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Wikijunior:太陽系/私たちの太陽系

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
太陽系

みなさんは、夜(よる)の空(そら)を見上(みあ)げたことがありますか? たくさんの星(ほし)が輝(かがや)いていて、とてもきれいですよね。その中でも、わたしたちの住(す)む地球(ちきゅう)のまわりには、とくべつな天体(てんたい)たちがあります。これを「太陽系(たいようけい)」と呼(よ)びます。

太陽系(たいようけい)って なに?

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太陽系(たいようけい)は、約46億年前(やくよんじゅうろくおくねんまえ)に、宇宙(うちゅう)のガスやちりから生(う)まれました。真(ま)ん中(なか)には大(おお)きな太陽(たいよう)があって、そのまわりを8つの惑星(わくせい)がまわっています。

惑星(わくせい)は、太陽(たいよう)のまわりを回(まわ)る大(おお)きな星(ほし)のことです。わたしたちが住(す)んでいる地球(ちきゅう)も、惑星(わくせい)の1つです!

内惑星(ないわくせい)と外惑星(がいわくせい)

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太陽系(たいようけい)の惑星(わくせい)は、地球(ちきゅう)の軌道(きどう)を境(さかい)に2つのグループに分(わ)けられます。

内惑星(ないわくせい)
地球(ちきゅう)の軌道(きどう)よりも内側(うちがわ)を回(まわ)る惑星(わくせい)
外惑星(がいわくせい)
地球(ちきゅう)の軌道(きどう)よりも外側(そとがわ)を回(まわ)る惑星(わくせい)

地球(ちきゅう)は、内惑星(ないわくせい)と外惑星(がいわくせい)の境目(さかいめ)にあります。

太陽系の天体の質量と位置

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太陽系の天体の質量と位置
名前 質量 (kg) 軌道半径 (km) 特徴
太陽 1.989 × 10^30 -- 太陽系の中心で、全質量の99.86%を占める
木星 1.898 × 10^27 778,340,821 太陽系最大の惑星
土星 5.683 × 10^26 1,426,666,422 太陽系第2位の巨大ガス惑星
海王星 1.024 × 10^26 4,498,396,441 太陽系最外縁に位置するガス惑星
天王星 8.681 × 10^25 2,870,658,186 横倒しの軸で回転するガス惑星
地球 5.972 × 10^24 149,598,023 水と生命を持つ唯一の惑星
金星 4.867 × 10^24 108,209,475 地球に最も似た惑星、厚い大気
火星 6.417 × 10^23 227,943,824 赤い惑星、太陽系第4惑星
水星 3.301 × 10^23 57,909,227 太陽に最も近い小さな惑星
ガニメデ(木星の衛星) 1.482 × 10^23 1,070,400 太陽系最大の衛星
タイタン(土星の衛星) 1.345 × 10^23 1,222,000 厚い大気を持つ衛星
カリスト(木星の衛星) 1.075 × 10^23 1,882,700 クレーターが多い木星の衛星
イオ(木星の衛星) 8.931 × 10^22 421,700 活発な火山活動を持つ
月(地球の衛星) 7.349 × 10^22 384,400 地球唯一の衛星
エウロパ(木星の衛星) 4.799 × 10^22 670,900 氷に覆われた海を持つ可能性
トリトン(海王星の衛星) 2.14 × 10^22 354,760 海王星の逆行衛星
エリス(準惑星) 1.66 × 10^22 10,125,000,000 太陽系外縁天体、準惑星
プルート(冥王星、準惑星) 1.309 × 10^22 5,906,380,000 かつて第9惑星だった準惑星
ハウメア(準惑星) 4.006 × 10^21 6,450,000,000 楕円形の形状をした準惑星
マケマケ(準惑星) 3.0 × 10^21 6,850,000,000 エッジワース・カイパーベルト天体
ケレス(準惑星) 9.383 × 10^20 413,690,250 小惑星帯最大の準惑星
ヒマリア(木星の衛星) 9.56 × 10^18 11,460,000 木星の不規則衛星
プロメテウス(土星の衛星) 1.59 × 10^17 139,380 土星のリングFを守る衛星
パンドラ(土星の衛星) 1.37 × 10^17 141,700 羊飼い衛星
ミランダ(天王星の衛星) 6.59 × 10^19 129,900 天王星の5番目に大きい衛星
テティス(土星の衛星) 6.174 × 10^20 294,619 土星の中型衛星
ディオネ(土星の衛星) 1.095 × 10^21 377,396 土星の衛星
レア(土星の衛星) 2.306 × 10^21 527,040 土星の第2衛星
メティス(木星の衛星) 3.6 × 10^16 127,960 木星の小型衛星
アマルテア(木星の衛星) 7.17 × 10^18 181,300 木星の小衛星
エンケラドゥス(土星の衛星) 1.080 × 10^20 238,042 土星の氷に覆われた衛星
フォボス(火星の衛星) 1.08 × 10^16 9,376 火星の内側の衛星
ダイモス(火星の衛星) 1.48 × 10^15 23,460 火星の外側の衛星
メリッテ(木星の衛星) 3.2 × 10^16 12,000,000 木星の不規則衛星
アンアンケ(木星の衛星) 3.0 × 10^16 21,276,000 木星の不規則衛星
ハルパルク(土星の衛星) 3.84 × 10^17 1,484,000 土星の衛星
テスリス(土星の衛星) 5.36 × 10^16 1,482,000 土星の衛星
ヤヌス(土星の衛星) 1.897 × 10^20 151,472 土星の衛星
エピメテウス(土星の衛星) 5.27 × 10^19 151,422 土星の衛星
アリステイオス(木星の衛星) 6.1 × 10^15 23,000,000 木星の不規則衛星
ケレケス(海王星の衛星) 1.4 × 10^19 354,760 海王星の衛星
ニレイド(海王星の衛星) 5.62 × 10^19 5,513,400 海王星の不規則衛星
プロテウス(海王星の衛星) 5.0 × 10^19 117,600 海王星の衛星
トリトン(海王星の衛星) 2.14 × 10^22 354,760 海王星最大の衛星
オベロン(天王星の衛星) 2.883 × 10^21 583,520 天王星第2の衛星
チャリクロー(土星の衛星) 4.0 × 10^16 134,000 リングを持つ小型衛星

