飛は、△6七角成で、
    1. ▲5五角は△3三金▲7四飛△6七角成▲8二角成△同銀▲7二飛打ならば△7三銀▲同飛上成△同桂▲同飛成△9五角。
    2. ▲7二歩は△7二同飛▲同飛成△同銀▲9一角成△8九馬である。
  2. ▲7四歩△同歩▲7四飛に代えて、▲6八金△2七角成▲7四歩△同歩に、▲7四同飛は△3三金。以下後手は△4五馬~△6二銀~△6四歩~△6三馬等。
  3. ▲7四同飛に代えて、▲7四歩△同歩▲5五角も△3三金で、以下▲7四飛△7三歩▲3三角成△同桂▲3四飛ならば、△5五角▲7七歩△4五馬である。

△4二金は先手が▲6六歩から本石田に目指しても、居飛車穴熊でもエルモ囲いに持っていく際にも、損にならない。


▲6六歩

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詳細は「/▲6六歩」を参照
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3手目▲6六歩まで

先手が角交換を志向しない振り飛車党や相振り飛車などを志向する場合に指される。相振り飛車を志向しない大山康晴が先手番のときに後手が指すことが多く、後手が4手目に△3五歩として、△1三角型の本石田にしやすくなる。

1709年(宝永6年)に行われた大橋宗銀対伊藤印達戦の第1局では以下△3五歩に▲5六歩とし、後手△3二飛に▲4八銀としたところ、後手印達はさっそく△3六歩と仕掛けている。『トップ棋士頭脳勝負、イメージと読みの将棋感3』では、△3六歩について、森内俊之は指す気がしない、広瀬章人も角道が開いていないので後手がさばけないとしているが、渡辺明、佐藤康光、谷川浩司、久保利明らは先手の陣形も鑑み、この仕掛けは有力とみている。


▲6八飛

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1990年に立石流四間飛車で知られる立石勝己が愛用していた。

藤井猛が角交換四間飛車を指すようになってから、プロ棋士の間でも指されるようになる。

この6八飛は、後手も振り飛車を志向し、相振り飛車となった際に、先手側が6六歩を突いていない方が作戦的に良いのではないかと認識されてから、この3手目角道を止めず6八飛と指すのを本筋として捉える振り飛車党も多くなっている。

3手目6八飛のプロ公式戦1号局と思われるのは、1995年の窪田義行-先崎学戦。

▲5六歩

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先手が大野流を志向する指し方として知られる。以下△8八角成であると▲同飛と向かい飛車に構え、△5七角に▲6八銀△2四角成とさせて、指し進める。

▲7八金

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相手が居飛車党の場合にこのように指して、振り飛車にさせる挑発的な意味合いで指す場合もある。

後手は次手の指し手が多いが、△8四歩や△4四歩が多い。

▲6八玉

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3手目▲6八玉まで

振り飛車党に△8四歩を指させる目的で指す場合がある手。後手が△4四歩から振り飛車にするなら、右四間飛車など飛車先不突の構えにする戦術。

△8四歩ならば、▲7八金などの指し方がある。

振り飛車も得意とするオールラウンダーの森けい二がこのように指されることがあるが、その際には森は必ず△8四歩と指している。

▲2六歩を突かないことで、△5四歩のゴキゲン中飛車をけん制する意味、以下▲2二角成△同銀▲5三角として馬が作れるとしていたが、その後▲5三角に△4四角は▲同馬△同歩▲4三角があるが、▲5三角には△3三角とする手が有力視されて、あまり意味をなさなくなった。


▲5八玉

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居飛車にしても一局であるが、挑発的な指し方。

▲4八銀

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3手目▲4八銀まで

振り飛車党に△8四歩を指させる目的で指す場合がある手。後手が△4四歩から振り飛車にするなら、右四間飛車など飛車先不突の構えにする戦術。

△8四歩ならば、▲5六歩△8五歩▲5七銀と構える、英春流かまいたち戦法と呼ばれる指し方がある。

1990年の第15期棋王戦挑戦者決定戦、田丸昇八段対大山康晴十五世名人戦では、初手から▲7六歩△3四歩▲4八銀に、後手の大山が△8四歩と突く。 3手目、先手の田丸は居飛車党で、ふつうなら▲2六歩と突くところ、▲4八銀とし、得意の中央位取りの将棋を志向した。このまま飛車先不突で駒組を進め出だしであったが、4手目大山は△8四歩と、振り飛車党の大山が居飛車にする。以下、▲5六歩に△8五歩と進み、相居飛車となったところで、田丸は▲5五歩と中央の位を取ったのが、疑問手となる。

