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  • けなに差しほらし、火のほの暗き方に向かつて、やはら此の刀を引き拔い、鬢に引當てけり、氷なんどの様にぞ見えける。諸人目をすましけり。 その上、忠盛の郞黨、もとは一門たりし木工助平貞光の孫進三郎大夫家房が子、左兵衞尉家貞といふ者ありけり。薄青の狩衣の下に、萌黄威の腹卷を着、弦袋つけたる太刀脇挾んで、殿…
    13キロバイト (2,738 語) - 2019年10月4日 (金) 06:52
  • ・はたらかさず - 身動きさせず。 ・捨てんげり - 「捨てけり」に撥音「ん」がともない、「けり」が濁音化したもの。捨しまった。 ・ - 語注 ・木曾左馬頭 - 源義仲。木曽(長野県のあたり)で育ったため、「木曾」「木曾殿」など呼ばれいる。 ・直垂(ひれたれ) -…
    59キロバイト (3,583 語) - 2024年8月30日 (金) 00:56
  • 古文/竹取物語を参照)。 この文章から、現代語と古典語の違いをまとめる。 主語を表す助詞「が」の省略 「竹取の翁といふもの(が)ありけり」 「もと(が)光る」 活用の仕方が違う 「野山にまじり」(現代語では「まじって」となる) 仮名遣いが異なる(歴史的仮名遣い) 「いふ」(いう) 「よろづ」(よろず) 全ての単語は3つの基準で分類される。…
    2キロバイト (182 語) - 2022年11月26日 (土) 04:32
  • 「使ひけり」・・・ 発音は「つかいけり」、「けり」とは過去をあらわす助動詞であり、「つかいけり」の意味は「つかっていた」となる。 (竹を取り)つつ 「つつ」は、反復・継続の意味の接続助詞。ここでは、「竹をとる」という動作と「よろづのことにつかふ」という動作が同時に行われいることをあらわす。…
    9キロバイト (1,020 語) - 2024年7月8日 (月) 22:07
  • (接助) なむ(係助詞、係り) 八橋 と(格助) いひ(四・用) ける(助動・過・体)。 そ(代名詞) の(格助) 沢 の(格助) ほとり の(格助) 木 の(格助) 陰 に(格助) 下りゐ(上一段・連用) (接助)、 乾飯 食ひ(四・用) けり
    57キロバイト (5,361 語) - 2024年8月30日 (金) 00:11
  • 文末の「けり」 「ありけり」や「使ひけり」の文末の「けり」は、過去についての伝聞をあらわす。 「けり」は、『竹取物語』のように昔話などで用いられることが多いので、覚えおこう。 「名をば、さかきのみやつことなむいいける」や「もと光る竹なむ一筋ありける。」の文末の「ける」は、「けり
    40キロバイト (4,516 語) - 2024年8月30日 (金) 17:05
  • けり」。 わろかり - 良くは無い。形容詞「わろし」の活用。形容詞「あし」ほどの強い否定ではない。 よし(由) - そぶり。 本文/現代語訳 語句(重要) ・さだめて  - 現代の「きっと」という意味の副詞。動詞「さだむ」+接続助詞「」。…
    27キロバイト (2,699 語) - 2024年8月30日 (金) 00:02
  • けり 過去の助動詞。助動詞「き」との違いの一つは、「き」が直接経験し記憶にある過去の意味をあらわすのに対し、「けり」は人から伝え聞いたことの回想をあらわすことである。 つつ 反復・継続の意味の接続助詞。ここでは、「竹をとる」という動作と「よろづのことにつかふ」という動作が同時に行われいることをあらわす。…
    10キロバイト (445 語) - 2023年2月2日 (木) 14:23
  • 今は昔、竹取の翁(おきな)と[いふ]ものありけり。 野山にまじり竹をとりつつ、[よろづ]のことに[使ひ]けり。 []で囲んだ部分が歴史的仮名遣い、または旧かなづかいですね。古文はこの仮名遣いで書かれます。今現在の仮名の書き方、現代仮名遣いに直すと、 いふ→いう よろづ→よろず 使ひ→つかい…
    3キロバイト (444 語) - 2023年2月25日 (土) 11:29
  • この気持ちは空から落ちしまったに違いない、ぐらいの感覚ですかね。推量は大抵、まずは、「~ダロウ」で訳しますから、落ちしまったのだろう、そんな気持ちだ、というニュアンスですね。 そして義務の意味としては、 (例文)物ひとこと言いおくべきことありけり」と言ひ、文書く。(竹取物語、かぐや姫の昇天)…
    7キロバイト (1,112 語) - 2023年2月25日 (土) 11:29
  • その子共は、皆諸衞佐に成り、昇殿せしに、殿上の交はりを人嫌ふに及ばず。その頃忠盛、備前國より都へ上りたりけるに鳥羽院御前へ召し、 「有明の月もあかしの浦風に浪ばかりこそよるとみえしか」 と御尋ねありければ、  有明の 月も明石の うら風に 浪ばかりこそ 寄るとみえしか と申したりければ、御感ありけり。この歌は、金葉集にぞ入られける。…