この表(ひょう)は、太陽系(たいようけい)の天体質量(しつりょう)順に並べ、各天体(かくてんたい)の質量、軌道半径(きどうはんけい)、そして特徴(とくちょう)を一覧にまとめたものです。太陽系には多くの天体が存在しますが、その中でも、50位までの質量が大きいものをピックアップしています。

主な項目の解説

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名前
それぞれの天体の名前を表示しています。太陽系には、惑星(わくせい)、衛星(えいせい)、準惑星(じゅんわくせい)、その他の小天体(しょうてんたい)があります。
質量
各天体の重さを示しています。数字の後に「×10^n」という形で表される指数(しすう)は、質量が非常に大きいことを示しており、天体のサイズや重さの違いを明確にします。例えば、太陽の質量は 1.989 × 10^30 kg という巨大な数字で、これは地球の約33万倍にあたります。
軌道半径
天体が回っている距離、つまり中心となる天体(例えば、太陽や惑星)からどれくらい離れているかを示しています。地球の軌道半径は約 149,598,023 km で、これを基準に他の天体の距離を比較することができます。
特徴
各天体のユニークな特徴や情報を簡単に説明しています。例えば、「木星(もくせい)」は「太陽系最大の惑星」で、「ガニメデ(木星の衛星)」は「太陽系最大の衛星」と記載されています。


おもしろい発見(はっけん)

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昔(むかし)の人(ひと)は、すべての星(ほし)が地球(ちきゅう)のまわりを回(まわ)っていると考(かんが)えていました。でも、約500年前(やくごひゃくねんまえ)に、コペルニクスという人(ひと)が「実(じつ)は惑星(わくせい)たちは太陽(たいよう)のまわりを回(まわ)っているんだよ」と言(い)いました。

その後(あと)、ガリレオという人(ひと)が望遠鏡(ぼうえんきょう)を使(つか)って、コペルニクスの考(かんが)えが正(ただ)しいことを証明(しょうめい)しました。

これからの太陽系(たいようけい)

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ハッブル宇宙望遠鏡は宇宙空間にあり、通常の望遠鏡では遠すぎて見られない星の写真を撮ります。
Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディア太陽系の記事があります。

今(いま)でも、科学者(かがくしゃ)たちは宇宙船(うちゅうせん)や探査機(たんさき)を使(つか)って、太陽系(たいようけい)のことをもっと調(しら)べています。火星(かせい)には、ロボットを送(おく)って写真(しゃしん)を撮(と)ったり、土(つち)を調(しら)べたりしています。

ひょっとしたら、地球(ちきゅう)以外(いがい)の惑星(わくせい)にも、小(ちい)さな生(い)き物(もの)がいるかもしれません。これからも、わたしたちは宇宙(うちゅう)のなぞを解(と)き明(あ)かそうとしています。