大山はすかさず△8六歩で、▲同歩△同飛▲7八金に△8五飛として、次に△8六歩のたらしと、▲5五の歩を取る狙いがあり、以下▲9六歩△8六歩▲7七桂△8二飛▲8五歩と、なんとか局面をおさめようとするが、△7四歩から桂頭をねらって後手が優勢となった。▲5五歩では、▲7八金や▲5七銀△8六歩▲同歩△同飛▲7八金として、これからの将棋であった。

▲3八銀

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▲4八銀に比べると作戦の幅がやや狭くなる。棒銀になるならば損にはならない。

▲5八金右

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3手目▲6八玉と似た意味合いであるが、▲6八玉に比べたら居飛車に来られても損得が変わらない。

局面ペディアでは結構指されていることがわかる。

▲9六歩

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大山 なし
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中原 なし
図1は、△4二銀まで

局面ペディアでみても、かなり指されている。2000年以降、居飛車対振り飛車といった対抗形では、出だしで早くに端歩を突く将棋も増え、これによりこのケースは居飛車側が得、このケースは振飛車が得、といった細かな損得があるといわれており、さらにそれが棋士同士なら勝敗に直結する場合もみられる。

後手が振り飛車党の際に、相振り飛車をけん制し作戦を打診する指し方で、▲9六歩が愛用される。以下△4四歩に▲7八飛と先手の振り飛車戦になった1972年5月30日 名人戦 第6局 中原誠 vs 大山康晴 戦などが知られる。

升田 歩
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塚田 歩2
図2は、△2五歩まで

1963年の順位戦で塚田正夫が升田幸三を相手に指している。この将棋は『升田幸三選集』にも掲載されており、その解説によると、手将棋を得意とする塚田好みの一手として、塚田は角筋をお互いに開けてのあと、△8四歩か△4四歩かの様子見で3手目▲9六歩を先番のときによく指すという。以下は升田も△1四歩とし、塚田するとまた▲9五歩となる。解説では「これ以上はつき合い切れんから△8四歩とした。△1四歩はともかく、△1五歩はちょっと早い。」としている。このあとお互い飛車先に歩を打たない相掛かりの戦型になるが、後手升田が手拍子に△2五歩と打ってから気づいた、▲9五歩をとがめる手順として、△9四歩▲同歩△9六歩▲同香△8六飛をあげている。以下は△8二歩▲同銀△9三歩成▲同桂△同香成▲同香を升田は予想するが、後手が香を持てば△2六歩(▲同飛は△2五香)などの筋が生じることで、後手が優勢とみている。また升田の解説では、塚田もこの筋に気づいていなかったという。この将棋は結局相振り飛車模様の展開となる。

同様の展開は、2012年の双龍戦、清水上徹アマ 対 永瀬拓矢 戦でおこる。清水上は有名なアマ強豪であり、一方の永瀬は秋に新人王戦と加古川青流戦と2つの棋戦で優勝したばかりである。

清水は初手より▲7六歩△3四歩に▲9六歩とした。お互いがこのとき振飛車党で、駆け引きの意味合い。その後永瀬も△1四歩に、清水上が▲9五歩とした。将棋世界2013年五月号掲載の観戦記によると、後手の永瀬が振り飛車対居飛車の戦型である対抗形を得意としているとみて、永瀬が振り飛車なら自分も振って相振飛車にする、向こうが居飛車でくれば相居飛車でという作戦を立て、清水上は徹底的に居飛車と振飛車の対抗形にはしないという方針であった様子。

