太陽系
太陽系には2008年現在、1つの恒星と8つの惑星、いくつかの準惑星、多数の衛星、小惑星、彗星があります。 太陽と惑星は46億年前に形成されたとされます。 惑星・彗星についての詳細な情報は、それぞれの項目を参照してください。
目次
太陽系の恒星[編集]
太陽が唯一の恒星で、中心部で核融合反応を起こして熱と光を絶えず放出しています。 現在は寿命の中間にあり、50億年すれば中心部の水素を使い果たし赤色巨星になると考えられています。 詳しくは太陽の項目を参照してください。
太陽系の惑星[編集]
惑星は太陽の周りを公転し、太陽の光を反射して光っていて、近くにそれ自身と同じくらい大きな天体がないものです。 水星から土星までの惑星は文明ができたころには知られていたとされています。
惑星は大きく分けて地球型惑星(岩石惑星:水星、金星、地球、火星)、木星型惑星(ガス惑星:木星、土星)、天王星型惑星(氷惑星:天王星、海王星)の3つに分かれています。天王星型惑星は木星型惑星に含めることもあります。
項目は太陽から近い順にならべられています。
- 水星(昼と夜の温度差が極めて大きい)
- 金星(大きさは地球と似ているが、表面は高温高圧)
- 地球(太陽系内で唯一生命活動が確認されている)
- 火星(表面は赤く、巨大な火山・峡谷が存在する)
- 木星(太陽系最大の惑星で、水素を中心としたガスで構成されている)
- 土星(木星と同じガス惑星で、小望遠鏡でも見える環がある)
- 天王星(ほぼ横倒しの状態で自転している)
- 海王星(表面では強い嵐が吹いているものと見られている)
準惑星[編集]
準惑星は、太陽の周りを公転している惑星以外の天体の中で、特に大きなものです。 2008年現在、準惑星と呼ばれている天体は5個あります。このうち、ケレス以外は冥王星型天体とも呼ばれます。
- ケレス(直径約950km、メインベルトで最も大きな天体)
- 冥王星(2006年8月までは惑星と呼ばれていた)
- ハウメア(2008年9月に準惑星と認められた)
- マケマケ(2008年7月に準惑星と認められた)
- エリス(冥王星より大きい)
太陽系小天体[編集]
太陽系小天体は、太陽の周りを公転している惑星・準惑星以外の天体です。これには小惑星や彗星などが含まれます。
通常、小惑星というのは火星と木星の間を公転するメインベルトにある天体のことを指します。 そのほか、木星の影響をかなり受けるトロヤ群小惑星(公転周期約12年)、地球にかなり近づくことがある地球近傍小惑星があります。 パラス(直径約520km)、ベスタ(直径約460km)など巨大な物も複数存在しますが、殆どの小惑星は直径が100km以下の小さなものです。多くの小惑星の主成分は岩石です。
20世紀末以降、太陽系外縁天体と呼ばれる巨大な氷の天体が海王星以遠で続々と見つかっています。 発見され始めた頃はやや小さい物が多かったのですが、2000年代からクワオアーやセドナなどの直径1,000kmを超えるものが続々と見つかり、2005年には冥王星より大きなエリスまで発見されているほどです。 太陽系外縁天体のうちで特に大きなものが冥王星型天体であり、準惑星です。冥王星型天体以外の太陽系外縁天体は太陽系小天体です。
太陽系外縁天体がたくさんある場所をカイパーベルトや散乱円盤といいます。
彗星は主成分が水などの氷と少量の岩石で、太陽に近づくとガスや水などの氷が気化してコマをつくり、尾を引きます。 彗星はエンケ彗星などの数年の周期の彗星、ハレー彗星のような数十年、数百年の周期を持ち、かなりつぶれた楕円軌道を描くものなど、中には二度と戻ってこない彗星など、様々な物があります。彗星の起源はカイパーベルトやオールトの雲とされています。
- メインベルト小惑星
- パラス
- ベスタ
- ジュノー
- 地球近傍小惑星
- エロス(アメリカの探査機「NEARシューメーカー」が調査した)
- イトカワ(日本の探査機「はやぶさ」が調査した)
- クルイシン(地球の衛星ではないが、地球とよく似た軌道を周っている)
- カイパーベルト天体
- クワオワー(推定直径1,200km)
- 散乱円盤天体
- セドナ(非常に太陽から遠く、表面がなぜか赤い)
- オールトの雲
- 彗星
- ハレー彗星
衛星[編集]
衛星は、惑星や準惑星、小惑星の周りを公転する天体です。 木星型惑星や天王星型惑星は多くの衛星を従えていますが、地球型惑星や準惑星、小惑星は1~3個しかないか、全くありません。 また、木星型惑星や天王星型惑星には環もあります。これは小さな衛星が壊れたり、衛星に隕石がぶつかった時にできたかけらが集まったものです。
地球の衛星[編集]
地球で唯一、天然の衛星である月は、直径が3,475kmもあり、太陽系の中でも大きな衛星です。
火星の衛星[編集]
火星の衛星はいずれも直径十数~二十数kmと小さく、捕獲された小惑星と考えられています。
- ダイモス
- フォボス
木星の衛星[編集]
木星には4つの大きなガリレオ衛星のほか、小さな衛星が多数あります。 2007年の時点で木星は太陽系で最も多くの衛星(63個)が確認されています。
土星の衛星[編集]
土星は、2007年現在、61個の衛星が見つかっています。 最大のタイタンは、太陽系で唯一、濃い大気を持っています。 項目は土星から近い順に主な衛星を挙げています。
- ミマス
- エンケラドゥス
- テティス
- ディオネ
- レア
- タイタン
- ヒペリオン
- イアペトゥス
- フェーベ
天王星の衛星[編集]
天王星は2007年現在、27個の衛星が見つかっています。
- ミランダ
- アリエル
- ウンブリエル
- チタニア(タイタニアとも読む)
- オベロン
海王星の衛星[編集]
海王星は2007年現在、13個の衛星が見つかっています。
- トリトン
- ネレイド
準惑星・小惑星の衛星[編集]
冥王星の衛星
- カロン
- ニクス
- ヒドラ
ハウメアの衛星
- ヒイアカ
- ナマカ
エリスの衛星
- ディスノミア