高校生活ガイド
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このページ (高校生活ガイド) では、高校生活ガイドについて説明します。なお、独自研究や中立性を欠いた文章を含んでいる場合があります。独自研究の中には多くの場で共有されている意見もあれば、少数の意見もありますのでご注意ください。 |
編集者の主観的な表現が含まれている可能性があります。このページをある程度の参考として、高校入学に向けて心構えを持つことは大切です。
しかし通常、入学時には新入生を対象とした説明が行われるため、そちらをより参考にすべきです。
また日本の高校についての詳しい情報はwikipedia[1]を参照してください。
高校は義務教育ではない[編集]
説明[編集]
高校は、義務教育ではありません。したがって、さまざまな事情により高校を退学することはありえます。そのあとに他の高校に入りなおす義務もありません。非行などに対する懲戒処分として、校長から謹慎や退学を命じられることもありえます。
日本では中学校までは年齢主義をとるため、1年間在籍しているだけで次の学年に進級できます。しかし高校では、規定の時間数以上の授業に出席をし、考査等で一定の成績を収めることが進級の必要条件です。つまり、出席や成績の状況次第で留年をすることがあります。
学校にもよりますが、中堅レベル以上の普通科高校の場合、高校の定期考査では、中学と比べて試験問題が難しくなるのが一般的です。教科書の内容が中学と比べすることが高度になり、また大学受験に対応するため、定期考査に難しい問題が出される場合があります。
このため、定期考査の試験対策をしないと、いわゆる赤点を取る可能性が高いです。赤点とは、定期考査等の結果が基準点を下回ることです。詳しい規定は学校によりますが、基準は「固定された点数(30点など)未満」や「平均点の半分未満」などです。赤点をとってしまった場合にはいくつかの処置がとられます。
- 補習参加の上、追試で一定点をとれば合格とする。
- 補習はないが、追試で一定点をとれば合格とする。
- 補習参加の上、課題を提出すれば合格とする。追試はない。
- 補習に参加すれば合格とする。追試はない。
これらの救済措置の結果、合格となれば進級できますが、不合格のままの科目を残している場合は進級ができず、留年となります。このあたりの規定は学校ごとに大きく異なりますので、詳しくは学校の先生の指示に従ってください。
転校[編集]
また、高校では他校への編入はかなりハードルが高いです。遠隔地への転居などの場合でも現地の学校に自動的に入学することはできず、編入試験が課されます。 学校になじめず転学を希望したいという場合でも、通信制高校や夜間高校などへ転学せざるを得ないという場合もありえます。
科目の選択[編集]
高校では、履修する科目を選択する場面が多くあります。まず、学校ごとに開講される科目が異なりますので、学校を選んだ時点で履修科目の幅は狭まっています。その上で、高校に入学して以降も、様々な場面で科目を選択する場面があります。
- 主な選択科目(現行課程)
- 地歴科:世界史A・B、日本史A・B、地理A・B(世界史A・Bはどちらかを必ず履修しなければなりません)
- 公民科:現代社会、倫理、政治経済
- 理科:化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎、物理・生物・化学・地学
- 芸術科目:音楽、美術、書道、工芸
なお中学にある技術・家庭科の「技術」分野は、高校では取り扱われず家庭分野のみの家庭科となっています。普通科高校では、職業教育はありません。
高校の検定教科書の購入は、全科目とも学校教科書の販売を扱っている取次店(とりつぎてん)で買えます。自分が何歳になっても取次店で高校教科書を買えますので、高校生は検定教科書を入手したいだけなら、その選択科目を履修する必要はありません。
- (※ 検定教科書の購入方法については『小学校・中学校・高等学校の学習/検定教科書の購入方法』に解説がある。)
芸術科目[編集]
普通科高校での芸術科目は、音楽・美術・書道・工芸の中からどれか一つを選ぶ選択制になっています。1年生でどれか1つを選択必修、他学年では開講しない、という学校が多いかと思います。芸術科目は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶのが安全でしょう。もし音楽を履修した場合、授業ではまったく美術や書道が取り扱われません。これはどの芸術科目を選んだ場合にも同様です。好きでもないことを、1年間も毎週2時間ほど練習することは苦行ですので、芸術科目の選択は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶべきです。