結局、後手の永瀬は6手目に△8四歩とし、先手の清水上は予定通り▲2六歩とし、相掛かりの横歩取り模様の戦型となる。清水上は後手の永瀬が△8四歩とせずに△1五歩であったら、▲2六歩を予定していたという。つまり後手が振り飛車にし序盤で対抗形になったとしても、居飛車▲9五歩型と振り飛車△1五歩型になったとすれば、明らかに玉に近い端を詰めている▲9五歩のほうが、端歩交換は有利に働いているのである。

永瀬 なし
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清水上 なし
図3は、▲9五歩まで

そして後手永瀬のほうが先に飛車先を交換できたので、横歩取りの先手番の様相となったが、△7六飛と横歩を取らなかった。観戦記では、永瀬は横歩を取るのは、以下▲2二角成△同銀▲3四飛で「相横歩をやられて損だと思った」という。結果△8四飛と引き、互いに浮き飛車同士の相掛かりとなる。

のちに永瀬は▲9五歩の局面で、後手がすでに苦戦との見解を示した。

清水上-永瀬戦は「イメージと読みの将棋観」でもとりあげられ、渡辺明はこれは専門外としつつ、それ以前に▲9六歩に△8四歩であれば先手の得がなく、初手のリードを保って勝つことが可能な先手の得を生かしていない、消極的な指し方との見解である。ただし▲7六歩△8四歩▲2六歩に△9四歩という後手振り飛車の指し方ならまだある作戦としている。森内俊之も自分が後手なら▲9六歩に△8四歩に指し、相居飛車ならいずれ後手から棒銀のねらいもあるし、先手が振り飛車なら▲9六歩は特に問題はないとしており、▲9五歩が生きるかどうかは別として、後手△8四歩で不満のない力戦であるとしている。 郷田真隆は▲9六歩はよくある手であるが、作戦を制限している指し手で自分なら△8四歩で十分であるとし、後手振り飛車党ならばどうするかわからないが、△4四歩か9四歩が良いのではないかとしている。振り飛車党の久保利明は▲9六歩△1四歩▲9五歩は研究会でも指したり指されたりしたことはないが、確かにこれは相手が振り飛車専用の打診方法で、自分は▲9六歩に△1四歩、8四歩、9四歩を使い分けているという。そしてさすがに△8四歩の場合は、相居飛車相掛かりにして、気合い負けしないよう△7六飛と横歩取りを行うという。広瀬章人は奨励会時代に相手によくやられたという挑発的な指し方だが、後手が振り飛車なら先手の位が損にならないが、居飛車だとわからないとし、自分も▲9六歩に△8四歩で損得は局面が進んでみないとわからないという。豊島将之は後手が振り飛車なら8、9筋に玉を移動させて囲うので明らかに得であるので、自分なら▲9六歩に△8四歩、もしくは△1五歩か5二金右から選ぶ、後手にとってはありがたいとし、そして居飛車になれば端歩の関係は初形よりは後手が得をしているという。

▲1六歩

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後手が行う6手目9五歩戦術と似た意味合いで、△8四歩であれば▲9五歩。△9四歩と受けさせて、先手が振り飛車にすれば居飛車穴熊では端歩突きで戦わせる等のねらい。

▲8六歩

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角頭歩戦法の意味合い。△8四歩と指させる展開。ただし△4四歩とされると、角頭歩戦法とはならない。

▲7七角

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4手目△3三角戦法を応用した、3手目▲7七角戦法である。

後手の次手は△7七角成か△8四歩が多い。△8四歩の場合は▲6八(8八や7八)銀とすれば、角換わりの出だしに合流。

▲8八飛の向かい飛車もある。

▲3六歩

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局面ペディアによると、先崎学が2度ほど指している。

▲4六歩

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右四間飛車もしくは腰掛銀にするにも早いし、角交換から△4七角もある。

▲7八飛

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初手から▲7六歩△3四歩▲7八飛は 初手▲7八飛のあと△3四歩に▲7六歩と進んだ局面に合流する。

早石田を目指すならば初手から3手目▲7五歩の他は、▲7八飛△8四歩▲7六歩(または将棋/▲7六歩/△8四歩#▲7八飛)△8五歩▲7七飛で、後手が△同角成後を警戒して、飛車角交換に来ない場合、もしくは△8五歩に▲7七角△3四歩▲4八玉。これに△6二銀ならば▲2二角成から▲7四歩もしくは▲3八玉。△7七角成なら▲同桂から△6五桂の狙い。