    8キロバイト (1,448 語) - 2012年12月8日 (土) 00:16
  • 竹取物語「光満ちてけうらにゐたる人あり」。意味はおおむね、「光が満ちてい、清らかで美しい(きれい)な人がいる」のような意味であろう。 なお、「けうらなり」は「きよら」の音便的な転用であるが、しかし市販の単語集では「けうら」と「きよら」は紹介されいる意味の原義が微妙に違う。 大意…
    52キロバイト (3,821 語) - 2023年7月11日 (火) 11:13
  • (名詞) に(格助詞)、いと(副詞) やむごとなき(形容詞・ク・連体) 際(名詞) に(助動詞・断定・用) は(係助詞) あら(補動・ラ変・未) ぬ(助動詞・打消・体) が(格助詞)、 すぐれ(副詞) 時めき(動詞・四・用) 給ふ(補動・四・体) あり(動・ラ変・用) けり(助動詞・過去・終止)。…
    4キロバイト (502 語) - 2023年7月11日 (火) 11:13
  • ひけるなかに、いとやむごとなき際きわにはあらぬが、すぐれ時めきたまふありけり。 はじめより我はと思ひ上がりたまへる御方がた、めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。同じほど、それより 下臈げろうの更衣たちは、ましてやすからず。朝夕の宮仕へにつけも、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、い…
    2キロバイト (359 語) - 2023年9月22日 (金) 13:54
  • - 「踏み」と「文」との掛詞。「文」は手紙のこと。 ・あさまし - 驚い。 ・かかる - このような。 ・おぼえ - 評判。名声。「おぼえいでにけり」の訳は「評判が上がった」とか「名声が広がった」などと訳す。 ・うちまかせ - 普通の。 ・ただいま - すぐに。とっさに。 ・ - 。 語注 ・和泉式部(いずみしきぶ)…
    7キロバイト (598 語) - 2023年2月5日 (日) 08:12
  • けり。(更級) 訳 たくさんの国々を通り過ぎたが、駿河の清美が関と逢坂の関ほどは、(心に残る場所)なかった。 三省堂・文英堂 うた 「いやだ・不快だ」の意味。 例文 篳篥(ひちりき)はいとかしがましく、(ちゅりゃく)うたてけぢかく聞かまほしからず。(枕) 訳…
    342キロバイト (57,544 語) - 2024年9月6日 (金) 04:16
  • 已然形の例:奈良の大路は行きよけどこの山道は行きあしかりけり(奈良の大通りは歩きやすいが、この山道は歩きにくいなあ)・万葉集 奈良時代の日本語では「おほし」に「多(おほ)し」と「大(おほ)し」の二つの意味があった。これでは紛らわしいため、平安時代には、主に和文で下に助動詞が無くも「多かり(終)」「多かる(体)」「多かれ(已)」を用いるようになった。…
    4キロバイト (566 語) - 2022年11月26日 (土) 04:31
  • - 。 語注 ・雨に向かひ月を恋ひ - 漢文『類聚句題抄』(るいじゅうくだいしょう)からの文章「対雨恋月」をまねた表現。『類聚句題抄』は、源順(みなもとのしたがう)の著作。 ・垂れ込め春の行方知らぬ -古今集に「垂れ込め春のゆくへも知らぬまに待ちし桜もうつろひにけり」という藤原因香(よるか)の和歌がある…
    42キロバイト (2,997 語) - 2024年8月30日 (金) 00:44
  • したため、副詞などで補足しながら訳さなければならないもの(例:「つ」「ぬ」は強意の時には「きっと~ししまう」と訳す)・近い意味の言葉で訳すほかないものも多い(例:直接過去の「き」と間接過去の「けり」。区別がなくなったので両方とも「た」と訳すしかない)。 助動詞は使われる時代ごとの差がとても大きい…
    3キロバイト (589 語) - 2011年11月3日 (木) 15:08
  • 君(きみ)がため  春(はる)の野(の)にいで  若菜(わかな)つむ  わが衣手(ころもで)に  雪はふりつつ (きみがため ハルののにいで わかなつむ わがころもでに ゆきワふりつつ) 平兼盛 (たいらの かねもり) しのぶれど 色にいでにけり  わがこいは  ものや思うと  人の問うまで (しのぶれど いろにいでにけり わがこいワ ものやおもうと ひとのとうまで)…
    35キロバイト (5,804 語) - 2019年10月9日 (水) 13:23
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