なお、現在の中学3年までの芸術科目が、90年代までは高校1年や2年で習っていた内容です。現在の高校1年の芸術科目では、「脱・ゆとり教育」などの影響もあり、90年代の高校芸術科目よりも細かく、専門性のやや高まった事を習ってますので、そういう点からも、興味の無い芸術科目は、履修しないのが無難です。
さて、もし美大・音大または芸術系専門学校などの芸術系の進路を希望する場合は、その分野の科目を履修しておくのが無難ですが、全生徒を対象とする芸術科目だけではどのみち練習量が大幅に不足ですので、外部の芸術系進路用の予備校などで習う必要があります。
なお、音大・美大・教育大を除く一般の大学では、芸術の授業が無い場合が大半です。このため、人によっては高校が最後の学校での芸術教育になる場合も多くあります。
文系・理系[編集]
文理選択とは[編集]
普通科高校では、多くの場合2年生次(一部は3年生次)[1]に、文系か理系のどちらかの類型を選択することが一般的です。これは、普通科高校生の多くが目指す大学進学にあたって、入試に対応するためにはポイントを絞る必要があるためです。この選択は一度選択してしまうと卒業まで変更することは、現実にはできない(後述)ため、慎重に選択する必要があります。文理選択までに、進学したい進路先をよく考えておかねばなりません。
少数例ですが学校によってはコースが分かれずに、文系志望の生徒にも数学IIIなどの理系科目を教える文理両立の高校の場合もあります。たとえ文理両立の高校でも、3年生では選択科目が増えてきます。高校普通科の全科目を履修するのは、たとえ文理両立の高校でも、授業時間の制限のため、不可能です。
また、「国際科」・「理数科」などの普通科以外の進学系の学科では、そもそも入学当初から文理選択がなくて、その学科の類型のカリキュラムとなることが普通です。たとえば理数科では、そもそも全生徒が理系のカリキュラムになり、文系特化のカリキュラムは選べません。
推薦入試で大学に入学するなら文理選択は関係ないかというと、そんなことはありません。私立大学の推薦受験では、受験生に特定の科目の履修を条件づける場合があります。たとえば、私立の理系学部を推薦受験する場合は、条件として数学III、および進学先学科に応じた「物理」・「生物」・「化学」などの科目の履修を条件づける場合もあります。なぜ科目制限するかというと、科目制限しないと文系科目だけで好成績を取って、理系科目が出来ないのに推薦入学してしまう受験生が出現してしまうからです。
どうやって選択するか[編集]
文理選択をするにあたっては、進路先としてどのような大学・学部を考えるかを最優先しましょう。間違っても、科目の得意不得意で選んではいけません。後でつまらない思いをします。なお、勘違いされやすいことですが、英語は文系・理系ともに大学入試で要求されることが一般的なので、「英語が苦手だから理系」という選択はやめましょう。
また、「数学が苦手だから文系」という選択肢をとる生徒が少なからずいますが、こちらも先のことを考えると安易であるといえます。というのも、いわゆる文系に属する学部学科でも数学を使うことがあり、「文系なら数学を使わなくても済む」とは限らないからです。具体的には経済学部・経営学部・社会学部では入試の段階で数学が必要な場合もあります(有名どころでは慶應義塾大学経済学部や商学部、早稲田大学政治経済学部)し、入試で使わなくとも大学の授業では必修とされることは珍しくありません。
なお、芸術系大学・短大・専門学校の志望や、体育大志望などは、文系を選ぶのが無難です。内容が文系かというとそうではないのですが、少なくとも高度な理系科目の学力は要求されないためです。また、大学でスポーツ推薦などを受け入れている学部も、社会学部や文学部・経済学部など、いわゆる文系とされる学部です。経済学部は、日本では文系の学部として扱われます。企業からの視点も、経済学部卒を文系の人間として扱います。また芸術系卒や体育大卒も、企業からの視点では、彼らを文系の人間として扱います。
「文転」「理転」について[編集]
理系から文系にクラスを変える文転、文系から理系にクラスを変える理転も可能ですが、現実的にはどちらも厳しい道を歩むことになります。