そして3手目に▲7五歩ではなく、▲7八飛と7筋にいち早く飛車を振るのは、2手目が△8四歩であったときは、▲7八飛も可能であるが、この局面は角道があいているため、3手目の▲7八飛で △8八角成と角交換を仕掛けられてしまう。

そして▲同銀として、その後の後手に△4五角打がある。

  1. 先手が▲3六角と打つことによって、お互い馬をつくることはできるが、以下△6七角成 ▲6三角成 △5二金右 ▲3六馬 で
    1. △5七馬と、先手は歩を1つ多くとられてしまうことになる。
    2. △6二飛もあり、ねらいは△4九馬▲同玉△6九飛成。飛車角交換になると後手だけ馬が残るため、明らかに後手有利。
  2. ▲5六歩もあり、以下△2七角成▲3六角△同馬▲同歩のように進行する。

このため、△8八角成には▲同飛とし、以下△4五角に▲3六角と合わせ、力戦に持ち込む。

▲5八飛

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1991年4月4日 林葉直子 vs. 斎田晴子の女流王位戦で、先手の林葉が指している。斎田の応手は△8八角成。

▲4八飛

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右四間飛車模様の手であるが、角交換から△4五歩がある。

▲3八飛

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同じ袖飛車模様で▲3六歩とする指し手よりは堅実。

▲7七桂

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鬼殺しの出だしとして知られる。『w:しおんの王』のキャラクター安岡紫音が使い手としても知られる。

棋戦では10手で投了したことで有名な佐藤大五郎 vs. 中原誠 戦(1974年8月19日 第25期棋聖戦本戦1回戦)が知られるが、女流棋戦では林葉直子 vs. 斎田晴子 倉敷藤花 戦(1993年11月28日第1期大山名人杯倉敷藤花戦)で先手の林葉が指している。

▲6六角

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三手目のハメ手▲6六角として、『将棋マガジン』1996年6月号、青島たつひこ(鈴木宏彦)の「佐藤康光&森内俊之の何でもアタック」で検討させた指し手。

元々は飛香落ちの上手のハメ手にある。狙いは、△6六同角▲同歩△6七角に、▲7七桂△7六角成▲6五桂△6二銀に▲5五角。

森内の見解は、「これも取ります。△6六同角▲同歩△6七角▲7七桂△7六角成▲6五桂」に、「△6六馬▲5三桂成△9九馬で後手よし」、一方で佐藤の見解は、「これは疑問手。△6六同角▲同歩△6七角」に、「▲7八飛」を示す。以下「△4五角成▲3八金△6二銀で、先手はあとのまとめ方が難しいと思う」としている。

▲6八金

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相手が振り飛車にするならば金無双やポナンザ囲いになれば損にはならない。居飛車に来られて△8五歩に▲7八金と戻すなら手損。

▲4八金・▲4八玉

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振り飛車にするなら、損にはならない。

▲3八金

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上記と同様であるが、角交換から△4五角がない分上記の指し方よりは得。

▲5八金左

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上記と同様、これも振り飛車なら損にはならないし、角交換から△4五角もケアしている。

▲1八飛

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いわゆる九間飛車で▲1五歩から▲1六飛と飛車を浮く展開が見込まれる。ただし角交換から△4五角があるので少し早い。

▲1八香

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振り飛車穴熊になるなら損にはならないが、この段階では早い。

▲9八香

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居飛車穴熊や端角中飛車などになるなら損にはならない。また、振り飛車にして相手が▲9九角成の展開になるなら損にはならない。

▲3三角成・▲3三角不成

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△同角や同桂などで角の丸損。

▲5五角

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△同角で角の丸損。

▲4四角

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△同歩で角の丸損。

▲6八銀、▲7八銀

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いずれも△8八角成で角の丸損。

脚注

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参考文献

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このページ「将棋/▲7六歩/△3四歩」は、まだ書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にトークページへどうぞ。