コンテンツにスキップ

民法第872条

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

法学民事法コンメンタール民法第4編 親族

条文

[編集]

(未成年被後見人と未成年後見人等との間の契約等の取消し)

第872条
  1. 未成年被後見人が成年に達した後後見の計算の終了前に、その者と未成年後見人又はその相続人との間でした契約は、その者が取り消すことができる。その者が未成年後見人又はその相続人に対してした単独行為も、同様とする。
  2. 第20条及び第121条から第126条までの規定は、前項の場合について準用する。

解説

[編集]
未成年被後見人と未成年後見人等との間で後見期間中及び後見終了後計算が終了するまでに締結された契約等について、被後見人であった者により取消すことができる。明治民法第939条を継承。
取り消しうる契約等であるので取消に関する規準が準用される。

参照条文

[編集]

参考

[編集]

明治民法において、本条には裁判上の離縁に関する以下の規定があった。離縁の理由についてのものであり判断材料の一つに過ぎないため継承なく削除された。

  1. 第八百六十六条第七号ノ事由ニ因ル離縁ノ訴ハ養子ノ生死カ分明ト為リタル後ハ之ヲ提起スルコトヲ得ス

前条:
民法第871条
(後見の計算)
民法
第4編 親族

第5章 後見

第4節 後見の終了
次条:
民法第873条
(返還金に対する利息の支払等)
このページ「民法第872条」は、まだ書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にトークページへどうぞ。