一番の違いは数学の扱いでしょう。理系の場合、3年になってからも新しいことを3年の2学期終わり頃までは授業で習いますが、文系の3年生の授業では夏ごろには新たな単元は扱われなくなり、その後は入試対策や過去問演習などの復習が増えてくる、という特性があります。また、文系では理系の生徒が学ぶ科目である数学IIIは履修しない、理科の「基礎」でない科目は履修しないなどが一般的です。したがって、3年になってから理転しようとしてもスタートラインから極めて大きな差ができてしまいます。よって、文系から理系に「理転」すると、全く習ってないことが続出するので、大学受験対策が間に合わず、ほぼ浪人が確定です。
文転は前述の理転に比べれば多少はマシですが、古文漢文や地歴・公民での学習量などの積み重ねの差は小さくはなく、一般の生徒よりも努力しなければ文系のまま2年3年と進んだ場合に比べて進路が狭まることは否めません。また、学校によっては文理で地歴・公民の進度・内容が違い、2年次に習っていなかったものを文転してから改めて学ぶ必要が出てくる場合があります。当然、その分学習量が増えるため、「文転は理転に比べて楽」という噂を鵜呑みにしてはいけません。
大学と高校の音楽・美術などと部活動[編集]
音楽室など教室の問題[編集]
一般的な日本の大学では、部活について、体育以外の音楽・美術・家庭科などの分野の設備が不足しています。どちらかというと、日本の大半の大学では、比較的に体育科目だけ、音楽などよりも設備が充実しています(体育館の充実など)。
もし読者が、音楽・美術の分野を、高校の授業以上に学習・練習することを志望する場合、決して「大学に合格してから 吹奏楽部/美術部 に入ろう」なんて考えずに、高校のうちから希望の分野に近い部活に入ることを強く推奨します。
具体的に言うと、文学部・経済学部・法学部や理系の学部などの多くの大学で、高校のような体育館(あるいは高校以上の体育館)は存在するにもかかわらず、一方で高校のような音楽室も美術室も存在しない場合が大半でしょう。
このため、もし読者が将来的な大学進学を予定している場合、たとえば「大学に入ってから美術を勉強しよう」などと思っても、高校のような美術部の訓練を大学ではあまり受けられない場合もあります。
そもそも、多くの大学で、美術教師も音楽教師もいない場合もあります。なぜなら、美大・音大ではない一般の大学には、そもそも美術科目や音楽科目の授業が無いからです。
かつて大学の必修科目で体育科目がありましたが(平成の規制緩和で現代では体育は必修ではなくなっている)、しかし音楽・美術・家庭科などは元から一般の大学では必修ではなく、そのため一般の大学では科目の存在自体をしてないのが普通なのが美術・音楽・家庭科などの実情です。
あるいは音楽の場合なら、仮に大学に音楽室が存在したとしても、例えば大学の音楽室なら一般の教室をすこし防音化したものにすぎず(たとえばガラス窓が単に2重窓になったのと、教室入り口のドアが分厚くなっただけで、他は一般教室と同じだったりする)、あまり音楽室(のようなもの)が本格的でなかったりします。このため、大学の音楽系の部屋では使用できる楽器が限られる場合もあります。
ただし、多くの大学で運動部が存在するので運動部の応援のために吹奏楽部が存在するのが普通なので、まだ吹奏楽部はなんとかなります。軽音楽サークルはどうだか知りませんが、多くの大学で軽音楽サークルが存在していますので、なんとかなるかもしれません。
問題は、美術です。美術室に限っては大学では存在すらしない場合もあり、一般の教室や部室などを流用したりする場合もあります。このため、油絵など有機系の塗料を使うものは大学では描けない場合もあります。水彩の絵の具を大学で使うのも、なかなかキツい場合があります(家で絵の具を使うことになるかもしれません)。
たとえば私大とその付属高校によっては、私大本体よりも付属高校のほうが音楽・美術に関する設備が上回っている場合すら、ありえます。
このため、「大学に入ってから〇〇(音楽・美術など)の部活を始めよう」とか思ってると、高校以下の設備、顧問からの高校以下の教育で始めることになってしまいます。なので、音楽・美術の部活に入ってみたいと思っている場合、高校から始めるのが安全です。
そもそも大学の場合、吹奏楽部やイラスト系部活・同好会の顧問の教員が、その科目の専攻でない場合もあるかもしれません。
なお、大学の体育の設備について、歴史的な経緯で比較的に充実しているのにかかわらず、21世紀では大学の授業が難しくなったりと忙しくなり、せっかくの体育設備がそれほど使えない場合もあります。
高校の場合、1年ごとに体育が週2~4時間だったりするのに、一方で大学では4年間で体育が週に2時間だったりします。大学は科目の選択の自由度が高いので、週2時間以上の時間数の体育科目を授業で受けられる場合もありますが、しかし専攻科目の授業の増大により、時間的に必修以上に体育などの科目に充てるのは難しくなっているのが21世紀の現状です。
- 理科室の少ない大学も・・・
なお理科室も、高校は 生物室 ・ 化学室 ・ 物理室&地学室 とかで3室以上があったのに、一方で大学だと、大学によっては「第一理科室」「第二理科室」みたいに理科室の数が2室に減っている場合もあります。 もしかしたら小・中学校みたいに大学でも理科室が1室かもしれません(大学にも寄る)。大学の進学前に、事前に覚悟しておくこと。
まあ、中学技術家庭科であった木工室・金工室などは高校には無いし、(教育学部や工学部以外の)多くの大学にも当然ながら無いです。まあ、木工や金工はイザとなれば、近所のホームセンターで工具を買ってきて自分で工作すれば済みます。設備が必要な場合でも、市町村の職業訓練所みたいな公共施設もありますので、その分野に就職する気になった場合は職業訓練所も参考に。
- サークル部室が少ない大学も・・・
大学では、土地不足や、学生運動の対策などで、部活や同好会などに各部の専用の部室が無い場合もあります。大学の場合、「学生会館」などの名前のサークル棟で他の部活とまとめて、時間や月日を決めて期間限定で借りるシステムになっている場合もあります[2]。
弱小の部活でも専用の部室があるのは、高校卒業までです。なので高校時代に部活を楽しみましょう。
理科系の大学や国公立の大学など、サークル棟は狭かったり、校舎から遠かったりします[3]。
医歯薬系など医療系の大学なんて学業も忙しいので、もはや文化祭の出し物の練習などしている暇はありません。なので、国公立の医療系の大学でも、文化祭では、じつは例えば近隣地域にある私立中学の文科系の部活動が出張して講堂などで出し物をしている、なんて事例もあります。吹奏楽部とか演劇部などが病院や老人ホームなどに慰問の公演に行くこともありますので、その要領で、医系大学の文化祭の出し物を私立中学が任されたりもするのです。これが実態です。
公立中学の貧乏な文化部が医療系大学の高額な設備にプレッシャーを受けないよう、私立中学などが大学文化祭への慰問を担当したりするのです。世間では金持ちへの嫉妬などからか私立大学が嫉妬されて国公立大学などが称賛される場合もありますが、しかし実態はこうです。高校生は決して、娯楽テレビや娯楽雑誌などの質の悪い嫉妬あおりを真に受けないようにしましょう。社会の仕組みを知りましょう。
そのほか、大学のサークル活動の問題点として、一部の悪質な宗教系のサークルが、正体を隠して新入生などに勧誘活動している、という実態もあります[4]。
大学進学した際、サークルより部活動に入ったほうが良いと教員が個人的意見を言ったりするのには、このような事情もあるかもしれません。もちろん、多くのサークルはマジメにサークル名通りの活動をしていると思いますが、残念ながら一部の詐欺的な悪質サークルを、日本の大学では排除できません。
やはり部活動などは高校時代のうちに熱心に活動したほうが良いでしょう。
大学の文化祭などに行くと、そういった悪質サークルにも遭遇してしまいます。なので高校生のうちは、文化祭を見るなら、高校(自校も他校も)の文化祭を重点的に回るのが良いでしょう。大学のサークルには期待しないほうが良いでしょう。
高校図書室・大学図書館の音楽書や美術書などの問題[編集]
部屋だけの問題ではありません。大学の図書室の蔵書と、高校の図書室の蔵書の関係も、似たような問題があります。具体的に言うと、高校図書室の音楽書・美術書のほうが、大半の大学の音楽書・美術書の本棚よりも本格的かもしれません。
なお、大学の「教養課程」というので習う科目の「経済学」「法学」「英語」「ドイツ語」「フランス語」(ドイツ語・フランス語は「第二外国語」でよくある)「数学」「理科」などは、さすがに高校よりもレベルの高い専門書が大学の図書館にそろえてあります。(「体育」は教養課程でありますが、あまりスポーツの技法書とか大学図書館には置いてありません。)
しかし、その教養課程から外れる、音楽・美術とかの専門書、あるいは演劇部のための演劇書など部活動のための専門書については、高校よりも大学図書館の蔵書レベルが劣るか、ハナっから蔵書が無いとかだったりします。大学の進学前に覚悟すること。
まあ、書籍については高校卒業も一般の書店で購入できるので、あまり高校時代に急いで読む必要はありません。ですが、できれば高校在学中に図書室にどんな蔵書があるかは確認しておくと、後々の人生で、大学の専攻以外の分野での良書を確認するのに役立つかもしれませません。
大学の場合、たとえ総合大学やマンモス大学であったり、あるいは教育学部を持っていても、学部や学科によって校舎が他市町村レベルや下手したら他県レベルで離れていたりするので、そのせいで、大学生が学部の専門外の内容の蔵書を確認するには、異なる学部の蔵書を確認する必要があり、したがって異なる地域の校舎の蔵書を確認する羽目になり、ともかく大学だと専門外の書籍の確認がかなり面倒です。
大学図書館が、日曜日だと閉館している場合がよくあります。多くの大学の図書館では、授業中の月曜~土曜が開館日なので、よって日曜が閉館日なのです。このため、仮に大学生が「日曜日に大学の他学部の図書館を見学しよう」とか思っても、しかし日曜日はその他学部の図書館が閉館しているので蔵書を見れません。なので、高校在学中に、将来的に進学しそうな分野の専門外の書籍についても、高校図書室で蔵書を確認したほうが良いでしょう。
高校時代に、図書室の蔵書を全体的に眺めるだけでもいいので、眺めておきましょう。大学は学部の専門外の分野になると蔵書が高校よりも劣る場合が大半です。
特別活動[編集]
学校は学業のための場であり、授業以外の活動にどう取り組むかは、校則に触れない範囲で個人の自由です。
中学校と異なるのは、大学入試には部活の実績や委員会活動・生徒会活動などの活動実績は要求されておらず、一般入試では部活などの活動実績があっても試験に加点されないということです。調査書の提出はありますが、高校入試と違い、高校卒業見込みであることの確認に使われるのみで、内容はほぼ考慮されません。
推薦入試やAO入試を行っている大学では部活などの実績が考慮される場合がありますが、基本的に、多くの高校生は一般入試で大学進学することになります。それを踏まえたうえで、特別活動に力を入れるも入れないも、個人の自由です。大学入試のために学業に専念したいという考え方もあり得ますし、そんなことではつまらないので進路には関係ないけれど打ち込めるものを探すという考え方もあり得ます。
- 部活での文書管理などのノウハウについては、こちらを参考にしてください。 リンク:高等学校部活動
普通科高校と実業高校[編集]
普通科高校は大学進学を目指す生徒に特化したカリキュラム、実業高校は高卒での就職を目指す生徒に特化したカリキュラムが組まれています。また、実業高校が持つ企業とのパイプも普通科高校は持っていません。したがって、高卒で就職する場合は、実業高校卒の方が有利です。家庭の経済事情で、大学への進学が難しい家庭はこの事に注意してください。いっぽう大学進学は、工業高校や商業高校などの実業高校の卒業生でも、法的には問題なく大学受験が可能です。ですが、現実的には大学受験は普通科高校生の方が有利です。特に職業高校への進学にこだわりが無ければ、将来的に大学進学したいなら、普通科高校を卒業したほうが大学進学しやすいでしょう。
職業高校というと「落ちこぼれの不良が集まる底辺校」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、それは過去のことです。実業高校は就職活動の面接に臨むことができ、その後即戦力として就職できる生徒を育てるために、生徒指導はきちんと行われている学校が多いです。また実習や資格取得のための検定が多くあるため、そのための勉強の忙しさは普通科高校には劣りません。
定時制・通信制高校[編集]
定時制と通信制の高校に通う(または、それを考えている)方はサブページをお読みください。
出典・脚注[編集]
- ^ 「『文系か理系か』早すぎる選択…受験科目に専念するため、大半が高1で決定」2019年7月26日読売新聞オンライン
- ^ 山内太地『サークル部室が無い大学 青春の思い出と最近の学生気質』 2023/10/15
- ^ 山内太地『サークル部室が無い大学 青春の思い出と最近の学生気質』 2023/10/15
- ^ 三菱総合研究所・全国大学生活協同組合連合会・日本コープ共済連生活協同組合連合会 著『大学生が狙われる50の危険』、青春出版社、2023年2月2日 発売